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>>454 からのつづき)
かつての女子生徒のなかには「T? そんな名前の人、聞いたことがない」と、
存在そのものを否定する者までいた。卒業アルバムを確認してもらってようやく
出た言葉は「ああ、小太りの男。見たことはあるかもしれない」だった。
Tは一時期、生徒会の役員を務めたこともあるが、その事実すら覚えている者は
少ない。「生徒会なんて誰もやりたがらない雑用係みたいなものだったから、
みんなでTに押し付けたに違いない」と断言する元同級生もいた。
存在感のなさ―その一点のみで、Tは同じ教室で過ごした者たちの記憶の端に、
かろうじてぶら下がっているだけだ。
卒業アルバムにはTのあどけない笑顔の写真が収められている。高校生にしては
やけに幼く、突けばすぐにでも泣き出しそうなその表情に、私は気の遠くなるよ
うな“距離感”を覚えた。
「ゴキブリ朝鮮人を日本から叩き出せ!」「シナ人を東京湾に叩き込め!」
「おい、コラ、そこの不逞朝鮮人!日本から出て行け!」
カン高い声で絶叫しながら街頭を練り歩く「ネット右翼のカリスマ」が、まさか
この写真のTであるとは誰も気がつかないだろう。
在日特権を許さない市民の会(在特会)会長・桜井誠(38歳・ペンネーム)―
「地味で無口」な少年だったTの、現在の姿である。
Yahoo!・G2 [12/6]
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20101206-00000305-gtwo-soci http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1291723446/l50