【川崎市が平壌研修に補助金支出、朝鮮学校教員の渡航費用負担】
産経新聞2010/12/20 00:48
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/476229/ 川崎市の「川崎朝鮮初級学校」の教員が平成20年8月、北朝鮮・平壌で行われた「教員祖国研修」に参加した際、
市が渡航費などを補助金で負担していたことが19日、監査請求資料などから明らかになった。研修は在日本朝鮮人総
連合会(朝鮮総連)の主催だった。ほかにも補助金の支出先が朝鮮総連になっているケースがあり、「不適切な支出」と
の指摘が出ている。
朝鮮学校への補助金支出の必要性が改めて問われそうだ。
川崎市は10年度から市内の朝鮮学校2校に「研修費補助金」を交付。20年度は計34万7千円が支出された。
問題の教員祖国研修は平壌の人民大会堂で行われ、川崎朝鮮初級学校の教員1人が7泊8日の行程で参加した。
渡航費13万円を含む参加費18万円のうち、10万円が市の負担だった。
目的は「母国語の向上」となっており、実質的な研修は3日間だけで、残りは「平壌見学」や「休息」「意見交換」「出発
準備」など。市に提出された研修の報告書には「受講」「実技」などとしか書かれていなかった。領収証の写しもなく、提出
文書には不備が多かったことから、市監査事務局は「国交のない国での研修は実施の有無や内容の確認が困難で詳細
な報告が必要」と指摘。市はチェックの甘さを認め、「真摯(しんし)に反省している」とした。
西岡力東京基督大教授は「わざわざ平壌に出かけて研修をする必要性は乏しい。公金で渡航費の面倒をみる妥当性
もない」と批判している。