連続ドラマ小説「二ホンちゃん」39クール目復活版。
◇主な登場人物◇ (一部抜粋、順不同)
二ホンちゃん‥‥‥‥本編の主人公。可憐で弱気な美少女。
カンコ君‥‥‥‥‥‥二ホンちゃんになにかとちょっかいを出すが自滅する事多し。強きに従い弱きをいたぶる。
アメリー君‥‥‥‥‥クラスの番長。一番大好きの陽気な暴れん坊。
エリザベスちゃん‥‥権謀術数に長けたお嬢様。ちょっと嗜虐的なところがある。
ゲルマッハ君‥‥‥‥金髪碧眼の知性派。マイスター並みの器用な手をもつ。
アーリアちゃん‥‥‥ゲルマッハ君の双子の妹。暗殺者として養成された暗い過去を持つ。二ホンちゃんが大好き。
フランソワーズちゃん‥ワガママいっぱいのクラスの女王様。エリザベスちゃんとの仲は宿敵と書いて友と読む。
マカロニーノ君‥‥‥美女と美食をこよなく愛するプレイボーイ。
ロシアノビッチ君‥‥良家の御曹司のはずが、家が破産して今は貧乏暮らし。小学生なのに呑んだくれる日々。
チューゴ君‥‥‥‥‥クールで不気味な策士。クラスの不良的存在。
タイワンちゃん‥‥‥二ホンちゃんの親友。元気印の拳法娘。チューゴ君に絡まれて困っている。
アサヒちゃん‥‥‥‥二ホンちゃんを困らせることが好きな捏造娘。チューゴ君が好き。
ベトナちゃん‥‥‥‥昔アメリー君とけんかしたときの後遺症なのかどこか影のある少女。
トル子ちゃん‥‥‥‥菓子処『おすまん堂』の看板娘。二ホンちゃんの親友だけど時々・・・・。
フラメンコ先生‥‥‥五年地球組の担任。情熱的指導で子供たちを導く。
ウヨ君‥‥‥‥‥‥‥二ホンちゃんの弟。姉を心配しつつ見守っている。三年地球組。
ラスカちゃん‥‥‥‥アメリー君の義理の妹。幼さを色濃く残す無垢な少女。三年地球組。
ハプスブルク先生……三年地球組の担任。没落した旧家のお嬢様で、保母さんタイプ。
こちらに詳しい人物紹介等があるニダ。
http://members.at.infoseek.co.jp/nihonchanjiten/jinbutsu.html 二ホンちゃんwiki(人物編)
http://nihonchan.jp/cgi-bin/pyukiwiki/index.cgi?%bf%cd%ca%aa%be%d2%b2%f0
◇ろーかるるーる◇
●スレの進行はsage進行でよろしくお願いします。ただし下がりすぎはageもよし。
●連投は控えましょう。即席小説では読者も面白くありません。
●雑談もOK。でもほどほどにね。
●面白かったら感想をつけてあげると、作者達が泣いて喜びます。
●作者個人への批評はやめましょう。
●新参叩きや批評と称して、他の住人を排除しない。
●二ホンちゃんは皆のものです。誰がえらい、というのはありません。
●議論の結論は時間をおきましょう。いきなり、では納得しない人もいます。議論を経ていない、または迅速なスレ立ては認められない場合もあります。
●今あるサイトのリンクの拒否や新規リンクの申請、作品ナンバリング辞退は自己申告です。
★荒し、粘着、気に入らない書き込みや作品、特定個人に対して。
専用ブラウザの使用をお勧めします。ギコナビ、ホットゾヌ等お好きな物をお使い下さい。それで
見えなくなります。自分が気に入らない書き込みが他人もそうだとは決して思わない事です。人と
あなたは違う人格だと認めるのも大人です。スレはあなただけのものではありません。
●ニホンちゃんの利用
・ニホンちゃんの著作権は全て2ちゃんねると掲示板運営者に帰属します。
・ニホンちゃんのキャラクター・世界観・及び作品を利用した2次的創作活動は原則自由です。
ただし、スレ内での告知・宣伝活動は一切禁止とします。
・投稿されたSS作品などの商業利用は、2ちゃんねると掲示板運営者の了承を得てください。
尚、著作者への無断使用は厳禁とし、議論スレへ御一報の上、著作者の意向に従って下さい。
・本スレはあらゆる関連書籍・他板のニホンちゃん・同人誌・ファンサイトは一切関知せず、その行動により生じた
いかなる責任も負わない物とします。
・出版問題の資料サイトです。参考にどうぞ。
ニホンちゃん出版問題過去ログ集
http://nihonchanshuppan.web.fc2.com/ ★重複スレが立った場合の作品の処置
投稿確認
・投稿者は、投稿に関して発生する責任が全て投稿者に帰すことを承諾します。
・投稿者は、話題と無関係な広告の投稿に関して、相応の費用を支払うことを承諾します
・投稿者は、投稿された内容及びこれに含まれる知的財産権、(著作権法第21条ないし第
28条に規定される権利も含む)その他の権利につき(第三者に対して再許諾する権利を
含みます。)、掲示板運営者に対し、無償で譲渡することを承諾します。ただし、投稿
が別に定める削除ガイドラインに該当する場合、投稿に関する知的財産権その他の権利、
義務は一定期間投稿者に留保されます。
・掲示板運営者は、投稿者に対して日本国内外において無償で非独占的に複製、公衆送信、
頒布及び翻訳する権利を投稿者に許諾します。また、投稿者は掲示板運営者が指定する
第三者に対して、一切の権利(第三者に対して再許諾する権利を含みます)を許諾しな
いことを承諾します。
2ちゃんねるのこのルールに従い、本スレに移管される事となります。重複スレの確認は、
そのテンプレ等が2ちゃんや日本国の法律に準拠しているか否かを基準とします。そうで
ないスレの作品は、本スレに移管される事になります。
ニホンちゃんQ&A
Q.ニホンちゃんは何を取り扱っていますか?
A.日韓関係及びその他の様々な時事や文化、風物、習慣、出来事等様々のものを取り扱っています。
Q.作品を書いてみたいですがいいですか?
A.誰でも構いません。是非書いて下さい。
Q.スレにいて具体的に慎むべき事は?
A.一般人に相応しいマナーを守る事です。罵倒や新人いびり、誹謗中傷、そういった行いはやめましょう。
Q.ニホンちゃんの事を詳しくないけれど作品やイラストを書いてもいいでしょうか。
A.初心者大歓迎です。
Q.ニホンちゃんは誰の物ですか?
A.2ちゃんねるハングル板を利用している皆の物です。
Q.ニホンちゃんはハングル板にあるべきスレですか?
A.日韓関係を主に扱っています。ですからいいのです。ただ、日韓関係メインなので作品にはニホンちゃんかカンコ君、若しくは二人のお家の関係者を登場させるようにしたらいいと思います。
Q.重複スレが立ちました。どうしましょう。
A.そのスレが2ちゃんねる、日本国のルールや法律に違反している場合はすぐに正規スレを立てます。
作品はその正規スレに移動となります。ルール違反のスレは論外です。
6 :
マンセー名無しさん:2010/09/09(木) 23:58:01 ID:cu6k74jy
暫定的にテンプレは上記で如何でしょうか。過去ログが復活し次第以前のテンプレを復活させることを提案します。
ではニホンちゃん39クール再開です。
7 :
マンセー名無しさん:2010/09/10(金) 23:19:28 ID:8SgXWuOW
「地鎮祭」
「ええい、一体何があったニダ!」
カンコ君が叫んでいます。
「なじぇ急にスレが落ちたニダか」
「ええと、鯖が落ちたとかで」
ニホンちゃんがカンコ君に対して答えます。
「それでなの」
「大昔それでえらいことになりかけたニダな」
「そうよね。避難したのよね」
「今それを覚えている人がいたらウリは嬉しいニダ」
何故かこんなことを言うカンコ君です。それがどうしてかというと。
「それだけウリ達のことを長い間読んでくれている人だからニダ」
「そうよね。けれどとにかくわたし達復活ってことでね」
「また色々楽しいことができるニダな」
「うん、そうよ」
「それじゃあニダ。ニホンちゃん39クール、仕切りなおして」
「はじまります」
さて、何はともあれはじまりです。鯖は地球町の皆のところに戻ってきました。
8 :
ハリマオ:2010/09/11(土) 20:09:40 ID:wWZ3JRob
バリー:三年地球組
インドネシアちゃんの弟で
祭り(月に2) と、ネシアちゃんが食べられない豚肉とか、犬が大好き。
人気者でウヨ君や花蓮ちゃん(タイワンちゃんの妹) や、
ロシアノビッチ君やキャンベラちゃん(オージー君の妹)が部屋に遊びに来る。
「幽霊に御願い」
この時オージー君はお金に困っていました。ちょっと
買いたいものがあったからです。
「コイン一枚でいいダスが」
どうやらあまり大したものを欲しいわけではないよう
です。しかし小学生のオージー君にとってはです。
「ううむ、どうしてもその一枚がないダス」
それがないのです。お財布もポケットの何処を探して
もです。出て来るのはチリばかりです。
そうした誰にでもある困った状況の中で、です。彼は
御願いをはじめました。
「神様、いや他でもいいダス」
いきなり不信心です。
「守護霊でも誰でもいいダス。どうかワスにコインの
一枚でも恵んで欲しいダス」
こう御願いしました。するとです。
目の前にそのコインが一枚落ちていました。まさに天
の助けです。
「やったダス、コインダス!」
それを見て大喜びのオージー君です。早速そのコイン
を拾って自動販売機に行きます。彼が欲しかったのは
一杯のコーラでした。
こういうことがありました。そうしてです。オージー
君はこのことを満面の笑顔で皆に話をするのでありま
した。
「そうダスよ、守護霊に御願いすればダス」
「願いが適うって?」
「本当に?」
「その通りダス。皆もやってみるダスよ」
皆にこんなことを言うのでした。その話を聞いてハイ
チちゃんが来ました。
「それは興味深いお話ですね」
「むっ、ハイチダスか」
「はい。守護霊に御願いすればですか」
「その通りダス。願いが適うダスよ」
オージー君はいつもオカルトな雰囲気を漂わせている
彼女に対しても笑顔で話します。
「御前はこれについてどう思うダスか?」
「そうですね。守護霊は確かにその人を守る存在であ
ります」
このことはハイチちゃんもよく知っています。
「しかし。そうした守護があるとは」
「いや、ワスは実際にコインを貰ったダスよ」
「おそらくそれは偶然ですね」
ハイチちゃんはこうオージー君に言います。
「守護霊の守護するものはそうしたものではありませ
んから」
「ううむ、守護霊とは便利ダス」
しかしオージー君は途中からハイチちゃんの話を聞く
ことを止めています。このクラスの子によくあること
です。
「そうダス、この守護霊の力を使ってダス」
「コインはもう手に入らないと思いますが」
「ニホンちゃんにあのお魚を取ることを止めさせるダ
スよ」
話をこっちにやるのでした。
「思ったが吉日ダス。早速やるダスよ」
「それは全然吉日ではありません」
非常にクールに突っ込みを入れるハイチちゃんでした。
しかしオージー君はもうとっくの昔に話を聞くことを
止めています。そうしてです。
オージー君はニホンちゃんのところに行きました。そ
うしてです。
「今度こそあのお魚を食べることを止めさせるダスよ、
覚悟するダス」
「ふうん、そうなの」
その話を聞いたニホンちゃん、何かオーラが急にドス
黒いものになりました。
「またなのね」
「今度こそダス、行くダスよ」
こう言ってです。オージー君は御願いをはじめるので
した。
「さあ守護霊様、ニホンちゃんにあのお魚を食べさせ
ないようにしてくれダス」
「わかったわ」
ニホンちゃんはドス黒いオーラを纏ったまま何かを唱
えはじめました。
「エロイムエッサイムエロイムエッサイム、我は求め
訴えたり」
服が急に白いカラーのある派手な着物になっています。
背景には十字架が燃えています。
「我に仇なす愚か者に報いを与え給え」
「ニホンちゃん、覚悟するダス!」
オージー君が唱えても何も起こりません。しかしその
妖しい格好のニホンちゃんが不気味な詠唱を終えると
でした。
「い出よ、まつろわぬ葬られた者達よ!」
地の底からです。何かが出て来ました。よく見ればそ
れは。
漆黒の無数の何かです。形は何かよくわかりませんが
それぞれの頭から赤く禍々しく光る目のようなものが
見えます。
それがです。オージー君に一斉に襲い掛かるのでした。
「う、うわあああああ!!これは何ダスか!」
「さあ、何かしら」
ニホンちゃんが不気味な笑みで答えます。
「このまま地の底まで行ってみる?」
「え、遠慮するダスよ!!!」
オージー君は何とかその得体の知れない者達から逃げ
ます。もう守護霊はともかくとして逃げるのが精一杯
でした。
そうして逃げ延びたオージー君にです。ハイチちゃん
が言うのでした。
「守護霊は自分から呼ぶものではありませんよ」
「じゃあニホンちゃんのあれは何ダスか!?」
「あれは非常に恐ろしい術で召還した日之本家の長い
歴史の奥底に蠢くまつろわぬ霊達です」
「とんでもないものなのは何となくわかるダスが」
「はい、とんでもないものです」
そのものずばりでした。
「そのまま地の底に引き摺り込まれれば」
「死ぬダスか」
「死ぬだけで済めばいいのですが」
死ぬ方がましだというのでした。
「そのまま生きては帰れない世界に」
「・・・・・・わかったダス」
「それにしても。まさかニホンさん」
ハイチちゃんはここでニホンちゃんについて考えるの
でした。
「ああした術まで使えるとは」
「それでもワスは諦めないダスよ」
オージー君は先程の恐怖はもう忘れて言うのでした。
「あのお魚を食べることは絶対に止めさせるダスよ」
「地の底に連れて行かれても知りませんよ」
「そ、それは遠慮するダス」
見ればです。ニホンちゃんの周りにその不気味な何か
がまだ動き回っています。赤い無数の目が不気味な光
を放ち続けています。
◇「金くれ」幽霊にお願いで発見? 暖炉の掃除をしたら金の塊が出てきた。
“困ったときの神頼み”とはよく言うが、「困ったときに幽霊に頼んだら願いが叶った」と
主張する人がオーストラリアにいる。パブでシェフとして働く男性は、店の中にいる
幽霊に向かって「お金が欲しい」とお願いをしたところ、それから1週間もしないうちに、
パブの経営者が6,500オーストラリアドル(約 50万円)相当の金の塊を発見したという。
ttp://www.narinari.com/site_img/photo/2010-09-07-132303.jpg 金の塊を見つけたのは、ビクトリア州トレンタムでパブを営むトレイシー・ベリーさん。
ベリーさんは8月13日、店にある暖炉を掃除していると、「火床に重くて黒い塊が
くっついている」(オーストラリア紙ジ・エイジより)のを発見した。いびつな形をした
その塊をシャベルで拾ってみたものの、「これは何だろう」と正体は分からず。
しかし水の中に入れたとき、「塊が金になった」(オーストラリア紙ヘラルド・サンより)という。
この話を聞いて驚いたのは、同店でシェフとして働いているギャヴィン・クロウリーさんだ。
彼の話では8月のある夜、クロウリーさんは暖炉の前のソファーでシャーベットを食べながら、
閑散となった店内で、店にいるという幽霊に向かって大声で願い事を叫んだらしい。
その願いは「少しお金が欲しい、何かくれ」というストレートなものだった。
20 :
マンセー名無しさん:2010/09/11(土) 23:17:52 ID:84nPFD+a
しかし、このお願いから1週間もしないうちに、彼のお願いが実を結ぶ。「13日の金曜日に
トレイシーが火の掃除をして、彼女は金を見つけたんだ」と話すクロウリーさん。見つけた
148グラムの塊は、念のため学者に調査を依頼。すると、間違いなく塊は金であると判明し、
その価値は「時価およそ6,500オーストラリアドル(約50万円)」(ジ・エイジ紙より)あるそうだ。
メルボルンの金専門家によると、トレンタムは昔、金の採掘地として知られたブラックウッドに
近いことから、金の流通が盛んな場所だったそう。そのため、「1890年代まで、人々が金を
家に隠すことが一般的だった」(ヘラルド・サン紙より)そうで、今回見つかったのも以前から
隠されていたものではないかと推測している。実際パブの入っている建物は、以前は住居のほか、
銀行やレストランが営まれていた古い建物で、クロウリーさんは「誰かが煙突に隠したに違いない」
と考えているようだ。
ベリーさんは半年前にこのパブを買い取ったそうで、クロウリーさんのお願いの効果なのか、
金の発見は棚からぼたもちといったところ。見つかった金は大事に金庫に保管しており、
ベリーさんはどうするか考えているという。
幽霊に願いを叶えてもらった(?)クロウリーさんは、いびつな形が「価値を増やすかもしれない」
(ジ・エイジ紙より)と貪欲な考えも持っているようだが、どうやら売りには出さない様子。
ヘラルド・サン紙では金が「すでに客の呼び物になっている」とし、感触を楽しむお客さんが
続々来店しているらしい。どうやら幽霊のプレゼントは、売りに出すより手元に置いたほうが、
店にもっとお金を引き寄せてくれそうだ。
ttp://www.narinari.com/Nd/20100914186.html
21 :
マンセー名無しさん:2010/09/11(土) 23:36:48 ID:84nPFD+a
>>8 久し振りの新キャラですね。ひょっとしたら次の作品に書かせてもらうかも知れません。
22 :
ハリマオ:2010/09/12(日) 12:48:40 ID:b8vZEKvy
>>21 ありがとうございますm(_ _)m
バリーとは、インドネシア共和国の観光地バリ島のことでして、
イスラム教徒中心となっているジャワ島と違なり
独特な伝統文化が独立しています。(言語や宗教)
23 :
ハリマオ:2010/09/12(日) 14:24:23 ID:b8vZEKvy
最強の女:グル母さん(グルカ族)
ビクトリアさん(エリザベスちゃんの祖母)に雇われ、
現代ではブル姉さん(ブルネイ) 家にいます。
アルゼン君やニッテイさん・イラ君をフルボッコしたり
(フォークランド紛争・第二次世界大戦・イラク戦争)
ベトナママン(ベトナちゃんの母)とも戦ったりしました。(ベトナム戦争)
709 名前:名無しさん 投稿日:2010/09/08(水) 21:41:25 ID:.a9n5Xg.
「カンコ君の趣味今昔」
少し前にです。ニホンちゃんとタイワンちゃんがニホン
ちゃんのお家のアイドルの話をしていました。
「やっぱりあれよね。光GENJ○よね」
「あっ、タイワンちゃんもあのローラースケート好きな
のね」
「何か奇抜でよくない?」
「そうなのよね。最初は確かにびっくりしたけれどね」
「あとまだ少年○とか好きだし。最近出て来た男○呼組
とか少年○者とかもね」
「そうそう、最近あの事務所って波に乗っててね。いい
感じなのよ」
二人がこんな話をしているとです。
710 名前:名無しさん 投稿日:2010/09/08(水) 21:41:43 ID:.a9n5Xg.
カンコ君がそんな二人の話を聞いてです。そうして言う
のでした。
「あんな軟弱そうなのの何処がいいニダか。ウリにして
もチョゴリにしてもああいう軟弱な感じなのは物足りな
いニダ」
「えっ、そうなの?」
「じゃああんたはどんなのがいいのよ」
「ふん、今はソバ○ジ○ニダ」
こう言ってある写真を出してきました。そのうえでまた
二人に対して言います。
「どうニダか。チョゴリも贔屓にしている今ウリナラで
一番のアイドルグループニダ」
カンコ君がこう言いますが、でした。
711 名前:名無しさん 投稿日:2010/09/08(水) 21:42:00 ID:.a9n5Xg.
二人はです。そのソバ○○ャの写真を見てです。まずは
首を捻ってしまいました。
そしてです。こう言うのでした。
「ううん、ちょっと」
「あたしはね」
二人は難しい顔にもなっています。そのうえでまたカン
コ君に言います。
「何かね」
「ちょっと太いし。身体がごつくない?」
「そんな細長いのよりずっといいニダ」
けれどカンコ君はこう言います。そうして。
「何ならチョゴリにも聞いてみるニダ。今ここに呼ぶニ
ダよ」
「えっ、そこまでするの」
いきなりこんなことを言って携帯をかけるカンコ君でし
た。ニホンちゃんが何かを言う前に。
712 名前:名無しさん 投稿日:2010/09/08(水) 21:42:19 ID:.a9n5Xg.
そしてチョゴリちゃんが来てニホンちゃんのところのそ
のアイドルとカンコ家のアイドルを見比べてです。そう
して言いました。
「ウリはやっぱりこっちニダ」
「そうニダな。ソバ○○ャニダの方がいいニダな」
「身体つきはがっしりしていないとどうもよくないニダ
よ。悪いけれどニホンさんのところのアイドルは」
「そうなの」
「駄目なのね」
「そうニダ。ウリはやっぱりウリナラのアイドルの方が
いいニダ」
「そういうことニダ。どうもニホンの家のアイドルはウ
リの好みではないニダ」
こう言っていました。
713 名前:名無しさん 投稿日:2010/09/08(水) 21:42:39 ID:.a9n5Xg.
しかし今はです。こんな感じです。
「どうニダか。今度の韓流スターは」
「きっとニホンさんも気に入ってくれるニダ」
二人がかなり積極的にニホンちゃんに対して言っていま
す。ニホンちゃんの横にはタイワンちゃんも一緒にいま
す。
「かなりのイケメンニダよ」
「ヨン様共々御願いするニダ」
「ううんと」
「ちょっと言っていい?」
ここでニホンちゃんの隣にいるそのタイワンちゃんが言
うのでした。
「ちょっとね」
「何ニダ?」
カンコ君がそのタイワンちゃんに問い返します。
714 名前:名無しさん 投稿日:2010/09/08(水) 21:42:55 ID:.a9n5Xg.
「一体何かあるニダか?」
「最近のあんたのお家のアイドルとか俳優さんとか女優
さんとかってね」
「そうよね」
ニホンちゃんも話します。
「ちょっとね。前とかなり違うわよね」
「どう違うニダか?」
「何かおかしい二ダか?」
「おかしくはないわ」
ニホンちゃんはそれはないと話します。
「ただ、ね」
「そうよね。これって」
ここで、です。タイワンちゃんがこのことをそのまま話
すのでした。
715 名前:名無しさん 投稿日:2010/09/08(水) 21:43:12 ID:.a9n5Xg.
「ニホンちゃんのところの俳優さんにそっくりなのよね。
ちょっと以上に」
「顔立ちもメイクも髪型も姿勢もそれにファッションも」
「何もかもね」
タイワンちゃんまた言います。
「ニホンちゃんのところの俳優さんにそっくりなのよ」
「この人は特撮の人でそっくりな人いるわよ」
ニホンちゃんはカンコ家の俳優さんや女優さんの雑誌を
持って来て話します。
「ほら、仮面ライダーとかで」
「あれっ、あのジャ○ーズのタレントの人にそっくりよ
ね、このグループって」
「そうよね。私も最初そう思ったし」
もっともニホンちゃん何気にこんな突っ込みも入れます。
716 名前:名無しさん 投稿日:2010/09/08(水) 21:43:30 ID:.a9n5Xg.
「あの事務所のグループのステージ衣装にしてはかなり
趣味がいいと思ったけれど」
「確かにね。あれってかなりだから」
「それにしても」
ニホンちゃんはあらためてその特撮スターにそっくりな
カンコ家の俳優さんを見て言います。
「この人本当にベルトあったら」
「変身!って言いそうよね」
「そっくり過ぎるし」
「こっちの人は古いけれどトシちゃ○だしね」
二人でどんどん言ってきます。それからカンコ君とチョ
ゴリちゃんに対して話します。
717 名前:名無しさん 投稿日:2010/09/08(水) 21:43:49 ID:.a9n5Xg.
「とりあえずわたしのお家の俳優さんとか女優さんとか
アイドルの人達を参考にするのは全然いいし」
「こういうのってお互いに影響し合ってそれでできてく
るものだからね」
タイワンちゃんもそれはいいというのでした。
「けれどそれでも」
「あんた達前と比べると好み変わったわね」
「そうニダか?」
「別にそうは思わないニダ」
しかしカンコ君とチョゴリちゃんは顔を見合わせてそれ
でこう言います。
「ウリは特に変わっていないニダよ」
「ウリもニダ」
二人にそうした自覚はありませんでした。
718 名前:名無しさん 投稿日:2010/09/08(水) 21:44:06 ID:.a9n5Xg.
「前からこういうのは好みだったニダが」
「違ったニダか?」
「だってねえ」
「そうよね」
ここでニホンちゃんとタイワンちゃんはあの時のことを
話しました。
「ソバ○○ャはねえ」
「あれもっと太めだったし」
「そうだったニダか?」
「違うニダよ」
そう言われてもです。二人はまだ自覚することがありま
せんでした。
719 名前:名無しさん 投稿日:2010/09/08(水) 21:44:22 ID:.a9n5Xg.
「あのグループのことはわかっているニダが」
「けれどあのグループも格好いいニダ」
「つまりあれじゃないの?」
タイワンちゃんは言われてもいぶかしむばかりの二人を
見て気付いたのでした。
「二人共格好いいっていうことへの基準が変わったって
ことじゃないかしら」
「そんなの変わるニダか?」
「そうニダか?」
「だってあたしだってニホンちゃんだって」
タイワンちゃんはここで二人の昔のスター俳優の写真と
今の俳優さんの写真を出しました。
するとです。全く違いました。
720 名前:名無しさん 投稿日:2010/09/08(水) 21:44:43 ID:.a9n5Xg.
「今の織田裕○、そしてパンツの中にコカイ○が入って
いた人だけれど」
「さっきから思っていたけれど全然伏字になってないよ
ね」
「もう気にしないでやっていこう」
さりげなくニホンちゃんに返すタイワンちゃんでした。
そうしてさらに話します。
「とにかくよ。昔と今で全然雰囲気が違うわよね」
「ううむ、確かにニダ」
「同じ家の人の好みとは思えないまでに違うニダ」
「それと同じよ。アイドルだってね」
今度出してきたのはです。女性アイドルでした。
36 :
マンセー名無しさん:2010/09/13(月) 00:16:03 ID://DG/e5g
721 名前:名無しさん 投稿日:2010/09/08(水) 21:45:32 ID:.a9n5Xg.
「浅野○う子の若い頃ね、それでこっちは大島優○だけ
れど」
「あっ、全然違うわ」
ニホンちゃん自身が驚いたのでした。
「あの頃は○う子さんが一番だって思ったのに」
「だからその時その時で好みや格好よさの基準が変わる
のよ」
「ううん、それでだったニダか」
「あの時はあのグループで今はニホンさんのところの人
みたいなのが格好よくなっているニダか」
カンコ君とチョゴリちゃんも遂にわかりました。
「今回はいい勉強になったニダ」
「全くニダ」
「そうよね、本当にね」
「あたしもそう思うわ」
四人は強い顔で言いました。今回は面白いことがわかっ
たのでした。
ソースは日韓の今昔の芸能人。
「インドネシアちゃんの弟」
インドネシアちゃんのお家も多くの人がいます。そうして
です。
弟さんや妹さんも多いです。その中にです。
バリー君という弟さんがいます。インドネシアちゃんの弟
さんですからやっぱり日焼けした肌に黒い髪に黒い目を持
っています。
彼は人なつっこい性格でとても明るいから皆の人気者です。
それで、です。
彼の周りにはいつも人が集まっています。三年地球組の皆
がいつも彼の周りにいるのです。
その中にはウヨ君もいます。彼は穏やかな微笑みを浮かべ
て彼に対して言います。
「バリーの部屋に行くとな」
「うん、何かあるの?」
「あの踊りがあるのがいいな」
「そうよね。あの踊りがね」
「物凄くいいダスよ」
ファーレンちゃんにキャンベラちゃんもウヨ君のその言葉
に笑顔になります。
「お面を被ってそれで踊るあの踊りね」
「バロンダンスだったダスな」
「ああ、あれね」
バリー君は二人の女の子の言葉にも笑顔になります。そう
してそのうえで応えるのでした。
「あの踊りってお家でもあるのは僕の部屋だけなんだよね」
「元々インドネシア家には色々な人がいるな」
ウヨ君がここでこのことを言います。
「アメリー家やチューゴ家と同じで」
「そうなんだ。僕の家には確かに色々な人がいるよ」
バリー君自身も認めることです。自分のお家に色々な人が
いることは。
「そのお部屋だけで行われていることとかあるし。家族だ
けれどそれでも話す言葉の感じが違っていたりね」
「そうだったな」
「家族の数多いから」
インドネシア家は実は日之本家よりも人が多かったりしま
す。
「どうしてもね」
「そうだな。それで御前の部屋にもだったな」
「イン堂さんのお家の人も家の中にいるからそっちの影響
なんだ」
どうしてそうなったかというとです。それが理由であった
のです。
「それで僕の部屋にはあの踊りがあるんだよ」
「じゃあ今日もバリー君のお部屋に行く?」
「そうするダスか?」
ファーレンちゃんとキャンベラちゃんがこう提案します。
そしてそれはすぐに皆の賛成を勝ち取るのでした。
「うん、そうだよね」
「それだったらね」
「行こうよ」
こうして決まってです。皆でこの日もバリーちゃんのお部
屋に行くことになりました。
そしてお部屋に来るとです。まず出て来たお料理は。
「豚肉好きよね」
「そうダスな」
ファーレンちゃんとキャンベラちゃんがそのお料理を食べ
て言います。
「インドネシア家で豚肉は出ないのに」
「この部屋だけは違うダスな」
「だから。このお部屋は特別なんだ」
静かに微笑んで話すバリー君です。
「僕のお部屋とここにいる人達はね」
「教えが違うからだな」
ウヨ君がその理由を話します。
「それでだったな」
「そうだよ、イン堂さんのね」
その理由でした。
「だからね」
「それに犬も食べたな」
ウヨ君はこのことも指摘します。
「今日はチョゴリは来ていないがな」
「そうだよ。今日は出してはいないけれどね」
それはなのでした。
「それでも食べるよ」
「そうだな。それに」
ウヨ君は今度はお部屋の壁を見ます。そこにはバリー君
自身が書いた絵が何枚もあります。
そうした絵を見てです。ウヨ君は目を細めさせてこう言
うのでした。
「何時見てもいいな」
「時間があれば踊ったり絵を描いたりしているからね。
そのせいで勉強する時間があったから」
「だからだな。いいものだな」
こう言うウヨ君でした。
「本当にな」
「有り難う」
「ここには何でもあるな」
ウヨ君はこんなことも言いました。
「美味しい食べ物もあれば泳ぐ場所もある。絵もあるし
踊りもある」
「そうよね。何時でも来たいわよね」
「ワスもダス」
ファーレンちゃんとキャンベラちゃんも笑顔になってい
ます。しかしここで、です。
バリー君がです。こんなことを言うのでした。
「何でもあるって訳じゃないよ」
「えっ、嘘よ」
「そうダス、それは嘘ダスよ」
ファーレンちゃんとキャンベラちゃんがそのことをすぐ
に否定します。
「ここにないものなんてないじゃない」
「そんなものあったら言って欲しいダス」
「笑顔だよ」
バリー君はそれだというのです。
「笑顔がないよ」
「えっ、嘘」
「そうダス、嘘ダス」
二人の女の子はバリー君の今の言葉にまた言います。
「だってバリー今笑ってるじゃない」
「その笑顔は何ダスか」
「皆がいるからだよ」
だからだというのです。
「だから笑顔になるんだよ」
「俺達がいるからか」
ウヨ君は彼のその言葉にまずは考える顔になるのでし
た。そうしてそのうえで言います。
「それはあれか」
「わかってくれたかな、ウヨ君は」
「外れているかも知れない」
その考える顔での言葉です。
「しかしだ。言ってみるぞ」
「うん、御願い」
「俺達がいるからか」
こう考えているのでした。
「それでか」
「そうだよ。皆がいてくれるから笑顔があるんだ」
だからだというのです。
「僕。皆がいてくれるから笑顔になれるんだよ。一人
だととてもね」
「そうだったの」
「それで笑顔ダスか」
ファーレンちゃんとキャンベラちゃんもここでどうし
てバリー君が笑顔がないなんて言ったのかがわかった
のでした。
「笑顔は私達がいるから」
「そしてそれを見るバリーがいるからダスか」
「皆大好きで。その皆がいてくれて笑顔だから」
バリー君は話します。
「だからなんだよ」
「そうか。それだったらな」
ウヨ君がここでまたバリー君に対して言います。
「今度は俺の家でその笑顔を見せてくれ」
「私のお家でもね」
「ワスのお家でもダス」
三人はこぞってバリー君を自分のお家に招待するので
した。
「御前にはいつもこうして招待してもらってるしな」
「その度に御馳走してもらってるし」
「踊りも見せてもらってるダス」
三人はそんなバリー君にとても感謝しているのです。
「遊びに来た時もそうだしな」
「だったら私達もね」
「是非ダスよ」
「有り難う。それじゃあね」
バリー君はこれまで以上の笑顔になってです。そうし
て。
彼等のその言葉に応えるのでした。笑顔は何処にもは
締めからあるものではありません。それだけは自分達
の手で作るものなのです。
49 :
マンセー名無しさん:2010/09/14(火) 00:00:15 ID://DG/e5g
50 :
ハリマオ:2010/09/14(火) 19:49:02 ID:q90aHZ1X
ID://DG/e5gさん、早急なバリー君の登場、ありがとうございますm(_ _)m
グルカちゃんに関しては、不勉強でゴメンなさいです。(m´_ _)m ペコ
722 名前:名無しさん 投稿日:2010/09/09(木) 23:48:23 ID:rPKwwG1s
「エリザベスちゃんの疑惑」
エリザベスちゃんのお家はです。とにかくあっちの
お話が多いです。
「やらないか」
「布団を敷こう。なっ!」
「親父さえいなければ・・・・・・!」
「アーーーーーーッ!!」
こんなネタで埋め尽くされています。そんなお家な
のです。
それで彼女も色々と言われていますが。やっぱりか
なり気にはしています。これも当然と言えば当然で
あります。
723 名前:名無しさん 投稿日:2010/09/09(木) 23:48:54 ID:rPKwwG1s
それで、です。よくこんなことを言います。
「わたくしは違いましてよ」
「本当でして?」
強敵と書いて『とも』と呼ぶ関係のフランソワーズ
ちゃんもです。かなり怪訝な顔をしています。
「貴女、実は」
「フランソワーズ、長い付き合いではなくて?」
エリザベスちゃんはむっとしてフランソワーズちゃ
んに対して言い返します。
「その貴女がそう言いますの」
「火のないところに水煙でしてよ」
ところがです。フランソワーズちゃんはエリザベス
ちゃんに対してこの諺で返します。
724 名前:名無しさん 投稿日:2010/09/09(木) 23:49:14 ID:rPKwwG1s
「違いまして?」
「違いますわよ。その証拠に」
「ええ、証拠に」
「今度女の子だけでニホンさんのところにお泊りに
行きますわね」
彼女がこう言うとです。男組が。
「何っ、僕も参加するぞ!」
「ニホンちゃんのところにお泊りだって!?」
「そんなの独占させるか!」
「ああ、そうだ僕達もだ!」
「参加させろ!」
「そこ、五月蝿いですわよ」
エリザベスちゃんはこう言ってです。彼等に対して
あるものを召還しました。
725 名前:名無しさん 投稿日:2010/09/09(木) 23:50:04 ID:rPKwwG1s
それはです。エリザベス家名物の幽霊さん達です。
一気に百や二百も出してきました。
「黙らせて来なさい」
「うらめしや〜〜〜〜」
「悪い子はおらんか〜〜〜〜」
こう言って男組に襲い掛かります。そんな幽霊さん
の団体に襲われてはです。彼等も逃げるしかありま
せんでした。
「に、逃げろ!」
「こんなのってありか!」
「ふん、女の子同士のお泊り会に男は不要ですわ」
「何かニホンさんのお家の幽霊が混ざってませんこ
と?」
フランソワーズちゃんが突っ込むのはこのことでし
た。
726 名前:名無しさん 投稿日:2010/09/09(木) 23:50:23 ID:rPKwwG1s
「何気に」
「気のせいですわ。とにかくでしてよ」
「ええ」
「そこでわたくしにそんな趣味がないことははっき
りとさせますわよ」
エリザベスちゃんはこう断言します。
「それでいいですわね」
「宜しいですわ」
フランソワーズちゃんも受けて立つ口調です。
「それでは。ニホンさんのお家のお泊りで」
「ええ、その時に」
何故か火花を散らし合う二人でした。こんなことで
もそんな風になる二人なのでした。
727 名前:名無しさん 投稿日:2010/09/09(木) 23:50:47 ID:rPKwwG1s
そしてです。そのニホンちゃんのお家でのお泊り会
です。皆あれこれ遊んで騒いで飲んで食べて歌って
踊って。夜になりました。
「それじゃあね」
「ええ、そうですわね」
エリザベスちゃんがニホンちゃんの言葉に頷きます。
他の女の子達もです。
「お休みですわね」
「もう皆のお布団用意してあるから」
ニホンちゃんのお家の人が気を利かせてそれでもう
用意してくれているのです。
「だからね」
「うん、じゃあね」
「寝よう」
皆頷いてです。そうしてでした。
728 名前:名無しさん 投稿日:2010/09/09(木) 23:51:14 ID:rPKwwG1s
皆それぞれのお布団に入って寝ることになります。
その前に寝巻きに着替えてです。
エリザベスちゃんは女の子らしいフリルヒラヒラの
赤いパジャマです。フランソワーズちゃんは水色の
ネグリジェです。
そしてニホンちゃんはです。和服です。髪の毛をお
ろして姫カットみたいにしてです。そのうえで着物
です。
淡い青と白の花柄の浴衣を思わせる寝巻きです。帯
は藍色でそれが着物と合っています。
その服になってお布団に入ります。しかしここで皆
そのニホンちゃんを見て言います。
729 名前:名無しさん 投稿日:2010/09/09(木) 23:51:37 ID:rPKwwG1s
「奇麗よね」
「そうよね」
「かなりね」
「やっぱりニホンちゃんってね」
皆うっとりとさえしています。
「可愛いしね」
「和服がもう最高」
「その格好戦略兵器だから」
「えっ、そうかな」
しかし言われているニホンちゃんは自覚のないこと
でした。
「わたしそんな奇麗じゃ」
「いえ、奇麗でしてよ」
ここでエリザベスちゃんが自信なさげな彼女に対し
て言うのでした。
730 名前:名無しさん 投稿日:2010/09/09(木) 23:51:57 ID:rPKwwG1s
「ニホンさんはもっと自信を持つべきでしてよ」
「そうですわね。エリザベスもたまにはいいことを
言いますわね」
フランソワーズちゃんもあまり素直でない感じで彼
女の言葉に賛成します。
「ニホンさんについてはその通りですわ」
「それだけ奇麗で可愛いのですから。和服姿は女の
わたくしが見ても」
ここでエリザベスちゃん失言です。
「一緒にデートとかしたくなりますわよ」
「えっ、今何て」
「何て言ったのよ」
「エリザベス、まさかあんた」
皆今のエリザベスちゃんの言葉に疑いの目を向けま
す。しかしここはエリザベスちゃん自信が何とか抑
えました。
731 名前:名無しさん 投稿日:2010/09/09(木) 23:52:43 ID:rPKwwG1s
「ほ、ほんのジョークでしてよ」
「本当に?」
「だといいけれど」
皆それで何とか納得しました。こうして皆でそれぞ
れのお布団に寝るのでした。
エリザベスちゃんも自分に用意されてお布団で寝ま
す。しかしです。
彼女は寝てる途中に何を寝惚けたのかおトイレの後
で間違えて他の人の布団に入ってしまいました。け
れど自分では気付いていません。
「あれ?何かお布団の感覚がおかしいですわね」
こうは思ってもとにかく寝惚けているのでそのまま
寝てしまいました。そうして起きるとです。
732 名前:名無しさん 投稿日:2010/09/09(木) 23:54:43 ID:rPKwwG1s
皆大騒ぎです。何とエリザベスちゃんはです。ニホ
ンちゃんのお布団の中で二人一緒に寝ていたのです。
しかも仰向けのニホンちゃんを下にしてです。二人
共その寝巻きがかなり乱れています。
特にニホンちゃんはです。エリザベスちゃんに上に
覆い被されているうえにその白い足も胸元もかなり
露わになっています。もうすぐでブラとショーツが
見えそうになっています。
「こ、これは・・・・・・」
「女の子が見てもエロ過ぎ・・・・・・」
「っていうかエリザベスって」
「ええ」
皆ここで疑惑が確信になったのでした。
733 名前:名無しさん 投稿日:2010/09/09(木) 23:55:04 ID:rPKwwG1s
「やっぱりね」
「まさかと思っていたけれど」
「そうよね」
「あれだったのね」
そしてです。フランソワーズちゃんがどん引きしな
がらもエリザベスちゃんに対して声をかけます。
「エリザベス。朝でしてよ」
「ん?もうですの?」
そして起きたエリザベスちゃんもです。飛び上がら
んばかりに驚きました。そして言う言葉は。
「ど、どうしてわたくしがニホンさんと!?」
「それはこちらが聞きたいですわ」
フランソワーズちゃんが皆を代表してエリザベスち
ゃんに尋ねます。
734 名前:名無しさん 投稿日:2010/09/09(木) 23:55:22 ID:rPKwwG1s
「貴女、やっぱりあれでニホンさんに夜這いを」
「そ、そんなこと有り得ませんわ」
とにかく自分ではそんな趣味はないので狼狽しまく
りです。そのうえでの言葉です。
「わたくしはその」
「あれ?皆どうしたの?」
ここでやっとニホンちゃんも起きます。低血圧なの
で朝は弱いみたいです。
「そんなに騒いでって。ああエリザベスちゃん」
しかも彼女は天然です。たまたま目に入ったエリザ
ベスちゃんを見てです。昨日お家に来てくれたこと
への御礼を言うのでした。
735 名前:名無しさん 投稿日:2010/09/09(木) 23:55:40 ID:rPKwwG1s
「昨日は有り難う」
「有り難うてことは」
「やっぱりニホンちゃんに夜這いして」
「気持ちよくさせたのね」
「それじゃあやっぱり」
皆もう確信の目で見ています。
「レズだったんだ」
「そうだったんだ」
「あの、エリザベス」
ここでフランソワーズちゃんが止めです。
「貴女の趣味は尊重しますけれどわたくしそういう
趣味はありませんわよ」
「だから違いますわ。どうしてこうなるんですの!」
思わず叫んでしまったエリザベスちゃんでした。こ
の日から暫く彼女はあっちの趣味の人だと言われる
ことになりました。
65 :
マンセー名無しさん:2010/09/15(水) 00:57:36 ID:YvPtypLm
736 名前:名無しさん 投稿日:2010/09/09(木) 23:55:59 ID:rPKwwG1s
英国のヘイグ外相(49)に、自身が任命した特別顧問の男性(25)との同性愛不倫疑惑が持ち上がり、英メディアを騒がせている。
外相は「全くのうそ」と否定、男性が「家族の精神的負担」を理由に辞職するなど、外相側は疑惑打ち消しに必死。
キャメロン首相は外相更迭はないとしているが、与党保守党から進退の判断を求める声も出ている。
英メディアによると、男性は今年1月、野党議員だったヘイグ氏のアフガニスタン訪問に公費で同行。
今春の総選挙中にはホテルのツインルームを2人で利用した。
政権発足後、外相は特別顧問に男性を任命。外相には13年連れ添った妻がいる。
うわさは8月20日ごろからネット上で広がり、外相は9月1日、
同じ部屋に泊まったことを認めた上で「不適切な関係」はなかったとの声明を出した。
ttp://sankei.jp.msn.com/world/europe/100907/erp1009070907003-n1.htm
長い
その上つまらん
「操作できません」
暑いです。とにかくまだまだ暑いです。
フランソワーズ家もロシアノビッチ家もです。とにかく
何処も暑い今年の地球町です。
その二人がです。フランソワーズちゃんのお家の避暑の
部屋であるニースの間において。見事なまでにへばって
います。
「おい、暑いぞ・・・・・・」
「そうですわね」
「確かここって涼しいんだよな」
「そういうロシアノビッチの家は寒い家ではなかったの
でして?」
「その寒い家の奴が何でここにいるんだ?」
見事な切り返しを出したロシアノビッチ君でした。
「暑いからだろうが」
「異常ですわね」
「俺も不思議だよ。それでここに来たんだけれどな」
その避暑のお部屋にです。
「で、何でこんなに暑いんだ?」
「わたくしにもわかりませんわ」
二人はうだったお部屋の中でぬるい果物や溶けかけてい
るアイスを食べながら話しています。水着でプールの中
にいますがそこもぬるま湯になっています。
その中で、です。フランソワーズちゃんはロシアノビッ
チ君に対して言いました。
「それでなのですけれど」
「ホッキョク行くか?ナンキョクにするか?」
ロシアノビッチ君もうかなりやけくそです。
「何処に行く?それで」
「ニホンさんのところにしましょう」
ここで白羽の矢が立ったのはニホンちゃんのところで
した。
「あそこですわ」
「ニホンちゃんのところか?」
ロシアノビッチ君はそれを聞いて突っ込み返しました。
「あそこ夏は酷いぜ。いいのか?」
「ところがぎっちょんですわ」
いきなり物凄く古い言葉を出したフランソワーズちゃ
んでした。
「ニホンさんのお家はクーラー完備でしてよ」
こうしたところは流石です。
「ですからそこに行けばいいのでしてよ」
「御前の家のクーラーは?」
「そんなの殆ど潰れていましてよ」
実に率直な返答です。
「あったら入れていましてよ」
「それもそうか」
「ええ、そういうことでしてよ」
「ちっ、俺の家はそもそもクーラーなんてないしな」
ロシアノビッチ家は普段はとても寒いのです。夏でも
それこそクーラーがいらないまでのです。そんなお家
なのです。
それが今はとても暑いのです。それで彼も困っている
のです
その暑さに耐えかねている二人がです。こうしてその
惨たらしいまでの暑さから逃れる為にニホンちゃんの
お家に来ました。するとそこには。
「ああ、何だ御前等もかYO」
「いらっしゃいある」
何故かいきなりアメリー君とチューゴ君で出てきまし
た。
「僕達もニホンちゃんのところに逃げてきていたんだ
がYO」
「一緒あるな」
「御前等そうでなくてもいつもニホンちゃんのところ
にいねえか?」
ロシアノビッチ君は顔を顰めさせながらその二人に対
して言い返しました。
「幾ら何でも図々しいだろ」
「まあそこはニホンちゃんは優しいからさ」
「甘えているあるよ」
本当に図々しい二人です。
「そういうことだからな」
「納得したあるな」
「一応は、ですわね」
フランソワーズちゃん、だっこされてそれで怒ってい
る猫の顔になっています。
「納得してあげましてよ」
「カンコもいるからな」
「じゃあ中に入るよろし」
何気に二人よりもっといる人の名前も出てきました。
何はともあれニホンちゃんのお家の中に入った二人で
す。それでお部屋に入ると。
ニホンちゃんがいました。丁度その手にクーラーのリ
モコンを持っています。
「あっ、二人共いらっしゃい」
ニホンちゃんは突然のお客さんに対しても明るい笑顔
を向けて迎えてくれます。
「今丁度クーラーのスイッチを入れるところなのよ」
「ああ、丁度今ですので」
「そうなのかよ」
フランソワーズちゃんとロシアノビッチ君はニホンち
ゃんのその説明に頷きます。
「それではですわ」
「あっ、どうしたのフランソワーズちゃん」
「わたくしが点けさせてもらいますわ」
こう言ってニホンちゃんの手からそのクーラーのスイ
ッチを受け取るのでした。
「幾ら何でもスイッチまで入れてもらうのは図々しい
でしてよ」
「あれっ、けれどアメリー君やチューゴ君やカンコ君
は」
「その三人は別格だろ」
ロシアノビッチ君は目を座らせて突っ込みを入れまし
た。
「図々しいにも程がある連中じゃねえか」
「その通りでしてよ」
不破ンソワーズちゃんも言います。
「わたくし達はあの三人まではいきませんでしてよ」
「いいのに。これ位」
「いいですわ。点けさせてもらいますわ」
そこはプライド故あえてこう言うフランソワーズちゃ
んでした。そうしてです。
いざスイッチを入れようとします。ところが。
リモコンのボタンがです。異常に多いのです。しかも
その操作手順がです。
「な、何ですのこれ!?」
「うん、わたしの家のクーラーはどれもこんな感じな
んだけれど」
「こんなの使えませんわ」
フランソワーズちゃんは驚いた顔で言います。
「とても」
「俺もだ」
ロシアノビッチ君もそのリモコンを見て言うのでした。
「こんなのはとてもな」
「ロシアノビッチ君もなの」
「ああ、無理だ」
本当にそうだというのです。
「絶対にな」
「それアメリー君とチューゴ君も言うのよ」
ニホンちゃんはここでその二人の名前を出しました。
「当然カンコ君もね。わたしのお家のクーラーは操作
が難しくて動かせないって」
「それでか」
ロシアノビッチ君はここでわかったのでした。
「それであいつ等自分から点けようとしなかったんだ
な」
「それでなの」
「カンコでしたら一発でファビョーーーンですわね」
フランソワーズちゃんでなくともです。この展開はか
なり容易に想像できるものでした。
「間違いなく」
「実際にそれで暴れたことがあったし」
「やはりそうですのね」
ニホンちゃんのその話に頷くフランソワーズちゃんで
した。
「思った通りですわ」
「それでなの」
ここでまた言うニホンちゃんでした。
「わたしがスイッチを入れてるのよ」
「そうなんだよな」
「ニホンちゃんのクーラーは複雑ある」
ここでアメリー君とチューゴ君が言いました。
「せめて僕達の家の言葉で説明を書いておいてくれた
らな」
「使えるあるが」
「同感ですわ」
「俺もだ」
フラソワーズちゃんとロシアノビッチ君も二人のその
言葉に頷きます。
「ちょっと。これは」
「難し過ぎるだろ」
こう言って納得します。
そしてです。クーラーはニホンちゃんに点けてもらっ
て涼しくなったところで、です。
カンコ君がお部屋の中に入ってきてまずは二人に気付
きました。
「フランソワーズにロシアノビッチ君も来ていたニダ
か」
「ええ、今来たところでしてよ」
「野暮用でな」
こう返す二人でした。
「それでなのですけれど」
「御前何か汗かいてるな」
見ればです。クーラー完備の日之本家だというのにで
す。カンコ君は額に汗をかいています。手にも汗が滲
んでいます。
「どうしたのでして?」
「何やってたんだよ」
「チゲ鍋を作っていたニダ」
そうだというのです。
「それでニダ。量はたっぷりとあるから二人も食べる
ニダよ」
「おっ、遂にできたか」
「じゃあ皆で食べるあるよ」
アメリー君とチューゴ君もここで笑顔になります。そ
してニホンちゃんが二人に説明します。
「これからね。皆で鍋を食べるんだけれど」
そのカンコ君のチゲ鍋をだというのです。
「二人もどう?」
「クーラーが効いているお部屋で、なのでして!?」
「熱い鍋をかよ」
二人には想像できないことでした。
「あの、それって」
「いいのかよ」
「ああ、これが結構いいんだYO」
「中々オツなものあるぞ」
アメリー君とチューゴ君も笑顔で二人に話します。
「だから。来いよ」
「皆で食べるある」
「じゃあ行こう」
ニホンちゃんは後ろから二人を押します。
「クーラーの効いたお部屋の中で熱いお鍋をお腹一杯
食べようね」
「何かそれって」
「どうなんだろうな」
それがどういったものかわからない二人でした。けれ
どそのお部屋の中で食べたカンコ君のチゲ鍋は。確か
に美味しいものでした。
83 :
マンセー名無しさん:2010/09/16(木) 00:03:13 ID:YvPtypLm
日本では今年、各地で35度を超す猛暑日が続いた。また9月も例年よりも気温が
高い日が多いと予想されている。フランスでは地域差から気温の高低の違いは見ら
れるものの、夏の湿度は日本と比較すると低く、気温が高くても比較的快適に過ご
せるため、フランスではエアコンはあまり普及していない。
夏に気温が高くなるフランス南部ではエアコンが設置されていることもあるが、
基本的には店舗や飲食店でも使われていないことが多い。暑い日は窓を開けて
風通しを良くしたり、扇風機を利用したりしてしのぐようだ。
そのため、夏に日本を訪れたフランス人は、より暑さを感じるようだ。フランス人
のブログ「Unagidesu」では、日本の夏は大変暑く、一般家庭からホテルまで、
ほとんどの建物にはエアコンが設置されていると説明している。
また以前訪れた日本国内のホテルでは、暑い夜をしのぐためにエアコンをつ
けようと思ったところ、リモコンの表示がわからなくて不便な思いをしたという。
英語などでの表示がなかったことや、エアコン自体になじみがないこともない
上に、多機能な日本のエアコンは、リモコンのボタンの数も多く、操作の仕方が
分からずに困ったようだ。
円高傾向が強まっている最近では、安宿やビジネスホテルを利用する外国人
観光客も多い。外国語に対応していない宿泊施設でも、部屋の設備には英語な
ど外国語の併記があれば、日本ならではの最新技術を生かした便利な製品の
効果を実感しつつ、より快適に過ごせるのかもしれない。(編集担当:山下千名美・
山口幸治)
ttp://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0904&f=national_0904_032.shtml
84 :
ハリマオ:2010/09/17(金) 18:57:48 ID:ZlsP77Fp
>>51-65 日本じゃ、その手の同性愛疑惑議員というのは聞いたことないです(^_^;)
「三年生最強対決
ウヨ君は幼いながらも武芸に秀でています。とにかく
毎日鍛錬を欠かしません。
そのおかげでクラスの中でかなりの強さを誇っていま
す。しかしその彼も一目置くクラスメイトがいます。
グルカちゃんです。ネパールちゃんの親戚の娘なので
すがお母さんがビクトリアさんのスカウトを受けてそ
れでエリザベス家お抱えの警備員の一人になってです。
今はシンガ君やブルネイちゃんのお家で警備員をした
りして暮らしている娘です。
その戦闘力は恐ろしいものです。独特の形のナイフを
持っていますし格闘能力もかなりのものです。
とりわけ山岳戦に強くてです。こう言われています。
「忍者モードの時のウヨ君よりも強いよね」
「そうだよね。ひょっとしたらね」
「そうかもね」
「どうかな」
皆そのグルカちゃんのまるで獣の如き山岳地帯におい
ての動きを見て言います。しかしグルカちゃん本人は
です。特にそのことを気にするまでもなくこう言うだ
けでした。
「そう?私別にそんなのは」
「いいんだ」
「そうなんだ」
グルカちゃんは素朴で無口な女の子です。浅黒いお肌
に黒い髪と目の精悍な顔立ちの女の子ですが心は素朴
なのです。
それでウヨ君もグルカちゃんも普段は特にこれといっ
ていがみ合うこともありませんでした。しかしある日
です。ウヨ君がシンガ君のお家のお庭に勝手に入った
ということで喧嘩になりました。
「シンガさんには前に言っていたぞ」
「私聞いてないから」
けれどグルカちゃんはこう返すのでした。
「だから入ったら駄目」
「悪いがそういうわけにはいかないんだ」
ウヨ君も強い声でグルカちゃんに言います。
「姉さんから贈り物があるからな。それを届けないと
駄目だからな」
こう言って彼も引きません。そして、でした。
グルカちゃんはあのナイフを抜きました。ウヨ君もそ
れを見て、です。
「やるのか?」
「どうしてもというのなら」
こう返すグルカちゃんでした。
「私だってやらないといけない」
「そうか、それならだ」
まさに売り言葉に買い言葉でした。
ウヨ君も腰の剣を抜きます。そうしてです。
お互いに構えます。両者の間に殺気が漂います。
そしてここに、です。そのシンガ君が出てきました。
その彼が見てしまったものは。
「何でこうなるの?」
睨み合うウヨ君とグルカちゃんを見てその首を思いき
り傾げさせます。
「あのさ、何でウヨ君とグルカが睨み合ってるんだよ。
しかもお互い得物まで抜いて」
「こうなったら引けません」
「私も」
こう返すウヨ君とグルカちゃんです。
「グルカ、覚悟はいいな」
「ウヨも。いいわね」
「仕方ないなあ」
そしてです。シンガ君も仲介はしませんでした。それ
どころかです。皆を呼んでそれでお家の人達に言って
売店まで出してもらうのでした。
何時の間にか解説席まで出来ています。シンガ君はち
ゃっかりと司会者になってそれで実況をするのでした。
「さて、いきなりはじまったウヨ君とグルカちゃんの
夢の対決です」
「ううん、武士ってこうなったら引かないから」
「そうだよな。っていうか僕達が解説者か」
「昔やった記憶があるあるが」
解説者はニホンちゃんにアメリー君、それにチューゴ
君の三人です。この三人とシンガ君の司会で中継され
るのでした。
そのシンガ君がです。あらためて言います。
「ではこの勝負どうなるでしょうか。アメリーとチュ
ーゴはどう思うんだい?」
シンガ君はまずは二人に尋ねました。
「それでだけれど」
「そうだな。ここは引き分けじゃないのか?」
「ウヨが侍モードか忍者モードで変わるかも知れない
あるが」
二人はこう言います。
「けれどグルカも強いからな」
「どうなってもおかしくないある」
「それでニホンちゃんは」
シンガ君は今度はニホンちゃんに対して尋ねます。言
わずと知れたウヨ君のお姉さんです。
そのニホンちゃんはです。こう述べました。
「ううん、ここはわからないわね」
「そうなんだ」
「確かに武士が侍か忍者かで変わるけれど」
この見方はチューゴ君と同じです。
「けれど。グルカちゃんはとにかく強いから」
「素早さが尋常じゃねえからな」
「それに体力もある」
アメリー君とチューゴ君はここでまた自分の意見を述
べました。
「本当にどうなるんだ?この勝負」
「今はじまったあるが」
ウヨ君は侍モードです。着物に袴で両手には刀です。
今日の彼は二刀流です。
それに対してグルカちゃんは青い軍服にに右手にあの
ナイフです。そしてそのグルカちゃんが先に仕掛けた
のです。
「何っ、速いぞ!」
「凄い速さある!」
アメリー君とチューゴ君、グルカちゃんの動きを見て
思わず声をあげました。
「僕の目でも見えないなんてな」
「恐ろしい奴ある」
二人をしてこう言わしめる程でした。グルカちゃんは
まさに風となってウヨ君に攻撃を仕掛けるのでした。
それを見てです。シンガ君も興奮を抑えきれません。
「速い、見えない!」
殆ど司会者ではありませんがそれでもです。こう言わ
ざるを得ませんでした。
グルカちゃんは見えないまでの速さでウヨ君に攻撃を
浴びせます。彼はそれに対して防ぐことしかできない
ようでした。
けれどニホンちゃんはそんな弟さんを見てもです。冷
静なままです。
そしてそのうえです。こう呟きました。
「あれをやるつもりなのかしら」
「あれって何なの?ニホンちゃん」
シンガ君はニホンちゃんのその言葉を聞き逃しません
でした。すぐに問い返します。
「ウヨ君何か技を持ってるの?」
「ええ。お爺ちゃんに教わった取っておきの技が」
あるというのです。
「武士は多分それを使うつもりなのかも」
「その技って」
シンガ君はその技が何なのか気になりました。そうし
てです。
ウヨ君は目をつぶりました。それを見てアメリー君と
チューゴ君は目を顰めさせました。
「あいつ、何考えてるんだ?」
「ここで目をつぶったら駄目あるぞ」
しかしそれでもウヨ君は目をつぶりました。当然それ
はグルカちゃんにも見えています。
それで、です。ウヨ君を後ろから襲うのでした。その
動きはまさに青い風です。
「貰った」
グルカちゃんも勝利を確信しました。しかしここで、
です。
「そこかっ!」
ウヨ君が突如として叫びました。そうしてです。
後ろを振り向いてそれと共にでした。
左手に持っている刀でグルカちゃんのナイフを受け止
めたのでした。
「!?あれはまさか」
「あの技あるか!」
アメリー君とチューゴ君、ウヨ君の今の技を見て思わ
ず声をあげました。
「心眼か」
「あいつ、あの技まで身に着けていたあるか」
驚きの顔での言葉です。
「これはな。決まったな」
「あいつの勝ちあるな」
そしてです。ウヨ君はもう一方の刀でグルカちゃんを
斬りました。まさに一撃でした。
「一本!」
勝利の判定が場に轟きます。ウヨ君の見事な勝利でし
た。
それを見てです。ニホンちゃんが言いました。
「あの技は。お爺ちゃんがわたしと武士に教えてくれ
た技だったの」
「相手の気配を気で察してそれで攻撃を受けて斬り返
す技。口で言うのは簡単だけれど」
「ええ、難しいの」
けれどウヨ君はそれを使ったのです。剣道の極意とも
言える技をです。
それで何とか勝ってからです。起き上がったグルカち
ゃんに対して言うのでした。その顔だけでなく身体中
から汗を噴き出しています。
「あの技を使わなかったら負けていたのは俺だ」
「そうだったの」
「そしてあの技を使ったのは御前がはじめてだ」
こうも言うのでした。
「見事だったぞ」
「ウヨ君もね。私ここまで本気になったのははじめて
だから」
「そうか、出来ればこんな勝負はもうしたくないな」
「うん、私も」
戦いが終われば友達同士に戻ります。二人はにこりと
笑って言い合います。そして残った人達は帰ってそれ
で。
残ったアメリー君とチューゴ君がです。シンガ君に対
して言います。
「ニホンちゃんもあの技使えるのか」
「今本人が言っていたあるな」
「そうみたいだね。だってニホンちゃんのお家が剣道
の本場だしね」
「ううん、やっぱり手強い娘なんだな」
「そうあるな。用心していくある」
「何かわたしのこと話してる?」
その本人がおっとりした声で三人に言います。
「勝負は終わったしこれで帰ろうよ」
「そ、そうだよな」
「わかったある」
あらためてニホンちゃんの隠された強さを知った二人
でした。ニホンちゃん、やっぱり侮れません。
100 :
マンセー名無しさん:2010/09/17(金) 23:59:07 ID:ZoNAjAaK
101 :
マンセー名無しさん:2010/09/18(土) 00:08:46 ID:LzHF7U5D
>>84 我が国は元々そちらには寛容な国ですし。織田信長や武田信玄もそうでした。
それとリクエストにお応えしてグルカちゃんのお話をどうぞ。
以後も誰のお話を読みたいとかそういうリクエストを承ります。読んでいる
皆様どしどしリクエスト御願いします。
102 :
マンセー名無しさん:2010/09/18(土) 01:46:30 ID:uk+EzPIB
無くなったと思ったらまだ続いてたのか
なんか嬉しいなぁ
>>102 いや、ここはネケツの隔離スレだし。
本体は今、創発板にあるよ。
それでいつまで放置しとくの?このスレ。
「侠気の書き手」
ウヨ君は誰もが知っている日之本家の武道少年です。
その強さは折り紙付きです。
そんな彼ですが武道の他にも嗜んでいるものがありま
す。それはまずはお料理です。
「どうだ、今日の料理は」
「うん、今日も凄く」
「美味しいあるよ」
「また一段と腕をあげたニダよ」
お料理を御馳走になっているラスカちゃんに香ちゃん、
それとチョゴリちゃんが感想を言います。彼はそのお
料理の腕も見事なものなのです。
それをクラスの皆にも食べてもらったりするのです。
けれど自分ではこう言う時があります。
「まあ姉さんに作ってもらってしてるけれどな」
「そう?ニホンさんの味付けじゃないけれど」
「料理の種類もあるな。何かお金もかけていてとても
凝っている男の人のお料理あるよ」
「ウヨ君、ひょっとして照れ臭いニダか?」
「い、いや。それは違う」
三人の言葉にかなり赤面して言うウヨ君でした。彼の
趣味の一つはお料理なのです。
そしてです。こっちはニホンちゃんもそうですが。脚
本も書くのです。
とにかく書くのが早いです。ショーの夏の特別篇の助
っ人に頼まれた時はです。僅か三日で書いてしまった
時があります。
「これ位は三日あればできるな」
「えっ、一時間半のショーの脚本を三日!?」
「それって滅茶苦茶早くない?」
「ねえ」
皆これには唖然です。そしてそのベタなギャグも独特
と言うにはあまりにもアクの強いキャラクターととり
わけ所謂臭い台詞を効果的に使う脚本はです。ある人
は好きなのですがある人は物凄く嫌います。そんな脚
本を書く人です。
それで、です。アンチはこんな有様です。
「氏ね!」
「あの鬼の後半返せ!」
「もう二度とイ反面ライダーの脚本書くな!」
とにかくウヨ君の脚本もウヨ君も徹底的に嫌います。
もうウヨ君の人間性まで攻撃します。定番はです。
「今日はウヨの脚本か。道理でつまらなかった筈だよ
な」
けれどこういう時はいつもこの突込みが入ります。
「今日はウヨの脚本じゃなかったぞ」
他にはこんなのがあります。
「ウヨはいつも池に落ちたりミサイルが飛んできての
終わりになるのよ」
この指摘にも突込みが入ります。
「いや、それトーエーさんのところのお話じゃいつも
だったから」
こんなのもあります。
「親父さんは立派だったのにあいつは」
「ニホンパパさん脱走の常習犯だったんだぞ」
結構以上に的外れな指摘が多いです。
とりわけ酷いのが鬼関係です。これでウヨ君を嫌う人
は滅茶苦茶多いです。実はニホンちゃんの脚本も何か
とオチン○ンと言われますがそれより遥かにです。こ
のことでウヨ君を嫌う人は多いです。
けれどそういう人達についてです。ウヨ君はこう答え
のです。
「いいんだよ、そういうのが面白いんだから」
「それだけニダか」
「そう、それだけだ」
こう尋ねたカンコ君に対しても答えるのです。
「アンチも華だ。見ていて面白いだろ」
「豪気ニダな」
カンコ君も珍しくウヨ君を褒めます。
そしてです。今度はウヨ君からカンコ君に対して尋ね
るのでした。
「それはそうと御前もアメリーもチューゴもロシアノ
ビッチも俺の脚本はけなさないんだな」
「幾らウリでも面白い脚本は面白いと言うニダ」
そうだというのです。
「鬼のあれは御前は悪くないニダよ。予算と時間をと
にかく無視した前の担当が悪いニダよ」
「あの人はあの人で凄い才能があるんだがな」
「それでもあれではイ反面ライダーのシリーズが終わ
るところだったニダが」
そうなっていてもおかしくはなかったと言うのは実は
カンコ君だけではありません。
これはそのアメリー君やチューゴ君、それにロシアノ
ビッチ君もです。言うところでした。
そしてです。カンコ君はさらに言います。
「御前はそれを何とか止めたニダ。しかも御前は今の
イ反面ライダーシリーズの殆どの作品に書いてかなり
貢献しているニダよ」
「そこまで言うと褒め過ぎじゃないのか?」
「事実ニダ。確かに癖は強いニダがそれも含めて御前
の脚本もニホンの脚本もウリ達は嫌いではないニダ」
意外なところで良識を見せるカンコ君です。彼はこう
も言います。
「ウリ達もあの連中よりは困ったちゃんではないつも
りニダ」
「そういうことか」
ウヨ君もわかりました。そうしたことがです。
けれどです。ウヨ君は脚本についてはとにかく俺様な
人なので。こんなことも言います。
「俺は偉大な構成者だからな」
「俺がトーエーを救ってるんだよ」
「俺は何やっても天才だからな」
殆どその大勢のアンチを煽っているとしか思えません。
そして挙句にはです。
お空のお日様を指差してです。こんなことを言います。
「日之本家において武を愛する士、それが俺だ!」
この仕草にです。ラスカちゃんも香ちゃんもチョゴリ
ちゃんもメロメロです。それで両目をハートマークに
してです。
「ウヨ君格好いい」
「まさにヒーローあるな」
「あのキャラはまさにウヨ君ニダ」
勿論お兄さん達は妹のメロメロぶりに怒り心頭です。
特にこの人はです。
「ウヨ!チョゴリをたぶらかすと命はないニダよ!」
「いや、別にそんなことはしていないぞ」
「結果としてそうなっているニダ。何事も結果が全て
ニダ!」
「そりゃお父さんの脚本の時の悪役じゃないのか?」
どうやらヨロイの元帥閣下のことみたいです。
「だから俺は別にチョゴリのことはな」
「ええい問答無用ニダ。ハイパークロッ○○ップでこ
れで倒すニダ!」
もう滅茶苦茶です。妹のことになると激怒するカンコ
君なのでした。
そんなウヨ君の俺様はまだ続きます。こんなことまで
やらかしてます。
ある紙芝居が萌え重視、SF重視どっちでいくか揉め
てた時です。あっと言う間にこう言って話を終わらせ
ました。
「萌えとかSFとか作品をつまらなくするだけの縛り
だろ。俺が責任持つから好きにやれ」
敵の名前を何かにするかで困っていた時です。そのそ
れぞれの候補を一緒にして。
「じゃあオルフ○○クでいいよな」
ついでにその作品の脚本は全話書いたりもしています。
何だかんだで凄く貢献しているウヨ君です。
カンコ君もそれは認めてはいますし評価もしています。
ところがこのことだけは。
「チョゴリはやらんニダ!どうしてもというのならこ
のウリの屍を乗り越えていくニダ!」
「だから俺はそんなこと言ってないだろ!」
「行動で言っているニダ!」
あまり俺様だとこうした誤解も受けるようです。この
ことについてはウヨ君も。
「いや、そういうのは面白くないんだよ」
こう言って後は喋りません。彼が俺様なのはあくまで
脚本の時だけみたいです。普段はいつもの折り目正し
いウヨ君なのでした。
116 :
マンセー名無しさん:2010/09/20(月) 00:32:52 ID:R7F4USXY
「謝罪と賠償を要求しても」
ニホンちゃんは自分で風船ロケットのおもちゃを飛ばす
ことにかなり苦労してきています。
それこそ何度も何度も失敗してです。それでもやってき
ています。
「外野がぎゃんすか言ってきても気にしないでね」
「うん、それはわかってるから」
こうウヨ君にも応えます。
「失敗は成功の元だしね」
「失敗から何かを学ばないとね」
「ええ、だから」
それで何度失敗しても続けているのです。それがニホン
ちゃんです。
そしてこれはです。カンコ君も作っています。彼も他の
子供達と同じようにです。お空への憧れを強く持ってい
るのです。
しかしです。彼はこの前失敗してしまいました。ここで
彼とニホンちゃんの違いが出るのでした。
「この失敗はニダ」
「どうしたニダ?兄さん」
妹のチョゴリちゃんがお兄さんに問い返します。
「何に原因があると思うニダか?」
「ロシアのビッチ君のせいニダ」
そうだというのです。彼がこう言うのにはそれなりの事
情があることにはあります。カンコ君はそのことを今妹
さんに話します。
「この風船ロケットの風船の部分はロシアノビッチ君の
風船ニダな」
「その通りニダ」
「それが問題だったニダ」
こう主張します。
「ロシアノビッチ家の風船は破れやすいニダ。だから今
度の風船ロケットは失敗してしまったニダよ」
「兄さんはそう思うニダな」
「他に何か原因があると思うニダか」
「ううん、そう思うのはいいニダ」
ここでチョゴリちゃんの言葉が濁ります。あまり賛成し
てはいない感じです。
「ただ」
「ただ。何ニダ?」
「それ、ロシアノビッチさんはどう思っているニダ?」
こうお兄さんに問い返します。
「このことについてニダ」
「そんなこと知らないニダ」
カンコ君はぞんざいな調子で妹さんに言葉を返します。
完全にロシアノビッチ君のせいと思い込んでそのうえで
言っています。
「とにかくこれはロシアノビッチ君のせいニダ。ウリは
全然悪くないニダ」
「ううん、その言葉は大変なことになりそうニダ」
チョゴリちゃんはこう言って心配するのでした。これか
らのことに。
そしてです。チョゴリちゃんの危惧は当たりました。も
のの見事にです。
それを聞いたロシアノビッチ君は当然激怒しました。そ
うしてウォッカの瓶を片手に持ってです。カンコ君のと
ころにすっ飛んできました。
そのうえで、です。怒りのオーラを身に纏いながらその
うえで。カンコ君に対して尋ねます。
「ああ?俺の風船に問題があったっていうのかよ」
「そうニダ!全部ロシアノビッチ君のせいニダ!」
ここで話を聞いていた皆唖然です。何とカンコ君そのフ
ァビョーーーーンをロシアノビッチ君にも向けたのであ
ります。クラスでも屈指の強さを誇る彼に対してです。
だから皆唖然となっているのです。
122 :
マンセー名無しさん:2010/09/21(火) 23:30:23 ID:Y8Z2sin3
しかし本人だけがそれに気付かないままです。ロシアノ
ビッチ君に対してさらに抗議するのでした。
「あんな弱い風船なんかもう二度といらないニダ。今度
はもっと丈夫で破れない風船を作って欲しいニダ。さも
ないと迷惑するのはウリニダ!」
「言ったな、手前」
ロシアノビッチ君の顔が赤から青になりました。背景も
真っ黒に一変しました。
その黒いオーラの中で。彼はカンコ君に対して言います。
目が完全に座っています。
「俺の家のものにケチつけるたあいい度胸じゃねえか」
「けれど事実ニダ」
カンコ君のまさに蛮勇は続きます。彼だけが事態に気付
いていません。
123 :
マンセー名無しさん:2010/09/21(火) 23:36:51 ID:Y8Z2sin3
「ロシアノビッチ君の風船のせいニダよ」
「御前のところの発射の台とかスイッチとかが問題あっ
たんじゃねえのかよ」
ロシアノビッチ君ここで反撃に出ました。さながら第二
次町内喧嘩の時に反撃に転じた時の様にです。出て来た
のです。
「違うのかよ、それは」
「そんな筈がないニダ!ウリが作ったものに間違いがあ
る筈がないニダ!」
「言ったな」
ロシアノビッチ君の怒りのパラメータは上昇するばかり
です。けれどそれでも静かなのが事態をさらに怖いもの
にさせています。
そのまさにクラスの皆がどん引きの状況の中で、です。
ロシアノビッチ君は静かな口調でカンコ君に対して言う
のでした。
「じゃあその台とかスイッチと俺のところの風船を調べ
てだな」
「どうするニダ?」
「俺の方に問題があれば強い風船を作って御前に渡して
やるよ」
「当然ニダ。絶対にそうしてもらうニダ」
「ただしな」
ここからが本題です。皆そのことは実によくわかってい
ます。わかっていないのはカンコ君だけなのです。そう
なのです、当事者だけがわかっていない状況にあるので
す。
125 :
マンセー名無しさん:2010/09/21(火) 23:48:56 ID:Y8Z2sin3
ロシアノビッチ君は言いました。
「御前のところに問題があったらな」
「その場合は何ニダ」
「考えておくからな」
返答はこれでした。
「楽しみにしておけよ」
「ふん、丈夫な風船を待っているニダ」
また言うカンコ君でした。
「そして今度こそ風船ロケットを飛ばすことを成功させ
るニダよ。ロシアノビッチ君のせいでとんだ失敗だった
ニダ」
こう言うのでした。彼は今度こそは成功すると思ってい
ます。しかしです。
126 :
マンセー名無しさん:2010/09/21(火) 23:54:40 ID:Y8Z2sin3
皆その日からカンコ君とはできるだけ距離を置いていま
す。ロシアノビッチ君にもです。二人の半径五メートル
には誰もいない状況です。
それを見てです。ニホンちゃんはウヨ君にこのことを話
します。するとウヨ君も深刻な顔でこうお姉さんに対し
て言うのでした。
「ああ、その話ね」
「知ってるの」
「チョゴリやウクライナから聞いたから」
だから知っているというのです。三年生の方でもこのこ
とは話題になっています。
「それでね」
「そうだったのね」
「そうだね」
ウヨ君は一呼吸置いてから言いました。
「正直かなりやばいね」
「武士もそう思うのね」
「うん、かなりやばいね」
また言いました。
「若しカンコの方に問題があればその時は」
「ロシアノビッチ君もう怒りマキシマムだから」
「風船ロケットの援助を止めるだけで済むと思う?」
ウヨ君は切実な様子でお姉さんに尋ねます。
「その場合は」
「全然」
こう答えるニホンちゃんでした。
「多分。ロシアノビッチ君が考える限りの」
「あのロシアノビッチ家のね」
その恐ろしさでは町でも桁外れのロシアノビッチ家なの
です。
「恐ろしいことが起こるわよね」
「間違いなくね。あいつ死ぬよ」
ウヨ君は言いました。
「死ぬ様な目に遭うよ」
「幾らカンコ君が不死身でも」
「そう、この世の地獄を見るから」
「問題はカンコ君わかってないのよね、このことが」
「あいつがそんなことわかる筈ないよ」
長い付き合いです。ウヨ君にしてもカンコ君のことはよ
くわかっています。
それで、です。こう言うのでした。
「何ごともないといいけれどね」
「そうよね」
ニホンちゃん達もこれからのことが不安で仕方なくなっ
ていました。
そしてチョゴリちゃんもです。はああ、と溜息をついて
まだ強気のままのお兄さんに対して言うのでした。
「兄さん、本当に謝らなくていいニダな」
「何を謝る必要があるニダ」
妹さんにもこう返します。
「ウリに間違いはないニダ。だからロシアノビッチ君に
はいい風船を提供してもらうニダよ」
「そうだったらいいニダが」
チョゴリちゃんも最悪の事態を考えているのです。そし
てまた溜息を出してです。
「そうでなかったら本当に大変なことになるニダよ」
まだ作ってもいない新しい風船ロケットとその台の用意
する場面を見て呟きます。さて、どちらが原因でしょう
か。
韓国初の宇宙ロケット「羅老号」の2回目の打ち上げが失敗した原因を調べてきた韓国の航空宇宙研究所(以下、航宇研)は、
ロシアが製造した1段目と2段目ロケットの分離ボルトに欠陥があったことが原因との結論を下した。
今年6月10日に2回目の打ち上げが行われたが、羅老号は打ち上げから137秒後に上空で爆発した。羅老号は、人口衛星が
搭載された2段目は韓国側が、宇宙にまで打ち上げる1段目(下段部)はロシアが製造した。
19日に教育科学技術部と航宇研が発表したところによると、航宇研はコンピュータを利用したシミュレーションや模型などによ
る実験を通じ、1・2段ロケットの分離部位にある八つのボルトのうち一つが問題を起こしたとの結論を下した。この分離ボルトは
打ち上げから232秒後に爆発し、1段目と2段目を分離する役割を果たす。しかし、放電などによってボルトの一つが誤爆を起こし、
ロケットに穴が開き、これが大きな爆発を引き起こしたということだ。失敗の原因として注目される分離ボルトは、2009年8月25日
の1回目の打ち上げでは問題がなかった。
今回の調査の結果、航宇研は設計段階での欠陥よりも、製造工程での欠陥の可能性の方が高いとみている。航宇研はロシア
側が製造した1段ロケットのエンジンに欠陥があった可能性についても調べたが、最終的に、これには問題がなかったとの結論を
下した。
131 :
マンセー名無しさん:2010/09/22(水) 00:27:31 ID:xjjYCtSU
航宇研は今年8月、爆発原因について調べるために大田で開催された第3回韓露共同委員会で、今回の調査結果をロシア側に
伝えた。これに対してロシア側は、「韓国が製造したFTS(フライト・ターミネーション・システム)の誤作動が失敗の原因」と反論して
いたという。FTSとは一種の自爆装置のことで、ロケットが予定された軌道から外れた場合に危険を回避するため、ロケット全体を
爆破するものだ。これは、韓国側が製造した2段目に搭載されていた。
これに対して航宇研は、先週モスクワで開催された実務協議で、「FTSが誤作動を起こした可能性は非常に低い」との実験結果
を提示したという。ロシアの主張通りFTSが誤作動を起こしたのであれば、今回のような爆発は起こらない、というのが韓国側の見
方だ。2回目の爆発では打ち上げから136秒後に問題が発生し、それから1秒後に爆発した。FTSが作動した場合にはこのような時
間差は発生せず、すぐに爆発する。
韓ロ露両国は早ければ10月中に、双方が提示したシナリオを検証するための共同実験を行う。この実験で1・2段分離ボルトの欠
陥が原因であることが分かれば、来年中に3回目の打ち上げが行われる見込みだ。
ttp://www.chosunonline.com/news/20100920000006
132 :
ハリマオ:2010/09/23(木) 20:33:00 ID:5xBRGb3N
>>85-100 ハイパークロックアップグルカちゃんVSハイパークロックアップウヨ君
何やら「リンかけ」みたいでうれしいです
>>105-115 また鬼ライダーですか?(^_^;)
まあ、子供たちが好きですから........
>>117-131 ロケットキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
133 :
ハリマオ:2010/09/23(木) 20:57:49 ID:5xBRGb3N
「とばっちりを受けた子達」
イン堂君は言うまでもなくイン堂池を前にしてでんと家が
あります。このことはそれこそ町の皆が知っていることで
す。
しかしです。彼はこう言うのです。
「エーペックに入れてくれるかな」
こうタイヘイ池の皆に言います。
「僕もね」
そもそもです。話のはじまりはというとです。このエーペ
ックの中でのことに原因もあります。何も彼だけに原因が
あるお話ではないのです。
このエーペックというのはタイヘイ池に面している子達が
それぞれ集まる場所です。そのメンバーがまたかなりの面
子だったりします。
言い出しっぺはオージー君ですがそこに東南アジア町の子
達にそれとニホンちゃんにアメリー君やチューゴ君、他に
もカンコ君までいます。よくもまあこれだけ個性的な顔触
を集めたものだと感心できます。
この集まり、そろそろメンバーを増やそうかという話にな
っています。問題はその新規加入メンバーです。
「誰にする?」
まずはアメリー君が参加者全員に尋ねます。皆それぞれ円
卓に座ってお互いを見ています。
それでアメリー君の言葉を受けてです。皆は考える顔にな
りました。
「ええと、誰がいいかな」
「まだ参加していないメンバーねえ」
こう考えていくとです。
「結構以上にいるわよね」
「っていうか案外多い?」
「確かに」
タイヘイ池にいる子達は多いです。とりあえず今円卓にい
る面子もかなりですがあくまで代表者です。その他にもと
にかく一杯いるのです。
その代表者同士の話し合いで話されています。その新規の
加入メンバーを誰にするか。
今度はニホンちゃんがこんなことを言いました。
「ええと、まずは参加したい人に手をあげてもらったらど
うかな」
これがニホンちゃんの提案でした。
「それはどうかな」
それを聞いた皆の返答は。
「ううん、それでいい?」
「そうだよね。まずは参加希望者が誰なのか見極めないと
ね」
「やっぱり話はそれから?」
「そうだよなあ」
そしてです。タイワンちゃんがこんなことも言うのでした。
「まあチューゴを抑えないといけないしね」
「何で僕あるか」
「自分の胸に聞いてみたら?」
この二人も一緒にいる会合です。本当に厄介と言えば厄介な
会合ではあります。
そしてとにかく参加したい人に手をあげてもらおうというこ
とになりました。それを聞いて。
その参加したい子達が来てです。一斉に手をあげようとしま
した。しかしそこに、でした。
イン堂君がいきなり出て来てです。言うのでした。
「よし、僕も入れて」
それを聞いた今の参加者一同、目が完全に点になりました。
あの表情がまさに綾波かホシノなベトナちゃんも彼女と正反
対なカンコ君もです。ある意味で非常にレアな事態になって
います。
「えっ!?」
「イン堂が!?」
「何で!?」
皆唖然とした顔で彼を見て問い返します。
「ええと、イン堂って確か」
「そうよね」
そのうえでまた話すのでした。
「タイヘイ池にいた?」
「いないし」
「そうよね」
「イン堂池だし」
「それで何で?」
皆どうして彼が出て来たのかよくわかりません。しかしここ
で本人は胸を張って言うのでした。
「タイヘイ池に面していないのが問題だって?」
「そうだけど」
「あの、それで何で?」
「何で来るの?」
皆唖然としたままですがそれでもです。彼は胸を張ってこう
言うのでした。
「そんなことは僕にとってはプランクトンより小さなことだ
よ(声:叶恭子)」
こう言います。それを聞いた皆完全に思考停止です。あのカ
ンコ君が目を点にしたまま言います。
「・・・・・・ウリは今起きているニダか?それとも何か夢
を見ているニダか?」
「ええとね、あたしも今あんたと全く同じ気持ちなんだけれ
ど」
タイワンちゃんも完全に己の志向を止めています。
「何がどうなってんのよ」
「・・・・・・とりあえずだな。イン堂が参加したいって言
ってるんだよな」
「そんな気がするあるが」
アメリー君もチューゴ君も当然呆然です。ニホンちゃんにし
てもそれは同じで。
「まさかアジア町にいるからかな。タイヘイ池じゃなくても
いいとか」
かなり強引に考えたらそうなるのかも、とか頭の中で整理し
て考えて言います。しかしそれでも自分自身を納得させるこ
とすらできていません。
皆とにかくイン堂君のこの申し出にかなりの時間呆然となっ
てです。とりあえず円卓で話を再開しました。
「・・・・・・どうしよう」
「確かにでかい存在だけれど」
「ええと、タイヘイ池じゃないし」
「チューゴも抑えられるけれど」
「だからまた僕あるか」
「アメリーにも対抗できる?」
「うっ、僕もかYO」
こんな話をしています。
とにかくどうしていいかわかりません。彼のサプライズは誰
も想定していませんでしたから。それでもあれこれと話をし
てです。出した結論は。
「今回見送る?」
「そうよね」
「とりあえずはね」
「そうしよう」
随分消極的な結論に終わりました。それでにこにことしてそ
こにいるイン堂君にでる。皆で言うのでした。
「あ、あのさ」
「今回はさ」
「まあ。残念だけれど」
かなり口ごもりながらです。彼に伝えるのでした。
「参加見送りってことで」
「また次の機会にね」
「悪いけれどね」
こう言って断るのでした。けれど断られたイン堂君はです。
至って平気な顔でその皆にこう言うのでした。
「じゃあ次、また立候補するからね」
「しかも諦めてないし」
「ううん、本当にどうしよう」
「ニホンちゃんから何か言ってくれる?」
この会合の実力者の一人で一番イン堂君と相性がよさそうな
ニホンちゃんにも声がかかりました。
「何かさ」
「駄目かな」
「ええと、わたしも何て言っていいか」
ニホンちゃんも困っているのでした。
「わからないしね」
「そうなの。じゃあ仕方ないよな」
「そうよね、やっぱり」
「そういうことだし」
皆イン堂君のことで一杯になって終わりでした。しかし、で
す。他にも参加したい子達はいたのです。
ところが皆はです。その子達のことを完全に忘れてしまって
いました。イン堂君の個性があまりにも強烈で彼だけで一杯
になってしまったからです。
その忘れられた子達はというと。
カンボジア君にラオス君、コロンビアちゃんとかそういった
面子です。その子達は誰もいなくなった円卓を見て悲しい顔
で言うのでした。
「ええと、僕達は?」
「皆気付いてくれなかった?」
「今手を挙げようと思ったのに」
「何でこうなるの?」
呆然となっています。ひゅうう、とからっ風が吹いてきます
がそれが彼等の今の心境を何よりも雄弁に表わしています。
もう円卓には誰もいません。本当にです。このことはもうど
うしようもありません。そしてです。
「次、あるよね」
「絶対にね」
「けれどその次もイン堂手を挙げるっていうし」
「どうしよう」
彼等にとってはまずイン堂君でした。
「ううん、僕達ってそんなに存在感ない?」
「っていうかイン堂のインパクトが強過ぎるんだよな」
「そうそう、あんなのがいたら」
「僕達の話の前にあいつだし」
「困ったなあ」
そしてです。誰かがこんなことを言いました。
バットを持ってです。言う言葉は。
「イン堂さえいなければ・・・・・・!(AA略)」
けれどそれもです。
「あいつ滅茶苦茶家の人の数多いし何かあったらサーベルを
出してくるし」
「呪い仕掛けてくるし残酷だし」
「勝てる訳ないし」
彼等にとっては本当に困ったことになってしまいました。果
たしてこの子達はエーペックに入られるでしょうか。
147 :
マンセー名無しさん:2010/09/24(金) 00:22:28 ID:AJfs64NN
アジア太平洋経済協力会議(APEC)は29日までに、新規加入の有力候補
インドの参加を当面見送る方針を固めた。適格性をめぐり関係国の賛否が割れた。
APECは11月に横浜市で開く首脳会議で1998年以降凍結中のメンバー
拡大を検討する予定だったが、今回の措置でメンバー拡大凍結も当面延長する。
凍結が長期化すれば、アジア太平洋の地域機構としてのAPECの地位低下に
つながる恐れがある。
APECには日本、米国、中国、ロシアといった有力国を含む同地域の21カ国
・地域が参加。中国の影響力増大を懸念する一部メンバー国が、中国へのけん制を
強めるためインドを新規加入候補として推していた。
一方、世界貿易機関(WTO)など国際会議の場で自国に有利な議論を展開する
インドへの警戒感も強く、結局、関係国の意見が一致しなかった。インドのほか、
ラオスやカンボジア、コロンビアといった新規加入候補の参加も当面見送る。(共同)
ttp://www.chunichi.co.jp/s/article/2010082901000451.
148 :
マンセー名無しさん:2010/09/24(金) 00:37:43 ID:AJfs64NN
>>132-133 ハイパークロックアップですか。実はそれはサムライスピリッツをイメージしたのですが。
あと鬼はまあ特撮板で物凄い荒れようが今だに名残が残っている程なので。印象深いのでネタにしました。
ロケットは今まで色々な方が書かれていましたのでいけるかどうか不安でした。御返信どうもです。
あとネタの提供ありがとうございます。ネタに使うことを検討させてもらいます。
149 :
ハリマオ:2010/09/25(土) 16:17:55 ID:5V4wsa6t
>>134-147 イン堂君の不運は、マジで「何て言っていいか.....(´д`;)」 です。
経済力も影響力もアジアじゃ、かなり強いんですが.......(つд`)
「暴力は不要」
最近カンコパパさんはやけに羽振りがいいです。もう
それはかなりのものです。
「ニダッハッハッハ、もう怖いものなんて何もないニ
ダよ」
こう言って高笑いです。けれど皆そのカンコパパさん
を見て思うのでした。
「まさかまた」
「そうよね」
「またね」
「また変なことしてるんじゃないかな」
こう思われるのもある意味人徳でしょうか。全く違っ
た意味で。
そんな話をしているある日です。アメリー家のニュー
ジャージーのお部屋の前にです。一人の胡散臭い露天
商がうずくまっていました。その前にはカードが一杯
あります。
アメリー家の一員であるパツキン君とクーロイ君がそ
のカードを見てです。そのうえで言うのでした。
「おいおい、これって」
「うん、どれもあれだよ」
二人共目をきらきらとさせて並べられているカードを
眺めています。
見ればどれも超レアなカードばかりです。子供達にと
って垂涎ものの、です。
それで二人は言うのでした。凄いカードが揃っている
と。
そしてです。その露天商は二人に対して言うのでした。
「安くしておくニダ・・・・・・じゃなかった」
「ニダ?」
「今ニダって言ったような」
二人は露天商の言葉に一瞬眉を顰めさせます。しかし
です。
露天商はすぐにこう言って誤魔化しました。
「どのカードも安いですよ」
「何だ、普通の人か」
「カンコの関係者かと思ったよ」
二人も地球組にいるわけではありません。そのニダと
いう言葉でわかるようになっています。
けれど露天商が普通の言葉を使ったのを見てほっとし
てです。彼に尋ねるのでした。
「おじさん、それでさ」
「このカード幾らかな」
「はい、それはですね」
見れば見る程怪しい露天商です。サングラスにマスク
に帽子にフードにオーバーに。暑くないのかと見てい
る方が不安になる程の格好です。
その露天商がカードを売っていました。二人は激レア
カードを一杯手に入れたのでした。
そうしてクラスでそのカードを皆に見せて自慢です。
二人共得意げに言います。
「おいらのところで露天商から買ったのさ」
「どう?どれも凄いカードだろ」
こう言って自慢するのでした。
それで得意になっている二人でした。けれどここで、
でした。ゲルマッハ君がいぶかしむ顔で二人に言っ
てきました。
「待て」
「んっ、ゲルマッハどうしたんだ?」
「カードが欲しいのかい?」
「違う、そのカードだ」
ゲルマッハ君が言うのはそのカードについてでした。
「どのカードもだ。少しおかしいな」
「んっ、そうか?」
「何かおかしいかな」
「これを見てくれ」
こう言って何処からかカード辞典を取り出して見て
みるとです。これが。
どのカードも微妙に細かいところが違っています。
少し見ただけではわかりませんがよくチェックして
みるとわかることでした。
そうしてです。どのカードもインチキカードとわか
ったのです。
インチキカードを買わされたとわかったパツキン君
とクーロイ君、その怒ること怒ること。
その怒りはまさに怒髪天をつく、クーロイ君のその
短い髪も逆立っています。
「あの親父、許せねえ!」
「ぶちのめしてやる!」
こう誓ってです。カードをチェックしたゲルマッハ
君を連れて学校が終わるとすぐにニュージャージの
間の前に向かいました。
するとそこにはです。あの露天商がそのままいまし
た。三人はまず何気なくを装ってその露天商の前に
来ました。すると親父の方から。
「今日も買うニダ・・・・・・じゃなかった、買う
のかい?」
「成程な」
頭のいいゲルマッハ君は今で全部わかりました。け
れどそれは隠してです。
並べられているカードを見るのでした。そして一つ
一つをチェックして。
それから言いました。
「全部偽物だな」
「なっ、そんな筈がないよ」
露天商はこうゲルマッハ君に言い返します。
「だってこれは全部」
「いや、この図鑑には全てのカードが載っているが
だ」
ゲルマッハ君は反論する露天商にその図鑑を見せな
がら言い返しました。反論に反論です。
「どれも違うぞ」
「うっ、そ、それは」
「全部偽物だな」
ゲルマッハ君はまた言いました。
「そうだな。そして」
「そして?」
「ゲルマッハ、まだ何かあるのかい?」
「二人共この露天商のサングラスとかを取るんだ」
こう二人に言うのでした。
「今からな」
「ん?ぼこる前にか」
「そうしろって?」
「そうだ、そうするんだ」
こう彼が言うとです。そこで、でした。
二人はすぐに動いてその帽子やらサングラスやらを
取ってしまいました。そして出て来たのは。
「えっ!?こいつって」
「ああ、そうだよな」
カンコパパさんでした。その細い目とエラの張った
その顔がです。何よりの証拠でした、つまりインチ
キカードはこの人が売っていたのです。
三人はです。あらためてカンコパパさんに対して尋
ねました。
「あのさ、これってな」
「どういうことかな」
まずは当事者であるパツキン君とクーロイ君が尋ね
るのでした。
「何でおじさんが?」
「インチキカードを売ってるの?」
「当然儲かるからニダ」
物凄い理由でした。
「だから売っていたニダ。何か文句があるニダか」
「あのよ、おじさんさ」
「幾ら何でもそれはないんじゃないかな」
パツキン君もクーロイ君もカンコパパさんのその居
直りに呆れ返っています。そしてここで今度はゲル
マッハ君が言うのでした。
「とにかくだ」
「ああ、ゲルマッハ」
「どうしたらいいのかな、ここは」
「ここは君達が思うようにしたらいい」
処断は任せるというのでした。
「僕の家のことじゃない。君達の家のことなのだか
らな」
「ああ、それじゃあそうするな」
「それでね」
二人も彼の言葉に頷いてです。あらためてカンコパ
パさんに向き直りです。
そのうえで、です。カンコパパさんに対して言いま
した。
「じゃあおじさんさ」
「今から決めさせてもらうから」
「ふん、幾ら何でも子供には負けないニダよ」
「いや、安心しろ」
「暴力は今回は使わないから」
二人は至って冷静にこう返しました。
そして、です。パツキン君がおもむろに携帯を取り
だしてです。ある人を呼びました。
「ああ、おいら。クーロイもいるからちょっと来て
くれるか?」
「御願いするよ」
二人で呼ぶとです。何処とは言ってもいないのにそ
れでもです。
眼鏡をかけたスーツの人が来ました。その人こそは
です。
カンコパパさんに対して名刺を差し出してそのうえ
で言うのでした。
「私こういう者です」
「何っ、弁護士ニダか」
「はい、アメリー家の顧問弁護士です」
その人だというのです。そしてです。
「この件につきましてはいずれ被害総額を請求いた
しますので」
「なっ、どれだけの額ニダ!?」
「これだけです」
こう言ってさっと書いてきた額は。カンコパパさん
をこう言わせるに充分なものでありました。
「アイゴオオオオオオオオオッ!!」
「ふん、見たか」
「こういうやり方もあるんだよ」
流石はアメリー家の二人、実に手馴れたものです。
落ち着いた顔で絶叫し髪が真っ白になるカンコパパ
さんを見ながらまた言いました。
「おいら達を怒らせたからだ」
「やられたことは絶対にやり返す。これがアメリー
家のやり方さ」
そしてそんな二人を見ているゲルマッハ君はです。
ぽつりと呟きました。
「子供相手に汚いことをするからだ。だからこうな
るんだ」
かくしてカンコパパさんはその被害への賠償でまた
しても貧乏になってしまいました。悪いことをすれ
ば必ず報いがあるものです。
164 :
マンセー名無しさん:2010/09/26(日) 00:55:50 ID:1KRjzIk+
リクエストにお応えして。
米で韓国人詐欺集団53人摘発
韓国日報9月18日米国内で韓国人らで構成された
大規模個人情報詐欺組織が米捜査当局に摘発された。
ニュージャージー州連邦捜査局(FBI)は不法に獲得し
た社会保障番号を利用してクレジットカード発給と
銀行口座開設、貸し出しを助けた疑惑などでニュー
ジャージー居住の韓国人など53人を摘発、47人を収
監して逃げた5人の後を追っていると16日(現地時間)
明らかにした。 残り1名は2008年ニュージャージー
韓国人一家殺人事件ですでに収監された崔某氏と明
らかになった。 ニュージャージー州検察はこれらを
個人情報盗用および詐欺罪で起訴した。
検察によればこの組織を導いた朴某氏などはブロー
カーを雇用しグアムや米国領サモア、サイパンなど
に居住する中国人などアジア系米国人を買収して社
会保障カードを取得した後米国内の韓国人移民者に
再販した。 朴氏は地域のハングル新聞に米国人身分
証明書類を販売するという広告で購買者を誘引した。
165 :
マンセー名無しさん:2010/09/26(日) 01:04:09 ID:1KRjzIk+
売れた社会保障カードはカリフォルニアをはじめと
してイリノイ、ネバタ、ニューヨークなどの地で運
転免許を取得するのに使われ、 また、被疑者は取得
した個人情報でクレジットカードの発給を受け一部は
車とブランドバックなどぜいたく品を購入してまた売
り払い'カード割引'のために地域商店を利用したこと
が明らかになった。
今回の事件は2年前韓国人家族殺人事件捜査から始まっ
た。 当時チェ氏は友人金某氏と個人情報詐欺で取得し
たお金の問題で言い争いを行った後キム氏とキム氏の
母、叔父など3人を殺害した。 この事件を調査する過
程で個人情報盗用詐欺が広範囲に広まっている情況が
露呈してFBIをはじめとして米連邦検察まで捜査に参加
するに至ったとAP通信は伝えた。
ttp://killkorea.iza.ne.jp/blog/entry/1803318/
166 :
ハリマオ:2010/09/26(日) 15:02:45 ID:ujHMUo/S
ID:1KRjzIk+さん
いつもリクエストにお応え下さり
誠にありがとうございます( m´_ _)mペコ
アメリー家は、こわいですね(ili゜Д゜)
エアガン(実銃)という暴力を使うわ、
法という強制的な制裁を使うわで
コワ杉です。(´∀`;A )
「ウヨ君圧勝」
ある日のことです。クラスに見たことのない女の子
がやって来ました。皆この娘を見てです。まずは誰
なのかと考えました。
「あれ誰?」
「転校生?」
「いや、転校生はいない筈だけれど」
まずはこのことが確認されました。
「じゃあ誰だよ、あれ」
「僕あんな娘知らないよ」
「私もよ」
誰もその娘が誰なのか知りません。そしてわから
ないのでした。
しかしここで、です。ふとニュージー君が言ったので
した。
「若しかしたらあいつ」
「んっ、ニュージー」
「誰かわかったの?」
「あいつオージーちゃうか?」
首を捻りながらですがそれでも皆にこう言いました。
「若しかしたらやけれどな」
「あれっ、そういえば」
「そうよね」
「何か似てる?」
皆彼のその説を聞いてあらためてその女の子を見て
です。あらためて言うのでした。
そしてです。皆でその女の子のところに来て、です。
こう尋ねました。
「あのさ、ひょっとして」
「君オージーじゃないの?」
「席もそこオージーのだし」
こう恐る恐る尋ねます。するとです。
まず声です。そして喋り方も。
「そうダスが」
こうした返事でした。その喋り方までが完全にオー
ジー君のものでした。
「皆やっとわかったダスか。ちょっと遅いダスよ」
「そういう問題やないで」
すぐに無二の親友であるニュージー君から返答が来
ました。
「そもそも何でや?いきなり女装してからに。そっ
ちの趣味にでも目覚めたんかい」
「実はそうダス」
衝撃の告白でした。
「皆ワスを何かと田舎者とか垢抜けないとかそう思
っているダスな」
「まあそれは仕方ないやろ」
ニュージー君、相棒に対して実に容赦のない突込み
を入れます。
「その喋り方。何処の川崎先生の主人公やねん」
「あの漫画は最初はギャグ漫画ではなかったダスよ。
確かに褌だったダスが」
オージー君、まずはその漫画のことから話します。
「男らしいキャラだったダス。きりっとした顔だっ
たのにどういう訳かあの音楽で赤フン一枚になって
踊りだすキャラになってしまったダスよ」
「もっと言えばあのキャラの声は古代○とか番場○
とかヤ○=ウェンリーとかデュ○ク=フリードの人
やったで」
「それが何でああなったダスか」
「まあとにかくや」
ニュージー君ここで話題を元に戻しました。話して
いるとキリがないと判断したからです。
「何で女装に目覚めたんや」
「これを見るダス」
ここでオージー君は一枚の写真を出してきました。
そこにいるのは。
アジア町にいると思われる物凄い可愛い女の子です。
その娘の写真を出して皆に話すのでした。
「この娘についてどう思うダスか?」
「凄く可愛いな」
「そうね」
「美少女っていうか」
「ニホンちゃんによく似てるし」
「確かに」
皆口々に言います。けれど今ニホンちゃんは日直の
お仕事で職員室に入っていて教室にいません。それ
で彼女抜きで話をしているのです。
ニュージー君もです。その写真を見てオージー君に
尋ねます。
「で、この可愛い娘ちゃんがどないしてん」
「これ、誰と思うダスか?」
オージー君は真剣な顔で問い返します。
「これが。誰と思うダスか?」
「ニホンちゃん・・・・・・やないな」
ニュージー君も真面目な顔になってそのうえで言い
ました。
「似てるけれどちょっと幼い感じがするな」
「そうだよな、五年生には見えないよな」
「三年生?その位?」
「そうよね」
皆口々に言います。そうしてです。
ここでニュージー君は。眉を顰めさせながら言いま
した。
「若しかしてこの娘」
「そう、ウヨダス」
何とです。彼だというのです。
「あいつダスよ」
「えっ、ええっ!?」
「ウヨ!?」
「ウヨ君って!?」
「これが!?」
皆オージー君の今の言葉にです。唖然となってし
まいました。
「あのウヨが女装!?」
「まさか、あんなに硬派なのに」
「それがどうして!?」
驚く皆にです。オージー君が言います。
「多分ダスが」
「うん、多分」
「何があるの?」
「あいつの隠された趣味だったダスよ」
そうだったというのです。
「あいつは武道の他にダス。こうした趣味もあ
ったダスよ」
「何かそれ聞いてもな」
ニュージー君は腕を組みながらです。そうして
言いました。
「にわかには信じられへん話やな」
「そうよね、それはちょっとね」
「やっぱりな」
皆もニュージー君のその言葉に傾きました。
「だって。あのウヨが」
「女装なんてね」
「有り得ないっていうか」
「けれど」
しかし、でした。写真を見ればです。そのニホ
ンちゃんそっくりの美少女にしか見えない彼に
です。見惚れずにはいられません。そして見れ
ば見る程です。
「ウヨにしか見えないし」
「本人なのは間違いないわよね」
「ううん、何でかな」
「何で女装なんかしてるのかしら」
皆このことが不思議でなりませんでした。
このことは学校の謎の一つにさえなりました。
しかしです。実はお家では普通にその真実が
わかっているのでした。
ニホンちゃんがにこにことしてです。ウヨ君に
自分が作った服を見せてにこにことしています。
そして彼に言うのでした。
「ねえ武士、今度はね」
「この服を着ろっていうのかい?姉さん」
「ええ、そうよ」
まさにそうだと言うのです。
そしていささか困った顔になっているウヨ君に
です。また言いました。
「お姉さんの御願い、聞いてくれるわよね」
「仕方ないな、それじゃあ」
お姉さんにはかなり弱いウヨ君にとっては逆ら
うことができない御願いでした。そうして仕方
なくです。
お姉さんが作ったその服を着ます。ウィッグも
あります。メイクはお姉さんが素早くしてです。
そうしてそこにいるのは。
オージー君が持っていた写真の中の美少女です。
まさにその娘がいます。
ニホンちゃんはその美少女となったウヨ君を見
てです。うっとりとして言うのです。
「武士ってお肌も白くてきめ細かいし顔立ちも
奇麗だし。こういうのが凄く似合うのよ」
「けれど俺は」
ウヨ君はその格好に戸惑ったままです。
「こういう格好は」
「けれどね、武士」
ニホンちゃんはその困っている弟さんに言うの
でした。
「ノブナガさんだって天女の服を着たりしてい
たのよ」
「あの人女装癖あったしね」
「それによ。歌舞伎の女形だって」
今度は文化を引き合いに出すのでした。
「そうでしょ?武士女形もするでしょ?」
「どっちかっていうと荒事の方が得意なんだけ
れど、俺は」
「それでもよ。女形になるからにはそれこそあ
のジャクウエモンさんやウタエモンさんみたい
にね」
「何か古くない?せめてタマサブロウさんとか
は」
「いいのよ、凄く奇麗だったんだから」
ここではこだわりを見せるニホンちゃんです。
「トウジュウロウさんもいいけれどね」
「あの人どんどん妹さんに似てきてるな。って
いうか妹さんがお兄さんに似てきてるのか」
何気にこんな話も入れる二人でした。
そしてです。何時の間にかニホンちゃんのその
女形のことが勝ってです。ウヨ君はお姉さんが
やる女装のモデルにされるのでした。
ニホンちゃんはそのお人形さんみたいになった
弟さんを見てです。やっぱりうっとりとなって
それで言うのでした。
「武士凄く奇麗よ。本当にこのまま成長したら
凄い女形になるわよ」
「早乙女アル○みたいにパイロットにでもなろ
うかな、本当に」
こうは思ってもそれでもやっぱりお姉さんには
とても弱いウヨ君、付き合うのでした。これが
ウヨ君の女装の真相なのでした。
182 :
マンセー名無しさん:2010/09/27(月) 23:55:07 ID:kZd2EQsC
183 :
マンセー名無しさん:2010/09/28(火) 00:13:23 ID:utpB0fgQ
>>166 どうもです。
アメリー家の訴訟の凄さが頭の中にあってそれで書きました。
アメリー君ではなくパツキン君とクーロイ君を出したのは南部が舞台だったのと
アメリー君以外のキャラでいこうと考えたからです。
「千羽鶴も」
チリちゃんのお家では今かなり大変なことが
起こってしまっています。
何が起こっているかというとです。急にお家
の一部が崩れてしまってです。そこにチリち
ゃんが飼っている猫達が閉じ込められてしま
ったのです。
当然ながらチリちゃんは子猫達を何とか助け
出そうと必死になっています。けれどその入
ってしまった場所は物凄く深い場所なのでそ
れで中々助けられないでいるのです。厄介な
ことにです。
そんなチリちゃんをです。皆が必死に励まし
ています。
「絶対に諦めるなよ」
「そうよ、子猫達は皆無事だから」
「しっかりしてるからね」
「あんたもね」
彼等もそんなチリちゃんを必死に励ましてい
ます。皆できる限りのことをして彼女を支え
ているのです。
チリちゃんもそれを受けて頑張っています。
それで子猫達を助け出す作業はゆっくりとは
ですが確実に進んでいます。
「もうすぐだからね」
汗だくになって穴を掘りながら言います。
「絶対に。助けてあげるから」
そんな彼女の姿は勿論ニホンちゃんも見てい
ます。それで、です。
ウヨ君やにーちゃんも交えてです。それでこ
うお話するのでした。
「いい、武士、にー」
「うん、姉さん」
「チリさん助ける」
「うん、励まそう」
ここでの助けるというのはそれでした。必死
になっている彼女を励まそうとです。こう考
えているのでした。
それで、です。三人でまずは様々な色の折り
紙を出して。せっせと鶴を折るのでした。
「いい?色はそれぞれ統一してね」
「うん、同じ系列の色でまとめてね」
「それで糸で吊るす」
まさに千羽鶴です。
そうして三人共必死に折っていきます。見れ
ば三人だけでなくです。
日之本家の皆がそれぞれです。せっせと鶴を
折っています。
「チリちゃん、頑張ってね」
「子猫ちゃん達もね」
純粋な善意だけがそこにあります。
「わたし達はこうして千羽鶴を折るから」
「だから絶対によ」
「最後まで諦めないで」
「助かって」
こうして皆で千羽鶴を折ってです。何と何
組もの千羽鶴ができました。
ニホンちゃんがお家の人達を代表してその
うえでチリちゃんのところに千羽鶴を持っ
て来ます。机の上にどっさりと積まれてい
ます。
チリちゃんはそれを見てです。目を丸くさ
せて尋ねました。
「ええと、これって」
「うん、千羽鶴よ」
まさにそれだというのです。
「よかったらね。これね」
「これ?」
「受け取って」
こうチリちゃんに対して言います。
「チリちゃんのところの子猫ちゃん達が皆
無事で助かるようにって」
「その為に?」
「お祈りしてなの」
それで折ったというのです。こうチリちゃ
んに対して話します。
「そうして折ったから。お家の皆で」
「そうだったの」
「本当に無事であって欲しいわ」
ニホンちゃんの声も言葉も切実そのもので
す。
「だから。そう思って」
「う、うん」
チリちゃんは呆然としながらニホンちゃん
のその言葉に頷きました。そうしてそのう
えで、です。
千羽鶴を受け取りました。けれどその心の
中で呟きました。
「ううん、気持ちは有り難いけれど」
千羽鶴が何か知らないチリちゃんにはどう
にもわからないことでした。
そうして少し困っているチリちゃんですが
それでもです。ニホンちゃんからの善意の
贈り物はまだあるのでした。
今度はです。絵や扇、そうしたものがニホ
ンちゃんから手渡されました。
「よかったらこれも」
「これもなの?」
「猫ちゃんの砂も持って来たから」
それもだというのです。見れば猫のトイレ
の砂がどっさりと積まれています。クラス
の皆もそれを見て少し驚いています。
「多過ぎない?」
「うん、結構」
皆も引いています。
けれどニホンちゃんにしてみれば本当に子
猫達が心配なのです。お家の人達もそれは
同じです。
だからこそこうして贈っているのです。そ
してこの他には。
蛙の形をした鈴でした。子猫達の数だけあ
ります。チリちゃんはこれを見ても目が点
になってしまいました。
「これ何?」
「うん、これはね」
「これは?」
「蛙でしょ。だから帰るっていう意味なの」
完全にニホンちゃんのところの言葉です。
「だからね。子猫ちゃん達が皆無事帰って
来られるようにって」
「そういう意味なの」
「うん、よかったら受け取って」
「う、うん」
チリちゃんは今回も困惑しながらその鈴を
受け取りました。そうして他の皆から受け
取ったものも含めてお家に持って帰るので
した。
その重さはです。毎日かなりのものになっ
ています。大八車で引いてそのうえで帰っ
ています。
「お、重い・・・・・・」
学校に行くよりそっちの方が大変なことに
なっています。チリちゃんの下校はかなり
大変なことになっています。
それでもお家に帰ってから子猫達を救い出
す為に穴を掘ります。かなりハードな毎日
になっているのでした。
けれどそれでもです。皆悪意はありません。
これは事実です。
「チリの為にも」
「私達のできることね」
「しないとね」
あくまでこう言って銭に基づいてやってい
るのです。
勿論ニホンちゃんもそれは同じで。ウヨ君、
にーちゃんと三人でこうお話をするのでし
た。
「じゃあ今度は何がいいかな」
「そうだね、子猫達が退屈しないように遊
べるものがいいかな」
「そう思う」
「そうね、それじゃあ」
ニホンちゃんは二人の弟さん達の言葉を受
けてです。そのうえで決めました。
「ここはね」
「うん、ここは」
「何にする?」
弟達が尋ねてその返答は。
「おもちゃ一杯買おう」
善意そのものの笑顔での言葉でした。
「そうしよう」
「そうだね、じゃあ今度はね」
「おもちゃにする」
「子猫ちゃん達が皆助かるまでわたし達も
ね」
ニホンちゃんはその手を力瘤にしています。
そのうえで言います。
「頑張らないとね」
「そうだね、チリさんと子猫達の為に」
「頑張る」
その善意は本物です。けれどそれをチリち
ゃんは実際はどう思っているのか、そこま
では察しがつきにくいことだったりします。
南米チリの鉱山で落盤事故が発生し、作業員33人が地下に閉じ込められたニュースは、世界を駆け巡った。
作業員やその家族の様子が連日報道される一方、救助のための掘削作業は順調に進んでおり、当初予定より
早く救出できそうな見通しも出てきた。
作業員たちを励まそうと、日本からもさまざまな「支援」を差し伸べようとする人がいるようだ。
だが以前、被災者への支援の一環で日本から「千羽鶴」を送ろうと呼びかけた人が、「役に立たない」と
問題視されたことがあった。善意のつもりが「迷惑」になっていないだろうか。
■保冷剤、絵、お守りまで
チリの鉱山で、地下に閉じ込められた鉱山作業員に向けた支援の輪が、世界各地で広がっている。
米航空宇宙局(NASA)の医師団や宇宙飛行士の訓練の専門家が、暗く狭い場所ですごしている作業員の
暮らし方に助言を与えたり、サッカースペイン代表の選手が自身のユニホームに励ましのメッセージを
入れて送ったりしたことが伝えられている。
日本では、大阪府摂津市が市役所内に募金箱を置いて市民に協力を呼びかける。
在日チリ大使館に聞くと、企業や一般の人からさまざまなものが送られてきているのだと話す。
2010年9月21日時点で届いた手紙やメールなどは200通を超えたとのこと。
物資も、災害時用の「トイレ対策」で使われる汚物の凝固剤から保冷剤、絵、扇子、さらには
京都の元興寺で入手したカエルのお守りの鈴を33人分送ってくる人もいたようだ。
「作業員全員が『無事かえる』との祈りを込めたそうです」(チリ大使館)
大使館によると、「大使は『日本の皆さんからの気持ち。すべてありがたく受け取りましょう」
との方針です』と話す。現地に送れるものは、大使館が責任もって作業員の関係者のもとに届けるとのことだ。
198 :
マンセー名無しさん:2010/09/30(木) 00:00:25 ID:Kb2htWMn
■大量物資、送料は大使館の「持ち出し」
とは言え、日本から見て地球の裏側にあるチリに、大量の物資を送る費用は大使館の「持ち出し」。
都内からチリに航空便で小包を送る場合の料金は、1キロで4600円かかる。
善意はありがたいが、モノが増えれば送料も増えることになり、大使館としても複雑な心境だろう。
事務作業もすべて大使館員の手による。
例えば、日本語で書かれた手紙はすべてスペイン語に翻訳するが、担当する人数はたったの2人だ。
日本独特のものを送る場合は、説明書きもスペイン語で添えるという。
例えば、病気療養中の患者たちが折った千羽鶴が9月21日に大使館に届いたそうだが、これも現地の人が
理解できるように説明を入れなければならない。
実は千羽鶴は以前、被災地に送るうえでちょっとした「騒動」があった。
カリブ海の国ハイチで2010年1月に大地震が発生した際に、ネット上で「被災者のために千羽鶴を贈って
激励しよう」との呼びかけが広がった。
ところが「支援するものはほかにあるはずだ」「現地の人は意味を理解できるのか」といった批判が
起こったのだ。今回の落盤事故では、「千羽鶴を届けよう」というネットの声はあがっていないようだ。
大使館は「皆さんの優しい気持ちは本当にうれしい」と話すが、ありがた迷惑にならないように
送る側も考えたほうがよさそうだ。
ttp://www.j-cast.com/2010/09/21076415.html?p=all
199 :
ハリマオ:2010/09/30(木) 19:08:59 ID:r6MqKcun
「洗濯の時にまで」
今日の家庭科の時間は洗濯です。皆洗濯について
も先生に教わります。
「いいわね、ちゃんと洗剤を使って洗濯機で洗う
のよ」
「はい」
「わかりました」
皆元気な声で先生の言葉に答えます。ただ先生は
こうも言い加えるのでした。
「灰とかで洗うのはもう古いから止めてね。あと
マカロニーノ君だけれど」
「えっ、僕ですか?」
言われたマカロニーノ君はぎくりとなります。
「あの、何で僕が」
「まさかと思うけれどおしっこで洗ったりはしな
いわよね」
「いえ、それローマさんの頃ですから」
マカロニーノ君の御先祖のことです。その人の時
代はおしっこを腐らせたもので服を洗っていたの
です。それで先生も一応このことを注意するので
した。
「そんなこと今時しませんよ」
「だったらいいけれどね。とにかく皆いいわよね」
「ええ、何時でも」
「洗濯機に入れて洗剤入れて洗って終わりですよ
ね」
こう皆が言います。しかしです。
フラメンコ先生はここで言い加えてきました。何
を言うかというと。
「洗剤の他にもね」
「他にも?」
「何かあるんですか?」
「柔軟剤も使うといいわよ」
こう皆に言うのでした。
「そうしたらね。洗った服がふわふわになるから
ね。どうしてもしつこい汚れには漂白剤もいいし」
先生もやっぱり女の人です。こうしたことには詳
しいのでした。
それで、です。柔軟剤も皆に薦めるのでした。
「ただ洗うだけでなくて奇麗に、かつ柔らかくす
るのよ」
先生は皆に言います。
「それでいいわね。女の子はここから彼氏、ひい
ては旦那様をゲットできるのよ。男の子も彼女か
らお嫁さんをね」
「そういえば先生ってねえ」
「ハプスブルク先生がお嫁さんとか?」
「はい、そこ怪しい話をしない」
ここで独身とか言っていれば間違いなくコルテス
キックでした。けれどこの程度の話だと怒ること
はしない先生です。
「先生にはそういう趣味はないからね」
「ううん、そうなんですか」
「少し面白くないですね」
「面白いとかそういう問題じゃないから」
今度の言葉はぴしゃりとしています。
「とにかく。皆はじめてね」
「はい、それじゃあ」
「今から」
こうして皆洗濯をはじめます。それぞれのグル
ープに分かれてそれで洗濯ものを洗いはじめま
す。洗濯機を使うのでそれ自体はかなり楽だと
言えます。
「お水入れて洗剤入れてスイッチ押して」
「これで終わりね」
ニホンちゃんとタイワンちゃんが話しています。
二人は一緒に組んでいるのです。ついでに言え
ばカンコ君も一緒です。
「何か洗濯って思ったより楽?」
「まあ洗濯板使うのなら別だけれどね」
タイワンちゃんがニホンちゃんに話します。
「あれは結構辛そうね」
「そうよね、あれはね」
「そうニダな。あれは勘弁して欲しいニダ」
カンコ君も言います。
「洗濯機ならスイッチだけで済むから本当に楽
ニダよ」
「そうよね。珍しいけれどあんたに同意するわ」
タイワンヴゃんこうカンコ君に言います。
「そのことはね」
「同意してくれて有り難いニダ。それではニダ」
お喋りの間も手を動かします。そうしてニホン
ちゃんが洗剤を出してきたのを見て彼が出して
きたものは。
「ウリは柔軟剤を出すニダよ」
「あっ、カンコ君も持ってきたの」
ニホンちゃんはカンコ君が柔軟剤を持って来て
いるのを見て少し意外そうな顔になりました。
「わたし持って来てたのに」
「そういえば何か皆色々なものを気付いたらど
っからか持って来てるわよね」
タイワンちゃん何気に言ってはいけないことを
言っています。
「そうよね。あたしだって気付いたら武器とか
フライパンとか持ってるし」
「何か男○みたいよね」
「ううむ、そういえばウリも柔軟剤なんて持っ
て来た記憶がないニダ」
けれどカンコ君のその手にはしっかりと柔軟剤
があります。持って来た覚えがないというのに
それでも持っています。不思議と言えば不思議
です。
けれどその謎はとりあえず置いておいてです。
ニホンちゃんとタイワンちゃんはカンコ君が出
してきたその柔軟剤を見ます。するとそれは。
「・・・・・・あの、カンコ君」
「それ何よ」
二人共その柔軟剤を見て彼に言うのでした。
「それってもしかして」
「またパクリなの?」
「何っ、失礼なことを言うなニダ」
カンコ君は二人の言葉に対してむっとした顔
で返しました。
「ウリが自分で柔軟剤なぞ作ると思ってるニ
ダか」
「いえ、それはないわね」
タイワンちゃんがその可能性を否定しました。
「あんた石鹸とかそういうの作ったりできない
わよね」
「ウリにそういう趣味はないニダ。風呂には入
るニダがそこまではしないニダ」
こうタイワンちゃんに対して言います。
「だからニダ。そんな柔軟剤なんて作ったりし
ないニダ」
「けれど」
それでもです。今度はニホンちゃんが彼に言う
のでした。
「わたしのはこれだけれど。ソフランね」
「そうニダな。ソフランニダな」
カンコ君もニホンちゃんが持っている柔軟剤を
確認します。そこには確かにソフランと書いて
あります。
そしてカンコ君の持っている柔軟剤を見ます。
その名前は。
「サフロンニダな。そういえばオモニがニホン
の家に向けて柔軟剤を作っていたような気がす
るニダ」
「それがその洗剤なんでしょ」
タイワンちゃんがすかさず突っ込みを入れます。
「そのサフロンっていうのがそれなんでしょ」
「そうだったニダか。オモニ、何でまたパクっ
たニダか」
「っていうかあんたの家って本当にあれよね。
期待を裏切らないわよね」
タイワンちゃんある意味感心しています。ここ
までするとです。
「そこで出て来るなんてね」
「今回はウリは悪くないニダよ。何しろ柔軟剤
なんて作ったことがないニダ」
「あんたはね。けれどあんたの家は期待を裏切
らなかったわよね」
「ううむ、オモニ、ある意味最高のタイミング
ニダな」
「ええと、じゃあそれは使わないってことでい
いかしら」
その当事者であるニホンちゃんがここで言うの
でした。
「何か変なお話になったし」
「そうね、それがいいわね」
タイワンちゃんもそれに賛成します。
「じゃあそういうことでね。バカンコもそれで
いいわよね」
「凄く腑に落ちないニダがそれでいいニダ」
カンコ君も渋々ながら頷きます。
「それじゃあニダ」
「そういうことでね。何か洗濯しようとしない
人もいるけれど」
ここでニホンちゃんのグループの最後の一人に
目がいきます。実は四人グループなのでした。
最後の一人モンゴル君はこう言って洗濯をしよ
うとしません。
「チンギスさんが服は洗うなって言ったからね。
川を汚すからね」
「モンゴル君、川じゃないからいいと思うんだ
けれど」
ニホンちゃんがモンゴル君に言います。
「だからそれは」
「ああ、水道だからいいんだ」
「そう。だから洗っていいよ」
「そうなんだ。それじゃあね」
モンゴル君の言葉を聞いてタイワンちゃんとカ
ンコ君もわかったのでした。
「モンゴルは遊牧生活だからね」
「それで水道はないニダな」
「ってことは洗濯機も」
「あまり知らないニダか」
こういう子もいるのです。洗濯機もその家によ
ってはなかったりするのです。これもお家それ
ぞれのようです。
214 :
マンセー名無しさん:2010/10/02(土) 00:52:18 ID:Y6blA3hE
「パンツがカオスになり」
ニホンちゃんとチューゴ君が揉めているその尖閣パン
ツのことですがここにもう二人入ってくるから話はさ
らにややこしいことになっています。
「パンツだけは悪いけれどね」
「譲れないあるよ」
タイワンちゃんと香ちゃんです。この二人も関わって
いるのです。
とりわけタイワンちゃんはトウキおじさんやビレイお
ばさんが色々注意するのですがそれでもです。このパ
ンツだけはどうしても引けないといった顔でニホンち
ゃんに対して言います。
「このパンツ位いいじゃない」
「駄目よ」
けれどニホンちゃんも言い返します。
「これは駄目よ。わたしのなんだから」
「そんな小さなこと言わないでね。ちょっとね」
「そうある。欲しいあるよ」
「勿論僕もある」
ここでチューゴ君も出てきます。そしてニホンちゃ
んは他にも竹島パンツのことでカンコ君と揉めてい
たりします。
「だからいい加減返してくれない?わたしのその竹
島パンツ」
「嫌ニダ、これはチョゴリにあげるニダ」
「チョゴリちゃんはいらないって言ってるじゃない。
それでもなの?」
「そんなことはどうでもいいニダ。これはウリナラ
のニダ」
こんな始末です。
しかもこのパンツのお話ニホンちゃんの周りだけで
はなかったりします。インドネシアちゃんとマレー
シア君もです。
「何で男のあんたが女もののパンツなんか欲しがる
のよ」
「そんなの決まってるだろ。うちの妹達にあげるん
だよ」
「ふざけないでよ、誰があげるもんですか」
「ネシアの意見なんか聞いてないよ。そんなこと知
るものか」
インドネシアちゃんとマレーシア君がです。リアウ
パンツのことで言い合っています。ここでも揉めて
いるのです。
「それは私のだって言ってるじゃない」
「いいや、僕のだよ」
本当にこの二人も引きません。とにかく皆パンツが
絡むとこんな調子です。
そしてです。タイワンちゃんとチューゴ君が絡むの
はこのパンツもでした。南沙パンツの騒動でもそれ
は同じなのです。
「だからこれはベトナのものなんだって」
「そうよ」
ホーチミン君が妹のベトナちゃんをフォローして皆
に言っています。この兄妹が一緒になるともうそれ
だけでかなりの戦闘力です。
しかしです。このパンツにこだわっているのはこの
二人だけではありません。
いつも陽気なフィリップ君も言います。
「このパンツは僕のだよ」
「違う、ベトナのだ」
「そう、私の」
三人で言い争っています。するとここにです。
タイワンちゃんが来ました。そしてブルネイちゃん
もです。何とブルネイちゃんまでこのパンツについ
ては出て来るのです。
「そのパンツあたしのじゃない」
「いえ、私のよ」
「あのね、あんたお金持ちなんだからちょっとは遠
慮しなさいよ」
「そう言うタイワンだって今はお金持ちじゃない」
二人で言い争いをはじめています。
「それにあんたの方がお家大きいんだし」
「そんなの関係ないでしょ。このパンツはあたしの
って言ってるじゃない」
「ちょっと待つある」
めんめん言い争っているとここでもチューゴ君がや
って来ました。そしてこう言うのです。
「このパンツは僕の家で大事に預からせてもらうあ
るぞい。いいあるな」
「いいわけないだろ」
「そうだよ、そんなの絶対に駄目だよ」
ホーチミン君とフィリップ君がそのチューゴ君に対
して言います。
「だからこのパンツは」
「僕のだって」
そしてです。ホーチミン君はこのことをチューゴ君
に対して言いました。
「大体だよ」
「何あるか」
「チューゴは西沙パンツも自分のものにしてるじゃ
ないか」
彼はこのことを指摘しました。
「それで南沙パンツもだなんて。図々しいよ」
「うちは大きいからいいある」
これまた物凄い主張です。
「わかったら早く寄越すあるよ」
「あのね、あんたね」
タイワンちゃんがそのチューゴ君に言います。
「そうやって勝手なことばかり言ってると」
「何あるか?」
「ほら、来たわよ」
噂をすれば何とやら。自称クラスの警察のあの人
が来ました。
アメリー君が来てです。皆に言うのでした。
「おい、下らない喧嘩は止めろよ」
「おっ、アメリーが来たか」
「これはいいわね」
彼の登場ににんまりとしたのはチューゴ君以外で
す。チューゴ君だけが苦い顔になっています。
「そんなパンツ位でな。チューゴもチューゴだ」
「ここは引けというあるか」
「ああ、大きいんだから遠慮しろ」
こうチューゴ君にも言います。
「それと尖閣パンツはニホンちゃんのものだから
な。わかったな」
「くっ、ここは静かにするあるか」
これでチューゴ君は一旦黙りました。しかしです。
今度はそのアメリー君がです。こんなことを言う
のでした。
「そういえば南沙パンツをはいた子は凄くいいミ
ルクを出すんだよな。あの尖閣パンツにしても」
「あの、アメリー君」
ニホンちゃんもいます。その彼女がアメリー君の
今の言葉に突っ込みを入れました。
「ミルクって。まさか」
「そうね」
ここでベトナちゃんも気付きました。
「それが欲しくて出て来たのね」
「アメリーらしいね、そこんところは」
「全く」
今度はマレーシア君とインドネシアちゃんがこの
場に来ました。
「そういうことだろうと思ったけれど」
「予想通りってやつね」
「ウリはそんなものは興味がないニダ」
「俺はあるぞ」
カンコ君にロシアノビッチ君も登場です。何と
パンツに関わっている面々勢揃いです。よくも
まあこれだけいるものです。
その彼等がです。めいめい自分達の主張をぶつ
けだしました。賑やかなことこのうえありませ
ん。
その有様といったらです。もう誰が誰なのかわ
かりにくいまでです。
「わたしのだし。尖閣パンツと竹島パンツは。
四枚のパンツだって何時か絶対に」
「いいや、独島パンツニダ」
「四枚のパンツは俺のだな」
「魚釣島パンツも西沙パンツも南沙パンツも全
部貰ったある」
「チューゴ兄さんにばかりいい目は見させない
あるよ」
「白いパンツだけじゃ飽きるから。ニホンちゃ
んには悪いけれど」
「ベトナ、負けるなよ」
「うん、兄さん」
「妹の為にもね。パンツを」
「うちはお金持ちだけれど油断禁物だから」
「マレーシアの奴、私を甘く見ないことね」
「ネシアの家の人の数は多いけれど負けるか」
「さて、どうやってミルクを手に入れようかな」
こんな有様です。
とにかく皆が皆好き勝手に言って話が終りませ
ん。色々な音楽を同時に演奏しているかお鍋に
それこそ何でも放り込んだかディケイドライダ
ーバトルか。まさにそんな有様です。
こうして誰もが訳がわからなくなっている時に
でした。彼が来ました。
「皆何を楽しくやってるのかな」
「げっ、イン堂」
「ややこしいところにややこしい奴が」
皆イン堂君の姿を見て思わず言ってしまいまし
た。呼ばれないでも出て来てそれで話をややこ
しくする、それがイン堂君なのです。厄介な人
です。
そのイン堂君はもう皆がパンツのことを話して
いるのをわかっています。それでこう皆に言う
のでした。
「そうだね。最近のニホンちゃんのお家のショ
ーのライダーはパンツに縁があるけれど」
「いや、それとこれとは全然関係ないから」
「ミルクも関わるから」
「ミルクはいいよ。まさに栄養の王様だよ」
皆の話を聞いてもそこから訳のわからないとい
いますか自分の興味のある方向に話をもってい
こうとします。そうしてです。
イン堂君のお話がはじまりました。延々と何時
間もです。
あっちに飛びこっちに飛び話がいきなり変わり
また戻って何故か急に別の話になったり知らな
いことを知ってると言ってです。気付けば次の
日の朝になっていました。
皆もうへたっています。お昼から晩、そして朝
まで彼の話を聞いたのですから。もうゾンビの
様になっています。
その彼等にです。イン堂君が問います。
「もう一日あるけれど聞く?」
「いや、学校があるから」
「っていうかもう勘弁して」
皆その死にそうな顔で彼に返します。
「頼むからもう」
「パンツの話は暫くしないから」
「許してくれないかな」
「そういえばけいお○!での秋山○のパンツは
原作では見えたけれどアニメでは駄目だったよ
ね」
「だからいいから」
「もう・・・・・・」
皆泣きそうな顔で彼に言うのでした。かくして
タイヘイ池でのパンツのお話は暫くは大人しく
なったのです。そしてイン堂君はそんな彼等を
見て言うのでした。
「こういう話の終わらせ方もあるからね」
何かが違うけれどとにかく凄い、侮れない彼で
す。
230 :
マンセー名無しさん:2010/10/04(月) 00:52:14 ID:+LniFar0
231 :
ハリマオ:2010/10/04(月) 19:59:02 ID:ThE+tI6k
232 :
ハリマオ:2010/10/04(月) 20:47:42 ID:ThE+tI6k
233 :
ハリマオ:2010/10/05(火) 20:26:23 ID:bHsYMyv3
「ZIGZAGセブンティーン」
ウヨ君がです。ニホンちゃんのところに来てこうお姉
さんに言うのでした。
「カンコからメールが来てるよ」
「わたしのじゃなくて武士の携帯に?」
「そうなんだ。すぐに家に来いって」
そういうメールが来たとのことです。
「俺だけじゃなくて姉さんもって」
「何かいつもわたし呼ぶけれど」
「何でだろうね」
ニホンちゃんだけでなくウヨ君もそれがどうしてな
のかわからなかったりします。こうしたところはや
っぱり姉弟です。
それでもウヨ君はまたニホンちゃんに言います。
「それでどうするんの?」
「カンコ君ってわたしが来ないって言ったらそれこ
そこの世の終わりみたいに落ち込んであれこれと騒
ぐから」
「行くんだね」
「ええ」
行くしかありませんでした。
「だって。カンコ君が騒ぐから」
「そうだね。じゃあ行こうか」
「それで一体何なのかしら」
「どうせまた下らない話だよ」
こう言うウヨ君でした。
「あいつのことだからね」
「それでも。一体何なのかしら」
ニホンちゃんは首を傾げさせました。何はともあれ
カンコ家に行くとです。まずはチョゴリちゃんが出
迎えてくれてそれで言うのでした。
「お池の方に来て欲しいニダ。兄さんはそこにいる
ニダよ」
「お池って」
「また東池とかいうのかな」
これもいつものことなので二人もついついそれでは
ないかと考えるのでした。カンコ君の行動はある意
味において非常にわかりやすいです。
「ううん、そういう話なら」
「チョゴリ、帰ってもいいか?」
「東池とかパンツの話ではないニダよ」
これはチョゴリちゃんが保障しました。
「兄さんが見せたいものがあるそうニダ」
「お池で?」
「というと」
二人もその言葉を聞いて思うところがありました。
お池というとです。
「ラジコンかしら」
「多分そうだね」
こう察しをつけたのです。そうしてそのうえでその
お池のとことに行くとです。カンコ君がもうスタン
バイしていました。
そうしてです。二人に対して自慢たっぷりに言って
きました。
「二人共これを見るニダ」
「ラジコンだな、船の」
「ば、なじぇわかったニダ」
「今まで一体何回こんなことがあったと思ってるん
だ?」
ウヨ君がこうそのカンコ君に対して言います。
「全く。それで今度のラジコンはどんな奴なんだ」
「それはウリが今から言うニダ」
カンコ君はいささか不満な顔でウヨ君に対して言い
ました。
「それでニダが」
「ああ」
こうしてそのラジコンを見るとです。
かなり小さなものです。ニホンちゃんはその小ささ
からすぐにあることを察しました。
「スピードが凄いのね」
「その通りニダ。まさに疾風ニダ」
「さっきからこう言っているニダよ」
チョゴリちゃんもここで二人に言います。
「兄さんそれでさっきから五月蝿いニダ。自分で作
ったラジコンの出来がいいのでそれで嬉しくて仕方
ないニダ」
「何かいつもの展開よね」
「そうだよな。自慢する相手はいつも俺達なんだよ
な」
とりあえずニホンちゃんには絶対に自慢しないと気
が済まないカンコ君です。
そしてです。カンコ君は誇らしげな顔でラジコンの
コントローラーを出してきてです。そのうえでまた
言うのでした。
「さて、このスピードを見るニダ」
こうしてスピードを出してみるとです。確かにその
速さは見事です。
「速いね」
「そうだね」
「さっきから操縦しまくってそれでこう言ってるニ
ダよ」
チョゴリちゃんがここでまた言うのでした。とにか
く自慢しまくっているみたいです。
チョゴリちゃんはこのことをニホンちゃんとウヨ君
に対してさらに言います。
「ウリに自慢するだけじゃなくてニホンさんやウヨ
君にも自慢したくなったニダよ。いつも通りニダ」
「いつも通りなのね」
「本当にそうだな」
ニホンちゃんとウヨ君もここで言います。
「自分の作ったラジコンが速いのがとにかくわたし
達に見せたいのね」
「そういうところは本当にカンコだな」
「そうニダ。困った兄さんニダ」
チョゴリちゃんはいささか呆れています。しかしそ
れが耳に入るカンコ君ではなくです。さらに動くの
でした。
「よし、遂にニダ」
「どうするニダ?一体」
「最大スピード発揮ニダ」
こうチョゴリちゃんに対して答えてです。そのうえ
で、でした。
実際に最大スピードを出してみます。その速さはか
なり、今まで以上でもう白波が立ってさえいます。
それを見てです。
ニホンちゃんやウヨ君だけでなくチョゴリちゃんも
驚きです。そしてそのうえで言うのでした。
「うわ、これは何か」
「凄いな、ここまで出せるのか」
「ううむ、兄さんやったニダな」
三人の言葉を聞いてカンコ君ご満悦です。しかしな
のでした。
ここで、です。最初にウヨ君が気付きました。
「んっ、あのラジコン」
「武士どうしたの?」
「動きがおかしいな。最大スピードにしてから」
こう言うのでした。
「一体何があったんだ?」
「あれっ、そういえばニダ」
次にチョゴリちゃんが気付きました。
「動きがジグザグになっているニダな」
「そうよね。何でかしら」
ニホンちゃんが最後に気付きました。
「これって一体」
「な、何がどうなっているニダか」
カンコ君もここで焦った声を出しました。
「操縦が利かなくなってきたニダよ」
「だからスピードが速過ぎて舵がおかしくなっ
てるんだ」
ウヨ君がこのことを指摘します。
「スピード落とせ、ここはな」
「うう、しかしそうしたら最大スピードが」
「このままじゃ下手したら石にでもぶつかるぞ。
それでもいいのか?」
「くっ、仕方ないニダ」
カンコ君もここでようやくでした。スピードを
落としました。そのうえでがっかりとして言う
のでした。
「折角作ったのにこれでは仕方ないニダ」
見るからに落胆しています。
「これでは速くても意味がないニダ。どうすれ
ばいいニダか」
「とりあえず兄さん」
チョゴリちゃんがそのお兄さんに対して言いま
す。
「舵とかチェックしなおすニダ。そうしてそれ
からまたお池に出すニダよ」
「それがいいニダか?」
「そうニダ。ウリも手伝うニダ」
こう言ってお兄さんを慰めて励ますのでした。
本当によくできた妹さんです。そんな彼女を見
てニホンちゃんとウヨ君もこう言うのでした。
「何かカンコ君っていざって時にチョゴリちゃ
んがいてくれて随分助かってるわね」
「全くだ。何気にラジコンなんかよりずっと大
事な存在だよな」
「そうよね。ラジコンはおかしなところがあっ
ても作り直せるけれど」
「妹はそうはいかないからな」
こう二人で言って。お互いも見てです。
「わたし達もよね」
「うん、そうだね姉さん」
そしてカンコ君とチョゴリちゃんはです。ラジ
コンを自分達のところに持って来てそのうえで
どうしようか話しているのでした。例えラジコ
ンがおかしくてもです。それをフォローしてく
れる妹さんがいてくれるカンコ君でした。
247 :
マンセー名無しさん:2010/10/06(水) 01:14:16 ID:JQ9AHCP4
リクエストにお応えして。
直進できない海軍‘最新鋭高速艦’
YTN9月30日
時速65km以上で正常軌道を大きく抜け出してジグザグ運航
海軍の最新鋭誘導弾高速艦が35ノット(時速65km)以上高速運航時直線(直選)走行を出来ない致命的欠陥があることが明らかになった。
防衛事業庁は去る27日と29日、海軍の2番目誘導弾高速艦(460トン級)に対する最終テストの結果35ノット以上で高速航海する時、直進安全性が欠如していることが明らかになって引渡しを保留したと30日明らかにした。
防衛庁関係者は"35ノット以下では直進安全性が通常の水準(2〜5度)で維持されたが35ノット以上の時、安全性維持範囲を外れた"と説明した。
YTNが入手した防衛庁試験運行資料(ウォータージェット直進安全性の問題点)によれば、昨年9月行われた時は速力が28ノット(時速52km)の場合左右で各々6度ずつ正常軌道からはずれた。
36ノット(時速67km)では左右で18度と40度、41ノット(時速76km)では30度と42度まで離脱した。 素早い起動が命の860億ウォン高速艦がヨチヨチ歩きに該当する直線走行を出来ずに酒に酔っ払った人のように蛇行運行をしているわけだ。後略
ttp://killkorea.iza.ne.jp/blog/entry/1822646/ >>231-233 ご返信有り難うございます。ネタはまた検証させてもらいます。
あのアニメがそちらでも放送されていたのは知りませんでした。教えて頂きどうもです。
248 :
ハリマオ:2010/10/06(水) 22:30:17 ID:HtwsY0Ug
249 :
ハリマオ:2010/10/06(水) 23:15:49 ID:HtwsY0Ug
「言い間違えは」
よくニホンちゃんはです。フィンランちゃんのお家
の人の名前に顔を赤くさせてしまいます。
「え、ええと」
「やっぱり言いにくい?」
「御免なさい」
その赤くなってしまった顔でフィンランちゃんに申
し訳なさそうに答えます。
「どうしても」
「そうよね。やっぱり仕方ないわよね」
当のフィンランちゃんはそんなニホンちゃんをにこ
りと笑っていいというのでした。やっぱり彼女は二
ホンちゃんが好きなのです。
そんなニホンちゃんを見て皆温かい笑みを浮かべて
います。その中にはフランソワーズちゃんもいたり
します。
そのフランソワーズちゃんはです。優雅に笑ってこ
うニホンちゃんに言います。
「そういうことは誰にもありましてよ」
「言いにくい名前とか言葉とか?」
「その通りですわ。そういうものは誰にもあるもの
ですわよ」
「そうなの」
「わたしくのお家の言葉でもそういうものがあるか
も知れませんし」
フランソワーズちゃんが自分のお家の言葉とニホン
ちゃんのお家の言葉を考えながら話します。
「だとすれば。それに」
「それに?」
「言い間違えもあったりしますし」
フランソワーズちゃんはこのことについても言及す
るのでした。
「ですからまあそれは」
「そうそう。気にすることないわよ」
フィンランちゃんがここでもニホンちゃんを慰めま
す。
「こういうことは誰でもだからね」
「ううん、気にしなくていいっていっても」
それを気にするところがニホンちゃんです。こうし
たことではとても繊細なのですから。
それでどうしても気になっているニホンちゃんでし
た。その言いにくい名前だけでなく言い間違いにも
です。とにかく注意しています。
それで教室でフィンランちゃんと一緒にそのことを
お話していました。
「やっぱりね。言い間違えるとね」
「ニホンちゃんのお家のクダさんとかしょっちゅう
言い間違えてない?あの人とか」
「あの人はもうそれ以前の問題だから」
ニホンちゃんもクダさん達にはもうこんな感情にな
っています。いい加減お家の人もクダさんやポッポ
おじさんにはうんざりとしてきているのです。言い
間違いとかそういうレベルではありません。
「もう酷過ぎるからね」
「そんなに酷いの」
「武士やにーは前から酷い酷いって言っていたけれ
ど」
ニホンちゃんは顔を曇らせながら話をしていくので
した。フィンランちゃんはその彼女のお話をじっと
聞いています。
「予想を遥かに超えて」
「特にセンゴクさんね」
「あの人本当にどうにかならないかしら」
ニホンちゃんは腕を組んで困った顔になっています。
「困ってるし」
「言い間違え以前の人もいるのね」
世の中本当にこんな人がいたりします。
そんな人が今お家で好き勝手やっている大変な日之
本家です。ニホンちゃんのお家の人達もやっとわか
ってきた人が多いみたいです。
「それでも。言い間違いはね」
「どうしてもっていうのね」
「ええ、気をつけてるわ」
またフィンランちゃんに対して話すのでした。
「やっぱり失礼だし恥ずかしいし」
「ニホンちゃんらしいわね。けれどスオミはね」
フィンランちゃんはここでもにこりと笑ってです。
そうしてそのうえでニホンちゃんに対して言うので
した。
「そんなニホンちゃんが好きだからね」
「いいの?こんなわたしで」
「いいのよ。ニホンちゃんらしいし」
「スオミちゃん・・・・・・」
「細かいところは気にしないでって言いたいけれど
そんなニホンちゃんだから好きだし」
この辺りは複雑です。フィンランちゃんも悩むとこ
ろです。
しかしここで、です。全く悩むことのない人がまた
しても登場でした。
かん高い笑い声がです。クラスの中に響き渡るので
した。
「おーーーーーーーーほっほっほっほ!(CV:加
藤雅美若しくは國府田マリ子)」
クラス最凶お嬢様コンビの片割れフランソワーズち
ゃん、またしても登場です。
物凄く着飾って。学校に勉強しに来たのかどうかと
いう以前に何処にそんな服があったんだという派手
な格好でニホンちゃんとフィンランちゃんの前に出
て来ました。そうしてそのうえで二人に対して言う
のでした。
「ニホンさん、スオミさん」
「一瞬恋○無双の袁紹○初かと思ったけれど」
「スオミは織田○奈の野望の今川○元かと」
二人共何気にあれなキャラを出しているようです。
しかしフランソワーズちゃんはそんなことを気にす
るような娘ではありません。その派手な姿のまま二
人に対してまた言ってきたのです。
「言い間違いなぞ気にされるのはです」
「ううん、そうは言っても」
「ニホンちゃんはね」
「ニホンさんらしいですけれど。そんなことを気に
していては何にもなりませんわ」
やはりフランソワーズちゃんです。こんなことを言
います。
「わたくしの様に我が行くは星の大海、多少の言い
間違いなぞ一切気にせずに行くのが宜しくてよ」
「ううん、それでも」
やっぱりニホンちゃんです。こう言われてもそれで
も困った顔になってです。気にしてしまうのです。
そんなニホンちゃんですがふとフランソワーズちゃ
んはクラスの壁新聞を見てです。こんなことを言い
ました。
「そうですのね。最近フ○○○○が」
「!!」
それを聞いたニホンちゃんとフィンランちゃん思わ
ず吹き出してしまいました。笑っているからではな
く驚いてです。フランソワーズちゃんの今の言葉に
です。
「あ、あのフランソワーズちゃん」
「あんた今何て言ったのよ」
「えっ、インフレと言いましてよ」
フランソワーズちゃんは顔を真っ赤にさせて驚いて
いる二人に対して平然とした顔で返しました。
「それがどうしまして?」
「いや、あんた今」
言葉を失っているニホンちゃんのかわりにフィンラ
ンちゃんが彼女に言います。
「今フ○○○○って」
「えっ、それは」
その言葉を聞いてです。フランソワーズちゃんもそ
の顔を真っ赤にさせます。そうしてそのうえで言葉
を返します。
「スオミ、貴女卑猥でしてよそれは」
「だからあんたが今言った言葉じゃない」
こう言い返すフィンランちゃんでした。
「だからスオミ言ってるんだけれど」
「まさか、そんな」
フランソワーズちゃんがそれを否定しようとしても
です。ニホンちゃんが言います。
「ううん、確かに今言ったから」
「そんな、このわたくしが」
「今のは多少の言い間違えじゃないわよ」
フィンランちゃんまだ驚いた顔のままです。ニホン
ちゃんははわわとなったままです。
「洒落にならないわよ」
「ま、まあ誰にでもそういうことはありますわ」
フランソワーズちゃん必死に否定する顔で言い繕い
ます。
「ですから。これは」
「いいの?」
「忘れてしまいなさい」
無茶苦茶強引な手に出てきました。
「御二人共いいですわね。今の発言はありませんで
したわ」
「なかったことにするのね」
「いえ、わたくしは何も言っていませんわ」
フィンランちゃんに対してまた言います。
「そう、何もですわ」
「わかったわ。じゃあそういうことでね」
「はい、では気を取り直してもう一度ですわ」
こうして言い直して本当に何もなかったことにして
しまったフラソワーズちゃんでした。けれどニホン
ちゃんはそんな彼女を見て少し羨ましくなってこう
呟きました。
「わたしもフランソワーズちゃんみたいにできたら」
それがどうしてもできない精細な女の子でした。
263 :
マンセー名無しさん:2010/10/08(金) 00:32:07 ID:2N+jEuQm
264 :
ハリマオ:2010/10/08(金) 19:40:25 ID:xLEdBEj+
>>250-263 「あ、言っちゃった・・・Σ(゜Д゜;) 」っていうレベルですね。(^_^;)
ネシアちゃんのクローズアップ有り難うございます。 m(_ _)m
265 :
ハリマオ:2010/10/08(金) 20:33:57 ID:xLEdBEj+
[パクりも、ほどほどに・・・]
今日はアメリー君の家でエアソフトガン見本市です。
アメリー君、マカロニーノ君、ゲルマッハ君&アーリアちゃん、
紫苑ちゃん、ハプスブルク先生、ベルギー君と・・・
そうそうたる顔ぶれです。でもニホンちゃんがいません。
「いないですわね・・・」
エリザベスちゃんが心配しています。
そこにウヨ君が表われました。
「ウヨ君!」エリザベスちゃんは、うれしそうです。
「ウヨ君・・・お姉さんは?」
「姉さんは『こういうの苦手だから武士が行きなさい』って・・・」
「何?ウヨが来てる!」「ウヨ君!」
アメリー君&ラスカちゃんが、とてもうれしそうです。
「迷惑だった?」
266 :
ハリマオ:2010/10/08(金) 21:11:28 ID:xLEdBEj+
「何?迷惑?ウヨなら大歓迎さ!!来いよ♪」
「しかしウヨがエアガンとは意外だな・・・」
アメリー君はそう言って案内しています。
「ウヨ君!!ウチのエアガン買ってくれて有り難う!」
アーリアちゃんが言いました。
「もうウヨ君!大好き」
ハプスブルク先生がうれしそうに、ぱふぱふをしました。
「せ・・・先生!」
「あ・・・あの女(アマ)!」ラスカちゃんとチョゴリちゃんが、マジギレです。
267 :
ハリマオ:2010/10/08(金) 21:37:21 ID:xLEdBEj+
268 :
ハリマオ:2010/10/09(土) 17:32:28 ID:oD7wyinC
269 :
ハリマオ:2010/10/09(土) 18:39:17 ID:oD7wyinC
270 :
ハリマオ:2010/10/09(土) 19:44:03 ID:oD7wyinC
銃ネタで、すいませんm(_ _)m
「キャストオフ」
カンコ君のお家主宰で皆プールに来ています。とは
いっても今回はカンコママさんではなくカンコパパ
さんが皆の引率です。
「あれっ、今日お母さんじゃないの」
「オモニは今家の方が忙しくて離れられないニダ。
アボジは今日はオフだったニダ」
カンコ君がこうニホンちゃんに話します。そうして
そのうえでニホンちゃんを見ます。そのニホンちゃ
んの姿はといいますと。
「いつも通りニダな」
「いつも通りって?」
ニホンちゃんはきょとんとなってカンコ君に尋ね返
しました。
「何がいつも通りなの?」
「スクール水着しか着られない体形ニダな」
カンコ君の口調がしみじみとしています。実際に今
ニホンちゃんはスクール水着です。カンコ君もトラ
ンクスタイプの黒い学校の海パンです。二人共実に
古典的な姿です。
そのニホンちゃんを見てです。カンコ君は言うので
した。
「ニホンは」
「うっ、それは」
「胸がないニダ」
カンコ君はさらに言います。
「しかし。胸がないのはだ」
「そうだな、同志よ」
ここでウヨ君が登場です。二人横に並んで腕を組ん
でいます。
そしてそのうえで。こんなことを言うのでした。尚
ウヨ君は見事な赤フンです。
「貧乳を蔑む者はこの世の美を知らぬ者!」
「貧乳を愛さない者は愚かなり!」
二人の言葉が完全に調和しています。
「今我々は誓おう!貧乳を生涯に渡って愛すること
を!」
「貧乳愛!それこそが真の漢の道なり!」
「・・・・・・何で武士とカンコ君が一緒に言うの
かしら」
ニホンちゃんはそんな二人を見て呆然としながら呟
きます。
「普段あんなに喧嘩ばかりしてるのに」
「だからこれ宗教なんでしょ」
タイワンちゃんがニホンちゃんに言います。彼女も
スクール水着です。
「あたしもよくわからないけれど」
「宗教なの」
「貧乳教みたいよ。そういうのがあるみたい」
「そうなんだ」
「まあ気にしない方がいいわね。どうせ変てこりん
なものなんだし」
「ううん、凄く気になるけれど」
何か怪しい主張をする人もいたりしますが皆プール
の中で楽しく遊んでいます。それを引率のカンコパ
パさんが監督しています。
カンコパパさんはプールサイドに置いた寝椅子に横
になってそこで日光浴をしながら監督しています。
その時です。
「むむむ、感じるニダ」
「アボジ、小さな子供に反応したら犯罪ニダよ」
「ええい、ウリにそんな趣味はないニダ」
こうカンコ君に対して言い返します。
「視線を感じるニダ」
「視線ニダか?」
「そうだ、感じるニダ」
それをだというのです。
「そしてウリはこの感じる視線に導かれるまま。
決めたニダ」
「決めたって何をニダ」
「そう、あれニダ!」
こう言ってでした。
何処からかバスローブを持って来てです。それ
を着てからです。あらためてカンコ君に対して
言いました。
「まずはこれを着るニダ」
「プールにバスローブだと結構多いニダが何を
するつもりニダか?」
「知れたことニダ、ここから」
「ここから?」
「あれをするニダ!」
こう叫んでバスローブの前をオープンした時で
す。カンコパパさんはプール全体に響き渡る声
で言いました。
「キャストオフ!」
「何っ、キャストオフだと!?」
その言葉を聞いたウヨ君が驚きの声をあげまし
た。
「駄目だ、それは!」
「駄目だって」
「ええと、キャストオフって」
彼の傍にいて一緒に遊んでいたニホンちゃんと
タイワンちゃんが彼の驚きの声を聞いて言いま
す。
「服を脱ぐのよね」
「要するにそうよね」
「姉さん、あれだよ」
ウヨ君はお姉さんに対してさらに言います。
「あの人がやろうとしていることは」
「服を脱ぐの?」
「そう、そして」
言います。衝撃の展開を。
「男版西田ひかるをするつもりなんだ!」
「えっ、あのCMを!」
「そう、あの懐かしいCMを再現するつもちな
んだ!」
そうだというのです。
「このままではあの人の」
「そんな、こんな場所で」
「あの、何が起こるのよ」
話がわからないタイワンちゃんは戸惑いながら
二人に尋ねます。
「一体全体。キャストオフっていったらマスク
ドフォームからライダーフォームになるあれじ
ゃないの?」
「いえ、それが違うんです」
ウヨ君がそのタイワンちゃんに話します。
「この場合はですね」
「この場合は?」
「あれです。要するに」
「皆、来たニダ!」
カンコ君も叫びます。
「あれが来るニダ!」
「あれ!?」
「あれって!?」
皆彼のその言葉にぴくりと動きを止めます。勿論
タイワンちゃんもです。
「よくわからないけれど」
「とりあえずは」
「身構えるニダ!顔を隠すニダ!」
「プールの中に!」
ウヨ君も叫んでです。皆二人の言葉を受けて顔を
隠してプールの中に入りました。すると水面にで
した。
眩い光が通りました。それが水面を照らすのでし
た。そしてその後で。
「ふう、ウリはやったニダ」
カンコパパさんが満足した顔で言います。
「キャストオフ、やったニダ」
「アボジ、早く前を隠すニダ」
カンコ君もプールの中に潜っていました。そこか
ら出てお父さんに言います。
「これで気が済んだニダか?」
「ウリは本当に満足したニダ」
「何をやったかわかっているニダか」
「やったニダ。遂に」
本当に満足している声です。
「ウリはこうして生きたいニダ」
「今度それやったら捕まるニダ。絶対に止めるニ
ダ」
「そうですよ」
ウヨ君もプールから出てきてカンコパパさんに対
して言います。
「何をするかと思えば。海パンだけでもはいて下
さい」
「駄目ニダか?」
カンコパパさん今更ながらこう尋ねます。
「ウリのこの行動は」
「だから。変態ですよ」
「その通りニダ。今度やったらオモニと警官の人
に言うニダ」
「ううむ、また逮捕されるのは御免ニダ」
こうしてカンコパパさんのキャストオフはこれで
おしまいとなりました。
けれどニホンちゃんとタイワンちゃんはです。こ
う言い合うのでした。
「幾ら何でもひかったのは」
「金でもね。宝でもね」
「ちょっと凄過ぎるけれど」
カンコパパさんのキャストオフについてです。こ
んなことを言うのでした。
リクエストにお応えして。
下半身を露出してコートを開け放す)非常識な方
法で自分を探す人々・・・バーバリーマン'
10月1日に放送されたSBS 'あなたが気になる話'
では'彼はなぜバーバリーマンになったか?'とい
うテーマで50代のバーバリーマンの話を聞いて
みた。
小さく閑静な村にバスローブ一つだけで現れた
バーバリーマンが出没。警察が検挙した。 車
両番号の照会を通じて検挙した犯人は家庭があ
る50代の公務員だった。
はなぜバーバリマンになったのだろうか?
50代バーバリマンは"昨年夏、小川で水着姿で
入浴をしていると周辺にいた女たちが私を見つ
めた。 初めて感じるぴりっとした感情だった"
と伝え"その時ちょっと感じが妙だと考えた。
が、最近その記憶がよみがえった。 '私はやっ
てはいけない'という気がしたが、 その時の感
じをまた感じたかった"とバーバリーマンになっ
た契機を説明した。
284 :
マンセー名無しさん:2010/10/10(日) 00:38:51 ID:RgEHY9ys
50代バーバリーマンは"瞬間的な快感を我慢する
ことができなかったが'私がなぜこんな恰好して
いるのか’と思った。 '本当に私が下半身を見
せたんだな'と"とバーバリーマンとして人々を
驚かせた後、自分自身が感じた感情を言った。
検挙後、50代のバーバリーマンは"私は今をこの
ように生きたいのではないと 妻にも話をした。
本当にバーバリーマンとしてもっと生きなけれ
ばならない。 誰にも会いたくない"と心境を打
ち明けた。
こういう状況においてカン神経精神科専門医は
"周辺の人々にとって私は透明人間でなく、私が
誰々だ!私はここに生きている。 私はここに
存在している!ということを見せたい欲求があ
るからだ"と分析した。
また、ソン・ソクハ神経精神科専門医は"自らの
影響力、自らの存在感を非常識な方法ではっき
りと確認するのだ"とバーバリマンの心理を把握
した。
ttp://killkorea.iza.ne.jp/blog/entry/1825367/#cmt
285 :
マンセー名無しさん:2010/10/10(日) 00:46:13 ID:RgEHY9ys
>>264-270 銃については詳しくないのですがそれでも楽しませてもらいました。ハプスブルク先生も出ている
のが意外でした。
インドネシアちゃんはいいキャラですね。書いていて楽しいです。
286 :
ハリマオ:2010/10/10(日) 17:59:00 ID:ZdyhCGR6
「壁が荒れて」
チューゴ君はお家自体がそうなのですが商売がとても
好きな子です。お金儲けが生きがいと言ってもいい位
です。
その彼がです。お家にあるそのとても長い壁を見てあ
ることを思いつきました。
「この壁をある」
「他の皆に見せるあるな」
「そうするあるよ」
こう妹の香ちゃんに言うのです。
「それで皆を集めてお金儲けあるよ」
「いいあるな、それは」
お兄さんと同じくというかむしろお兄さんよりもそう
したお金儲けが好きな香ちゃんもにこりとします。
「それじゃあ早速皆を集めるある」
「他の家の皆だけじゃないあるよ」
この辺りが見事です。チューゴ君は馬鹿ではありませ
ん。他のお家の人達だけを集めてそれで満足したりは
しません。それでなのでした。
「我がチューゴ家の面々もある」
「どんどん来てもらうあるか」
「壁にはお金が落ちているある」
ある野球監督の言った言葉を彷彿とさせる言葉でした。
「そうして我が家のお金も回すある。お金が回ればそ
れがさらにお金を産むあるよ」
「そうあるな。じゃあ私もマカオも行くある」
こう兄妹で話をしてです。そのうえでなのでした。
早速お家の内外から人がどっと集まりました。そこに
来たのは。
「うわあ、噂通りね」
「全くだYO。これがあの壁なんだな」
「ううむ、ウリナラにはこんな壁はないニダ」
ニホンちゃんにアメリー君にカンコ君といったいつも
の面々がまず見えます。そしてです。
「兄さん、僕も来たあるよ」
「おおマカオよく来てくれたある」
チューゴ君はマカオ君の姿を認めて彼にも笑顔を向け
ます。
「香も来ているあるな」
「勿論あるよ」
その香ちゃんの声も聞こえてきました。
「我がチューゴ家からもかなり来ているあるよ」
「よし、それならある」
チューゴ君は早速です。お客さんとして来ているお家
の人達以外の自分のお家の人達に対して言いました。
「皆いいあるな」
「はい、じゃあ」
「今から」
「商売あるよ」
チューゴ家で最も愛されている言葉の一つが出て、で
す。そのうえでなのでした。
様々な出店が出てです。お料理を出したりものを売っ
たりです。その他にはです。
「あっ、ファッションショーもやるのね」
「勿論ニホンちゃんも参加していいあるぞ」
ショーを見て笑顔になるニホンちゃんに早速勧めます。
「ささ、香もいるある。出るよろし」
「うん、それじゃあ」
「へえ、自転車のジャンプ競技もか」
「アメリーも楽しむあるよ」
アメリー君にはそちらを勧めるのでした。
「幾らでもしていいあるからな」
「ああ、じゃあそうさせてもらうな」
こうしてアメリー君もゲットです。そしてカンコ君に
はです。
「お土産をチョゴリちゃんに買うとある。オッパとし
ての株がアップあるぞ」
「何っ、じゃあ幾らでも買うニダよ」
チョゴリちゃんの名前を出されると一発です。カンコ
君も陥落です。
こうしてチューゴ君は壁で荒稼ぎでした。しかしなの
でした。
お昼が終わり夜になるとです。皆テントを出してその
中に入るのでした。
「皆何をやってるあるか?」
「あの、だって周りに泊まる場所なら」
「テント用意してきたんだYO」
「それじゃあお休みニダ」
「そういえば皆が泊まるお部屋は遠いあるな」
チューゴ君このことに気付きました。壁は元々はチュ
ーゴ家の境を示すものでした。今でもお家の建物が多
くある場所からは離れた場所にあるのです。それで人
が泊まれるお部屋が近くにないのです。
チューゴ君はここでそうしたお部屋も作っておこうか
と思いました。しかしとりあえず今は間に合いません。
お家の中でも壁から離れた場所に自分のお部屋がある
香ちゃんやマカオ君もそれぞれテントに入っています。
チューゴ君はその状況を見てこんなことを言います。
「自分の家の中なのにテントというのも奇妙な話ある。
そもそも皆それぞれのお家までいつも歩いて、最悪で
も自転車なのにどうしてテントに泊まる必要があるあ
るか」
「ああ、そうした設定言ったら駄目だから」
「それもそうあるな」
ニホンちゃんの言葉に頷いてとりあえずそれはいいと
するのでした。しかしです。
皆がお昼また遊んで、です。そうした日々が続いてい
くとです。その壁に。
「この落書きをした奴は一体誰あるか」
「誰って言われても」
「人が多過ぎてちょっとな」
「わからないニダ」
ニホンちゃんにアメリー君にカンコ君がそれぞれ言い
ます。見れば壁に落書きがあります。
それも一つだけでなくよく見れば一杯あります。一体
幾つあるのかわからない程です。
「ううむ、これは消すしかないあるな」
「しかも兄さん」
「他にもある」
ここで香ちゃんとマカオ君がお兄さんに言ってきまし
た。
「ゴミが凄いことになってるあるよ」
「これも拾わないと駄目ある」
「ううむ、それもあるか」
チューゴ君はそのゴミを見ても言います。その顔がう
んざりとしたものになってきています。
「じゃあ皆でゴミを拾うあるよ」
「わかったある」
「じゃあ協力するあるよ」
「お金儲けはいいあるがこうしたことまでは考えてい
なかったあるな」
チューゴ君今になってこのことを反省します。お金儲
けは決して反省しないどころかプラスに考えるのは彼
らしいですが。
そんなことを考えながらお家の人達でゴミを拾ってい
るとです。当然壁の落書きも消しながらですのでその
壁を見ます。するとチューゴ君はまたうんざりとした
顔になりました。
「あちこち何か壊れてるあるな」
「何しろ物凄い長さあるよ」
「昔からあるからあちこちが壊されてしまったままの
場所もあったりするあるよ」
香ちゃんとマカオ君がこう話します。
「それはどうするあるか?」
「無事な場所の方が少ないあるが」
「この壁は我が家の象徴の一つある」
チューゴ君ここで真面目な顔になります。この壁に対
する思い入れも話します。
「それを放っておくことは僕自身が一番許せないある
よ」
「けれど実際にかなり荒れているある」
「それを修理するのは大変あるよ」
しかもです。二人はさらにこのことも話します。
「商売は続けるあるよな」
「それは」
「勿論ある。それは絶対ある」
このことは絶対に忘れないチューゴ君でした。意を決
した顔での言葉です。
「何があろうともある」
「けれどそれでもある」
「ゴミや落書きやら修理は大変あるよ」
二人はあえてこのことを言います。
「そういったことをどうかしてそれで商売あるが」
「難しいあるよな」
「全くある。どうしたものあるか」
腕を組んで悩むチューゴ君でした。そしてその彼の後
ろでは。
「うふふ、優勝しちゃった」
「ヒャッホーーーーー、どんどん跳ぶぜ!」
「チョゴリにこれも買っておくニダ。あとこれも食べ
ておくニダ」
ニホンちゃんもアメリー君もカンコ君もそれぞれ壁の
中の催しやお店を楽しんでいます。そしてそのそばか
らゴミが出て落書きが書かれておまけに壁は壊れて。
チューゴ君の壁での悩みはそう簡単に終わらないお話
のようです。
ジンやウイスキーの空き瓶、潰れたビール缶に、投げ捨てられた食べ物の容器――。夜明けの八達嶺に
あふれるゴミの山は、満月の夜に開かれたテクノ音楽のレイブの名残だ。関係当局は今、そのたぐいまれな
雄姿を観光客に公開しつつ世界遺産を保護する方策に頭を悩ませている。
■長城で宿泊、付近に工場、土産店
八達嶺の壁は、外国語の名前やコメントや落書きで埋め尽くされている。万里の長城の保護活動を25年近く
続けてきた英国人活動家によると、「(八達嶺から)数キロ歩かないと、落書きのない壁を見つけることは
できない」という。
この活動家が組織したボランティア団体「万里の長城の国際的支援」は1998年以来、これまでに数百キログラム
に及ぶゴミを拾ってきた。ゴミが散乱する様子を撮影し、「警鐘を鳴らす」写真を北京市文化遺産当局に提出
もしたという。
しかし、「ゴミは氷山の一角に過ぎない」と活動家は言う。「それはつまり、中国の象徴である万里の長城が
どれほど疎かに扱われているかを示しているのです」
300 :
マンセー名無しさん:2010/10/12(火) 01:08:11 ID:8fTHFW97
八達嶺地区の管理に以前関わっていた北京・精華大学の講師によると、万里の長城でテント宿泊する観光客も多く
石畳の間にテント設置用の杭が残っていることもあるという。しかし、万里の長城内で眠ることを禁止する規則
は存在しない。
また、観光客の増加で八達嶺地区には、土産物店や飲食店、駐車場などが次々と作られた。長城の土台に工場を
建設してしまっている地区もある。また、オートバイのジャンプ競技やファッションショーまで、ありとあらゆる
イベントの会場として利用され、テレビや映画の舞台にも幾度も使われてきた。
■大きすぎて管理不能?
紀元前3世紀〜明朝(1368〜1644)代に建造された万里の長城は、11省にまたがり、断続的に全長8800キロ以上続く
しかし、観光地化以前から道路や線路を敷設するため破壊され、また地元住民らの住宅の建材として石が盗まれたり
してきた。
前出の英活動家によれば、「塔も含めて建造物がちゃんとした状態で残っているのは550キロほどしかない」という。
現在、長城の周囲500メートル以内には新たな建造物を造ってはならないという法律が施行され、駐車場も撤去される
など、世界遺産へのダメージを最小限に抑えるための措置が取られつつあるが、まだ不十分なのが実情だ。
元管理官の精華大講師は「省をまたがりすぎていて、管理するなんて不可能だ!万里の長城の全域を保護するための
機関は存在しない」と語った。
ttp://www.afpbb.com/article/life-culture/culture-arts/2765829/6293919
301 :
マンセー名無しさん:2010/10/12(火) 01:17:38 ID:8fTHFW97
>>286 SATがそうした銃を使っていたのですか。勉強になります、どうもです。
そのままだと下品になりそうだったのでキャストオフにしました。あえて下品な描写も避けました。
カンコ君にしなかったのはソース元でやった人がおじさんだったからです。
302 :
ハリマオ:2010/10/12(火) 20:07:00 ID:dZbPVgaE
>>287-300 チューゴ君ちの壁が荒れているのですか・・・・・・。(゜Д゜;)
世界遺産とはいえ、あれの修理は不可能ですよ・・・OTL
「インドネシアちゃんの三つの顔」
クラスではアジアンガールズの一人として知られている
インドネシアちゃん、彼女のことは実はあまり詳しくは
知られていなかったりします。
クラスにおいてです。ふとタイワンちゃんがそのインド
ネシアちゃんにこんなことを言うのでした。
「そういえばあたしあんたのことを」
「どうしたの?」
「あまり知らない気がするのよね」
こう彼女に言いました。
「何かね」
「そう?結構一緒にいるじゃない」
「それでもよ」
タイワンちゃんは首を傾げさせながら話します。
そうしてです。一緒にいるニホンちゃんに対しても言
いました。
「ニホンちゃんはどうなの?」
「あれっ、そういえば」
ニホンちゃんも言われて気付きました。
「あまり。っていうか」
「知らないわよね、細かいところまでは」
「ずっと一緒なのに」
ニホンちゃんはこのことも言いました。
「わたし達全員幼稚園から今までずっと同じクラスだ
ったしね」
「そうよね。しかもクラス全員ね」
何気に物凄い縁です。それを考えますとニホンちゃん
とカンコ君も縁が深いです。
そのことを考えながらです。ニホンちゃんとタイワン
ちゃんはまたインドネシアちゃんに対して言いました。
「そういえば最近インドネシアちゃんって」
「成績もよくなってるわよね」
「そうね。まあタイヘイ池にいる面々全体がそうだけ
れど」
何気にカンコ君も勉強はできる方だったりします。上
から数えた方が早い位なのです。インドネシアちゃん
にしてもです。成績があがってきているのです。
「それで風船ロケット飛ばしてるわよね」
「あっ、そのこと知ってたのね」
「話は聞いてるわ」
タイワンちゃんがこう言いました。
「一応だけれどね」
「有り難うね」
「御礼はいいわよ。やるじゃない」
「まあね。他に自家発電にも力を入れてるし」
「うわあ、それもなの」
ニホンちゃんインドネシアちゃんのそうしたところを
知ってびっくりしています。
「インドネシアちゃんって凄いのね」
「だから別にそんなことないわよ」
ニホンちゃんの言葉にはいつもの明るい屈託のない顔
で返します。
「そんなの今じゃ誰にもやってるじゃない」
「別にそうじゃないけれど」
「ねえ」
ニホンちゃんとタイワンちゃんはそれぞれ言います。
「そこまでは」
「ちょっとやそっとじゃできないわよ」
「そうかな。まあ私も苦労したけれどね」
その苦労を実を結ばさせるということが難しいのです。
そういうことなのです。
「まあ本当に大したことじゃないわよ」
「何言ってるのよ、凄いわよ」
タイワンちゃんはまだ言います。
「それにあんたって」
「んっ、今度は何なの?」
「やる時にはやるしね」
このことも言うのでした。
「喧嘩も辞さないってところがあるしね」
「あれっ、そうなの?」
ニホンちゃんはタイワンちゃんのその言葉に顔を向け
ました。
「インドネシアちゃんって本当に」
「そうなのよ。ほら、アメリーにも言うべきことはは
っきりと言うし」
「うん」
「チューゴのラジコン船を没収したこともあったわよ
ね」
「えっ、そこまでやったの」
これを聞いてとても驚いたニホンちゃんでした。
「そんなことまで」
「けれどそれが普通じゃないの?」
ここでも普通にこう言うインドネシアちゃんでした。
「やらないといけない時にはしっかりしないとね。や
っぱり駄目じゃない」
「ううん、それは」
けれどです。ニホンちゃんは困った顔でこう返すので
した。
「うちの家なんか。今の会社はポッポおじさんやクダ
さんやオザワさんやセンゴクさんで」
「何か物凄い面子ね」
「もう何もできないの」
ニホンちゃんにまでこう言われています。ある意味に
おいて凄い人達です。
「だからね。インドネシアちゃんがそこまでできるっ
ていうのは」
「っていうかそれって」
インドネシアちゃんがニホンちゃんに対して言うので
した。
「ニホンちゃんのところのそうした人達っておかしい
んじゃないの?」
「今お家の中でそう言われてるけれど」
実際にそうだといいます。
「中々。自分の椅子は守ろうとする人達ばかりだから」
「ちょっと待って」
それを聞いたタイワンちゃんがすぐにニホンちゃんに
対して言ってきました。
「確かあの人達ってそういうことはするな、卑怯だと
か言ってなかった?」
「自分達に対しては違うみたいなの」
ニホンちゃんはこうタイワンちゃんに対して答えるの
でした。
「それはね」
「最低ね」
「そう思うようになってるの、わたしも」
ニホンちゃんですらこう思うのです。本当にある意味
において凄い人達です。
「どうしたものかしら」
「ううん、早いうちに何とかしないと今以上に大変な
ことになるわよ」
「わたしもそう思う」
実際にこう思うニホンちゃんでした。そうしてでした。
あらためてインドネシアちゃんに顔を向けてそうして
また言いました。
「何か話を聞けばね」
「そうよね」
「あんたやっぱり凄いわよ」
「わたしもそう思うわ」
これが二人のインドネシアちゃんへの言葉でした。
「そこまでできるなんてね」
「頭も行動もなんて」
けれどやっぱりこう言うインドネシアちゃんなのでし
た。
「だから全然凄くないわよ」
「ううん、そう言うことの方が」
「やっぱり凄いわよね」
やっぱりこう言う二人でした。
「バカンコだとここぞとばかりに言うのに」
「そういうことしないし」
「ううん、そうなのかな」
インドネシアちゃんは首を捻りながら言います。
「私って凄いのかな」
「そう。これからも慢心しないでね」
「頑張ってね」
二人の言葉はです。とても温かいものでした。
「じゃあさ、今日はさ」
「インドネシアちゃんのお家に行っていいかな」
「うん、いいよ」
インドネシアちゃんは二人に対してにこりと笑っ
て答えました。
「それじゃあね。三人で楽しく遊ぼうね」
「ベトナも呼んだらもっといいわね」
「そうね。三人より四人でね」
「それじゃあ。大勢で賑やかにね」
インドネシアちゃんも笑顔で返します。そうして
そのうえでなのでした。
アジアンガールズはそのお付き合いをさらに深い
ものにさせていくのでした。インドネシアちゃん
のことをより知ってです。
314 :
マンセー名無しさん:2010/10/14(木) 00:55:35 ID:gA5Jbk1r
315 :
ハリマオ:2010/10/14(木) 19:16:10 ID:ByztNMgO
316 :
ハリマオ:2010/10/14(木) 20:11:59 ID:ByztNMgO
「不吉過ぎる前兆」
カンコ君が一家揃って御飯を食べているとです。
急に何かが天井から落ちてきました。
「何ニダ?」
「とりあえず細長いものニダな」
「紐ニダか?」
いぶかしむカンコ君に続いてカンコパパさんと
カンコママさんが言いました。
そうしてその細長いものを見てみるとです。黒
くてそのうえ何か動いています。皆それが何な
のか最初はわかりませんでした。
「兄さん、これ何ニダ?」
「ううむ、これは」
そしてよく見るとでした。
お口があります。目もです。その目は猫のそれ
にそっくりです。
しかも口を開いてしきりに威嚇してきます。つ
まりそれは。
「な、何でこんなのが食卓に出て来るニダ!」
チョゴリちゃんは驚いて叫びました。
「ウリ蛇は嫌ニダよ。怖いニダ!」
「チョゴリはちょっと下がっているニダ」
妹思いのカンコ君、早速手を出します。しかし
そこにでした。
蛇にカプ、と噛まれました。それを受けたカン
コ君、周囲も全部一瞬時間が制止してそれから
でした。
「か、噛まれたニダ!」
「ど、毒があるニダよ!」
「カンコ、早く血清を打つニダ!」
カンコパパさんもカンコママさんも大騒ぎです。
もう夕食の団欒は蛇のお陰で何処かに吹き飛ん
でしまいました。そうしてです。
翌日カンコ君はです。クラスでこう皆に話すの
でした。
「とにかく昨日は大変だったニダ。蛇があちこ
ちに出たニダよ」
「お家の中に蛇ねえ」
「ない訳じゃないけれどそんなに出る?」
「ちょっとないよね」
皆カンコ君の言葉にいぶかしみながら応えるの
でした。
「ちょっと。そういうのは」
「何ていうかね」
「っていうかそれっておかしくない?」
「そうよね」
皆ここでこう話します。昨晩カンコ家にはもう
数えきれない程の蛇が出て来たと聞いたからで
す。
「異常っていうか」
「有り得ないでしょ、それって」
「やっぱり」
「ううむ、これは」
そしてです。そうした不吉なことを話すと出て
くる人がいます。ハイチちゃんです。
「見えます」
「ハイチ、御前が見えるということはあれニダ
な」
「はい、あれです」
ハイチちゃんは何処か不気味な微笑みを浮かべ
てカンコ君の言葉に答えます。
「これは何かよからぬことが起こる前触れです
ね」
「ううむ、聞くんじゃなかったニダ」
予想通りの返答を聞いてです。カンコ君はまず
こう言いました。
「やっぱりそう来るニダか」
「それでなのですが」
ハイチちゃんの言葉が続きます。
「蛇が数えきれない程家に出て来たということ
はです。何かが爆発したりするかも知れません」
「それってこいつの家じゃ普通だよな」
「そうよね。毎回火事とか爆発とか起こる家だ
から」
「いつものこと?」
「そうよね」
「そこで普通に言うなニダ」
カンコ君にとっては実に不本意な話です。別に
火事になりたくてなっているわけではありませ
んですし爆発も同じです。
それでクレームをつけたのですがハイチちゃん
がここでまた言います。
「見えます」
「不吉な話だったら聞かなくていいニダか?」
「別に構いませんが後でこんなことが起こった
のかと嘆かれても知りませんよ」
「・・・・・・わかったニダ」
この殺し文句にです。カンコ君はうなだれたう
えで仕方なくハイチちゃんのお話を聞くのでし
た。彼女はこう言いました。
「お兄さんですが」
「キッチョム兄さんニダか」
「はい、あの人です」
クラスの不登校児にして引き篭もりの彼です。
碌な噂のない人です。
彼の名前が出てカンコ君は嫌が応でも不吉なも
のを感じずにはいられませんでした。しかしそ
れでもお話を聞くことにしました。
「あの人のお部屋においてです」
「一体何が起ころうとしているニダか」
「何かが爆発しようとしています」
ハイチちゃんは目を閉じて言います。そこに何
かを見ているようです。
「花火ではなくて。もっと恐ろしい力を持つも
のが。そしてそれによってです」
「蛇がニダな」
カンコ君もここでわかりました。
「そういうことニダな」
「はい、その通りです」
また言うハイチちゃんでした。
「蛇に限らず動物は何かを感じたならば活発な
動きをするものですから」
「やっぱり聞くんじゃなかったニダ」
カンコ君はそれを聞いてさらに項垂れました。
そしてこう言うのでした。
「蛇だけじゃなくて兄さん絡みニダか。それで
爆発ニダか」
カンコ君にとっては碌な話ではありません。し
かもお家に帰るとです。
お家が酷いことになっていました。何と家のあ
ちこちに蛇がいます。玄関の柵や上の壁にそれ
こそ何十匹も群がってそれぞれ絡み合っていま
す。壁にもいますし屋根も蛇だらけです。当然
お家の中に至るいつもの道もお家の扉のところ
もドアノブにもです。蛇が一杯います。
カンコ君はそれを見てです。流石に動けなくな
りました。そしてそのうえでこう言うのでした。
「どうやって中に入れというニダか」
「兄さん、一体どうすればいいニダか」
チョゴリちゃんも帰ってきました。そして怯え
る声でお兄さんに対して言いました。
「この状況は」
「わからないニダ」
カンコ君もこう答えるしかありませんでした。
「これはあんまりニダ」
「そうニダ。こんなの有り得ないニダよ」
「けれど残念ながらこれは現実ニダ」
カンコ君は泣きそうな顔になって妹に答えます。
「ウリナラが蛇屋敷になってしまったニダよ」
「とりあえず今日はどうするニダ?」
「今アボジとオモニに電話するニダ」
こう言って携帯から電話を入れるとです。こう
返事が返ってきました。
328 :
マンセー名無しさん:2010/10/16(土) 00:31:57 ID:95QGcnMO
しえん
「テント暮らしニダ」
「じゃあ蛇はどうするニダ?」
「とりあえず警備員の人達に御願いするニダ」
そうするというのです。
「そう言っているニダ」
「そうニダか」
「じゃあテントをはるニダ」
カンコ君は溜息をつきながらも慣れた様子で
チョゴリちゃんに対して言います。火事やそ
んなことでお家がなくなったらいつもそうし
ているから慣れているのです。
「わかったニダな」
「けれどキッチョム兄さんはどうなったニダ
か?」
チョゴリちゃんはこのことが気になりました。
「一体」
「その兄さんのところから出ているそうニダ」
「蛇がニダか」
「どうやら。ハイチの能力ではそう見られた
ニダ」
「じゃあかなり確かニダな」
チョゴリちゃんもハイチちゃんのことは知って
います。それで納得したのでした。
「じゃあ兄さんは今頃蛇の中に囲まれて」
「とりあえず考えないようにするニダ」
「わかったニダ。じゃあテントニダな」
「すぐにはるニダ」
こう言ってお家の前からそそくさと消えるカン
コ君とチョゴリちゃんでした。キッチョム君が
どうなっているかはあえて考えないことにして。
331 :
マンセー名無しさん:2010/10/16(土) 00:47:11 ID:hhAyHvTt
ttp://img.hani.co.kr/imgdb/resize/2009/0820/125064621367_20090820.JPG ▲白頭山天池衛星写真。
白頭山周辺で最近地震発生回数が増え、最近は数千匹の蛇の群れが出現し住民たちが大地震
の前兆ではないかと不安に震えている。
白頭山麓に位置する中国延辺朝鮮族自治州の安図県で9日、規模3.0以上の地震が2回発生し
たと<連合ニュース>が吉林新聞など現地メディアを引用し11日報道した。特に地震発生2日前の
去る7日午後1時頃から白頭山に隣接した吉林省、白山市とインチョンツージンを結ぶ道路5km
区間に数千匹の蛇の群れが出現した。ある住民は「通行車両に踏まれ圧死した蛇だけで700匹余
り」として「道路周辺に蛇の群れがうようよしている上、死体から出る腐臭のために耐え難いが、何よ
り地震などの大災難を予告するのではないかという不安感がより大きい」と伝えた。
<連合ニュース>によれば、この日の地震で人命被害はなかったが通化と和龍、延吉など近隣地域
で感知できる程に振動が激しく、安図県の一部家屋に亀裂が入ったり破損する被害が発生した。
‘白頭山下一番地’と呼ばれる安図県二道白河の各級学校は学生たちを待避のため下校させた。
<連合ニュース>は白頭山一帯では1999年から今まで計3千回余りの地震が発生し、最近になっ
て地震発生が頻繁になり、白頭山の再爆発に対する憂慮が出てきている。中国地震当局の統計
によれば、2002年7月以前まで天池周辺火山地区で発生した地震は月平均30回余りに過ぎず、
震度も規模2.0を越えなかったが、2003年6月と11月、2005年7月には各々月250回余り発生
するなど最近になり地震発生頻度が高まっているという。
ユン・ソンヒョ釜山大教授は去る6月、気象庁が主催した‘白頭山火山危機と対応’セミナーで「最
近、白頭山一帯で発生した地震が過去に比べ10倍以上頻繁になり、天池の地形が少しずつ盛り
上がり天池と近隣の森で火山ガスが放出されている」とし「近い将来、白頭山が噴火する恐れがあ
り、噴火すれば航空大乱を招いたアイスランド火山より被害がはるかに大きいだろう」と警告した。
ttp://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/443392.html
「毎回恒例のイベント」
ニホンちゃんとカンコ君のシューキューカード
での対決です。これはいつもよくやっています
から本来は誰も注目しません。
しかしです。ここで一方に問題があります。そ
う、カンコ君がいるのです。
しかも相手がニホンちゃんとなればそれだけで
何かが起こることが約束されています。ニホン
ちゃんははじまる前からこんなことを言ってか
なり不安な面持ちでした。
「大丈夫かな、今度は」
「どうだろうね」
ウヨ君の返答もあまりいい感じのものではあり
ませんでした。
「相手がカンコだといつもだからね」
「そうなのよね。カンコ君ってわたしが相手だ
と普段以上に物凄くなるから」
「あそこまでいくと何が何だかわからないな」
ウヨ君もいぶかしむ顔になっています。
「あいつの家が昔俺達の家に吸収合併されてい
たにしても」
「併合だったわよね」
「そう、それでもだよ」
実はウヨ君もかなり鈍感な人だったりします。
その鈍感さはお姉さんのそれと比べても全くと
言っていい程遜色がないまでです。
「あいつのあれはちょっとね」
「無茶苦茶よね」
「あそこまでできる情熱は何処から来るんだ」
尚ウヨ君はチョゴリちゃんが自分をどう思って
いるのか全くわかっていません。ラスカちゃん
や香ちゃんについても同じです。そうした人な
のです。
「まあ何はともあれ俺も一緒に行くから」
「行ってくれる?」
「姉さんだけだと不安だし」
これもいつものことであります。ニホンちゃん
に何かありそうだとウヨ君が絶対に出て来るの
です。
こうして二人でカンコ君のお家に行くとです。
もういきなりでした。
その吸収合併の時にそれをあくまで反対したイ
トウさんを殴って現役を引退させた稀代のあれ
な人の写真がです。いきなりカンコ家の玄関に
飾っていました。ニホンちゃんだけでなくウヨ
君もこれには唖然です。
「な、何これ」
「何なんだ一体」
二人共玄関のその写真を見て思わずこう言って
しまいました。
「あの人の写真よね」
「間違いない」
もう飽きる程見ている写真だからです。これも
当然のことでした。
「何でこれがこんなところに」
「あいつ、一体何を考えているんだ」
ニホンちゃんもウヨ君もそれでもカンコ家の中
に入ります。しかしその中もでした。
その人の写真が壁に連なってこれでもかと飾ら
れています。それはまるでサビリミナルのよう
です。
おまけに手形まであります。とにかく飾れば何
でもいいといった感じです。
「これって心理作戦?」
「それだっていうんだね、姉さんは」
二人はその写真や手形を見ながらこう話をしま
した。
「俺達を動揺させようとしてのことだっていう
んだね」
「違うかしら」
「普通の奴なら考えられなくもないけれど」
もうカンコ君が普通ではないということは常識
のようになっていることがわかるウヨ君の今の
言葉でした。
「けれどカンコだからね」
「じゃあこれは」
「多分いつものあれだよ」
こうお姉さんに話すのでした。
「それだよ」
「いつものなの」
ニホンちゃんもこれでわかりました。
「それだっていうのね」
「そう、多分ね」
こう話すウヨ君でした。
「だから姉さん、ここは」
「そうね、いつも通りね」
「シューキューゲームに専念して」
これがウヨ君のニホンちゃんへのアドバイスで
した。
「それでいくといいよ」
「何を見てもなのね」
「見えないと思っておいて」
そこまでだというのです。
「それでいこう」
「ええ、わかったわ」
ニホンちゃんもウヨ君の言葉に納得した顔で頷
きました。廊下を進むと写真や手形の他にカン
コ君の毛筆の字もありました。
『ニホン沈没ニダ!』
『ニホン征伐ニダ!』
こんな感じです。もう完全にシューキューゲー
ムというより喧嘩です。けれどウヨ君はまたお
姉さんに言うのでした。
「見えてないよ」
「ええ」
ニホンちゃんもそう自分に言い聞かせています。
そのうえで先に進んで、です。遂にカンコ君の
部屋に辿り着きました。
「うっ・・・・・・」
「これは・・・・・・」
これまでできるだけ見ないようにしていた二人
も唖然とする光景がそこにありました。何とカ
ンコ君、竹島パンツをお部屋の壁に飾ってその
うえでニホンちゃん達を待ち受けていたのです。
そしてです。カンコ君はこう二人に言うのでし
た。
「パンツと勝利はウリのものニダ!」
「いつものことだけれど」
まずはニホンちゃんが呆れながら言います。
「けれど。今回は特に」
「姉さん、やっぱり見えないことにしよう」
ウヨ君はここでもこのアドバイスです。
「その方がいいよ」
「そうね。それじゃあ」
「うん、そういうことでね」
「ニホン、覚悟するニダ!」
カンコ君は漫画のライバルキャラそのままの
言葉を言います。
「今日こそは御前を倒すニダ!」
「兄さん、それはいいニダが」
チョゴリちゃんがいつものようにお兄さんに対
して言います。
「幾ら何でも今回は」
「何ニダ、チョゴリ」
「下品過ぎるニダよ」
こうお兄さんに言います。
「一体何を考えてるニダ。少しは品性を守るニ
ダよ」
「ふん、ウリはウリが望むままにしているニダ」
カンコ君妹の忠告に完全に開き直りで返すので
した。
「まさに我が行くは星の大海ニダ」
「我が逝く星屑のステージの間違いではないニ
ダか?」
チョゴリちゃん随分懐かしい歌を出してきまし
た。
「あの歌は確か恋人が死んでしまった歌ニダだ
ったな」
「・・・・・・チェッカーズもクロベエがいな
くなって永遠に再結成はなくなったニダな」
「そうニダな。残念至極ニダ」
「ウリはずっと再結成があると信じていたニダ
よ」
カンコ君もこのことは物凄く悲しいのでした。
しかし何はともあれです。
ゲーム開始です。そんなニホンちゃんへの嫌が
らせのオンパレードの中でゲームがはじまるの
でした。さあ、肝心のゲームはどうなったかと
いうとです。
引き分けです。はじまるまでは大騒ぎだったの
にです。いざはじまって終わってみるとこんな
結果でした。
これにはウヨ君もチョゴリちゃんもです。少し
きょとんとなってそのうえで言うのでした。
「何か大騒ぎした割には」
「あっさりとした試合だったニダな」
「あれっ、引き分けだったけれど苦戦しなかっ
たわ」
ニホンちゃんも意外といった顔です。
「こんなこともあるのね」
「うう、ゲーム以外のことに神経を集中し過ぎ
たニダ」
策士策に溺れる以前でした。カンコ君はゲーム
以外の無駄なことに力を入れ過ぎたのです。
それで引き分けてです。カンコ君はしおしおに
なって言いました。
「まさかこんなことになるなんて意外だったニ
ダ」
「兄さんはもう少しゲームに集中するべきニダ」
チョゴリちゃんはここでまたお兄さんに対して
忠告します。
「さもないと今度は負けるニダよ」
「アイゴオオ・・・・・・」
最後はこの嘆きでした。ニホンちゃんはとりあ
えず引き分けに終わってほっとしています。彼
女にとってはいい結末となりました。
346 :
マンセー名無しさん:2010/10/18(月) 00:38:47 ID:bWyrXZ5a
347 :
ハリマオ:2010/10/18(月) 19:22:02 ID:oH/LTsj1
>>317-331 へ・・・蛇ですか(ili゜Д゜)
>>332-346 いつもリクエストにお応え下さり
誠にありがとうございます( m´_ _)mペコ
サッカーの試合でテロリストで応援してるって・・・(´∀`;A )
>>347 シューキューの方はワールドカップやWBCの記憶があったのでいつものことだ、と思いながら
書きました。だから恒例です。
蛇はかなり大袈裟に書いてみました。怖い人には怖い動物ですね。
実際に噴火するかどうかはわかりません。
「三人美女巴鉄道」
エリザベスちゃん、フランソワーズちゃんといえば
です。クラスの中で最も迷惑な女の子二人のうちの
二人です。
「わたくしのお茶は町で至高ですわよ」
「あら、わたくしのお菓子はそれ以上ですわよ」
「至高より上がありまして?」
「究極がありましてよ」
いつもこんな感じで言い合っています。ある意味に
おいてとても仲のいい二人です。
この二人は家ぐるみでこんなお付き合いを続けてい
ます。そんな二人を見てニホンちゃんはこんなこと
を呟きました。
「何かわたしとカンコ君のところみたいな感じだけ
れど違うのね」
「まあ色々ありますけれど」
「それはそうですわね」
二人もニホンちゃんのその呟きに応えて言います。
「確かにフランソワーズはこの世で最も嫌いな相手
ですけれど」
「付き合いは長いですわ。認めてあげてもいいこと
は認めてあげますわよ」
これが二人の言葉です。
「本当に嫌な相手ですけれどね」
「ええ、嫌で嫌で仕方ないですけれど」
それでもいつも一緒にいるこの二人です。そしてな
のでした。
お池を挟んでお隣同士のこの二つの家で、です。こ
んな話が出ました。
「トンネルを掘ってそこにお手紙交換用のおもちゃ
の電車を走らせませんけれど?」
「そうしますのね」
二人でこんな話をはじめたのでした。
「携帯を使ってもいいのですけれど。フランソワー
ズの拙い文章を念入りに検証してさしあげなくてはい
けませんし」
「エリザベスの誰も見ないお手紙をせめてわたくし
だけれでも読んであげなくては可哀想ですわね」
こう二人でやり取りをしています。どうにも素直で
ない会話が続きます。
そして、です。色々お小遣いのこととかで揉めたり
して途中掘らなかったりもしましたが長い時間をか
けて遂にです。そのトンネルが無事開通したのでし
た。
二人はそのことに大喜びです。ニホンちゃんもその
二人ににこりと笑って言いました。
「二人共おめでとう」
「ニホンさんのところみたいに何とかいきましたわ」
「ホッカイとアオモリ、フクオカとヤマグチの間み
たいに」
二人はニホンちゃんのお家にあるその二つのトンネル
について知っていたのです。
それでこう言ってです。にこにことするのでした。
「後はここに線路を敷いて」
「それで電車を走らせるだけですわね」
「うん、二人共もう一息よ」
ニホンちゃんもにこりと笑って二人に対して言うの
でした。
「後はそうしてから電車を走らせるだけだからね」
「ええ、頑張りますわよ」
「ここまで来れば」
二人は満面の笑顔でニホンちゃんの言葉に応えます。
二人は本当にあと一息のところまで作業を進めてい
ました。
そしてその線路も敷き終わりました。工事は遂に全
て完成しました。
そして後は電車を走らせることになりました。とこ
ろがです。
エリザベスちゃんはです。ここでこんなことを言う
のでした。
「そういえばこのトンネルは」
「エリザベス、どうしまして?」
「EU丁全体につながっていましたわね」
言うのはこのことでした。
「そうでしたわね」
「ええ、その通りですわよ」
フランソワーズちゃんもこう彼女の言葉に答えます。
「それがどうしまして?」
「それでなのですけれど」
エリザベスちゃんはここである娘を見ました。
そしてです。その娘を呼ぶのでした。
「アーリア、少しいいかしら」
「むっ、どうした?」
「あのですね」
こうアーリアちゃんに対して声をかけてです。
そのうえでこんなことを提案するのでした。
「わたくしの家とフランソワーズの家の間にトンネ
ルができましたわね」
「話は聞いている」
このことはEU丁においてはもう誰も知らない人は
いない話になっています。それでアーリアちゃんも
こう答えたのです。
そのアーリアちゃんに対してです。エリザベスちゃ
んの言ったことは。
「そこに貴女のお家の鉄道模型を走らせてみません
こと?」
悠然と笑ったうえでの言葉でした。
「それはどうかしら」
「いいのか?」
アーリアちゃんは鋭い目になってエリザベスちゃん
に問い返しました。
「フランソワーズが五月蝿くないか?」
「そうでしてよ」
実際にです。フランソワーズちゃんがここで言って
きました。その表情はクレームをつけるものです。
そのクレーム顔で、です。こうエリザベスちゃんに
対して言うのでした。
「わたくしの鉄道模型はまさにEU丁随一、そのわ
たくしを放っておいてアーリアのものなどとはどう
いうつもりですの?」
「いや、フランソワーズそれは違うぞ」
エリザベスちゃんではなくアーリアちゃんがでした。
フランソワーズちゃんに対してクレームをつけるの
でした。
「御前の鉄道模型は確かに凄い」
「その通りでしてよ」
「しかしだ」
アーリアちゃんの言葉が強いものになりました。
そのうえで言った言葉は。
「私の鉄道模型も甘く見ないでもらいたい。兄上に
教えてもらったその鉄道模型の腕は御前のそれと比
べても全くひけは取らない」
「言いますわね。わたくしに勝てるといいますの?」
「それはエリザベスに聞いてみるといい」
アーリアちゃんはこう返します。
「どうなのかな」
「ではエリザベス」
「ですからわたしくしはアーリアにと言っています
わよ」
エリザベスちゃんは実に楽しそうにこうフランソワ
ーズちゃんに返します。
「もう答えは」
「きーーーーーーーっ!二人共許しませんわよ!」
ここで遂にです。フランワーズちゃん切れました。
その髪の毛が逆立ち目は猫のそれになっています。
しかも爪が伸びています。
「フーーーーーーーーーーーッ!」
「やりますのね」
「今日という今日は許せませんわ!」
「面白いですわ。ではわたくしも!」
エリザベスちゃんも目が猫のそれになって髪が逆
立って爪が伸びてです。そうして。
「シャーーーーーーーーーーッ!」
猫の叫び声をあげたうえで。フランソワーズちゃ
んに飛び掛ります。
フランソワーズちゃんも受けて立ちます。この猫
達の争いにアーリアちゃんは仲介に入ろうとしま
すがそこで。
「うわっ!」
「ニャーーーーーーーッ!」
「ミギャーーーーーーッ!」
二人の爪で顔を引っ掛かれるのでした。女の子に
とって命であるその顔をです。
しかもアーリアちゃんです。これで黙っている女
の子ではありません。それで彼女もなのでありま
した。
「それならだ」
彼女もです。猫になりました。
「フシャーーーーーーーッ!」
「ニャウーーーーーーーッ!」
「アオーーーーーーーーッ!」
忽ちのうちに三つ巴の物凄い対決になってしまい
ました。互いに引っ掻き合い噛み合いです。三人
共普段のエレガントさも冷静さもなくなって。本
当に猫のようです。
そんな三人の喧嘩を見てです。ニホンちゃんはぽ
つりと呟きました。ニホンちゃんは最初から最後
まで見ていたのです。
「わたしのお家はわたしのお家だけの電車だから
よかったわ」
そうしてカンコ君とのトンネルについても考える
ことにするのでした。
362 :
マンセー名無しさん:2010/10/20(水) 00:33:05 ID:ShDZP40C
英国と欧州大陸を結ぶ高速鉄道ユーロスター(Eurostar)の次世代車両を、独シーメンス
(Siemens)が供給することが7日、発表された。これまで車両を供給してきたのは
仏輸送機器・重電大手アルストム(Alstom)。ユーロスターの決定に驚いた仏政府は、
安全性を理由に強い不快感を示している。
ユーロスター・インターナショナル(Eurostar International)は7日、パリ・ロンドン間の
路線に導入する次世代車両10編成を、独シーメンス製の高速鉄道車両ヴェラロ(Velaro)に
決定したと発表した。新車両の導入と従来型車両の整備・改修に、8億ユーロ(約900億円)を
投資する計画という。
しかし、ユーロスターの最大株主は、株式55%を保有するフランス国鉄(SNCF)だ。
発表を受け、フランスのジャンルイ・ボルロー(Jean-Louis Borloo)エコロジー・エネルギー・
持続的開発相とドミニク・ビュスロー(Dominique Bussereau)運輸担当相は「仰天した」と述べ、
不快感を表明。声明で、シーメンスの車両が海峡横断トンネルの通行安全基準を
満たしているかどうか確認するよう、ユーロスターに要求した。
これまで車両供給を担ってきたアルストムは、シーメンス製車両は安全基準を
満たしていないと主張している。
仏高速鉄道TGVの車両製造元であるアルストムは、欧州・世界の鉄道車両市場で
シーメンスを大きく引き離しており、シーメンスは長年、対抗意識を燃やしてきた。
ttp://www.afpbb.com/article/economy/2764381/6300701?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
363 :
ハリマオ:2010/10/21(木) 19:05:06 ID:qQF+OxH7
>>349-362 鉄道戦争は、スゴイですね。OTL
>>348 蛇は怖くないんですが、コブラ生息域に居住していますから・・・(´∀`;A )
雨上がりによく見ます。
「パンツに刺繍」
「全く。インドネシアはわからないところが多い
あるな」
「何だよ、今度はネシアに言ってるのかYO」
アメリー君がチューゴ君のぼやきを聞いてそれで
突っ込みを入れます。
「何かあったのか?」
「最近タイワンと仲がいいある」
それがチューゴ君の今のぼやきの原因でした。そ
れを隠そうともしていません。
「それが気になるあるよ」
「それって前からだろ」
アメリー君はまたチューゴ君に突っ込みを入れま
した。
「タイヘイ池の女の子達はお互い仲いいじゃない
かYO」
「まあエリザベスとフランソワーズよりはずっと
あるな」
これはまた極端な例です。
「確かに前から仲がよかったあるが」
「最近は特にか」
「スカルノおじさんの時はうちと仲がよかったあ
る」
チューゴ君随分昔の話をします。
「その時は僕の方がネシアと仲がよかったある」
「そういえば僕はスハルトおじさんの時だったな」
アメリー君もここでインドネシアちゃんとのお付き
合いのことを考えるのでした。
「あの時には結構だったけれどな」
「今も付き合いは親密あるが」
「何か結構付き合いに幅があるのか?あいつ」
「そうかも知れないあるな」
二人は自分達を中心に考え過ぎているせいかインド
ネシアちゃんを今一つわかっていませんでした。彼
女にしてみればです。こうなのでした。
「私にも都合があるし」
「それでなの」
「そうよ。確かにアメリーやチューゴとの付き合いは
大事よ」
こうニホンちゃんに対して話すのでした。やっぱりこ
の二人との付き合いは止められないです。
「けれどあの二人とだけ付き合えばいいって訳じゃな
いじゃない。アセアンのメンバーだっているし」
「そうよね」
ニホンちゃんもわかるお話でした。それで彼女のその
言葉に頷きます。
「それはね」
「他にもエーペック。まあアメリーとチューゴもこの
エーペックの中にいるけれど」
「とにかく皆とお付き合いしないと駄目よね」
「そういうこと。だからね」
「最近タイワンちゃんと特に、なのね」
「確かに前からだけれどね」
インドネシアちゃんもこのことはよく認識しているの
でした。
「タイワンとの付き合いはね」
「そうよね」
「けれど最近ちょっとね」
「ちょっと?」
「手伝ってもらってるのよ」
にこりと笑ってニホンちゃんに話すのでした。
「あることでね」
「あることって?」
「そうね。ニホンちゃん女の子だし」
インドネシアちゃんはここでは最初にニホンちゃんが
女の子であるということを見るのでした。そうしてそ
れからニホンちゃんに対してこう言うのでした。
「よかったら見る?最近私がタイワンと一緒にやって
ることね」
「わたしが女の子だから」
ニホンちゃんはだからいいと言われてです。このこと
に首を傾げさせました。
「だからいいの?」
「そう、だからいいの」
インドネシアちゃんはにこりと笑ったうえでまた言い
ました。
「女の子だからね」
「どうしてなの?それって」
「それは来てからのお楽しみ」
今はこう言うだけのインドネシアちゃんでした。そう
してニホンちゃんを自分のお家に案内しました。
するとです。タイワンちゃんがもうインドネシア家に
いました。そのうえで何か白く小さい布に刺繍をして
いるのでした。
そこでインドネシアちゃんとニホンちゃんを見てです。
笑顔で言うのでした。
「おかえり。ニホンちゃんも来たのね」
「そうよ。順調みたいね」
「ええ、いい具合にいってるわよ」
タイワンちゃんはその笑顔でインドネシアちゃんに対
して返します。
「ほら、もうこんな感じで」
「あっ、いいじゃない」
タイワンちゃんが二人に見せてきたもの。それは。
パンツでした。黄色の地の可愛らしいパンツです。そ
こにあれこれと奇麗な刺繍が施されているのです。
インドネシアちゃんはその奇麗に刺繍がされているパ
ンツを見てです。満足した顔になりました。そのうえ
で言うのでした。
「いい感じにできてきてるじゃない」
「このモロタイパンツって中々奇麗にしがいがあるわ
ね」
「そうでしょ。他のパンツもそんなのよ」
「いや、それは有り難いわ」
タイワンちゃんはインドネシアちゃんのそのパンツを
さらに刺繍しながら言うのでした。
「こっちとしてもね」
「私は奇麗なパンツが手に入ってタイワンは御礼のも
のが手に入る」
「まさにギブアンドテイクよね」
「そうよね」
それでこうしたことになっているというのです。ニホ
ンちゃんもここで事情がわかりました。
「それでだったの。最近二人が仲いいのは」
「そうよ。それでだったのよ」
「わたしも自分のパンツに刺繍したりデザインしたり
するけれど」
「私最近それをタイワンにやってもらってるのよ」
インドネシアちゃんはこう説明します。
「そうしてるの」
「成程ね。それでタイワンちゃんは御礼をもらって」
「いいお話でしょ」
「そうね。確かにね」
ニホンちゃんはインドネシアちゃんのそのお話に納得
して頷きます。しかしです。
タイワンちゃんは刺繍を終えたところでその目をきら
りと光らせてです。
「ねえニホンちゃん」
「な、何!?」
ニホンちゃんタイワンちゃんのそのきらりと光る目に
本能的に危険を察してです。戸惑いながら言葉を返し
ます。
「何かあるの?」
「そのスカートの中」
ニホンちゃんの好きなふわりとした淡い色のロングス
カートを見ながらの言葉でした。
「そのパンツはあれよね」
「え、ええ」
ニホンちゃんまだ戸惑っています。けれど正直に答え
るのでした。
「尖閣パンツだけれど」
「よかったらそれ刺繍してあげようか?」
タイワンちゃんは目を光らせたままです。にたりと笑
って言ってきました。かなり怖い感じになっています。
「御礼はいいから。どう?」
「せ、折角だけれど遠慮しておくわ」
ニホンちゃんは起き上がってにじり寄ってきたタイワ
ンちゃんから後ずさりしながら言葉を返します。
「これはわたしが自分でするから」
「そんなこと言わなくていいのに。あたしとニホンち
ゃんの仲じゃない」
「それでもよ。これはちょっとね」
「まあまあ。そんなこと言わないでね」
「だからそれは」
インドネシアちゃんのお家で、です。じりじりと詰め
寄ってくるタイワンちゃんに思わず後ずさりでした。
あわや貞操の危機です。
しかしここで。インドネシアちゃんがタイワンちゃん
にこう言うのでした。
「じゃあタイワン、御礼だけれど」
「あっ、何?」
御礼と聞いてです。タイワンちゃんは我に返りました。
そのうえでインドネシアちゃんに顔を向けます。
「何なの、それで」
「お菓子たっぷり用意したから。好きなだけ食べてい
って」
「わかったわ。それじゃあね」
「そういうことだから」
こうタイワンちゃんに言いながらです。ニホンちゃん
にも顔を向けてこっそりとウィンクをしてみせました。
ニホンちゃんはそのインドネシアちゃんにです。こっそ
りとこう囁きました。
「ありがとう」
「御礼はニホンちゃんも私のパンツのどれか刺繍ってこ
とでね」
「ええ、それじゃあ」
ちゃっかりとニホンちゃんとも話をつけるインドネシア
ちゃんでした。そしてその頃アメリー君とチューゴ君は
こんなことを話していました。
「トランクスのデザインとか刺繍とかどうだ?」
「それやっても全然楽しくないあるぞ」
誰も男ものの下着なんぞに興味はありません。あくまで
女の子のものだけなのでした。
リクエストにお応えして。
モロタイ島の共同開発 インドネシア大統領から要請
ECFA(両岸経済協定)の時代に入り、台湾の対外経済貿易
関係にはまた具体的な進展が見られることになった。ある
政府高官が明らかにしたところによると、ここ数年来わが
国と関係が疎遠になっていたインドネシア政府は、先だっ
て上層部のトップが自ら進んで、北方にあるモロタイ島
(Morotai)の共同開発について、わが国に協力を求めた
という。
同じ政府高官の指摘によると、共同開発の要請はユドヨ
ノ・インドネシア大統領が今月の初め、大臣クラスの高官
を通じて、当時代表団を引率して同国を訪問していた施顏
祥経済部長に提出されたという。なお、共同開発の話をめ
ぐり、来月、インドネシアの大臣クラスの高官が台湾を訪
問し、細部のことについて協議することになっている。一
方、わが国も関係者を現地に派遣して視察させ、投資開発
に値するかどうか確認する。わが国としては、できれば、
来年の初めに細部について具体的話が進められることを希
望している。
施顏祥経済部長はさる9月末、100人からなる台湾経済貿易
訪問団を率いてインドネシアを訪問したが、インドネシア
政府から積極的な反応が示された。ところが、消息筋によ
ると、中国大陸当局は、インドネシア政府に、台湾とイン
ドネシアの関係は「過熱気味ではないか」との懸念を表明
したという。
379 :
マンセー名無しさん:2010/10/22(金) 00:04:55 ID:w+77X3n+
今年の6月ECFAが締結された後、台湾に対するインドネシア
の態度は急に好転した。政府高官の話によると、インドネ
シア投資審議委員会の委員長は7月中に台湾を訪問し、台湾
の製造業、紡績業、工作機械業などに深い関心を示した。
両岸でECFAが締結されたことは、東南アジアでは注目の的
になっている、なぜならば、ECFAは経済協定に止まらず、
その象徴する政治的緊張緩和こそ東南アジア諸国をして台
湾とビジネスチャンスについて協議させる最大のきっかけ
となったからである、ECFAをバネにする台湾の「南方政策」
はこれで着実な一歩を踏み出し、インドネシアとの経済貿易
の交流はついに回復された、台湾はアジアの地域経済統合
体の重要なメンバーになることは明らかである、とマスコ
ミは論評している。
ttp://www.kmt.org.tw/japan/page.aspx?type=article&mnum=119&anum=5760
380 :
マンセー名無しさん:2010/10/22(金) 00:12:22 ID:w+77X3n+
>>363 熱帯だからですね。コブラの生息区域はかなり広くて中国南部にもいるそうですね。
インドコブラは毒を吐きキングコブラは毒が強いだけでなくその量も多いので噛まれたら
ほぼ助からないそうですね。
あとタイワンちゃんのお家は毒蛇の宝庫とも聞いています。宝かどうかわかりませんが。
それとタイヘイ池のお家はそれぞれ毒蛇に縁があるようです。ニホンちゃんのお家ですと
リュー君のところにハブ、それとヒャンやハイといった毒蛇がいるというのを図鑑で読んだ
ことがあります。
コブラにはくれぐれも気をつけて下さい。
381 :
ハリマオ:2010/10/23(土) 19:32:54 ID:7uhwnall
>>364-379 スゴイお菓子ですよ・・・。
都市共同開発の御礼で原子番号25と28ですから。Σ(@Д@)
スタイルが、よくなります。
最近、銀玉鉄砲(エアソフトガン)もタイワンちゃんのお家の製品ばかりです。
ニホンちゃんは最近、バリー君のお部屋をリフォームしています。
>>380 有り難うございます。( m´_ _)mペコ
「選挙ポスター」
今ニホンちゃんのお家の中でセンキョが行われて
います。場所はフクシマの間です。そのお部屋を
まとめる人を選ぶセンキョです。
ところが皆このセンキョにです。どうも積極的で
はありません。
「何となくなあ」
「行きたくないよね」
「面倒臭いっていうか?」
「そんな感じ?」
こうした気力に欠ける雰囲気で、です。センキョ
に行こうとする気配がないのです。流石に皆が皆
そうではありませんが。
何に対しても熱いウヨ君はそんな状況が歯がゆく
てです。こうニホンちゃんに対して言うのでした。
しかも強くです。
「姉さん、こうなったら」
「無理にでも行ってもらうっていうの?」
「そうだよ、センキョは大事だよ」
これは言うまでもないことです。間違えたらポッ
ポおじさんみたいな極端にあれな人でも偉い立場
になってしまうからです。ウヨ君が言うのはこの
ことです。
「だからさ。ここは」
「無理に行ってもらうのって」
ところがです。穏健なニホンちゃんはこう弟さん
に対して言うのでした。
「それもかえってよくないわよ。センキョて無理
強いするものじゃないし」
「けれどこのままだとさ」
「それもわかってるわ」
また言葉を返すニホンちゃんでした。
「だからここはね」
「何か考えがあるの?」
「ちょっとね」
こうウヨ君に対して言います。
「あるにはあるわ」
「じゃあ一体どうやって」
「ちょっと待ってね」
ここでニホンちゃんは時間をもらうことにしま
した。
「ちょっとだけね」
「特に若い人の関心が低くて」
「それだと投票が偏るしね」
その結果ポッポおじさんが出たりするのです。
おQかどうかはわかりませんが本当にセンキョ
というものは怖いものです。
それがわかっているからこそ強く言うウヨ君で
すがニホンちゃんは彼を止めてです。また言う
のでした。
「じゃあわたし部屋に戻るから」
「うん、じゃあ」
こうしてニホンちゃんは一旦自分のお部屋に篭
りました。それからです。
戻るとです。その手には。
一枚の絵がありました。それは制服姿の可愛い
女の子のポスターです。
「これ、書いてみたけれど」
「ポスター?」
「そうなの。これで皆にセンキョに行ってもら
うよう働きかけよう」
これがニホンちゃんの考えでした。
「これでどうかしら」
「成程ね」
ウヨ君はそのポスターを見ながらまずは頷きま
した。そしてそれからこう言うのでした。
「その手があったんだ」
「考えたけれどね。どうかしら」
「ただ行けって言うよりはいいかもね」
ウヨ君も言います。
「それよりはね」
「じゃあこれでいいわよね」
「ううん、もう一捻り欲しいかな」
ここでこう言うのでした。
「もう一つね」
「もう一つって?」
「フクシマの間だったらさ」
ウヨ君が言うのはここからでした。フクシマの
間にあるというのです。
「あの人がいた場所じゃない」
「あの人って?」
「ほら、あのアトラクションの」
いぶかしむニホンちゃんに対してこう話すので
した。
「あの人だよ」
「ああ、あの人ね」
「あの人のところに協力してもらおう」
ウヨ君はお姉さんにこう提案しました。
「それでどうかな」
「そうね。それじゃあね」
「うん、そういうことでね」
こうしてウヨ君も提案するのでした。そうして
です。
日之本家にニホンちゃんが描いたそのポスター
が飾られそしてです。その他には。
あの人がいました。それは。
「あれ、天王○さんだよなあ」
「いや、だからモロボ○ダンさんじゃないか」
「ああ、そっちでってことなんだな」
「そうみたいだな」
最早伝説とさえなっているとてもダンディな人
もポスターのところにいるのです。そうしてで
す。
おもむろに眼鏡を取り出します。その眼鏡を装
着すると。
「ジョワッ!」
「キターーーーーーーーーッ!!」
「あの一瞬だけ変な顔になる変身キターーーー
ーーーーッ!!」
皆それだけで凄い歓声です。かつて日之本家を
席巻したあの変身からです。歴代シリーズで最
も頭脳派の敵を相手にしてきたであろうあの英
雄になったのです。これは凄い。
「天王○はオンドゥル達の実力を見誤っていた
から呆気なかったけれどな」
「この人の場合は本物だからな」
「ああ、しかも」
おまけになのでした。この人にはもう一つ伝説
があるのです。
「投票に行かないとな」
「ああ、しごき受けるかも知れないしな」
「だったらここはな」
「何があってもな」
「センキョ、行くか」
皆真剣な顔で言います。ポスターとこのヒーロ
ーのおかげで、です。センキョは人が集まって
くれそうです。
ニホンちゃんはそんなお家の人達を見ながらウ
ヨ君に対して言います。
「これでどうかしら」
「凄いね」
ウヨ君も思わず唸るのでした。
「まさかここまで効果があるなんてね」
「思わなかった?」
「可愛い女の子とヒーローってそれだけで人を
集めるんだね」
「そう思ってなの」
実際にそうだというニホンちゃんでした。
「ポスター描いてそれであの人に来てもらった
のよ」
「あのヒーロー、俺も好きだよ」
「確かにしごきは凄かったけれどね」
何しろ車で後ろから追いかけてくるのです。こ
れは一歩間違えると犯罪です。
それでもあえてそんなことをしたあの人はです。
お家の皆から敬愛されていると共に畏怖もされ
ています。そうした人がセンキョに来るように
言うとどうなるかなのでした。
それで、です。ウヨ君は腕を組んで考える顔に
なって言いました。
「つまりは飴と鞭だね」
「そうなるの?」
「女の子とヒーローで誘って」
そしてなのでした。
「怖い人で脅かして。そういうことなんだね」
「ううん、そうなるのかな」
弟さんのその言葉には首を捻るニホンちゃんで
した。けれどお家の人達の反応は正直です。
若者重点に知事選の投票啓発 ポスターにアニメキャラ
印刷された知事選の啓発用ポスターを点検する
県選管職員=1日、福島市の印刷所
県選管は、14日告示、31日投開票で行われ
る知事選で、他世代に比べ投票率が低い若年層
をターゲットにして選挙啓発を展開する方針を
決めた。1日には、福島市の印刷会社で選挙啓
発ポスター1万2400枚を印刷した。
県選管は、選挙啓発ポスターをはじめ、テレビ
スポット広告について若者が受け入れやすいキ
ャラクターを採用した。ポスターを飾るのは
「若者の関心を高めよう」と県選管が考えたオ
リジナルアニメキャラクターで、県選管に配属
された県職員という設定の「福島未来」さん。
395 :
マンセー名無しさん:2010/10/24(日) 00:28:37 ID:d+tGn9OL
今後、啓発チラシやポケットティッシュなどさ
まざまな啓発場面で活用する。
テレビスポットは、本県ゆかりの特撮ヒーロ
ーのウルトラセブンとウルトラマンゼロが投票
を呼び掛ける内容。
また、参院選から実施しているコンビニエンス
ストアのレジ広告を行うほか、知事選ではセブ
ン銀行の現金自動預払機(ATM)にも選挙啓
発の広告を掲載する。
県内の世代別投票率は、40〜44歳を境に3
9歳以下が低い傾向にあり、45歳以上が高く
なる傾向がある。特に20代は30%台にとど
まっており、若年層の選挙啓発が課題になって
いる。県選管は「市町村と連携して投票を呼び
掛けていきたい」と話している。
(2010年10月2日 福島民友ニュース)
ttp://www.minyu-net.com/news/news/1002/news8.html
「辛くしても無駄」
エリザベスちゃんの全く逆の意味でとても素晴しい
お料理の腕は今日も健在でした。家庭科の時間の後
で不幸にも彼女のお料理の試食担当になったニホン
ちゃんとカンコ君がです。こう言うのでした。
まずニホンちゃんは困った顔になって口を波線にさ
せて苦笑いになって。一言。
「ううん、ちょっと」
「こんなまずいもの食ったことないニダ!最早これ
は料理ではないニダ!」
カンコ君はそのニホンちゃんとは正反対にありのま
ま言います。
「謝罪と賠償は求めないニダ。その分もっとましな
のを作るニダ!」
カンコ君すら謝罪と賠償を求めない、それがエリザ
ベスちゃんのお料理です。
それを聞いたエリザベスちゃんも流石に穏やかでは
いられません。怒った顔でカンコ君に対して言うの
でした。
「言いましたわね、カンコ」
「何度でも言ってやるニダ、いい加減食べられるも
のを作るニダ」
「では貴方はそれができるのでして?」
この言葉にです。皆一斉に突っ込みを入れました。
「いや、カンコの料理って普通にいいだろ」
「辛いし熱いけれどな」
「唐辛子と大蒜だらけだけれど」
それでもというのです。
「普通に美味しいから」
「少なくとも食べられるから」
エリザベスちゃんのそれとは全く評価が違います。
「できるっていうかエリザベスが駄目過ぎて」
「最早勝負にならないし」
当然エリザベスちゃん本人も皆のその話は聞いてい
ます。それで怒り心頭に達してです。こんなことを
言い出しました。
「決めましたわ」
「決めたって?」
ニホンちゃんがそのエリザベスちゃんに問い返しま
す。
「何をなの?」
「わたくし、カンコの料理を教わりますわ」
そうすると言い出したのです。どうやら本気で切れ
てしまったみたいです。
それで、です。今の言葉があったのです。
「わたくしの料理よりずっといいというのなら。そ
れではでしてよ」
「ええっと」
ニホンちゃんもエリザベスちゃんのお料理はよく知
っています。実際に今食べたからでもあります。そ
れで何と言うべきか少し戸惑ったのです。そのうえ
で言いました。
「何ていうか。あまり、そのね。エリザベスちゃん
にとっては」
「わたくし決めましたわ」
もうこうなったら誰の話も聞かないエリザベスちゃ
んです。
そしてまた言うのでした。
「カンコさんのお家のお料理の味を身につけて皆さ
んをぎゃふんと言わせてあげますわ」
「まあ勝手にするニダ」
普段のカンコ君からは想像もできない言葉でした。
彼も完全にサジを投げています。
そしてです。こんなことまで言うのでした。
「ウリナラの味を御前が身につけられたらかえって
そっちの方がびっくりするニダ」
「その言葉覚えておきなさい」
こうしてエリザベスちゃんはカンコ君のお家の味を
勉強することになりました。その先生になった人達
は。
コユンちゃんとチョゴリちゃんでした。カンコ家の
女の子二枚看板がエリザベスちゃんにお料理を教え
ることになりました。
二人はエプロン姿になったうえで、です。こう同じ
くエプロン姿になっているエリザベスちゃんに対し
て言いました。
「我が家の料理の味付けはだ」
「エリザベスさんも御存知と思うニダ」
「唐辛子だけですわね」
何とこれだけだと思っているエリザベスちゃんでし
た。いきなり二人の斜め上です。
「それを常にふんだんに使えばそれでできあがりで
すわね」
それを聞いた二人は。まずは砂になりました。まる
でオルフ○○クが死ぬ時の様に。
そこから復活してです。呆れ果てた顔で呟くのでし
た。
「これはかなり」
「手強いニダ」
二人は今あらためてわかったのです。今自分達が相
手にしているのはあの伝説の小林画伯や金朋に匹敵
する強敵だということをです。これは凄い。
そのエリザベスちゃんに懇切丁寧に何日もかけて、
しかも何時間もかけて教えます。しかしなのでした。
ニホンちゃんがある日カンコ君に対して状況はとう
かと尋ねます。するとカンコ君はこう答えるのでし
た。
「言わなくてもわかる筈ニダ」
「うん、今のでよくわかったわ」
もうそれで充分でした。
ニホンちゃんも頷いてです。そして言いました。
「全然変わらないのね」
「あいつは最早逆の意味で料理の天才ニダ。毎日試
食させられているウリはもう拷問を受けているのと
同じニダ」
「ううん、誰もエリザベスちゃんのお料理は」
「麺はふにゃふにゃになってお肉やお魚は黒焦げ、
お野菜は全然火が通っていなくて味付けはもう味そ
のものがないニダ」
「唐辛子と大蒜でそうなるの?」
「信じられないニダがその通りニダ」
カンコ君の顔がうんざりとなっています。毎日試食
させられているのは伊達ではありません。
「それか味がもう何でもかんでも入れて滅茶苦茶に
なってるニダ」
「ええと、カンコ君のお家の味付けで何でもかんで
もって」
ニホンちゃんは己の耳を疑いました。何をどうやっ
たらそうなるのかと思いました。カンコ君が言うに
はです。
「あの味付けには微妙な調和があるニダ。そこにお
酢やコチュジャンやお酒や胡椒や塩や大蒜を生にと
か生姜とかお醤油とか唐辛子とか何でも入れてまと
もな味になる筈がないニダ。しかもその料理の完成
品がぐちゃぐちゃになっているニダ」
混ぜるのが好きなカンコ君をしてそう言わしめる。
ある意味エリザベスちゃんは天才です。カンコ君の
言う通り。
そのカンコ君のお話を聞いてニホンちゃんはこのこ
とを言いました。
「確か皆に食べさせるとか言ってたけれど」
「皆には全ての希望を捨てるように言っておくニダ」
「ええ。じゃあ」
こうしてそのエリザベスちゃんのカンコ家のお料理
が皆に振舞われることになりました。アシスタント
はコユンちゃんとチョゴリちゃんです。
エリザベスちゃんはいきなりです。包丁を逆手に持
ってマントを羽織っての登場です。
「料理の○人かなあ」
「何で包丁が逆手?」
皆このことがどうしてもわかりません。しかし何は
ともあれお料理がはじまりました。
見たところコユンちゃんとチョゴリちゃんがエリザ
ベスちゃんをよそに必死に動いています。そして二
人が作っていきます。
そしてできたのはです。普通のチゲ鍋でした。外見
はコユンちゃんやチョゴリちゃんが作る普通のチゲ
鍋です。
食べてみると味もです。普通のチゲ鍋です。皆のそ
の感想は。
「美味しいよね」
「そうだね」
「うん、普通にいつも食べているチゲ鍋よね」
「確かに」
これが皆の感想でした。
それを聞いたエリザベスちゃんはです。得意満面に
なって右手を女王様の構えにして手のところでポー
ズを取って高笑いをはじめました。
「おーーーーーほっほっほっほっほ、わたくしのお
料理の才能を味あわれましたね!」
「まあ一応は」
「包丁持ってたし」
「料理には参加してたよな」
「いたことはいたし」
皆はこう言います。けれどエリザベスちゃんは自分
が作ったつもりになっています。そうしてそのうえ
でまた高笑いをしながらこんなことを言うのであり
ました。
「わたくしもお料理ができましてよ。皆さんにこの
ことを知って頂けて何よりですわ」
けれどコユンちゃんとチョゴリちゃんがこっそりと
皆に対して真相を話すのでした。
「実は。何をどうやっても全然何も身につけてくれ
なくてだ」
「ウリ達がエリザベスさんに気付かれないようにし
て作らせてもらったニダよ」
「やっぱりそうなのね」
ニホンちゃんがそれを聞いて納得しました。勿論皆
もです。
「そうだと思ったわ」
「うん、確かに」
「あれはね」
そしてカンコ君も言います。
「とにかくニダ。あいつの料理は二度と食べたくは
ないニダ」
「カンコ、今回は毎日試食ご苦労だったな」
「本当にお疲れ様だったニダ」
コユンちゃんとチョゴリちゃんがそのカンコ君にい
たわりの声をかけます。
「口直しにだが」
「お家に帰ったらウリ達がとっておきの御馳走を作
るニダよ」
「そうしてもらうニダ。全くあいつだけはどうしよ
うもないニダ」
けれど自分だけは気付かないエリザベスちゃんなの
でした。相変わらず一人高笑いを続けています。
「Nソウルタワー」総括料理長、イギリス人のダン
カン・ロバートソンさん
ケンブリッジ大に入学するも、なじめず料理の道へ
恋人の母親のサゴルククに衝撃、温かさを感じた
「本当の料理」
「カンジャンケジャン(カニのしょう油漬け)、
ホルモン焼き、テールスープは見事な料理だ。こ
のような韓国料理に、西洋料理の感覚を 上手く
融合させれば、世界的なフュージョン料理が誕生
するだろう」
1年前、ソウルにやって来たイギリス人調理師、
ダンカン・ロバートソンさん(33)の話だ。ロバ
ートソンさんはソウルで一番高い場所に あるレ
ストラン、N ソウルタワー最上階にある回転式
レストラン「エングリル」のトップ・シェフだ。
韓国料理、西洋料理、カフェなどを総括 してい
る。
ロバートソンさんは昨年11月、恋人のチョンギュ
ジョンさん(32)を追いかけ韓国に来てから、韓
国料理の世界に目覚めた。
ロバートソンさんは、世界的な権威を誇るレスト
ラン格付け本「ミシュランガイド」の一つ星レス
トランの調理師だった。ロバートソンさんは、
「ソウル市中区小公洞のPレストランと、江南区
新沙洞のJ食堂などは、「ミシュランガイド」に
掲載されている、外国のどのレストランにも 劣
らない味を出している。恋人の家で、お母さんが
作ってくれたサゴルクク(牛の足の骨を煮込んだ
スープ)とカクテキも忘れられない」 と話した。
「うまく言えないが、料理から温かい気持ちが感
じられた。これが本当の料理だろう」
チョンさんも「エルグリル」の調理師だ。二人は
韓国料理の潜在力を世界に広めようと思っている。
まず、「ミシュランガイド」韓国版が 出たら、
「エルグリル」に星を付けてもらうのが目標だ。
二人は少し前、豚のバラ肉をゆっくり焼いた後、
リンゴとカボチャを添える「ポークベルリ」 を
考案し、提供している。
ロバートソンさんは、イギリスの私立名門ヘロウ・
スクールを卒業後、1995年にケンブリッジ大学へ
進学した。父親は弁護士になることを 望んでいた
が、ロバートソンさんはケンブリッジになじめなか
った。料理の道を選び、ロンドンのウェストミンス
ター・キングスウェイ・カレッジで 料理を学んだ。
その後、「ミシュランガイド」の三つ星レストラン、
アイルランドの「The Fat Duck」、外食産業の神話
の一つとされるパリの 「Joel Robuchon」などで勤
務した。パリで出会ったチョンさんと、フランスの
田舎街ブリブでレストラン「L'envie」を経営し、
完全に無名 だったレストランを一つ星の名店にま
で育て上げた。
412 :
マンセー名無しさん:2010/10/26(火) 00:07:23 ID:T7h70Ha5
413 :
ハリマオ:2010/10/27(水) 13:52:14 ID:hS2IPvCS
>>382-395 あの手この手で投票を呼び掛けてますね。(^_^;)
天○路理事長本人をキャンペーンに呼んだのかと思いました。
>>396-412 霊感って(´∀`;A )
世界の中でハマる味ってのは、あるモンなんですね。
「忍者は何じゃ」
ニホンちゃんのお家で有名なものの一つとして忍者
があります。
この忍者というのはかなり有名で。クラスの皆の間
でも人気の的です。
「あの装束もいいし」
「格好いいよね」
「それに手裏剣をしゅしゅっとね」
「煙の中に消えて」
「色々な術が使えて」
こうそれぞれ言います。そしてそのニホンちゃんに
対しても尋ねるのでした。
「ねえ、ニホンちゃんもやっぱり」
「忍術使えるのよね」
こう尋ねるのでした。
「やっぱり」
「使えるのよね」
「え、ええっとね」
そう尋ねられてです。ニホンちゃんは戸惑いながら
皆に答えます。
「まあ大した術はないけれどね」
「やっぱり使えるんだ」
ところがです。皆ニホンちゃんのこの言葉をいつも
の謙遜してできることをできないと言っているのだ
と思いました。実際にその通りなのですがこれがま
た厄介なことだったりします。そうしてなのでした。
皆ニホンちゃんのお家でその忍術を見ることにした
のです。こうして皆が日之本家に来るとです。
出迎えたのは忍者装束姿のニホンちゃんです。その
黒い服とマフラーがとても格好いいです。
ところがです。皆ニホンちゃんのその格好にです。
いささか不満といった顔を見せました。そのうえで
こう言うのでした。
「くノ一じゃないの?」
「あのミニスカートみたいな服は?」
まずはこの要望からです。
「それか不知○舞じゃないの?」
「学生服、それも超長ランじゃないんだ」
「何かがっかり」
こう言う皆にでした。ニホンちゃんは答えました。
「学生服って。しかも長いと忍者としてどうかって
思うしあのゲームの格好は問題外だし」
まずはこの二つから否定するニホンちゃんでした。
どちらもどう見ても忍者の服じゃないというのです。
確かにその通りです。
そしてです。最後にくノ一ですが。
「あれだとすぐにパンツが見えるから」
「ちぇっ、それがいいのに」
「ねえ」
「折角期待していたのに」
「がっかり」
男の子達がこう言うのでした。それもとても残念そ
うにです。
その彼等にです。ニホンちゃんは困った顔で言いま
した。
「だから。そういうの嫌だから」
「それでその服なんだ」
「あの太腿剥き出しで丈の短い服じゃなくて」
「凄く残念」
「女の子っていったらあれなのにね」
「そんなに見たかったらライオ○○でも見ていて。
それか変身忍○嵐?」
とても古い作品でした。
「昭和特撮県で。ハングル県から遠いけれど」
「あそこもかなり物騒だけれどね」
「特撮県とかは」
皆何故かこんなことも知っているのでした。
「まあ話はここまでにしてね」
「それで忍術見せてくれる?」
「よかったら教えて」
「うん、まずはね」
ニホンちゃんは最初に手裏剣や苦無を出してそれ
を的に向かって投げます。その時に手裏剣とかに
プラズマを宿らせもします。
「これは基本よね」
「そうそう。手裏剣よね」
「やっぱりそれよね」
皆その手裏剣を見てまずは満足します。そしてそ
れからもです。
ニホンちゃんは刀を踏み台にして壁をよじ登って
みせたりします。他にはです。
「切ってみて」
「ああ、あれね」
「あれやるのね」
「そう、あれ」
こう言うとです。わざと後ろから切ってもらいま
す。するとです。
そこにあるのはニホンちゃんの忍者装束を着た木
の根っこです。そしてニホンちゃんが上から降り
てきます。ただしちゃんと別の忍者装束を着てい
ます。
「これぞ移し身の術よ」
「噂に聞いてたあれね」
「そうね」
皆それを見て感心することしきりです。しかしで
す。
それだけではなくです。今度はニホンちゃんが四
人になります。
その四人のニホンちゃんがです。それぞれこう言
うのでした。
「これが分身の術」
「素早い動きでそう見えるのね」
「っていうかニホンちゃん普通に凄くない?」
皆ここでこのことに気付きました。
「移し身とか分身とか」
「跳躍も普段より凄いし」
「そうよね」
「だから忍者なのよ」
それが理由だというニホンちゃんでした。
「忍者だから。できるのよ」
「何か凄いね」
「本当にね」
皆その忍者のことにあらためて驚きます。しかし
これで終わりではありません。
次は皆にやってもらうことになりました。それで
そのやる術とは。
「五遁の術だけれどね」
「ああ、水遁とかああいうの」
「それね」
「そう、まずは水遁はね」
その術から話すのでした。実際にお池のところに
何時の間にか来ています。
「お水の中に潜って。忍者刀の鞘の先を外してそ
れをシュノーケルにしてね」
「ああ、こうやるんだね」
皆何時の間にかニホンちゃんと同じ忍者装束にな
っています。パラ雄君が挑戦します。
周りがお池なのでお水に慣れている彼は実際にお
水の中に入ってその鞘をシュノーケルにして隠れ
てみせます。まさに水遁でした。
次は土遁です。ニホンちゃんはこのことも皆に説
明します。
「土の中に潜るの」
「こうね」
今度はルーマちゃんです。何時の間にか穴を掘っ
て何故かそこに棺桶を用意してそこに入ってです。
その中からです。こう言うのです。
「こうして隠れる術ね」
「そうだけれどどうしてそこで棺桶が出るの?」
「そっちの方が落ち着くからよ。うちは寝る時は
ベッドじゃなくて棺桶だから」
この辺りは聞いてはいけないことでした。
そして次は金遁です。今度はアメリー君なのでし
た。
「アメリカン忍者っているから楽勝だYO」
「じゃあ金遁もどうするのか知ってるの?」
「こうだろ?こうして」
いきなり明るい光と爆音を放って、です。そのう
えで何処かに消えるのでした。
ところがその音はあまりにも大き過ぎました。皆
耳を塞いでしまっています。
「確かにそういう術だけれど」
「やり過ぎなんじゃ」
「別にいいじゃないか。これであってるんだから」
そういうことは全く意に介さないアメリー君なの
でした。
木遁はチューゴ君がやってみます。木の葉を何処
からか思い切り出してそれを周りに散らしてです。
何時の間にか消えます。
「忍者は密偵、孫子にもあるから何となくわかる
あるよ」
「それでもそんなに簡単にできるなんて」
「五行思想に木がちゃんと存在するあるよ」
だからできるというチューゴ君でした。
そして最後は。火遁なのですが。皆、ニホンちゃ
んも含めてカンコ君を見ます。そのうえでなので
した。
「じゃあ最後だけれど」
「いいかな」
「それで」
「ウリニダか」
カンコ君も皆の言葉を受けて言葉を返します。
「名乗り出るつもりだったニダがそれでいいニダ
な」
「ううん、火だからやっぱり」
ニホンちゃんも首を捻りながらこうカンコ君に対
して言います。
「やってくれる?」
「ウリは火ニダか」
こうは言っても納得するものがあったカンコ君、
実際にやってみるのでした。
大炎上を起こしそのうえで炎の中に消えてみせる
という大技です。カンコ君はそれをしてみました。
実際に火が燃え盛ります。ところがこれがあまり
にも強過ぎてです。
大爆発にまでなってしまいました。そして火が消
えるとそこには見事黒焦げになったカンコ君がい
ました。それを見た皆の感想。
「何か。予想通りだけれど」
「実際にこうなるって」
「ある意味凄いけれど」
「なじぇかウリも納得できるニダ」
カンコ君本人も黒焦げになりながら言います。け
れどピンピンしています。そのうえでニホンちゃ
んに対して尋ねます。
「こういう術ニダな」
「うん、後は隠れるだけ」
「よくわかったニダ」
ニホンちゃんの言葉に納得して頷きます。
「とりあえず後は隠れる練習ニダな」
「そういうことだから」
肝心なことができていないだけでした。何はとも
あれ後はむささびの術や布を使ってそれで隠れる
術、他には変装とか忍者屋敷を見てです。皆ニホ
ンちゃんの忍者を知るのでした。けれどニホンち
ゃんが皆にお話したり見せたりやってもらったの
はまだまだ簡単な術だったのでした。本当の忍術
とはどんなものか、それは日之本家の人達だけが
知っているのです。
429 :
マンセー名無しさん:2010/10/28(木) 00:46:51 ID:mrmuE88u
>>413 とりあえず有名な方を選ばせてもらいました。あの方といえばやはりセブンですから。
今も居酒屋でサラリーマンの人達にサインをねだられるそうです。
とりあえず僕としては韓国料理も美味しいと思います。それでああした書き方にしました。
辛い料理はお酒に合います。
「蛸はどうする」
アル君はこれまでは全然そうではなかったのですが
最近蛸が大嫌いになってしまいました。それには彼
なりのちゃんとした理由があります。
「ゲルマッハ、アーリアとのシューキューでの勝負
で負けるなんて予言したからだよ」
「それで結果は」
「そう、大敗だったからね」
こう皆に対して言います。もうカンカンになって顔
が茹蛸の色になっています。
「だからだよ」
「まあそう言うと思ったよ」
「本当にね」
皆もそう言われても驚きませんでした。
「あれはちょっとなあ」
「まさか全部予想が当たるなんてね」
「ちょっとね」
「有り得ないし」
「だからもう蛸は大嫌いなんだよ」
まだ言うマカロニーノ君でした。
「あんなの見たくないよ」
「あれっ、けれど蛸って」
「そうだよね」
「美味しいのに」
しかしです。ここでこんなことを言う子達がいまし
た。見ればニホンちゃんにマカロニーノ君、それに
アテネちゃんの三人でした。
三人が言うにはです。
「蛸って。何にしても美味しいのに」
「そうそう、白い葡萄ジュースとも最高に合うんだ
よね」
「それで嫌いなんて。おかしなことを言うわね」
三人にとっては蛸は美味しい食べ物なのです。それ
でアル君の怒りの言葉に首を傾げさせながら言うの
でした。
「食べればいいのに」
「アルも一回食べてみたら?美味しいよ」
「牛肉ばかり食べてないで」
「だからそういうのじゃなくて」
アル君は三人に対しても言います。とにかく彼にと
っては忌々しい話なのです。
それで蛸が嫌いだというのです。特にその予想を何
と全部当てたゲルマッハ家の蛸はです。超嫌いにな
っています。
「あの蛸は本当に早く死んで欲しいよ」
「じゃあたこ焼きにしたら?」
「ああ、あれ凄く美味しいよね」
「おソースと鰹節と青海苔もかけてね」
やっぱり蛸は食べ物としか考えない三人でした。け
れどその蛸をよく思っていないのはアル君だけでは
ありません。飼い主のゲルマッハ君とアーリアちゃ
んもです。彼等も困った顔でこう言うのでありまし
た。
「僕達の負けも予想したからな」
「しかも当たったからな」
それで快く思っていないのでした。
「ちょっとな。食べてやろうかとも思った」
「食べられるのか?蛸は」
二人はあまり海のものは食べないので蛸の食べ方に
は疎いです。それでこんなことも言います。しかし
なのでした。
その蛸がです。死んでしまいました。死因は何かと
いうとです。
「老衰みたいだな」
「そうだな」
ゲルマッハ君とアーリアちゃんがこう皆に対して話
します。
「蛸にしては長生きだったしな」
「これも当然か」
二人は落ち着いた顔でこう話します。
「後は葬るか」
「うむ、そうしよう」
二人は冷静です。しかしです。
アル君はです。その蛸が死んだと聞いてそれだけで
大喜びです。小躍りしてこんなことを言う始末でし
た。
「やった、あの蛸が死んだんだ!」
「蛸が死んで喜ぶって」
「何なんだよそれ」
皆そのアル君を呆れながら見ています。
「嬉しいね。こんな嬉しいってことないよ!」
あまりにも嬉しいせいかハプスブルク先生のお家の
人、モーツァルトさんの『後宮からの逃走』の第二
幕のオスミンのアリアを歌う始末です。
「こんな嬉しいってことないよ!」
「本当に歌ってるし」
「言い過ぎ」
「っていうか浮かれ過ぎ」
皆冷めた目で見ています。しかしです。
アル君はまだ喜んでいます。こんなことまで言いま
した。
「シューキュー大会で負けたのは御前のせいだ!」
「いや、関係ないし」
「蛸は占っただけだし」
「何か的外れだし」
「もう滅茶苦茶」
皆こう言ってアル君に呆れています。そして例の蛸
を愛する三人も言ってきました。
「アル君、その言葉酷いよ」
「そうだよ、蛸に罪はないよ」
「そんなこと言っても勝ったことにはならないわよ」
結構厳しいことを言います。
「だからさ。蛸が死んでもそれを喜ぶなんてことは
しないで」
「死んだことに哀悼の意をするべきよ」
「ううん、そうしろっていうんだね」
ここでアル君もやっと人の話を聞けるようになりまし
た。落ち着いてきたのでしょうか。
そうしてそのうえで、です。皆に対してこう尋ねるの
でした。
「それでだけれどさ」
「今からこちらで葬儀はする」
「とはいっても土の中に埋めてそれから簡単に祈るだ
けだがな」
ゲルマッハ君とアーリアちゃんが皆を代表して答えま
す。
「それだけだ」
「これでわかったな」
「うん、じゃあ僕も参加させてもらうよ」
アル君も蛸のお葬式に参加することになりました。や
っぱり命は命です。その死を喜ぶなんてことをしては
いけないということです。彼は今とても大切なことを
学びました。
そしてそのお葬式の後で、です。またニホンちゃん達
三人が言います。
「それじゃあ。お葬式も済んだしね」
「うん、蛸パーティーをしようか」
「麦ジュースや白の葡萄ジュースも用意してね」
この子達は殆ど食べることしか考えていません。蛸と
いえばそういうものだともう頭の中で決まってしまっ
手いるのです。それで、なのでした。
まずマカロニーノ君がでした。
「はい、これ」
「あっ、蛸のカルパッチョ」
「それなんだ」
「美味しいよ、これは」
そのカルパッチョを出してからにこりと微笑んでみせ
るマカロニーノ君でした。
「さあ、皆食べて」
「それにね」
今度はアテネちゃんでした。彼女が出してきたのは
蛸のグリルでした。お野菜もたっぷりと入っていま
す。
「私はこれよ」
「うわ、これはまた」
「いいねえ」
「二人共流石だね」
蛸の味を知っている子達は二人のそのお料理にもう
涎が出そうです。
とりわけニホンちゃんとお付き合いの深いタイヘイ
池の皆はそうです。その彼等はニホンちゃんに注目
しています。
そうしてです。ニホンちゃんに尋ねるのでした。
「ニホンちゃんはそれで」
「何かな」
「何を出してくれるのかな」
「わたしは一杯あるわ」
ニホンちゃんはとても可愛らしい微笑みでこう彼等
に答えます。そうしてです。
出してきたのはです。質量共に素晴しいものでした。
「うわ、たこ焼きに蛸のお刺身に天麩羅に酢だこ」
「いいねえ、これ」
「流石ニホンちゃん、蛸のことはわかってるね」
タイヘイ池の面々を中心としてニホンちゃんの蛸の
お料理に舌鼓を打ちます。
その中にはゲルマッハ君とアーリアちゃんもいます。
二人もその蛸料理を食べて言います。
「美味いな」
「そうだな。これが蛸の味か」
「マカロニーノもアテネもいいが」
「ニホンもかなりな」
太鼓判です。しかも三つです。三人の、ニホンちゃ
んのそれを中心とした蛸料理は大評判です。
そしてニホンちゃんはアル君にも声をかけました。
「アル君もどう?」
「僕も?」
「そう。蛸料理どうかな」
こう彼に対して言うのでした。
「美味しいわよ」
「ううん、けれど僕は」
最初は断ろうとします。しかしその美味しそうな
外見とその匂いに勝てるものではありません。そ
れで遂に、でした。
彼も三人が作った蛸料理を食べます。そしてこう
言うのでした。
「美味しいよ、凄く」
「そうでしょ。蛸って凄く美味しいのよ」
「うん、けれど」
ニホンちゃんの笑顔を受けながら。こんなことも
言いました。
「蛸のお葬式の後で蛸を食べるっていうのは。ち
ょっとまずいんじゃないかな」
「ま、まあそれはね」
それを言われてです。ニホンちゃんだけでなくマ
カロニーノ君とアテネちゃんも困った苦笑いにな
ってしまいます。しかしです。
「それは言わない約束でね」
「忘れろっていうんだね」
「それで御願いね」
このことは強引に終わらせるのでした。言わない
約束というものでした。何はともあれアル君のそ
の蛸嫌いは収まりお葬式も無事終わったのであり
ました。
446 :
マンセー名無しさん:2010/10/30(土) 00:15:40 ID:l7y61OOD
マラドーナが「タコ野郎、お前が死んでうれしい」
今年のW杯南アフリカ大会で、ドイツ戦と決勝戦
の8試合の勝敗予想をすべて的中させ、人気者と
なったタコのパウル君がドイツの水族館で死んだ
ことを受け、前アルゼンチン前監督のディエゴ・
マラドーナ氏(49)がツイッター上で、過激に
つぶやいた。
準決勝で敗退するとの予言が的中したドイツ国内
では、「料理して食ってしまえ!」との過激な声
も上がり、水族館は警備を強化していたが、マラ
ドーナ氏もパウル君への“恨み”は根深い様子。
死が伝えられると即座に自身のツイッターに「こ
の予言タコ野郎、俺はお前が死んでうれしいよ。
W杯で負けたのはお前のせいだ!」と書き込んだ。
アルゼンチンは準々決勝でドイツに0−4の完敗。
もちろん、この試合もパウル君がドイツの勝利を
予言していた。
26日朝に出勤したスタッフが死んでいるのを発
見したもので、パウル君はすでに2歳になること
から、死因は「老衰」と見られている。同水族館
は、追悼の方法が決まるまでパウル君の死体を低
温で保存する予定で、敷地内に小さな墓を作るこ
とも考えているとか。
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101027-00000568-san-socc ギリシアの蛸のグリル。
ttp://mitanboo.exblog.jp/7005454/
447 :
ハリマオ:2010/10/31(日) 18:29:18 ID:vZNhixDU
>>414-429 忍者は、こっちでも有名ですが
「忍者はクロックアップ(超高速移動)するのか?」というヒドイ誤解でした。
>>431-446 タコではないですが、今年のW杯南アフリカ大会の波紋は凄かったです
ジャカルタでは勝った負けたで銃撃戦でした(^_^;)
448 :
ハリマオ:2010/10/31(日) 18:36:25 ID:vZNhixDU
>>414-429 忍者は、こっちでも有名ですが
「忍者はクロックアップ(超高速移動)するのか?」というヒドイ誤解でした。
>>431-446 タコではないですが、今年のW杯南アフリカ大会の波紋は凄かったです
ジャカルタでは勝った負けたで銃撃戦でした(^_^;)
「まさかのアーリアちゃん」
クラスの女の子達の中ではクールなまとめ役であるのが
アーリアちゃんです。
静かですがしっかりとした真面目な性格でいいことはい
い、悪いことは悪いと言っています。その彼女がです。
急にです。ニホンちゃんに対してこんなことを言ってき
たのでした。
「えっ、A○B4○の?」
「そうだ、AK○○8のだ」
こう言うのです。
「あの、サドとかいったな」
「篠田さん?」
「あの人のポスターはあるか」
こんなことをニホンちゃんに対して言うのです。
「あの人のはだ。あるか」
「あるけれど」
まずはこう答えるニホンちゃんでした。
「あの人チームの中でもかなり人気だから」
「そんなになのか」
「うん、大人気よ」
そうだというのです。
「あの人奇麗だしね」
「背が高くてスタイルもいい」
アーリアちゃんもその人のことを話します。
「写真集もいい感じだな」
「んっ!?」
ニホンちゃんはここで最初に妙なことを感じた
のでした。
「アーリアちゃんひょっとしてよく知ってるの
かな、アーリアちゃんのこと」
「いや、そんなに知らない」
こうは言ってもです。すぐにこんなことも言い
ます。
「ただな。どのPVでもやっぱりいいな。これ
は他のメンバーもだが」
「ええと、今のメンバー全員言える?」
ニホンちゃんはここで少しチェックを入れるこ
とにしました。アーリアちゃんがあまりにも詳
しそうだったからです。
「よかったら言ってみて」
「わかった」
こうしてアーリアちゃんは言いはじめます。
するとです。全員のフルネームを言ってしまい
ました。しかも卒業したメンバーまで全員でし
た。
一字一句も間違えずです。アーリアちゃんは言
ったのでした。
おまけにそれぞれの本来の所属事務所やスリー
サイズ、他のプロフィールまでです。何もかも
が一字一句間違わず正確に、でした。
これにはです。ニホンちゃんもびっくりでした。
それでこうアーリアちゃんにまた言います。
「あの、ひょっとして」
「何だ、何かおかしいか?」
「アーリアちゃんってひょっとして」
怪訝な顔で話すようになっているニホンちゃん
でした。
「あれ?ファンどころじゃなくて」
「いや、私はただ」
「まさか」
しかしそれでもニホンちゃんは言うのでした。
そしてタイワンちゃんもここでニホンちゃんの
ところに来て言うのでした。
「男組でもそこまで全部言える子いないけれど」
「そうよね、わたしだって知らないこと一杯あ
ったし」
「アーリア、あんたまさか」
タイワンちゃんも怪訝な顔になってです。ニホ
ンちゃんと一緒にアーリアちゃんに対して言う
のでした。
「あれ?女の子好きなの?」
「それってまさか」
「ち、違う!」
こう二人に言われてです。アーリアちゃんは必
死に否定します。
「私はだな。別に」
「けれど本当に物凄く詳しいし」
「ニホンちゃんよりもって。お家の人まで知ら
ないようなことをどうして知ってるのよ」
「これってやっぱり」
「興味があるんじゃないの?女の子に」
「私はあっちの趣味はないっ」
このことを必死に否定するアーリアちゃんでし
た。
その白く整った顔を真っ赤にさせて。それで言
うのです。
「断じてだ。どうしてそんな」
「けれどどうしてなの?」
「何でそこまで知ってるのよ」
「そ、それはだ」
二人に問い詰められてです。アーリアちゃんは
こう話すのでした。
「これはだ。ヲタに教えてもらったのだ」
「ヲタ君に?」
「そうだ、あいつはアイドルのことにもかなり
詳しいな」
「うん、それはね」
ニホンちゃんが答えます。ヲタ君は彼女のお家
の人だからです。
「とにかくマニアックなことは何でもかんでも
専門よ」
「私がその、だ。篠田さんのことをいいなって
言ったのをたまたま聞いてだ」
「それでどうしたのよ」
今度はタイワンちゃんが尋ねます。
「そのヲタが」
「私にデータファイルを送ってくれたのだ」
そうだというのです。
「そして私はだ。読んでいるうちにだ」
「丸暗記したのね」
「あらゆることを完璧にしなければ気が済まな
い。だからな」
これがアーリアちゃんの癖性分です。それが出
てしまったのです。
それで、です。そのデータファイルの細部まで
なのでした。彼女は暗記してしまったのです。
それでなのでした。
「私も自分でそこまではと思ったが」
「ああ、それでなのね」
「そういうことだったのね」
「そうだ」
ニホンちゃんとタイワンちゃんに対して恥ずか
しそうな顔で答えます。その顔が真っ赤になっ
ています。
「それでだ。詳しいのはだ」
「別にそこまで興味があるんじゃなかったのね」
「別に女の子が好きとか」
ところがです。アーリアちゃんはここでついつ
い言ってしまいました。
「まあ私もだ」
「私も?」
「私もって?」
「ニホンは好きだ」
話すその顔は赤いままです。
「友達だしな。大切な相手と思っている」
「あの、大切な相手って」
「それって」
「好きだ」
顔どころか言葉の感じも気恥ずかしいものにな
ってしまっています。
「できればずっと一緒にいたい」
「ええと、やっぱりアーリアちゃんって」
「そうよね」
ここで二人は確信しました。
「女の子がね」
「好きだったんだ」
「だ、だから違う」
アーリアちゃんはまだこう言います。
「ニホンはだ。友達だがそれでもいつか友達
以上の関係にだ。なりたいと思っていたりもす
るのだが」
「あ、あのわたしそういう趣味ないから」
「あんた、恋愛は自由だけれどせめて相手の意
思は大事にしなさいよ」
「だからどうしてそうなる、ただ私は」
もうこうなってはどうしようもありません。手
遅れになってしまいました。
ここからアーリアちゃんはです。すっかりあっ
ちの趣味の人いうことになってしまいました。
皆がこう言います。
「誰を好きになってもいいけれど」
「それでもなあ」
「女の子同士ってのはなあ」
「危険なフレグランス」
「まあニホンちゃんとなら絵柄としていいかも」
「優子さんとサドで」
「だから違う、私はただニホンとは親友になり
たくて篠田さんが好きなだけだ!」
しかしその誤解を解く為にです。アーリアちゃ
んは物凄い苦労をすることになるのでした。口
は災いの元です。
461 :
マンセー名無しさん:2010/11/01(月) 00:31:58 ID:9HwwAkkc
「それは違う」
今日は皆プールで泳いでいます。ビーチでフラメンコ
先生が椅子に座ってくつろいでいます。
「先生は泳がれないんですか?」
「気持ちいいのに」
「日焼けはお肌に悪いからね」
こう言って動こうとしません。見ればパラソルの下で
サングラスに長袖にズボンです。フル装備で日焼けに
備えています。
「シミ、そばかすの原因なのよ」
「先生ってそんな歳だったかしら」
「さあ」
皆ここでこう言って首を傾げさせます。
「そこまでじゃなかったような」
「そうよね」
「先生ってまだ二十代の筈だけれど」
「そんなに気になるのかな」
「お肌に油断は禁物よ」
フラメンコ先生はあくまでこう言います。
「少しでもゆだんしたら大変なことになるのよ。それ
は今からなのよ」
「ううん、禿と一緒かな」
「そうよね」
「これって」
皆このことを思い浮かべました。そうした意味では男
の人も女の人も同じでしょうか。
そのお肌のガードに熱心なフラメンコ先生が監督して
いるプールですが皆泳ぐだけでなくビーチサイドにお
いて色々と食べています。お握りやサンドイッチやハ
ンバーガーやタコスに豚饅、それにタコスにキムチや
ピザもあります。
「何気に脂っこい食べ物多いよなあ」
「泳ぐ時にこれはちょっと辛いけれど」
「まあ気にしない気にしない」
「食べよう」
皆こう言ってそれで食べます。その中にはポーラちゃ
んもいます。
彼女もです。とても明るい顔で食べています。その量
はというと。
「ポーラちゃん今日は何か」
「かなり食べているわ」
ニホンちゃんとベトナちゃんがそんなポーラちゃんを
見て言います。
「お握りも食べてるし」
「生春巻きだって食べてるし」
「今日どういう訳かわからないけれど物凄くお腹が空
いてるの」
こう二人に答えるポーラちゃんです。その間もどんど
ん食べています。
結局彼女はこの時は殆ど食べてばかりでした。もうお
腹がぱんぱんになっています。
そのうえでお家に帰るのでした。ところがその翌日に
でした。
学校の職員室にいきなりです。ポーラパパさんが殴り
込んできました。
「フラメンコ先生はいますか!」
「あっ、はい」
フラメンコ先生は早速ポーラパパさんに対して応えま
す。
「何かありましたか?」
「うちの娘が大変なんです!」
無茶苦茶焦った様子で叫ぶのでした。
「その、うちの娘が」
「ポーラちゃんなら今日も登校してますけれど」
「誰なんですか!」
殆ど人の話を聞かずに叫び回るポーラパパさんです。
「うちの娘を。一体誰が」
「あの、何が起こったんですか?」
「うちの娘に赤ちゃんができたんです!」
物凄い爆弾発言でした。
「相手は誰なんですか、それで!」
「えっ!?」
ポーラパパさんの今の発言にです。さしものフラメン
コ先生も目が点になってしまいました。そうしてその
うえでポーラパパさんに対して尋ねます。
「今何と仰いましたか?」
「ですからうちの娘が妊娠しまして」
「・・・・・・あのですね」
呆然としながらも応える先生でした。
「ポーラちゃんは別に」
「いじめでも何でも学校は事実を隠蔽するんです、
それが学校なんです!」
「あの、いじめはその都度注意してますし悪いことを
すればやっぱり」
「こうなったら!」
ポーラパパさんは相変わらず先生の話を聞こうとしま
せん。そうしてなのでした。
五年地球組に殴り込んで、です。手当たり次第に問い
詰めるのでした。
「ゲルマッハかマカロニーノか!」
まずはこの二人を疑います。
「やはり前からポーラを狙ってたんだな、うちの娘を
毒牙にかけたんだな!」
「今二人共いないけれど」
「見えてるのかしら」
ニホンちゃんとベトナちゃんがそんなポーラパパさん
を見て呟きます。
「ええと、何がどうなったの?」
「ポーラの話らしいけれど」
「おのれ、うちの娘を傷ものにしおって!」
さらに叫ぶポーラパパさんでした。
「お腹の中の子供の父親は誰だ、早く出て来い!」
「ポーラちゃん今確か」
ここでニホンちゃんがぽつりと言いました。
「今リトアニアちゃんのところに行ってるわよね」
「いつも通りね」
ベトナちゃんがニホンちゃんのその言葉に頷きます。
ところが二人のこの会話を聞いたポーラパパさんは
さらに暴走します。
「そうか、リトアニアか」
「えっ、何かあるの?」
「あの娘に」
「あいつがか。あいつがポーラのお腹の中の子供の
父親なんだな」
最早自分が何を言っているのかわからなくなってしま
っているのです。
「仲がいいからといって油断していたな」
「ええと、リトアニアちゃんって」
ニホンちゃんが今のポーラパパさんに呆然となりなが
らも言います。
「女の子だけれど」
「女の子ってお父さんになれないけれど」
ベトナちゃんはクールないつもの表情です。
「それでもって」
「何かおかしいわね」
「おのれリトアニア、いつも仲のいい女の子だから
といって油断していた」
ポーラパパさんは本気でリトアニアちゃんを疑って
いるのでした。
「許さんぞ、こうなったら!」
「あの、お父さん」
ここで、でした。そのポーラちゃんがクラスに戻っ
てきました。そのうえでお父さんに対して言います。
「何で学校にいるの?参観日じゃないのに」
「んっ、ポーラ。それはだな」
そのポーラちゃんを見るとです。お腹はすっきりと
しています。ポーラパパさんは娘のそのお腹を見て
また言います。
「相手は誰だ?もう産んだんだな」
「えっ!?」
今度はポーラちゃんが目が点になりました。そうし
てお父さんに事情を尋ねるとです。
「何っ、あれは食べ過ぎだったのか」
「そうよ。言わなかったっけ」
「聞こえていなかった」
ここでも人の話を聞いていなかったポーラパパさん
です。
「そうだったのか」
「そうだったのかって」
「てっきり御前に赤ちゃんができたからだと思った
んだがな」
「わたし達ってまだね」
「そうね。人それぞれだけれど」
ここでニホンちゃんとベトナちゃんがひそひそと話
をします。
「そういうことはね」
「できないわよね」
まだお赤飯を食べていないということです。要する
にそういうことです。
「それで赤ちゃんって」
「オ○バ○フロ○のゲームじゃないから」
「ベトナちゃん、それ伏字になってないわよ」
「そうなの」
こんな話をする二人でした。そしてポーラちゃんも
言います。
「あのね、私はまだ」
「ううむ、そうだったのか」
「ただの食べ過ぎだったから。けれど今は何ともな
いでしょ?」
「そうだな、本当にな」
ここでやっと自分のはやとちりがわかったポーラパ
パさんなのでした。
そうして学校の皆に騒ぎを起こしたことを謝ってか
ら帰ります。その後でフラメンコ先生はこうポーラ
ちゃんに対して言いました。
「困ったお父さんね」
「普段はそうじゃないんですけれど」
困った笑顔で応えるポーラちゃんでした。
「あの、今は」
「そうね。けれどね」
ここで先生もにこりと笑って言います。
「いいお父さんね。娘のことを心から考えてくれて
る」
「はい、本当にいいお父さんです」
困った人ですが同時にいいお父さんでもある、それ
がポーラちゃんのお父さんなのでした。それは彼女
も笑顔で認めることでした。
476 :
マンセー名無しさん:2010/11/03(水) 00:42:10 ID:/328xlB8
プールで泳いだらウチの娘が妊娠したぞ! 訴えてやる!
「うちの娘がプールで泳いでいたら妊娠してしまったじ
ゃないのよ!」と、プールを所有するホテルに対して提
訴した母親が話題になっています。マグダレナ・ウイコ
スカさん(13歳)がプールで泳いでいたところ、プール
に浮遊していた精子によって妊娠したとのこと。以前に
も大麻所持で服役中の女性が妊娠して問題になりました
が今回はどういうことなのでしょうか。
ポーランドに住むウイコスカさん一家は、エジプトにバ
カンス旅行に行った際、ホテルのプールでスイミング。
帰国したのち、ほどなくして娘が妊娠していることが発
覚。妊娠した時期を逆算すると、エジプト旅行の時期と
重なったようなのだ。
しかし、娘はエジプト旅行中に男性と触れ合う機会はな
かったとしており、母親からすれば、プールで泳いだと
きに妊娠したとしか考えられないという結果に至ったよ
うだ。
このことを伝えたマスコミのひとつニュースサイト『ア
ナノーヴァ』によると、ポーランドの首都であるワルシ
ャワの観光局は、ウイコスカさんからの提訴と苦情を確
認しているという。つまり、本当に娘の妊娠に関してホ
テルを訴えるようだ。プールに浮遊していた精子が本当
に妊娠の原因になるとしたらけっこう驚きなのだが……。
この裁判の結果がどうなるか見守りたい。
ttp://rocketnews24.com/?p=12057 かなり改編。
477 :
マンセー名無しさん:2010/11/03(水) 00:50:33 ID:/328xlB8
>>448 忍者はどの国においても誤解されているみたいですね。ショー=コスギの影響もあるでしょうか。
それにしてもジャカルタでは銃撃まであったのですか。それはまた怖い。
478 :
ハリマオ:2010/11/04(木) 20:52:49 ID:7+KWBS0A
「これは許せない」
チョゴリちゃんはニダーズノヴォーカルの一人です。
それでステージ衣装にはかなり気を使っています。
それで、です。こんなことをニホンちゃんに相談す
るのです。
「ステージ衣装は派手なのが人気があるニダが」
「それでも。あれね」
「はい、その通りですニダ」
こうニホンちゃんに対してお話します。
「あの、ミニスカートだと」
「そうよね、どうしてもね」
「その、中が」
恥ずかしそうな顔での言葉でした。
「見えてしまいそうになって」
「そうそう。他にもヒーローショーとかやったら
どうしてもね」
「それでどうしたらいいニダか」
首を捻っての言葉でした。
「ニホンさんは何かしているニダか?よかったら
教えて欲しいニダ」
「ああ、それはね」
ニホンちゃんはにこりと笑ってチョゴリちゃんに
話します。
「結構簡単に対策ができるのよ」
「簡単ニダか」
チョゴリちゃんはニホンちゃんにそう言われてか
なり驚きました。
いつも頭を悩ませているその問題がです。簡単に
解決すると聞いてです。それは当然でした。
「それは本当ニダか?いえ、ニホンさんのことを
疑っている訳ではないですニダ」
「だからね。スカートじゃなくて」
「スカートじゃなくて」
「ズボンをはくのよ」
そうするというのです。
「それがいいのよ」
「けれどズボンはあれニダ」
チョゴリちゃんはズボンと聞いて困った顔になり
ました。
「露出が。だから人気が」
「問題は丈よ」
ニホンちゃんはそのチョゴリちゃんに対してさら
に話します。
「それでしょ。だからね」
「だから」
「ホットパンツがいいのよ」
つまり半ズボンです。
「それにしたらいいのよ」
「半ズボンニダか」
「それだと足がはっきり見えるし」
何と言っても足です。これは外せません、ニホ
ンちゃんにしても普段からよく足を見せていま
す。ミニスカートは偉大です。
「それにね」
「スカートみたいに中は」
チョゴリちゃんもわかってきました。それで言
うのです。
「見えないニダ」
「だからよ。それでどうかしら」
「わかったニダ」
ここで頷くチョゴリちゃんでした。そして、で
す。
早速ステージ衣装は半ズボンメインにしてみま
した。するとです。
男組がです。ブーイングの嵐でした。
「何でミニスカートじゃないんだ!」
「半ズボンって何だ!」
「そんなの嫌だ!」
「断固反対だ!」
こう言って物凄い抗議をしてきます。
カンコ君もです。妹に対して言います。
「ここは人気の為にミニスカートは駄目ニダか?」
「だからそれは恥ずかしいニダ」
チョゴリちゃんは嫌そうな顔で言い返します。
「だから勘弁して欲しいニダ」
「しかしニダ。半ズボンは不人気ニダ」
「けれどウリはこの方がいいニダよ」
こう言うチョゴリちゃんでした。そしてニホンちゃ
んもチョゴリちゃんのフォローに回って言います。
「そうよね。やっぱり恥ずかしいわよね」
「大体御前が入れ知恵したのではないニダか?」
カンコ君ここでは凄く勘がいいです。まさにその
通りです。
「そもそも御前にも言いたいことがあるニダ」
「わたしに?」
「御前は最近ショーでいつもミニスカートの下に
黒いスコートをはいているな」
「半ズボンタイプのあれのことね」
「あれは何ニダか」
カンコ君は怒った顔で抗議します。
「あれは一体何ニダか」
「何かって言われても」
「昔はあんなものはなかったのにどうして今はあ
るニダか」
「あれはね」
ニホンちゃんは何故それをはいているのか、その
理由を話します。
「見えたらまずいじゃない。それでなのよ」
「そうニダよ。見えたら恥ずかしいニダ」
「うぬううううう、トウエイは何を恐れているニ
ダか!」
カンコ君はチョゴリちゃんに言われて怒りを爆発
させました。火病発動です。
「シャ○ダーとかスピル○ンや昔の戦隊ではまさ
に見せ放題だったニダ。あの感動は何処にいって
しまったニダ!」
「まあメガ○○ジャーでもね」
「凄かったニダが」
その頃までなのでした。カンコ君達にとって至高
の時代は。
「見えてこそニダ。そういえば最近戦隊では水着
も少なくなったニダ」
「だから。PTAが」
「五月蝿いニダよ」
「PTAを恐れて特撮はできないニダ!」
カンコ君は強引な主張を言い続けます。
「スカートの下に何があり何が見えるか。それを
わかっていない奴には断固として謝罪と賠償を求
め勝利を勝ち取るニダ!」
「そうだ、その通りだ!」
「カンコ、よく言った!」
「御前の今の言葉は正論だ!」
そのカンコ君の主張に賛成してです。男組が出て
きました。
そしてそのうえで、です。カンコ君と共に主張す
るのです。
「半ズボン反対!」
「スコート反対!」
「チラリズム万歳!」
「あの感動をもう一度!」
「皆その為だけに生きているニダか?」
チョゴリちゃんもこの展開には呆れ果ててしまっ
ています。
「だから女の子にとってはそれは恥ずかしくて仕
方ないことニダよ」
「そうよ。ステージとか戦隊でミニスカートはも
う当然になってるけれど」
ニホンちゃんもそれは割り切りしかありませんで
した。
「けれどそれでも」
「せめて下にはちゃんとはかせて欲しいニダ」
「うう、ウリは今猛烈に悲しいニダ!」
カンコ君泣いています。血の涙を流して、そうし
てあくまで主張します。
「ミニスカートニダ!そしてその下にはあの忌ま
わしい黒スコートなぞあってはならないニダ!」
「チラリズムをもう一度!」
「半ズボンは邪道だ!」
男組はこう言って引きません。彼等も血の涙を流
して主張します。
そんな彼等を見て、なのでした。
490 :
マンセー名無しさん:2010/11/05(金) 00:22:50 ID:zRx8wnXS
ほう…
ライダーでは、です。ヒロインは。
何故かズボンが多くなりました。けれど皆このこ
とには特に何も言わないのでした。
「ライダーは別にいいニダ」
「いいの?」
「構わないニダか」
「ライダーは純粋に戦いやストーリーを楽しむニ
ダ。それでニホン」
今のライダーの脚本はニホンちゃんがメインで書
いています。そのニホンちゃんへの言葉でした。
「おちんちんな展開は自重するニダよ」
「えっ、それがいいのに」
ニホンちゃんの脚本における特徴です。男同士の
友情とかを書くのが好きなのです。女同士もです
が。
「自重って」
「それとストーリーが終盤一気に動くのはいつも
ニダな」
「まあそうだけれど」
「とりあえず御前とウヨの脚本は面白いからいい
ニダ。そっちはミニスカートとかはどうでもいい
ニダ」
「じゃあなくていいのね」
「あった方がいいニダ。けれどメインでは求めな
いニダ」
話がそっちにいってしまってとりあえず半ズボン
論争はお流れになりました。しかしチョゴリちゃ
んもニホンちゃんも言います。
「ウリとしてはやっぱり」
「ミニスカートって本当に見えそうになるから」
それが心配なのでした。これは変わりません。
めっきり寒くなったのに、街には相変わらずホットパンツ姿の
若い子が目立つ。韓国のアイドルグループ「少女時代」や 「K
ARA」も愛用し、“お水”の最前線でも必須アイテムといわれ
るホットパンツ。ブームの背景には増える美脚や痴漢 対策、風俗
への規制などさまざまな現象が関係しているようだ。
ホットパンツの歴史は1970年の米国にさかのぼる。
「最初の登場は70年代。従来のショートパンツより丈が短く、米
ファッション誌が『男性からの視線が熱い(HOT)』 と取り上げ
たのが有力な説」と語るのは、あるファッション誌の女性編集者。
日本には70年代前半、アメリカ西海岸ブームに乗って上陸。「女
の子たちが普段着として着こなし、第1次ブーム を迎えたが、80
年代後半に入るとボディコンが台頭し、絶滅状態になった。200
7年春ごろから復活し始めた」。 流行の理由については、「最近の
10−20代は足が長く形もまっすぐで、美脚を見せて歩きたいと
いう意識が強い。デジタルカメラの小型化で、いつどこで下着を盗
撮されるかわからないが、ホットパンツなら痴漢対策にもなる」と
いう。 テレビの歌番組を席巻する少女時代やKARAも愛用中。
494 :
マンセー名無しさん:2010/11/05(金) 00:42:10 ID:7t3VI8WA
495 :
マンセー名無しさん:2010/11/05(金) 00:47:11 ID:7t3VI8WA
>>478 欧州では最近同性婚が目立つようですね。キリスト教の反動もあるでしょうか。
焼きそば、いいですね。夏の海では最高ですね。インスタント焼きそばも大好きです。
それにしてもネシアちゃん大丈夫ですか?物凄いことになってますが。
「まさに自爆」
ニホンちゃんのお家の会社の今の経営者の人達は
です。最近かなり評判が悪いです。
「だから俺は前からあの人達は絶対に駄目だって
言ってたじゃないか」
「けれどあそこまでなんて」
こうウヨ君に返すニホンちゃんでした。
「思わないでしょ?やっぱり」
「まあね。幾ら何でもあまりにも何もかもができ
なさ過ぎだし」
それだけではないところが今の経営陣の物凄いと
こころです。
「しかもね」
「人間性も何か」
これはポッポおじさんだけではなかったのです。
「酷過ぎるわよね」
「クダさんやオザワさんも何か思ってたよりも人
として駄目だったけれど」
今はもう一人とてつもない人がいるのです。何か
ゴキブリを叩き潰してそこに変にアイロンをかけ
たみたいな顔をしている人です。
「センゴクさんはね」
「あの人うちの人よね」
「戸籍はそうなってるよ」
嫌な顔でニホンちゃんに答えるウヨ君でした。
「一応はね」
「全然そうは思えないけれど」
首を傾げさせるニホンちゃんでした。
「というかわたしわかったんだけれど」
「何か?」
「人間ってあそこまであれになれるのね」
「能無しだし傲慢だし礼儀作法も喋り方も知ら
ないしね。ああいう大人になったら絶対に駄目
だよね」
「本当よね。わたし絶対にあんな人にはならな
いから」
「俺もだよ」
ある意味偉大です。子供達にああはなるまいと
思わせてくれる人なのですから。人はそれを反
面教師といいます。センゴクさんはまさに今の
日之本家に降臨したザ・反面教師なのでした。
尊敬は絶対にできませんが。軽蔑することはあ
っても。
その人間と言うべきかどうかすら甚だ怪しいセ
ンゴクさんはビデオを持っていると言われてい
ます。そのビデオは何でもかなりの時間のある
ビデオだと言われています。
皆そのビデオを見せてくれと言います。一体ど
んな内容なのか気になってです。
けれどセンゴクさんはです。そのお家の皆にこ
う言って見せようとはしません。
「耳かっぽじってカツモクして聞け、このいい
加減な連中が」
「・・・・・・おい」
「それが人間の発言か!?」
皆センゴクさんの言葉のあまりもの下劣さに唖
然となります。
まさかこんな発言を公の場でする人間がいると
は思わないからです。それで唖然となるのでし
た。
けれどセンゴクさんはです。鼻をほじりながら
また言うのでした。
「見せられん、絶対にな」
「何で見せられないんだろうな」
「物凄くいやらしいビデオなのかな」
「そうだよな。だから見せられないんじゃ」
「やっぱり」
「しかしあいつの言葉って」
センゴクさんに疑惑の目が集中します。ついで
に嫌悪の色も見られます。
「汚いにも程があるよな」
「確かに。何処まで下品なんだよ」
「一体どういう生き方したらあんな言葉を出せ
るんだ」
「信じられないな」
そんなセンゴクさんです。とにかく今日之本家
で一番嫌われている人になっています。それで
さらにそのビデオを見せろと言われます。何し
ろ秘密はよくないといつも言っていたポッポお
じさんのお仲間です。それで見せないというの
も随分とダブルスタンダードな話ではあります。
本人さん達は気にしてないようですが。
それで、です。ビデオの内容があれこれと噂さ
れるようになりました。
「伝説のあっちの女優が?」
「もう実際にって?」
「うわ、それが二時間四十分もか」
「凄いな」
「そうだよな」
そんな噂になってです。センゴクさんも遂にあ
る程度見せることになりました。
そしてです。お家の中でも限られた人達にだけ
そのビデオを見せることにしました。その内容
は。
「えっ、六分だけなの」
「そうらしいよ」
ウヨ君がニホンちゃんに答えます。まだ子供の
二人は見たら駄目だというのです。それだけで
どんな内容か言っているのと同じではあります
が。
「二時間半以上の大作がね」
「何か映画の宣伝のMADみたいね」
「そうだよね。意地でも他の人には見せたくな
いらしいね」
「一体どんな内容なのかしら」
実際に見た人もあまりわからないという人が多
かったです。
けれどセンゴクさんはこれでほっとしました。
とりあえず見せたからです。
「これでよし。全く、何で俺があんな連中の為
に何かしなくちゃいけないんだ」
人間として根本的に何かが決定的に間違ってい
る言葉であり考えではないでしょうか。何しろ
センゴクさんは今は日之本家の会社の経営陣に
いるのです。それで日之本家の人達の為に何か
をするのは当然の義務なのですから。やっぱり
この人は人間と呼ぶには何かが決定的に間違っ
ている人のようです。例え日之本家以外のお家
にいたとしてもです。
けれどそんな人です。そうした人を見て他の人
はどう思うかが問題です。センゴクさんはそん
なことは一切に気にしていないようですが。あ
くまで自分だけがいいようです。やはりザ・反
面教師です。
そして他の人がです。センゴクさんのあまりも
の態度や行動の酷さにどう思ったかです。セン
ゴクさんの持っているそのビデオをこっそりと
持ち出してです。それでネットの動画サイトに
流してしまったのです。匿名、しかもセンゴク
さんはパーという名前を使ってです。
するとです。もうお家の皆の間で大騒ぎになり
ました。
「な、何だよこの内容!?」
「言われてた通りじゃないか」
「あの伝説の女優がここまでか」
「しかもこれって完璧裏じゃないのか!?」
「裏を堂々と持っていたいうのか」
「そりゃまずいだろ」
皆その内容のあんまりなこととセンゴクさんが
今まで自分達に隠していたことに怒ります。そ
うしてです。
「ふざけるな!」
「何考えて生きてるんだ!」
「とっとも経営陣から去れ!」
糾弾の声がこれまで以上に激しいものになって
しまいました。
「それで何だ!?誰がやったのか突き止めるっ
ていうのかよ」
「全部御前が自分のことだけ考えてそれで招い
た種だろうが」
「もう手前は信用しねえ!」
「家から出て行け!」
「消えろ!」
「その顔二度と見せるな!」
もう誰もセンゴクさんを許そうとしません。セ
ンゴクさんはたまらず筆を出してサンケー君を
こちょこちょとやって言います。
「君が罪悪だよ」
誰もがこれにはまた唖然です。ビデオの内容を
見ていないニホンちゃんとウヨ君も言います。
言わずにはいられませんでした。
「武士、絶対にね」
「そうだね、姉さん」
「あんな人にはならないでおこうね」
「何があってもね」
そう誓い合うのでした。本当にセンゴクさんは
ある意味において凄い人と言えます。
人と呼ぶことすら躊躇するものがあるザ・反面
教師センゴクさん、一体これからどうなってい
くのでしょうか。
510 :
マンセー名無しさん:2010/11/07(日) 00:51:24 ID:mBcb0Q8s
511 :
ハリマオ:2010/11/07(日) 18:47:58 ID:9+FYRz2S
>>479-494 OOOの「ハイ変った」は、龍騎の「折れた!」くらいのインパクトがあり
妻と息子たちがバカウケでした。
しかしシンケンでは、水着すらありませんでしたから・・・。OTL
ゴセイは、水着がありましたが、
あれは[セクシーさ]を見せた範疇(はんちゅう)じゃないですからね。
>>496-510 もうセンゴクさんって、ある意味[ヤなオッサン]ですよね・・・。
目の前にいたらフルボッコしちゃいそうです。(^_^;)
「お決まりコント」
カンコパパさんはです。この時いつものように怒って
いました。
問題はその怒っている理由です。それが何かといいま
すと。
「忙しいニダ、最近あんまりにも忙しくて腹が立つニ
ダ!」
お仕事でのストレスでした。カンコパパさんも一応カ
ンコ家の会社の社長さんなのです。この人を社長さん
にするのも非常に勇気のいることではありますが。
社長さんが忙しいのは当然ですしむしろ喜ばしいこと
なのですがそれでもです。カンコパパさんは今かなり
怒っていました。
それで、です。今こうして怒っているのでした。
「この忙しさは一体どうしたらいいニダ!」
こう言ってです。いつも通りファビョーーーーンして
しまいました。そうしてです。
おもむろにガスのコンロを全開にします。そうして言
うのでした。
「爆発させてすっきりするニダ!忙しい時はもう何も
かもを吹き飛ばすのが一番ニダ!」
無茶苦茶な理由からそんなことを叫びます。それから
おもむろにマッチなりライターなりを出して本当にそ
れでお家を爆発させようとします。しかしここで、な
のでした。
カンコパパさんはふと思い止まりました。そうしてな
のでした。
ガスコンロの栓を元に戻して言いました。
「まあ今そんなことをしなくてもいいニダ」
落ち着きを取り戻したのでした。そうしてそのままお
仕事に戻ってしまいました。
とりあえずお話はこの日は終わりました。そして次の
日です。カンコ家の皆で朝御飯を食べていました。
カンコ家の朝といえばやっぱり白い御飯に肉のスープ
です。キッチョム君の首領様がキッチョム君に絶対に
食べさせると言っているメニューです。勿論実現なん
ぞしてはいません。
それとこれは欠かせないキムチ、この三つで朝御飯に
しています。
そこで、です。カンコ君がこんなことを言うのでした。
「何か匂うニダ」
「兄さんおならしたニダか?」
「そんなことはしていないニダ」
すぐに隣で白い御飯にキムチをかけて食べているチョ
ゴリちゃんに対して応えます。
「その匂いとはまた別の匂いニダよ」
「じゃあ何の匂いニダか」
「何処かで嗅いだことのある匂いニダが」
匂いそのものに記憶はありました。しかしなのでした。
具体的にその匂いが何なのかといいますと疑問であり
ました。どうも思い出せないのです。
「何か危険な匂いだったニダが」
「けれどそれだけでは何もわからないニダよ」
「それはウリもわかっているニダ」
妹と朝のやり取りです。今一つ朝に相応しくはないや
り取りのようですが。それでもカンコ君はその匂いに
気付いたのでした。
そんな子供達を横目にカンコママさんが食べ終えたば
かりのカンコパパさんに対して声をかけます。ママさ
んはもう食べ終えてそれで台所で食器を洗っています。
そうしながらなのでした。
「アボジ、そろそろ会社に行くニダ」
「わかっているニダ」
もうワイシャツにネクタイのカンコパパさんがママさ
んの言葉に応えます。
「もう食べ終えたしそろそろ行くニダ」
「それじゃあすぐに行くニダ」
「その前にニダ」
カンコパパさんはここであるものをワイシャツの胸の
ポケットから出してきました。それが何かというとで
す。
煙草です。それを取り出してきてそのうえでママさん
に対して言うのでした。
「まずは一服させて欲しいニダ」
「それから会社に行くニダな」
「そうさせてもらうニダ」
こう話してです。煙草にライターで火を点けます。そ
の瞬間でした。
大爆発が起こりました。カンコ家は見事何もかもが吹
き飛んでしまいました。それは他のお家の皆からもは
っきりと見えました。爆発の後の見事なドクロストン
の雲まで見えています。
「たつのこだよなあ」
「あれって」
皆その爆発の雲を見て言います。
そして学校ではです。元気に登校してきたカンコ君が
皆に状況を話します。顔は黒焦げになり頭は見事に爆
発してしまっていてチリチリになってしまっていて服
もボロボロです。それでも元気です。
その元気なカンコ君が皆に朝の大爆発のことを話すの
でした。皆それを聞いて言います。
「つまり。またあの親父さんか」
「頭にきてそれでガスコンロ開けてか」
「気を取り直してガスはそのままにして」
「翌朝の煙草でか」
「その通りニダ」
カンコ君は本当に朝の爆発のことを一部始終話したの
でした。
「それでああなったニダ」
「相変わらずダイナミックな親父さんだな」
「何かもう突き抜けてるよな」
「ある意味な」
「オチまでつくなんて」
「最初の理由もあれだけれど」
「それでそのアボジニダが」
カンコ君はお父さんがどうなってしまったのかも皆に
話すのでした。
「生きているニダ。皆ピンピンしているニダ」
「さっきチョゴリちゃんも登校してたし」
「それならな」
「あの親父さんも平気か」
皆このことには特に何の心配もしていませんでした。
何しろカンコ家では爆発も火事も普通にあるからです。
その都度誰かが死んでいてはお話にもなりません。だ
からなのでした。
カンコパパさんにしても爆発なぞしょっちゅう起こし
ています。カンコ君も多くの爆発の中にいてもこうし
て普通に登校してきます。それでは誰も心配なぞしは
しません。
そのカンコパパさんのこともここで話されるのでした。
「勿論ピンピンしてるニダ。オモニも健在ニダ」
「ああ、やっぱりな」
「普通に大丈夫か」
皆それを聞いても実に普通の対応です。散歩に連れて
いる犬がうんこをしたことを聞いたよりも普通の反応
です。
そしてその反応で、です。カンコ君の話をさらに聞く
のでした。
「で、生きてるのはわかったけれど」
「それでどうなったんだ?」
「また警察の御厄介?」
「それか?」
「お巡りさんに連れられて事情聴取を受けているニダ」
実際にその通りでした。
「三日位帰って来られないみたいなのだ」
「またかあ」
「あの親父さんも警察にちやほやされてばっかりだよ
な」
「そうよねえ」
皆このことを聞いても全く驚いていません。
そして次の問題はカンコ家です。奇麗さっぱり吹き飛
んでしまったその家のことです。
その家はどうなったのか。カンコ君はこのことも皆に
話しました。
「ウリナラはトンチャモンが道具で建てなおしてくれ
たニダよ」
「じゃあ万事解決だな」
「そうよね。それでね」
「よかったよかった」
「とりあえず皆今日はウリナラの新築祝いに来て欲し
いニダよ。いいニダな」
カンコ君は皆をここで誘うのでした。
「アボジはいないけれどオモニはいるニダ。何か食べ
ていって欲しいニダ」
「ああ、わかったよ」
「新築祝いの恒例ってことでね」
「先週もやったけれど」
「先々週は二回もやったけれど」
つまりそれだけカンコ家が壊れたりしているというこ
とです。保険会社が大変です。
「じゃあな」
「放課後な」
「来て欲しいニダ。ただしニホンは来るなニダ」
ニホンちゃんには絶対に来いと言って終わりでした。
最後までお決まりの流れの朝でした。
525 :
マンセー名無しさん:2010/11/08(月) 23:42:26 ID:0iKSYm78
家の都市ガスのホースを切断して、自ら命を絶とうと
試みた10代が気持ちを 思い留めたが、なにげに付けた
ライターの火でガス爆発する事故が発生した。
3日の午前10時40分頃、釜山(プサン)・北区(プクグ)
亀浦洞(クポドン)の 某マンション3階で、キム某少年
(17歳)が付けたライターの火で都市ガスが 爆発、キ
ム少年が顔と腕に3度の火傷を負って300万ウォンの相当
の財産被害 が発生した。
警察によれば、以前より鬱病で苦しんでいたキム少年は
2日の午後11時30分頃、 都市ガスのホースを切断して自
殺をしようと試みたが、意図を果たせないまま ガスバル
ブを閉じて寝た事が伝えられた。
警察は、眠りから覚めたキム少年がタバコを吸うため、
なにげに付けたライター の火によって漏れたガスが爆発
したと見て、正確な事故原因を調査している。
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=102&oid=079&aid=0002196639
526 :
マンセー名無しさん:2010/11/09(火) 23:34:52 ID:SCfdcgAC
>>511 脚本家としてのニホンちゃんのモデルのあの人は脚本家としてのウヨ君のモデルの人と
同じくギャグの場面も冴えていていいですね。どちらの台詞も笑えました。
他には電王の「蟹が飛ぶな!」が最高でした。
近年の特撮の自重はやっぱりPTAの関係らしいです。相当意識しているようで。
仙石についてはかなり抑えて書いたつもりでした。ネタをいじくったのはそのまま書い
たら感情があまりにも入ってしまうのでオブラートに包んだつもりです。個人的にあの
男は大嫌いです。
「やらないか厳禁」
日之本家では昔からあることについて非常に寛容な
考えがあります。一体何に対して非常に寛容かとい
うとです。
同性愛です。最近もです。
「どうかしらこれ」
「・・・・・・それが三国志あるか」
チューゴ君も呆然となっています。何と三国志のキ
ャラが皆女の子になっています。はわわ軍師や美髭
公が巨乳の黒髪の美少女になっているだけではなく
です。あの乱世の姦雄に至ってはです。
「ガチレズあるか」
「駄目かしら」
「・・・・・・どう言っていいかわからないある」
これがチューゴ君のコメントでした。
「ここまでやるとは想像していなかったあるよ」
「ううん、僕もそのキャラが三国志の中で一番好き
なんだけれどさ」
アメリー君も言います。彼も三国志は映画を皆で一
緒に作った関係から知っているのです。
「それでもゴスロリ金髪の女の子っていうのはかな
り。しかも百合ってのは」
「斬新だったかな、やっぱり」
「ううん、斬新っていうよりは」
「奇想天外あるな」
「しかもだYO」
アメリー君はさらに言います。
「ほら、あの交差する日々」
「あれ?」
今度はそっちのお話になります。尚お姉さんと先程
の黒髪の美少女が深い関係にあるのは公然の秘密で
す。
「あれ、やっちゃったよね」
「中に誰もいないってあれ?」
「いや、それアニメじゃない」
「あれもびっくりしたあるが」
アメリー君もチューゴ君もその顔が青くなってしま
っています。そのゲームのアニメではなのです。そ
れはそれは恐ろしい結末だったのです。
「ナイスボートもさ。あれだったけれど」
「新作のゲームあるよ」
「男の娘のメイドさん?」
ニホンちゃんはその可愛い首を少し右に傾げさせて
二人に応えました。
「あれ?」
「そう、そのあれ」
「あれはないあるよ」
二人はまさにそれだというのでした。その男の娘の
メイドさんのことです。
「あれ、シリーズ全体のトゥルーエンドじゃないよ
ね」
「ワードさんかワールドさんのどちらよりも強烈で
印象に残り過ぎある」
二人共そのゲームのことをよく知っているのです。
まだ子供だから本当はできないのですがそれでもこ
っそりとやって知っているのです。それは内緒であ
りますが。
「とにかくニホンちゃんのお家のそっち方面のゲー
ムってインパクトあり過ぎだよ」
「百合とかやらないかとか普通に出るから油断でき
ないある」
「ううん、まあそれはね」
ニホンちゃんも知らない訳じゃないですがそれでも
なのです。一応はオブラートに包んでそのうえで二
人と話すのでした。
「ヲタ君やドキュソちゃんの趣味もあるし」
「あの二人ねえ」
「やり過ぎあるぞ」
この二人のことはよく知られています。ある意味に
おいてですが。
「ニホンちゃんのお家の文化の一端って言ったらそ
うなんだろうけれど」
「ちょっと。壮絶過ぎるある」
「ううん、わたしもやり過ぎじゃないかなって思っ
たりもするけれど」
ニホンちゃんも一応こう言いはします。しかしなの
でした。
ここで誰かが出てきました。それは。
マカロニーノ君でした。彼は眉を顰めさせてそのう
えでニホンちゃんに対して言いました。
「それはねえ。あまりよくないよ」
「よくないかな」
「うん、男同士も女同士もね」
どっちもだというのです。
「そういうことよりも。やっぱりね」
「男の子と女の子ってこ?」
「そうだよ、やっぱりそっちの方がずっといいよ」
これがマカロニーノ君の主張でした。
「僕はそう思うよ」
「まあ正論だな」
「そうあるな」
アメリー君とチューゴ君もマカロニーノ君のその
主張に頷きます。
「男の子と女の子がな」
「いいあるぞ」
二人もそうだと言います。しかしなのでした。
ニホンちゃんもさるものです。男の子と女の子と
いえばです。こんな名前が出てきました。
「じゃあラン○とか?」
「・・・・・・そう来たかYO」
「いきなりハイレベルあるな」
この名前を聞いてです。アメリー君もチューゴ君
も唖然でした。勿論マカロニーノ君もです。
「あのさニホンちゃん、その主人公ってもう相当
なんだけれど」
「けれど男の子と女の子よ」
「だけれどさ。限度があるじゃない」
そのラ○スという主人公について話すのでした。
「あそこまでいくともう」
「そういえばあの三国志の主人公もな。考えてみ
たら相当凄いよね」
「日々のシリーズの主人公の死ねもあるな。アニ
メでも凄かったある」
二人はさっき話していたそのゲームのことも話に
出します。アメリー君やチューゴ君から見てもこ
の二人はあんまりなのです。
「相手が女の子でもな」
「容赦なく凄いある」
「そういうのじゃ駄目かな」
またマカロニーノ君に尋ねるニホンちゃんでした。
マカロニーノ君の顔は目が点になってしまってい
ます。
「男の子と女の子だけれど」
「尊敬はするよ」
こう言うところはクラスで一番女の子が好きな彼
らしいものでした。しかしそれでもなのでした。
今は。
「けれど。限度があるから」
「限度なの?」
「そう、幾ら何でもさ。そりゃゲームだからある
程度以上は仕方ないにしても」
そのゲームの中においてすらプレイヤーに驚かれ
るキャラクターというのも滅多にいません。それ
が今ニホンちゃん達が話しているキャラクター達
なのです。
「どれだけ凄いの、あれだけって」
「ううん、マカロニーノ君も結構知ってるのね」
「当たり前だよ。そうしたことはシェスタの時間
を削ってでもチェックするのが僕だよ」
凄いのか凄くないのかわからない言葉です。とり
あえずそれでもマカロニーノ君に情熱があるのは
わかります。
「そんなことはもうとっくの昔ね」
「じゃああの人達みたいになれる?」
「ううん、なりたいけれどどうかなあ」
こう言うマカロニーノ君でした。
「難しいかな」
「マカロニーノ君ならいけるんじゃ?」
実はニホンちゃんはどのゲームの内容もよく知ら
なかったりします。ただお付き合いしているだけ
だとしか思っていないのです。
それで今こんなことを言うのです。けれどどうい
ったことか知っている面々は。
「ニホンちゃんってまさかゲームの内容知らない
で言ってたのかYO」
「どうやらアニメだけ観てそれで言っているある
な」
「アニメの方も恋も日々も結構きわどい描写があ
ったんだけれどな」
ニホンちゃんはそうしたことは中々気付かないの
です。ある意味において幸せなことにです。
「それも凄いな」
「マカロニーノ、ちょっと言ってやったらどうあ
るか?」
「嫌だよ、すぐにタイワンかウヨが出て来るから」
それは勘弁して欲しいというのです。
「ちょっとね」
「マカロニーノ君もできるんじゃないかしら」
しかもまだ言うニホンちゃんでした。本当に殆ど
わかっていません。流石に全部ではないようであ
りますが。
「ラン○とか恋とか日々の主人公みたいなことが」
「それはあと七年後にでも答えるよ」
つまり高校生になってからだというのです。
「僕がそうなれそうだったらね」
「そう。じゃあ御願いね」
「・・・・・・その時もニホンちゃんはこんな調
子なのかも」
ふと不安も覚えたマカロニーノ君でした。とにか
くこうしたことには疎いニホンちゃんでした。肝
心なところには。
540 :
マンセー名無しさん:2010/11/11(木) 00:10:58 ID:LQIkw6d5
541 :
ハリマオ:2010/11/12(金) 16:45:24 ID:IgmCu+mN
>>512-525 カンコ家は本日も、いつも通りですね・・・。(^_^;)
>>527-540 同性愛者が猛反発ですか・・・(・_・;)
鬼畜王といえばOンスですが、個人的には[大悪司]が好きっす。
殺ちゃんとか喜久子さんが・・・(;´Д`)ハァハァ
「嫉妬でヤケになり」
カンコ家で、です。遂に一大イベントが開催される
ことになりました。
「よっし!遂にこの日が来たニダよ!」
「兄さん、よかったニダな」
チョゴリちゃんも素直にお兄さんを祝福します。
「クラスの皆が集まるニダな」
「そうニダ、それもクラスの中でトップの二十人が
集まる社交ダンスパーティーニダよ」
「社交ダンス部は八人ではなかったニダか?」
「この前急に増えたニダ」
こうチョゴリちゃんに対して話します。こうしたと
ころは色々と事情があるのです。
「それでウリも入ることができたニダよ」
「兄さんが社交ダンスニダか」
「ウリはどちらかというとピアノや指揮者の方が好
きニダがな」
意外や意外、カンコ君はピアノやそういったことが
得意だったりします。それでフラメンコ先生のとこ
ろの物凄く有名な、それこそあの伝説の名歌手カル
−ソーさんと並ぶ最高の歌手の一人と組んで名演奏
ができるまでだったりします。
それでこんなことを言うのでした。人間の才能とい
うものは本当にわかりません。とにかくカンコ君の
その指揮者ぶりは凄いからです。
何はともあれその社交ダンスパーティーをカンコ家
ですることになってです。カンコ君大張り切りなの
です。
けれどそんなカンコ君を見てです。一人嫉妬する人
がいました。
「なじぇあいつだけこんなにお祭り気分ニダか!癇
癪が起こるニダ!」
キッチョム君です。相変わらずクラスで除け者の彼
は弟さんのその有頂天とお祭り騒ぎを見て頭にきた
のです。とりあえずこの人が社交ダンス部に入るよ
うなことは絶対に有り得ませんけれど。それがどれ
だけ有り得ないかというとカンコ君が辛くない料理
を愛するようになる位のレベルです。
とにかくそんなキッチョム君です。あんまり頭にき
てそれで、です。あることを企んだのでした。
「こうなったらニダ」
何処からかおもちゃを出してきてです。そうしてな
のでした。
いよいよ皆がカンコ家に来ます。カンコ君はタキシ
ードで皆を出迎えます。
「皆よく来てくれたニダ」
「何かその格好違和感あるようで妙に似合ってきた
ね」
新規加入組の一人アル君がそのカンコ君を見て言う
のでした。
「やっぱりあれかな。最近ピアノの演奏とかしてる
せいかな」
「ピアノは大好きニダ」
実際にこう言うカンコ君でした。
「まあとにかく今日はウリは演奏に回らせてもらう
ニダよ」
「ピアノかYO」
「それか指揮者あるな」
アメリー君とチューゴ君が察してこう言ってきまし
た。
「それ、いいんじゃねえの?」
「カンコはピアノも指揮もいいあるからな」
二人も素直に認めるその腕です。尚今回のパーティ
ーはこの二人が実質主役と言われています。
ホスト役のカンコ君もそれがわかっています。とり
あえず今日は彼は演奏役に徹することにしたのです。
「それでウリが歌うニダか」
「ニホンの為にある晴れた日にでも歌うニダ」
「あれ声域が少し合わないニダよ。ウリはコロトゥ
ーラであの歌はリリコ=スピントニダ。同じソプラ
ノでも声域が違うニダ」
「じゃあ魔笛の夜の女王のアリアにするニダ」
「また難しい歌ニダな」
「伴奏はウリがするニダ。だからそれにするニダ」
こんな話をしてなのでした。カンコ君とチョゴリち
ゃんは一生懸命ホスト役に徹します。そうして今に
もダンスがはじまろうとする中で。
急に舞台の真ん中に何かが落ちてきました。それは。
袋でした。一個の袋です。それが地面に落ちると。
次第に膨らんできてそうしてです。破裂して泡が飛
び散ったのです。ニホンちゃんがそれを見て言いま
した。
「これって昔懐かしあの水爆?」
「あの文房具屋さんであった?」
「駄菓子屋さんにも討ってた?」
「あれ?」
「あれなんだ」
皆もニホンちゃんに言われて気付きました。見れば
確かにそれです。
「何でこれがこんなところに?」
「どうしてかなあ」
「カンコ、何だYOこれ」
「演出じゃないあるな」
アメリー君とチューゴ君が尋ねるとです。ピアノの
席に座っていたカンコ君も言うのでした。
「あんまり久し振りに見たんでウリも忘れてしまっ
ていたニダ。これ水爆ニダな」
「ううん、わたしかなり前に見たけれど」
ニホンちゃんも言います。今日の彼女は桜色の振袖
です。そこに紅の帯、そして満開の桜がその振袖に
描かれています。とても奇麗な格好です。
そのニホンちゃんが言います。
「カンコ君の今の言葉からするとカンコ君じゃない
みたいね」
「兄さんはずっとパーティーの準備とかピアノのこ
ととかばかり考えていたニダよ」
チョゴリちゃんがこう言ってお兄さんの証言をしま
す。
「だからそれはないニダ」
「じゃあ誰がこんなものを出してきたのかな」
「愉快犯かなあ」
「そうみたいだけれどカンコじゃないから」
「誰なのでして?」
「わからないな」
二十人全員で腕を組んで首を傾げさせます。しか
しここで、です。
アル君が急に気配を察してです。天井に顔を向け
て次の瞬間に。
「そこっ!」
「んっ!?」
「何!?急に」
皆が言うよりも早くです。アル君はタキシード姿
のまま何処からかサッカーボールを出してきてで
す。そのうえで天井に向かってオーバーヘッドキ
ックを放ちます。
「うわ、ドライブしてるわね」
「ドライブオーバーヘッドって」
「また大技を」
何気に凄い技を放つアル君でした。流石はサッカ
ー少年です。
その彼のボールが撃ったのは何と。
「ああ、こいつか」
「そういえばいましたわね」
「そうだな」
「今思い出したぞ」
キッチョム君が天井から落ちてきました。皆その
彼を見て納得した顔で言います。
「どうせパーティーに嫉妬してとかお祭り騒ぎに
癇癪起こしてとか」
「そういう理由で嫌がらせしたんでしょうね」
「やっぱり」
皆もうキッチョム君のことはわかっています。ま
さにそのものずばりです。
こうして悪戯がばれたキッチョム君は簀巻きにさ
れてそうしてお部屋の中にです。
「まあそのうち抜け出るだろうし」
「放置していいよな」
「そういうことで」
「じゃあ皆いいかな」
ニホンちゃんが皆に声をかけます。
「カンコ君も。ピアノいいわね」
「何時でもいいニダよ」
「じゃああらためてね。ダンスをはじめよう」
にこりと笑って皆に言ったそれが合図となりまし
た。皆カンコ君のピアノの演奏の下楽しくダンス
を踊るのでした。
554 :
マンセー名無しさん:2010/11/13(土) 00:21:15 ID:JVLKnH3r
「祭りの雰囲気が嫌だ」、G20に爆破脅迫した男逮捕=韓国
ソウルの江南(カンナム)警察署は8日、「G20
を控えた祭りの雰囲気が気に入らない」とし、
会場を爆破するという脅迫電話をかけた男性(21)
を検挙した。複数の韓国メディアが同件を報じて
おり、注目を集めている。
警察によると、容疑者は同日午前1時ごろにG20
会場である『コエックス』から600メートル離れ
ている 場所で公衆電話を使い、112申告センター
に「会場に爆破物を設置した」と脅迫電話をかけ
た。 公衆電話の位置を追跡して20分後に駆け付
けた警察は、その付近で徘徊(はいかい)してい
る容疑者を逮捕したという。
調査の結果、窃盗罪で保護観察対象者だった同容
疑者は、居住地を移す際に当局に申告しなかった
容疑( 保護観察法違反)で手配されていることが
判明した。爆破脅迫電話をかけた理由については、
「彼女と別れて悲しくて死にたいのに、G20を控
えた祭りの雰囲気に腹が立ち、脅迫電話をかけた」
と述べた。
警察は同容疑者に対し、調査が終わり次第、拘束令
状を申請する予定だと伝えた。 また、容疑者が実際
に爆破物を設置した可能性もあるとみて、 『コエ
ックス』会場を捜索中であると明かした。
(編集担当:永井武)
ttp://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=1109&f=national_1109_069.shtml ネタは韓国の指揮者チョン=ミュンフンとソプラノ
歌手スミ=ジョー。それと昔懐かしいおもちゃ。
「どんな手を使っても」
カンコ家での社交ダンスパーティーはとりあえずは
順調に進んでいます。
カンコ君はピアノで音楽を演奏して皆のダンスを上
手に導いています。本当に隠れた才能とはこのこと
です。
このことにです。皆そのことに思わず感嘆の声すら
漏らしています。
「本当になあ」
「いい感じ?」
「カンコがここまでやるなんて」
「意外」
これが皆の感想です。
「人間誰しも何かしらの取り得があるけれど」
「カンコって音楽のセンス凄いんだ」
「チョゴリちゃんの歌もいいし」
「音楽兄妹だったんだな」
「本当に」
こう皆で言います。そうしてなのでした。
カンコ君のピアノを聴いています。チョゴリちゃ
んの歌もです。社交ダンスと言えばクラシックで
すがそのクラシックの演奏も歌もなのです。この
兄妹は見事に演奏して歌ってのけているのです。
それで皆感心しているとです。ここでこんなこと
を言う人が出ました。
ニホンちゃんです。この人はこう言うのでした。
「カンコ君って他の音楽もできるわよね」
「勿論ニダ」
カンコ君は胸を張ってニホンちゃんの質問に対
して答えます。
「それはその通りニダ」
「ポップとかそういうのも?」
「全部できるニダよ。とりあえず音楽なら任せ
るニダ」
「そうよね。まあ今は社交ダンスだから」
ニホンちゃんはカンコ君の話を聞いてからこう
言いました。
「クラシックを御願いね」
「何ならニホンの家のアニメソングや特撮ソン
グでもいいニダが」
「だから社交ダンスだから」
ニホンちゃんは笑って言葉を返します。
「それはいいわ」
「妥当ニダな。とはいってもここでクラシック
以外を言う奴の方がどうかしてるニダが」
こう言うところにカンコ君はまだ常識があると
言えました。しかしです。
この社交ダンス部にはです。ありとあらゆるこ
の世の常識を無視した人がいるのです。
今をときめく、まさに飛ぶ鳥を落とす勢い。下
手をしたら町で一番家族が多いかも知れないお
家の人イン堂君です。彼が出て来たのです。
そしてです。カンコ君にこんなことを言ってき
たのでした。
「クラシックばかりじゃ飽きるからさ」
「御前はさっきのウリとニホンの話を聞いてい
たニダか?」
カンコ君も流石に今のイン堂君の言葉には唖然
でした。
「何を言っているニダか」
「だから。他のダンスをだよ」
ここでイン堂君が言うのです。
「踊りたいんだけれど」
「・・・・・・こいつに話は通じないニダか?
ひょっとして」
カンコ君にすらこう思わせるイン堂君の話術で
す。彼は自分の興味のある方向に話を強引に、
しかもナチュラルに持っていく人なのです。つ
いでに言えば知らないことは知っていると言い
ます。
そんな人です。カンコ君の勝てる相手ではない
のかも知れません。
そのイン堂君がです。さらに言うのです。
「だからさ、僕のお家の音楽で僕のお家のダン
スをさ」
「まだ言うニダか、こいつは」
カンコ君の唖然とした顔が続きます。
「だから社交ダンスニダ、クラシックニダ」
「だからそればかりじゃ飽きるじゃない」
見事なまでに話がかみ合っていません。しか
も普通の人が聞けばカンコ君の方が正しいと
いう状況です。
そんな特異な状況の中で、です。イン堂君は
急にです。両手を掲げてこんなことを言うの
でした。
「アラビンタラビンハゲチャラビーーーン」
「あっ、ハクシ○ン大魔王」
ニホンちゃんはイン堂君のその言葉が何なの
かすぐにわかりました。
「魔法使ったのね」
「滅茶苦茶古いんだけれど」
「っていうかあれってアラビアなんじゃ?」
「そっちだろ」
「なあ」
ニホンちゃんの後ろで皆が言います。
「けれどここで魔法を使って何をするんだろ
うな」
「っていうかイン堂て魔法使えるのか」
「どんな人間なんだよ」
とにかく訳のわからない術をふんだんにもの
にしているイン堂君です。
見ればそれはカンコ君にかけています。そう
してそのうえで彼に言います。
「じゃあスーパーマンでいこうか」
「・・・・・・わかったニダ」
しかもカンコ君もそれに頷いてなのでした。
それで奏でる曲は。
「げっ、この曲は!?」
「紛れもなくイン堂の!?」
「あの曲!?」
「クラシックじゃなくて」
「お、おいカンコ!」
皆でカンコ君に突っ込みを入れます。見れば
です。
カンコ君は決死の形相で何とか抵抗しようと
しています。しかし手が勝手に動いているの
です。
「こ、これはまさか」
「よし、これでいいね」
イン堂君だけが笑顔です。そして彼が最初に
踊りはじめます。
そしてです。こう言うのでした。
「やっぱりあれだよ。こういうダンスもない
とね」
そして皆もです。
「か、身体が勝手に!?」
「ま、まさか僕達が気付かない間に魔法をか
けたのか!?」
恐つべきはイン堂君です。
「何をどうやったらこんなことができるんだ」
「こいつ人間か!?」
何かこのことが問題になってきました。とに
かく皆勝手に身体が動いてです。それでイン
堂君のバックで踊ります。
イン堂君の踊りは見事です。伊達にお家の映
画でいつも踊っているだけはあります。皆よ
りもさらに素晴しい踊りをします。
そして踊りが終わってから。白い歯をきらり
とさせてこう言うのでした。
「合間にこんな踊りを入れるのもいいね」
「・・・・・・御前は自分が何をしたのかわ
かっているニダか」
カンコ君が彼に突っ込みを入れます。かなり
憔悴しきった顔になっています。
「魔法で操って演奏させて踊らせるとはどう
いうつもりニダ」
「社交ダンス部でもいいじゃない、たまには
こういうダンスを入れてもね」
「いや、幾ら何でも唐突過ぎるだろ」
「っていうか急過ぎて何ていうか」
「滅茶苦茶」
これが皆の感想です。
「しかも踊り上手いし」
「けれど何でイン堂君の踊りっていつも急に
入るのかしら」
ニホンちゃんが首を傾げさせながら言います。
勿論彼女も踊りました。しかも何故かヒロイン
の役で空まで飛びました。イン堂君は何故か空
まで飛べたのです。
「あれは何でなの?」
「そうかな。急かな」
「そう思うけれど」
こう返すニホンちゃんでした。
「それはいいの?」
「だからいいじゃない。社交ダンス部だからっ
て社交ダンスばかり踊るものじゃないじゃない」
「だから今は社交ダンスを踊るパーティーニダ。
いい加減わかるニダ」
「ううん、わたしもそう思うけれど」
「だから別にいじゃない。何ならもう一曲いく
かな。どうする?」
「いや、もういいニダ」
「わたしも。クラシックに戻った方が」
流石にこれ以上はありませんでした。しかしそ
れでもです。イン堂君のパワーがどれだけ侮れ
ないのか、皆はこのことを知ったのでした。
568 :
マンセー名無しさん:2010/11/15(月) 00:19:27 ID:0HNtX0/i
569 :
ハリマオ:2010/11/16(火) 21:25:02 ID:vy4C7gfl
「あたし奇麗!?」
ある日チューゴ君がクラスにおいてです。怪訝な顔に
なってこんなことを言うのでした。
「うちに出たあるよ」
「出たって?幽霊?」
「それは何処にでも出るじゃない」
幽霊についてはないお家がない位です。とりわけエリ
ザベス家は多いですが。
「それかお化け?」
「そういうの?」
「出たの」
「そうある。出たあるよ」
チューゴ君はここでふう、と溜息をついてです。そ
のうえでまた言うのでした。
「うちに」
「ふうん、そうかあ」
「それでどんなお化け?」
「やっぱり怖いとか?」
「まず鎌を持ってるある」
最初に言った特徴はこれでした。
「それにある」
「それに?」
「まだあるの」
「出て来る時は絶対にその口にマスクをしているあ
るよ」
今度はこの特徴を話します。するとここでニホンち
ゃんがふと気付いた顔になりました。
「えっ、それって」
「それであるが」
ニホンちゃんのその表情には気付かずです。チュー
ゴ君は皆にさらに話します。
「いきなり出て来てあたし奇麗?と聞いてくるある
よ」
「まさかと思うニダが」
ここでカンコ君も気付きました。
「美人って言ったらマスク取ってきてそこには、ニ
ダな」
「そうあるよ。口まで裂けた顔が出て来てそれでこ
れでも美人か!と言ってくるあるよ」
こう応えるチューゴ君でした。その顔はまさにその
通りだというものでした。
「それで鎌を持って来て襲い掛かってくるあるよ。
それで奇麗じゃないと答えたらそれはそれで襲いか
かってくるある」
「やっぱり」
「そうだったニダか」
ニホンちゃんとカンコ君はここで納得した顔で頷く
のでした。そうしてである。
二人でチューゴ君に対して尋ねました。
「それで、なのよね」
「男女二人連れだったり三人連れだったりするニダ
な。そうニダな」
「二人共やけに知っているあるな」
チューゴ君もその通りだと答えてでした。
「そうあるよ。物凄く怖いあるよ」
「それって口裂け女よ」
「間違いないニダ」
こうチューゴ君にまた話す二人でした。
「わたしのお家にね。大分前に出て来たのよ」
「ウリナラにもニダ。出たことがあるニダ」
「二人のところにもだったあるか?」
今度はチューゴ君が首を傾げさせました。そうして
そのうえで二人に話します。
「それはまた奇怪あるな」
「ううん、何でチューゴ君のお家に出て来たのかな。
カンコ君のお家に出たって聞いた時にもそれがわか
らなかったけれど」
こう言うニホンちゃんでした。
「妖怪ってありとあらゆる場所に好き勝手に出て来
たりするのかしら」
「ああ、そういえばさ」
今度はアメリー君が出て来て言います。
「僕の家でもモスマンとかチュパカブラとか。そう
いう噂があったけれどさ」
「そうした妖怪もだったの?」
「うん、あちこちに出て来たよ。うちのね」
そうだというのです。
「だからそういうのはあまり考えてもさ」
「仕方ないかしら」
「僕はそう思うよ」
こう話すアメリー君でした。
「妖怪とかって人間とは別の考えを持っていてそれ
で別の世界で生きている連中だし」
「ううむ、だからあるか?」
チューゴ君も腕を組んで考える顔になっています。
それでアメリー君の今の言葉を聞いて言います。
「うちにもその口裂け女とやらが出て来たのは」
「そうじゃないか?」
「何かわたしもそう思えてきたけれど」
アメリー君とニホンちゃんが話します。
「だから妖怪と人間は何もかもが違うんだYO」
「そう割り切って考えるべきなのね」
「そうあるか。結局そこまで考えても仕方のない
ことあるか」
このことはこれで一段落でした。しかしでした。
今度はこの問題でした。その口裂け女自体につい
てのことでした。
「とにかくあんなの野放しにしておけないある。
何か最近四つんばいでバイク並のスピードで来て
追いかけてくるあるよ」
「おい、口が裂けてざんばら髪の女の人がそれで
来るのかYO」
これにはアメリー君もどん引きでした。
「そりゃやばいな」
「だからある。一刻も早く退治したいあるが」
「棒とか持ってじゃ駄目か?」
「鎌あるぞ」
チューゴ君はここで鎌のことを話します。それが
問題なのです。
「棒でも相手にならないあるぞ」
「そうか、じゃあどうすればいいんだ?」
アメリー君もこれではどうしていいかわかりま
せん。けれどここでニホンちゃんとカンコ君が
こうチューゴ君に話します。
「それだったらね」
「普通にあれニダ。ポマードって言ったら逃げ
ていくニダ」
こうチューゴ君に話すのでした。
「それかベッコウアメを投げたらね」
「そっちに飛びつくから安心していいニダ」
「ポマードにベッコウアメあるか」
チューゴ君がその話を聞いてまた考える顔にな
ります。
「それが奴の弱点あるか」
「そうなの。ベッコウアメが好きだけれどポマ
ードをそれと間違えて食べてね」
「それでポマードが苦手になったらしいニダよ」
「それってかなりえげつない間違いじゃないか?」
アメリー君は横で二人の話を聞いて言いました。
「普通間違えないよな」
「わたしもそう思うけれどね」
「実際に間違えたニダよ」
こう話す二人でした。チューゴ君は何はともあ
れその話を聞いてでした。お家で実際に弟さん
や妹さん達に対して話しました。そうするとな
のでした。
「それで実際に逃げていったり飛びついていっ
てしまったそうある」
「あっ、やっぱりね」
「そうだったニダな」
「そうある。まさかと思ったあるが」
チューゴ君はいぶかしむ顔で皆に話します。
「それで何とかなったそうある」
「そうなのよね。口裂け女ってね」
「そうした弱点があるニダ」
ニホンちゃんとカンコ君がここでまた話しま
す。
「それでなのよ」
「そうなったニダよ」
「けれど。あれだよな」
ここでもアメリー君が出て来て言います。
「こうした話って直接見た人殆どいないんだ
よな」
「実は僕もそうある」
チューゴ君自身もなのでした。
「何でカわからないが僕の周りでそうした話
になるあるよ」
「あっ、わたしもそういえば」
「ウリもニダ」
ニホンちゃんとカンコ君もなのでした。そう
した妖怪はです。自分達が直接見たというこ
とは殆どないのです。二人もこのことに気付
いたのです。
「これってどうしてなのかしら」
「考えてみればおかしな話ニダ」
「けれどいるとか見たって話はしょっちゅう
聞くんだよな」
アメリー君も何時しか考える顔になっていま
す。
「不思議な話じゃないかい?とても」
「それもどの家でもある。考えれば考える程
おかしな話あるな」
今回のメインであるチューゴ君も言います。
そしてそれは他の皆もなのでした。本当にお
かしな話であります。妖怪とは一体何なので
しょうか。
ここ数日、中国・広西チワン族自治区の遷江鎮で、物騒な事件が立て続けに起きている。それはカマを
持った女性が小学生を襲撃するという凶悪犯罪。犯人はいまだ逮捕されておらず、周辺住民の不安は
募る一方だが、学校側は最悪の事態を想定して、子どもたちに護身術を伝授しているという。
中国紙南国早報などによると、事件が最初に起きたのは11月9日午前のこと。小学5年生の青さん(仮名)
が自転車で学校に向かっていたところ、突然、サトウキビ畑から全身黒っぽい格好の中年の女が現れた。
これに驚いた青さんは全力で自転車をこいで逃走。すると、女性は青さんに向かってカマを投げつけて
きた。幸い青さんに当たらなかったものの、タイミングが悪ければ惨事になっていたかもしれない
恐ろしい事件だ。
また、翌日には小学6年生の昆くん(仮名)が同様の事件に遭遇している。昆くんと友だちは授業を
終えて帰宅する途中、学校から500メートルほど離れた交差点に差し掛かったときに不審な人物に遭遇。
やはりサトウキビ畑から突然姿を現し、襲いかかってきたそうで、全力で逃げる昆くんたちに向かって
カマを投げつけてきたそうだ。
こちらも運良く昆くんにカマは当たらず、持っていたこん棒に当たりサトウキビ畑に落下。不審な人物
はカマを拾い上げ、再び畑のほうへ姿を消したという。昆くんによれば「(犯人は)全身黒めの服装で、
顔にはマスクを付けて、手にはカマを持っていた」らしく、その証言により、前日の凶悪犯と同一人物で
ある確率が高まった。
584 :
マンセー名無しさん:2010/11/17(水) 01:01:40 ID:3iwHYZK3
不幸中の幸いは、青さんが事件に遭遇したその日、学校側が生徒にきちんと安全教育を行っていたこと。
簡単な護身術を学生に教えるとともに、自衛のためこん棒などの武器を携行することを推奨していた。
昆くんがこん棒を手にしていたのはこの教えに従ったためだ。
昆くんたちが事件に遭遇した当日の夕方には、学校は生徒を運動場に集め、再び念入りに安全教育を行った。
ひとりでは絶対に帰宅しないこと、必ず5人以上で連れ立って帰ること、万が一犯人に遭遇してしまったら
武器で自衛すること、道の砂を犯人の眼に向かって投げつけ、全力疾走で大人がいる場所まで逃げること
などなど、さまざまな項目を確認。そして、家が遠い生徒に対しては、先生が安全な場所まで送迎する
ことも決まったという。
現在、警察はこの事件を調査しているが、いまだこれといった犯人の手掛かりは得ていない。子どもたち
はもちろん、保護者も不安を募らせており、中には仕事をやめて車で子どもたちの送り迎えをしようと
考えている保護者もいる。一刻も早く犯人が捕まり、子どもたちが安心して過ごせるようになることを
願うばかりだ。
ttp://www.gxnews.com.cn/staticpages/20101111/newgx4cdb1dbf-3395241.shtml ttp://www.narinari.com/Nd/20101114560.html これに口裂け女、モスマン、チュパカブラの話をミックス。
「泣かないでPURE」
アイヌちゃんが落ち込んでいます。ここ数日どう
にも元気がありません。
そんな彼女を見てです。お家の人達も学校のお友
達も言うのでした。
「やっぱり。あの人がいなくなったから」
「だよな」
「それでよね」
「あれは」
皆どうしてそうなっているのかというとです。お
およそのことは察していました。アイヌちゃんに
とってかけがえのない人になったその人がです。
いなくなってしまったのです。
それでなのでした。アイヌちゃんは今落ち込んで
います。何をするにしても元気がないままなので
す。
そんな彼女を見てです。皆心配になって相談をす
るのでした。
「どうしたらいいかな」
「そうよね、あのままだと本人にもよくないし」
「何とかしないといけないけれど」
「どうしたらいいのかな」
あれこれ考えますがそれでも具体的にどうしたら
いいのかわかりません。皆それで余計に悩んでし
まうのでした。
しかしここで、です。ニホンちゃんが皆に言うの
でした。
「わたし、アイヌちゃんのところに行っていいか
な」
「同じお家の人だから?」
「何とかできるの?」
「その心当たりがあるの」
「とりあえずは」
あると答えるニホンちゃんでした。
「やってみるから」
「そう、それじゃあ」
「頼むね」
「ええ」
「こうしてニホンちゃんがアイヌちゃんのところ
に言ってお話をすることになりました。
お家に帰ってアイヌちゃんのいるホッカイの間に
行くとです。アイヌちゃんは俯いてお部屋の中に
座っています。そうして一言も喋ろうとしないの
でした。
そんな彼女にです。ニホンちゃんはそっと声をか
けました。
「いい?」
「ニホンちゃん?」
「うん、いいかな」
あえて静かな声を出してでした。
「ちょっとね。お話があるけれど」
「わかってるわ。あの人もことね」
アイヌちゃんもニホンちゃんの顔を見てです。こ
う返すのでした。
「そうよね、やっぱり」
「ええ」
その通りだというのでした。ニホンちゃんも今は
暗い表情です。けれどそれでも言うのでした。
「あのね、悲しんでるとね」
「駄目よね。わかってるけれど」
「今はまだ無理?」
「御免なさい」
こう言って俯いたままのアイヌちゃんでした。
「折角ボーキューチームをホッカイの間に持って
来てくれた人なのに。それなのに」
「アイヌちゃん」
ニホンちゃんはそのアイヌちゃんにまた言うので
した。
意を決してです。そうしてでした。
「ここから。オオサカの間に行かない?」
「オオサカに?」
「そこでボーキューカードで遊ぼう」
こうアイヌちゃんに言うのです。
「昔のレジェンドカードでね」
「うん、わかったわ」
アイヌちゃんは暫く考えました。そうしてそのう
えでニホンちゃんの問いに答えました。
「それじゃあね」
「今からね」
こうしてニホンちゃんはアイヌちゃんをオオサカ
の間に連れて行ったのでした。
そして出してきたボーキューの球場の模型はです。
もうなくなってしまった筈の。
「オオサカなの」
「ドームじゃなくてね。あれだけれど」
「まだあったの」
「わたしが作ったの」
そうだというのでした。
「それでカードもね」
「あっ、これって」
アイヌちゃんも現役では見たことのないカードば
かりでした。
まず監督カードはドン=ツルオカ、エースはあの
スギウラ、そしてヒロセにノムさん、アナブキ、
オカモト、しかもあの人のカードまであるのでし
た。
どれも緑色になっているそのカードを見てです。
アイヌちゃんはあることを思い出したのです。
「確か。あの人って選手だった頃は」
「そうよ。鷹チームだったから」
「それも鷹チームがまだオオサカの間にいた頃に
活躍してたんだっけ」
「ええ、それでわたしはね」
ニホンちゃんが出してきたカードは獅子チームの
ものです。しかしそのカードもまた。今の獅子チ
ームのものではありませんでした。
「フクオカの間にいた頃のカードじゃない」
「ええ、どれもね」
そしてそのカードは。
監督カードはあのミハラカード、エースにイナオ、
そしてカイドウ、トヨダ、オオギ、アオバットと
いった錚々たる顔触れです。アイヌちゃんはその
カード達を見て驚きを隠せません。
「もう。いなくなった人達も多いわね」
「そうよね。けれどその人達は今はね」
「こうしてレジェンドカードになって」
「一緒にいてくれるわ。だからね」
「このカードで遊ぶのね」
「そうしよう。あの人だっているし」
「そうね」
アイヌちゃんはここでそのあの人のカードを見る
のでした。
するとです。アイヌちゃんの方を見たように思え
ました。そしてあの言葉が聞こえました。
『喝!』
「喝って」
「アイヌちゃんに頑張れってことだと思うわ」
ニホンちゃんもその言葉は聞いたようです。それ
でこう言うのでした。
「それだと思うわ」
「そう、それでなのね」
「だからね。元気を出してね」
ニホンちゃんはその手にイナオカードを持ちなが
ら話をします。このカードも今ではレジェンドカ
ードになってしまっています。
「それでボーキューやろう」
「そうよね」
アイヌちゃんもです。ここでようやく微笑みを取
リ戻しました。
「ボーキューしようと思えば何時でも一緒にいて
くれるから」
「そうよ。皆いつもいてくれるから」
「わかったわ」
アイヌちゃんは完全に笑顔になりました。
「じゃあニホンちゃん、今からね」
「遊ぼうね」
ニホンちゃんも満面の笑顔で応えました。そうし
て二人でボーキューを楽しみました。
そして次の日です。アイヌちゃんは熊チームと
あの昔の緑の鷹チームの帽子を二つ一緒に被っ
てそれで登校してきました。
そして皆にです。笑顔でこう言いました。
「喝!」
「ああ、喝だよ」
「それ、忘れないでね」
「わかってるわ。それじゃあね」
満面の笑顔で皆に告げてです。そのうえで元の
元気なアイヌちゃんに戻ったのです。
「何時でも一緒だからね」
二つの帽子を手に取ってそのうえで。笑顔で今
は言えるようになったのでした。
597 :
マンセー名無しさん:2010/11/19(金) 00:46:56 ID:47CsG/Jv
598 :
マンセー名無しさん:2010/11/19(金) 00:57:59 ID:47CsG/Jv
>>569 インドネシア家の音楽はガムランというものがあると聞いていましたがポップス主流でしたか。
国際政治の中で音楽といえばクラシックなのと社交ダンス部という設定でここではクラシック
にしましたが。
あとニッテイさんの出番がなくなってるのでひょとしたらその曲使わせてもらうかも知れません。
「一番子供の子」
皆まだ五年生です。それで色々と泣いたりすること
もあります。
これはニホンちゃんも同じです。色々なことが原因
でつい泣いてしまうこともあります。
けれどその泣き方はそれぞれだったりします。
最近では皆泣く時は声をあげず俯いてです。それで
こらえるようにして泣くようになりました。その泣
き方を見てフラメンコ先生が呟きます。
「皆少しずつね」
「そうですね」
ハプスブルク先生がそのフラメンコ先生の言葉に応
えます。二人は今職員室にいます。
フラメンコ先生はさらに話します。
「泣き方見てもわかるわよね」
「はい。幼いとどうしても」
どういう泣き方をするのか。先生達はわかっている
のです。というよりか知っています。先生をやって
いるわけではないのです。
それで、です。その泣き方は。
「顔を俯けさせてそして声を出さずに泣くのってね。
大人の泣き方だから」
「子供だと顔をあげて大声をあげて泣きますから」
大人と子供というか成長の具合がこうしたことも出
てしまうのです。そういうことでした。
それで、です。フラメンコ先生はある子のことを話
しました。
「ニホンちゃんもね。最近は」
「そうなんですか。泣き方が大人の泣き方になって
lきたんですね」
「ええ。あの娘も大人になってきているのね」
「これまではどちらかというと弟さんのウヨ君の方
がしっかりしている感じでしたけれど」
ニホンちゃんも成長しているということです。尚ウ
ヨ君は泣きません。泣きそうになってもそれを堪え
る、ウヨ君はそうなのです。
そんな皆ですがある時です。チョゴリちゃんが泣い
てしまいました。
チョゴリちゃんに何かあればそれで飛んで来るのが
カンコ君です。何処から聞きつけたのかチョゴリち
ゃんの傍に来て妹さんに尋ねます。
「チョゴリ、何かあったニダか!?」
「ウリは別に・・・・・・」
チョゴリちゃんは顔を俯けさせてそしてただ涙を流
しているだけです。彼女はこの泣き方になっている
のでした。
その妹さんを見てです。カンコ君は怒り狂った調子
で言います。
「泣いているニダ、何もない筈がないニダ!」
「だから別に」
「何か用?」
ここで、です。ある子が出てきました。
それはです。紫苑ちゃんでした。いつものぶすっと
した顔でカンコ君に対して言ってきました。
「私に」
「紫苑、まさか御前がチョゴリを泣かせたニダか」
「前を歩いていたらボールを追いかけてきたのよ。
それで邪魔だから」
何をしたかというのでした。
「それでどけただけよ。それだけよ」
「いや、あれ突き飛ばしたよな」
「どう見ても」
「そうとしか見えないし」
周りがここでこう言うのでした。
「あれじゃあとても」
「思いきりやったし」
「チョゴリちゃんこけたし」
「酷いよな」
「ねえ」
その周りの声を聞いてです。カンコ君はさらに怒
りました。もう顔が真っ赤です。
「チョゴリを突き飛ばしたニダか!?それでこか
せて泣かせたニダか!」
「な、何よ」
カンコ君のあまりもの剣幕にです。さしもの紫苑
ちゃんもいささか引いてしまっています。やっぱ
り負い目があるのでしょうか。
それで言葉を止めてしまった紫苑ちゃんに対して
です。カンコ君はさらに言うのでした。
「御前が悪いニダ、チョゴリを邪魔だと言うとは
許せないニダ、どう謝罪するニダ!」
「誰が謝るもんですか」
そもそも紫苑ちゃんが謝る筈もありません。彼女
はカンコ君をじろりと睨んでそのうえで言い返し
ます。
「私の何処が悪いのよ」
「おい、いい加減にしろよ」
「幾ら何でもさっきのはあんたが悪いじゃない」
「そうだそうだ」
「それで謝らないなんて何なのよ」
皆今回はカンコ君の味方になっています。そうし
てそのうえで紫苑ちゃんを取り囲んで責めます。
勿論カンコ君も言い続けます。紫苑ちゃんは四面
楚歌になってしまいました。
そんな有様になります。四方八方から糾弾された
紫苑ちゃんはです。それで。
「何でよ・・・・・・」
「えっ!?」
「何でよって」
「何で皆私ばかり責めるのよ」
紫苑ちゃんは急にこんなことを言いだしたのです。
「私だって謝ろうと思ったところなのに。何でそ
う皆で私のこと言うのよ!私のこといじめるのよ!」
こう言ってです。紫苑ちゃんは顔をあげて泣きだ
しました。
「いつもそうじゃない!私が皆と仲良くできない
からって。喧嘩ばかりしてるからって言ってそれ
で皆でいじめて!私だってね、好きで喧嘩ばかり
してるんじゃないわよ!」
「えっ、泣いたよ」
「また泣いたよ」
「どうしよう・・・・・・」
実は紫苑ちゃんは物凄い泣き虫だったりするので
す。普段はクールぶって強がっている彼女ですが
皆わかってしまっているのです。紫苑ちゃんはと
ても弱いのです。
喧嘩が強いとかそういうことではなくです。紫苑
ちゃんは全く別の意味で弱いのです。
それで今もです。顔をあげて大声で泣いています。
そしてこんなことを言うのでした。
「前からそうよ!私がお家がないからって、私の
パパやママがお金を貸すお仕事してるからって、
何かあったらいつも私ばかり言って!何で私だけ
クラスで皆に言われたりいじめられたりされない
といけないのよ!私だって、私だってね、好きで
お家がなかったんじゃないわよ!黒い病気だって
鼠のせいだったじゃない!何でそれでこうして今
も言われるのよ!」
「えっ、ええと・・・・・・」
「だからそれは・・・・・・」
皆そんな紫苑ちゃんに言えなくなりました。そし
て紫苑ちゃんはというと。
「先生に言いつけてやるから!いじめられたこと
絶対に忘れないから!」
大声で泣きながら職員室でなくお家に帰ってしま
いました。こんなことがよくあるのです。
もう泣き止んでいたチョゴリちゃんは。心配する
顔でカンコ君に対して言います。
「兄さん、紫苑さんは」
「御前は何も気にしなくていいニダよ。あいつが
悪いニダ」
こう言って妹さんを落ち着かせるのでした。
「だからそれはいいニダ」
「けれど・・・・・・」
チョゴリちゃんもそんな紫苑ちゃんを見ていまし
た。それで非常に思うところがありました。
「紫苑さんは。とても可哀想な人ニダ?」
「・・・・・・だから御前は何も気にしなくてい
いニダよ」
カンコ君も今は何ともいえない顔でこう言うだけ
でした。そうするしかできませんでした。
皆もやりきれない気持ちで何処かに行ってしまい
ます。そしてフラメンコ先生もそのことを聞いて
言うのでした。
「あの娘はまだ、ね」
「一番子供かも知れませんね」
「ええ。自分では気付いていないけれど」
「昔のこともあって」
「だから。仕方ないところもあるけれどね」
そんな紫苑ちゃんでした。けれどそれでもです。
彼女もまた五年地球組のかけがえのないクラスメ
イトなのです。皆もそれは否定しません。
611 :
マンセー名無しさん:2010/11/21(日) 00:25:57 ID:eA4M7h/M
「思い切ったポスター」
もうすぐクラス委員の選挙です。地球組は五人の
常任委員の他に十人の委員を選ぶシステムになっ
ています。それで今回は立候補者の中にポーラち
ゃんもいました。
「あっ、ポーラちゃん出るの」
「うん、少し考えたけれどね」
こうニホンちゃんに対して答えるポーラちゃんで
した。
「私も。出ようかなって思ってね」
「そうね。いいと思うわ」
ニホンちゃんもポーラちゃんの立候補に賛成する
のでした。
「それはね」
「そうよね。私も今回頑張るから」
「うん、しっかりとね」
ニホンちゃんも笑顔で応援します。かくしてポー
ラちゃんは選挙に出ることとなりました。
しかしです。ポーラちゃんというとです。
「馬に乗るのは上手だけれど」
「のんびりとしてるかなあ」
「理科は得意だけれど」
コペルニクスさんにキュリーさんといった人達
がポーラちゃんの誇りです。ポーラちゃんもそ
れで理科が得意なのです。
「あとはピアノかなあ」
「それも上手かな」
「だよね」
これはショパンさんです。こうして見るとポー
ラちゃんも結構色々とできる娘です。しかしな
のでした。
「今一つ影が薄いかなあ」
「ロシアノビッチとゲルマッハ、アーリアに囲
まれててね」
「あとリトアニアと二人で一人なところがある
し」
リトアニアちゃんの方が年下ですけれどどちら
かというとポーラちゃんの方が助けられていた
りします。
「ううん、今一つ目立たないよなあ」
「常任のクラス委員五人が目立ち過ぎてるんだ
けれど」
「それにしてもポーラって」
「キャラが弱いかしら」
こうした評価なのでした。ポーラちゃんの選挙
での苦戦は間違いないと考えられているのでし
た。
ポーラちゃん自身もこのことはよくわかってい
ます。それでどうしたらいいのかと困っている
のでした。
「このままじゃ選挙負けちゃうよね」
本当に真剣にこのことが危惧される状況でした。
こうした時にはいつも一緒にいてくれるのがパ
ートナーであるリトアニアちゃんです。けれど
彼女も今回は困った面持ちです。
「御免なさい、クラスが違ってるから直接は助
けられなくて」
「いいのよ、それは」
ポーラちゃんはリトアニアちゃんが申し訳なさ
そうな顔で謝ってきたのに応えました。
「私のクラスのことだし」
「私もポーラさんと同じ五年生だったらよかっ
たのに」
リトアニアちゃんは申し訳ないとさえ思ってい
ました。けれどです。
ここでこんなことを言うのでした。
「ポスターとかで目立てればそこからアピール
になるけれど」
「ポスター?」
「そう、選挙ポスターで」
それでだというのです。
「目立てば。かなり違うわよね」
「そうよね。確かに」
「あと。選挙演説だって目立てれば。ポーラお
姉ちゃん言うことはまともだししっかりとして
るから」
ただしこれといって個性はありません。それが
また辛いところです。
それでもリトアニアちゃんの話を聞いてです。
ポーラちゃんも考えました。そうして二人であ
れこれ考えながら町を歩いているとです。
商店街の居酒屋さんのところにビールを持った
大人のお姐さんのポスターがありました。
こうしたお店でのポスターといいますとやはり
水着です。見事な身体を露出の多い水着で覆っ
て笑顔でジョッキを持っています。とりあえず
ビール以外のことを考えてしまいそうになって
しまうポスターです。
そのポスターが目に入ってです。ポーラちゃん
はひらめきました。
「そうよ、これよ」
「これって?」
「うん、これならいけるわ」
明るい顔になってリトアニアちゃんに話すので
した。
「私も目立てるから」
「目立てるって」
「ええ、すぐにお家に戻ってね。リトアニアち
ゃんはカメラ用意して」
「何をするのかはわからないけれど」
それでもだというのでした。リトアニアちゃん
もパートナーのお姉さんの為なら例え火の中水
の中の娘です。
それでリトアニアちゃんも一緒にポーラちゃん
のお家にカメラを持って向かいます。そうして
できたのは。
「えっ、これが選挙ポスター!?」
「そう来たか」
「まさかと思ったけれど」
「ポーラはじまった?」
皆そのポスターを見て驚きを隠せません、何と
です。
ポーラちゃんはポスターの中で水着になってい
るのです。自分のお家の旗のカラーである赤と
白の二色のビキニです。はにかんだ、とても恥
ずかしそうな笑顔でそこにいます。
そして選挙演説でもです。その水着姿で出るの
でした。水着に靴、結構マニアックな、それで
いてツボを押さえた姿で、です。
それで演説すると皆どうしても注目してしまい
ます。かくしてポーラちゃんは目立つことはで
きたのです。
けれどです。このことについてニホンちゃんが
尋ねるのでした。
「どうして水着にしたの?」
「目立てると思って」
「それでなの」
「うん、考えたんだけれど」
リトアニアちゃんとのお話のことをニホンちゃ
んにもありのままお話するのでした。
「私地味だから」
このことも話すのでした。
「だから。水着でって思って」
「ううん、成程」
ニホンちゃんは首を傾げさせながら応えるので
した。
「それでなの」
「ほら、よくポスターであるじゃない」
ここからはどうにも言い訳じみているポーラち
ゃんでした。
「水着の女の人が出てるじゃな」
「それはそうだけれど」
ニホンちゃんもこのことはよく知っています。
彼女のお家でもそうしたポスターは一杯あるか
らです。
それでもです。いえ、だからこそあえてこうポ
ーらちゃんに話します。
「普通は。選挙ポスターには」
「わかってるけど。それでもね」
「目立てないからなの」
「私みたいな目立てない娘はこうでもするしか
ないから」
この辺りが難しいのでした。ポーラちゃんも顔
を俯けさせて言うのでした。
「だからね」
「それでなの」
「うん、そうなの」
とにかく苦しい事情もあるポーラちゃんでした。
果たして選挙はどうなるのでしょうか。
ポーランドのワルシャワ市議会議員選挙(現地時
間11月21日実施)に出馬している歌手 サラ・メイ
さん(本名・Katarzyna Szczolek)が、その美貌
を活かしてビキニ姿という「禁じ手」を 使ったポ
スターで有権者へ訴え、世界各地で報道されている。
サラ・メイさんは「美しく、独自で、有能」とい
うスローガンを掲載した上でビキニ姿になって い
る。コンガリと日焼けした健康的な肌を露出し、
腰をくねらせ、誘惑するかのような視線を 有権者
に向けているようにも見える。
自身のブログには「ワルシャワをよい街にするた
めに、みなさんのために頑張りたい」と決意 表明
をしている。こんな主張の仕方は異例のことでポ
ーランドの国内の枠を飛び出して、世界 各地で報
道されているものの、各メディアとも取り上げ方
としては、どちらかと言えば「泡沫候 補」扱いの
ようだ。
625 :
マンセー名無しさん:2010/11/23(火) 00:42:36 ID:IvM8FDvz
「懐かしい歌を二人で」
ある日のことです。ニホンちゃんのところにインド
ネシアちゃんが来ました。そうしてこうニホンちゃ
んに対して言うのです。
「面白い曲見つけたのよ」
「面白い曲って?」
「うん、私のお爺ちゃんとニホンちゃんのお爺ちゃ
んが一緒に歌ってる曲よ」
「お爺ちゃんって」
そう言われるとです。ニホンちゃんはその目を少し
大きく見開きました。そうしてそのうえで言うので
した。
「ニッテイお爺ちゃんよね」
「そう、ニッテイさん」
にこりと笑ってそうだというインドネシアちゃんで
した。
「ニッテイさんとうちのお爺ちゃんがね」
「ええと、インドネシアちゃんのお爺ちゃんってい
ったら」
「そう、スカルノお爺ちゃん」
インドネシア家のお家自体も会社もネーデル家から
独立させた人です。その時にニッテイさんとリクグ
ンさん、カイグンさんが尽力してくれたのです。
そのことはインドネシアちゃんもまだ覚えていてで
す。そしてニホンちゃんに話すのでした。
「その時の歌だけれどね」
「そのCDにある歌ね」
「そうなの」
ニホンちゃんに対してにこりと笑って話すインドネ
シアちゃんでした。
「どう?聴いてみる?」
「うん、よかったら」
ニホンちゃんもインドネシアちゃんのお誘いに微笑
んで応えます。
「それじゃあね」
「今からかけるわね」
「ええ、御願い」
こうしてその曲がかけられました。
二人は静かにその曲を聴いています。すると自然に
なのでした。
二人の目にうっすらと涙が滲んできて。自然に泣い
てしまうのでした。
「おかしいよね」
「そうよね」
その濡れた目で二人で話すのでした。
「どうしてかしら、自然に」
「泣いちゃうけれど」
「お爺ちゃんとスカルノさんって」
「二人でこんな歌を作って」
そうしてそれから。
「歌ってたのね」
「そうしてたのね」
実際にその歌はニッテイさんとスカルノお爺さんの
歌声が入っています。そうした意味でもとても価値
のあるCDです。
そしてそのCDを聴き終わってから。ニホンちゃん
はまだ濡れた目でインドネシアちゃんに対して言い
ました。
「これからね」
「そうね、二人でね」
「わたし達も歌おう」
こうインドネシアちゃんに対して提案するのでした。
ニホンちゃんからです。
「それじゃあ今からね」
「二人でね」
こうして二人はその懐かしい歌を歌うのでした。す
るとです。
また自然に。涙が流れてきました。
そしてそれをそのままにして最後まで歌うのでした。
歌い終わった時には。
「何か。心がね」
「温かくなってそれで」
「嬉しい・・・・・・」
「ええ」
二人での言葉でした。二人共温かさと嬉しさを同時
に感じたのです。
そしてその温かさを感じながら。二人で誓い合うの
でした。
「難しいことだけれどね」
「それでもね」
「ええ、これからもわたし達ね」
「お友達でいましょうね」
誓い合いものはこのことでした。
「これから。大変なことが色々あって」
「どうなるかわからないけれど」
お家同士のお付き合いというのは難しいものなので
す。それこそポッポおじさんやセンゴクさんみたい
な人では絶対にできないようなものです。
もっともポッポおじさんやセンゴクさんの様な人達
はそもそも責任把握能力や品性、他人への思いやり
といったものが著しく欠けてしまっているようなの
でそうした家同士のお付き合いのやり取りを任せら
れる人なのかどうかという時点で非常に問題なので
すが。それはクダさんやオカダさんにしても同じこ
とです。
そうしたもうどうにもならないまさに歩く反面教師
の人達のことも考えながらです。ニホンちゃんはあ
らためてインドネシアちゃんに対して言うのでした。
「お爺ちゃんとスカルノさんがそうだったみたいに
ね」
二人のこともまたお話に出します。
「この二人のことを忘れないで」
「私達もね」
「一緒に。お友達でいましょう」
「ええ、ずっとね」
このことを誓い合う二人なのでした。ニホンちゃん
はとても満足した気持ちでその日を終えることがで
きたのでした。
ところがです。次の日に学校に行くと。
「ニホンちゃん、大変よ!」
そのインドネシアちゃんがニホンちゃんに声をかけ
てきました。昨日とはうって変わってとても慌てた
感じです。
「キッチョムの奴がやったのね」
「えっ、ロケット花火の他に何をやったの?」
「それで今クラス中大変なことになってるのよ」
「まさかカンコ君が」
ここで死ぬなんてことは有り得ないわよね、と思う
ところにカンコ君の普段があります。とにかく死な
ないということについてはカンコ君は誰の追随も許
さないのです。
「けれど。何かしら」
「もうウリは許さないニダ!」
カンコ君の声がここでクラスの中に響き渡りました。
やっぱり彼は無事でした。幾らお家が焼けても爆発
してもぴんぴんしているだけはあります。
けれどです。彼はいつもよりさらに怒って叫んでい
ます。
「兄さんも。こうなったら許さないニダよ」
「兄さんってキッチョム君?」
「そうなの、あいつと何かあったみたいなのよ」
「普段より酷いことになったみたいだけれど」
「何なのかしらね」
果たしてカンコ君に何があったのでしょうか。それ
が問題です。
しかし普段よりも怒っている彼を見る限りかなりの
ことなのは間違いありません。今度はこれまで以上
に洒落にならない状況になってしまっているようで
す。
637 :
マンセー名無しさん:2010/11/25(木) 00:42:10 ID:LP2gkK3B
「泥喧嘩」
カンコ君はこの日何でもないのどかな一日を送って
いました。
「社交ダンスパーティーもエーペックも終わって。
それでアジア丁の運動会も調子がよくて何よりニダ
な」
彼にとっては満足のいく状況が続いているのです。
「さて、それでは今度はニダ」
これから何をするか、のどかなまま考えはじめてい
ます。
「ウリナラのドラマをニホンに見せてやるとするニ
ダ。東方神起も二人組になって再スタートするしそ
ちらもニダ」
本当に平和な状況です。しかしなのでした。
急にです。部屋でくつろいでいる彼の前にです。キ
ッチョム君が出て来たのです。
「兄さん?いきなり何ニダ?」
「チョエーーーーーーーーーッ!!」
何とキッチョム君いきなりカンコ君を掴んで背負い
投げです。カンコ君はそのまま窓から投げ飛ばされ
てしまいました。
カンコ君はそのまま庭に落ちてしまいました。そこ
は丁度昨日の雨で泥だらけになっていました。
全身泥だらけになったカンコ君、ようやく我に返り
ます。そうして起き上がろうとするとその目の前に
また。
キッチョム君が何時の間にかいました。肥満してい
てしかも欠食児童なのに凄い速さです。
そしてカンコ君に対してです。今度は次から次にと
泥玉を投げてきたのです。
「これを喰らうニダ!」
「だ、だから何ニダ!」
たまらず抗議するカンコ君ですがその間にも泥を浴
びてしまっています。
そうして彼も遂に切れてです。おもむろにその辺り
にあった泥を拾ってそのうえで。
キッチョム君に対して投げます。それと一緒にこう
叫ぶのでした。
「やられたらやり返すニダ!」
「何っ、抵抗するニダか!」
「当然ニダ!」
二人の喧嘩はいよいよ本格的になってきました。
こうしてキッチョム君が二百発、カンコ君は八十
発それぞれ泥玉を投げたところで喧嘩は終わりま
した。カンコ君はとりあえずお風呂に入ってキッ
チョム君は何処かに行きました。これがその二人
の喧嘩の経緯でした。
それを聞いてです。皆は首を捻るのでした。
「毎度毎度だけれどな」
「何ていうかキッチョムっていうか」
「そうよね」
「訳がわからないし」
「訳がわからなくてもウリは散々やられてしまっ
たニダ」
攻撃を受けた本人にとってはたまったものではあ
りません。
それでこう言うのでした。そうしてです。
カンコ君はこう皆に言うのでした。
「兄さんが学校に来ても許さないで欲しいニダ。
もうウリも完全に頭にきたニダ」
「まあそれはなあ」
「ちょっと滅茶苦茶だし」
「とりあえず六者協議再開したら?」
「そっちも」
「わかったニダ。とりあえず関係者は今は」
見たところニホンちゃんしかいません。アメリー
君とチューゴ君はエリザベスちゃん、フランソワ
ーズちゃんと一緒にクラス委員の会議みたいです。
ロシアノビッチ君はさぼってクラスにいますがお
酒を飲んで寝ています。
それで実質ニホンちゃんだけになっています。カ
ンコ君はとりあえずそのニホンちゃんに対して言
うのでした。
「ニホンもそれでいいニダな」
「何か久し振りに開くのね」
「そうニダ。では他の面々にも言って欲しいニダ」
「ええ、わかったわ」
こうしてこの話もとりあえずですが進めることに
なりました。ところがです。
そのニホンちゃんのお家の会社ではこの前経営陣
になった人達が問題ばかり起こしています。それ
でいよいよその中心の人達のリコールの話になっ
ていたのです。
「センゴク辞めろ!」
「キタザワ辞めろ!」
「マブチもだ!」
「ヤナギダだけじゃないだろうが!」
お家の人達が物凄く怒っています。現社長のクダ
さんも気が気でありません。
しかしここでカンコ君とキッチョム君のその喧嘩
が起こってです。お隣のカンコ家が緊張した状況
になりました。それでお家の人達はとりあえずは
リコールを中断したのです。あくまで一時のこと
ですが。
しかしこのリコール中断を見てです。今の経営陣
の人の誰かがです。
こう漏らしたのです。
「あの喧嘩はこっちにとっては救いの神風だよ」
ところがお家の誰かがこの言葉を聞いてです。す
ぐに皆に話しました。
「こんなこと言ってたんだよ」
「何だよ、それ」
「そんな性根なのかよ」
「最低」
「カンコ君だって大変な状況なのに」
あまりにも無神経というか自己中心というかとに
かくあんまりな言葉にお家の人達はまた怒ってし
まいました。
そしてこのことがカンコ君の耳にも入りました。
当然ながら彼も激怒します。
「ウリが大変な時にそんなことを言っていたニダ
か!」
「わたしじゃないわよ」
「それはわかっているニダ!」
本気で怒っているので怒りはダイレクトにその誰
かに向かっています。ニホンちゃんのせいにした
りするいつもの余裕も無いまでに怒っています。
とにかくカンコ君は本気で怒ってしまったのでし
た。
そしてその怒りのままです。ニホンちゃんに対し
て尋ねました。
「そもそもあの人達はウリが好きではなかったニ
ダか。それでどうしてウリが困っている時にそん
なことを言うニダか」
「だって。あの人達って」
ニホンちゃんはそのカンコ君に対して話します。
真っ赤な顔になってしまっている彼に対してニホ
ンちゃんの顔は白く落ち着いたものです。
「自分だけが大切な人達だから」
「ではウリは」
「本当はどうでもいいの」
ニホンちゃんにしては珍しくはっきりと言うので
した。オブラートに包むとかそうしたこともしま
せん。本当にはっきりです。
「カンコ君のこともキッチョム君のこともね。こ
れはあの人達皆がそうだと思うわ」
「じゃあこれまでのあの人達の言葉や行動は何だ
ったニダ」
「嘘だったと思うわ」
また言うニホンちゃんでした。
「だって自分だけが大事な人達だから」
「最悪ニダな」
カンコ君も思わず言ってしまいました。確かに彼
も自分勝手ですがそれでもチョゴリちゃんやコユ
ンちゃん、それに家族はとても大事にしています。
とりわけチョゴリちゃんに何かあったら本当に我
が身を投げ出す程です。
そんないいところもあるカンコ君だからです。そ
の人達の正体を知って呆れてしまったのです。
そしてそのうえで。ニホンちゃんに対して言いま
した。
「ニホン、そういう人達は早く」
「わたしも最近やっと気付いたし。もうお家の人
達もかなり気付いたし」
「ならいいニダ。早く何とか汁ニダ」
「うん、そうするわ」
カンコ君ですら呆れてしまう今のニホンちゃんの
お家の会社の経営陣の人達、どうやらリコールを
受けても居座るようです。
韓国の島に北朝鮮が砲撃
韓国の国防省によりますと、23日午後2時半す
ぎ、朝鮮半島西側の黄海に浮かぶ韓国のヨンピョ
ン島に向かって、北朝鮮軍が数十発の砲弾を撃ち、
これに対して、韓国側も砲弾を撃ち返すなど、南
北の間で砲撃戦となっています。
また、ヨンピョン島の住民によりますと、この砲
撃で島の一部の住宅が燃えるなどの被害が出てい
るほか、島には退避命令が出ているということで
す。南北間では、双方の警備艇が海上で銃撃戦に
なったことはありますが、北朝鮮が陸上に向かっ
て攻撃したのはきわめて異例のことです。
ttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20101123/t10015403701000.html
着弾地付近 民間人2人の遺体
韓国の海洋警察庁によりますと、23日に北朝鮮
の砲撃があったヨンピョン島内の砲弾が落ちた付
近で、24日午後、新たに民間人2人の遺体が見
つかりました。
韓国の海洋警察庁は、北朝鮮の砲撃を受けたヨン
ピョン島内で24日、民間人2人の遺体が見つか
ったと発表しました。亡くなったのはいずれも6
0代の男性とみられるということです。海洋警察
庁が24日、砲撃を受けた現場付近を捜索したと
ころ、韓国軍の関連施設の建設工事現場付近で2
人の遺体が新たに見つかったということです。
2人はこの建設工事に当たっていた作業員とみら
れるとして、身元の確認を急いでいます。韓国政
府によりますと、北朝鮮軍はヨンピョン島に向け
て、あわせて170発の砲弾を撃ち込みこのうち
80発余りが島に着弾したということで、これま
でに韓国軍の兵士2人の死亡のほか、兵士15人
と住民3人のけがが確認されていました。また、
住宅およそ20棟が被害を受け、このうち5棟が
全焼したということです。
ttp://www.nhk.or.jp/news/html/20101124/t10015428301000.html
653 :
マンセー名無しさん:2010/11/27(土) 00:42:35 ID:BGlXOgVv
民主党の衆参両院の国会対策委員長らが23日夜に
会談し、2010年度補正予算案の週内成立を目指す
方針を確認するとともに、北朝鮮と韓国による砲
撃戦の国会への影響について協議した。
会談では、北朝鮮と韓国の砲撃戦を受けて、緊迫
する安全保障環境への対応に専念するためにも、
2010年度補正予算案の早期成立が必要との認識で
一致し、週内の成立を目指す方針を確認した。
出席者の1人は、「日本周辺の情勢が緊迫する中で、
仙谷官房長官らに対する問責決議案を提出すれば、
野党が非難される。決議案の提出は困難になった」
という見方を示した。
別の民主党幹部は、「北朝鮮の砲撃は民主党にとっ
て神風だ。公明党は問責に、より慎重になるのでは
ないか」と期待感を示した。
ttp://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00188434.html 亡くなられた方々の御冥福を祈ります。
「シンガ君の挑発」
今日の体育の授業はプールです。もうすぐ冬になり
ますがそれでもプールです。
「そういえばもうアイドル雑誌じゃ一年中水着なの
よね」
「昔は夏限定だったっけ」
「うん、一応一年中アイドルの水着はあったけれど
今みたいにいつも巻頭にあったりとかはなかったし
今みたいに多くもなかったの」
ニホンちゃんがタイワンちゃんにこんなことを話し
ています。昔と今ではアイドル雑誌も結構違ってき
ているみたいです。
「昔の水着って今見たらね」
「あっ、全然違うわよね」
タイワンちゃんもこのことはわかるのでした。
「露出がもうね」
「おニ○ん子とA○B4○じゃ全然違うわよね」
「そうよね。もう全然ね」
「けれどこの水着はね」
「変わらないのよね」
見れば女の子は皆スクール水着です。実に古典的な
それです。
「スクール水着だけはね」
「本当に何もかもが」
「それがいいっていう人もいるのよ」
プールの中でも冬でも完全装備、麦わら帽子にサン
グラスにパーカーにズボンのフラメンコ先生が出て
来て言います。勿論その顔にはマスクまでしていま
す。
「そういうものなのよ」
「そうなんですか」
「この地味なのが」
「地味だからこそいいっていうかね」
フラメンコ先生はいぶかしむニホンちゃんとタイワ
ンちゃんに対して話します。
「そこに燃え盛るものを感じるのよ」
「燃え盛るんですか」
「どっかの足を思いきりあげるピッチャーみたいに」
「そういうことよ。たかがスクール水着、されどス
クール水着なのよ」
こう言う先生でした。どうやらこの先生の漢がここ
でも出ているようです。
とりあえず女の子はそれで統一されていますが男組
はといいますと。何かそれぞれです。
「野郎の水着なんてなあ」
「見ても仕方ないし」
「っていうかデザインとかどうでも?」
「いいっていうか」
皆それぞれ適当な水着です。本当に男組はどうでも
いいといった感じです。
そしてその中にシンガ君もいます。普段は異常なま
でに奇麗好きで几帳面な彼ですがそれはここでも同
じです。
丁寧に調えた水着です。しかしその水着のデザイン
はといいますと。
皆その水着を見てびっくりです。
「な、何それ」
「やばいでしょ、そのデザインは」
「ちょっと以上に」
「えっ、そうかな」
しかしです。シンガ君は至って普通です。見れば
その水着はシンガ君のお家の旗をあしらったもの
です。
このこと自体は普通です。しかしまず第一になの
でした。
「ビキニは」
「ちょっと」
まずビキニパンツです。これが問題でした。
「ええと、何かトランクスタイプよりいやらしく
見えるんだよなあ」
「かなりね」
「だから」
これが皆の意見です。そのうえです。
「お家の旗をあしらうのはいいけれど」
「ちょっと。前に置くのは」
「かなり」
今度はこれでした。丁度三日月のところが前に
きているのです。それも一番やばい場所にです。
「あの、狙ってた?」
「まさか」
「狙ってたって?」
ところがこう返すシンガ君でした。
皆の今の言葉にはきょとんとなってです。その
うえで彼の言葉を返します。
「何を?」
「ええと、素でやったってこと?」
「つまりは」
「そのデザインって」
「つまりは」
「だから何かおかしいかな」
まだ言うシンガ君でした。
「何処か」
「あの、ちょっとね」
ニホンちゃんがおずおずとした仕草でそのシ
ンガ君に言うのでした。
「だから。お月様の位置が」
「あっ、そういえば」
ここで自分の水着を見て気付いたシンガ君なの
でした。ここでやっと、です。
「ちょっとこれはまずいかな」
「お家の人何も言わなかったの?」
「そういえば何か言う人いたような」
本当にやっと気付くシンガ君でした。
「そういえばそうだったね」
「ちょっと。普通の水着の方がいいと思うけれ
ど」
「あたしも」
タイワンちゃんも出て来てシンガ君に対して言
います。
「それ。あたし達は騒ぐだけで済むけれどアラ
ブ組の面々が見たら大変なことになるわよ」
「幸い今ビーチにはペルシャちゃんやサウジち
ゃんはいないけれど」
地球組にもアッラーの関係で色々と言う娘がい
るのです。
「幸いお休みしてるし」
「運がよかったわよね」
「若しいたらどうなるかな」
「絶対にシミター出して来るけれど」
「下手したら切られるわよ、あんた」
何処を切られるのかはあえて言わないタイワン
ちゃんでした。ただしそこを切られたら終わり
です。
それはシンガ君もわかってです。少しほっとし
た顔になってこう言うのでした。
「それは確かにね。運がよかったね」
「あの娘達ってあまり冗談が通じないから」
「保証できないからね」
「それじゃあこの水着はまずいかな」
やっとこう言うシンガ君でした。
「それじゃあどうしようかな」
「せめてお月様の位置を変えるとか」
「そういうのにしたら?」
これが二人の提案でした。けれどこれはそうす
るには時間がかかるものでした。
それで、です。フラメンコ先生がこうシンガ君
に言いました。
「ここはね」
「はい、ここは」
「普通の海パンにしなさい」
凄くオーソドックスなことでした。
「そうしたらいいわよ」
「そうですね。それじゃあ」
こうしてシンガ君は普通の海パンに着替えてそ
れで話は終わりました。かくして一件落着とな
ったのでした。
ところがです。ニホンちゃんとタイワンちゃん
はフル装備のフラメンコ先生を見て少しひそひ
そとお話をするのでした。
「先生って何であんなにプールとかビーチだと
重装備なのかしら」
「ハプスブルク先生もよね」
あの先生もなのでした。
「折角スタイルいいのに」
「何で水着にならないのかしら」
「それは大人になればわかることよ」
フラメンコ先生は二人にこう言いました。実は
聞こえていたのです。
「お日様はお肌の天敵なのよ」
「そうなんですか」
「それでなんですか」
「そうよ。大人になれば嫌でもわかるわ」
こう二人に教える先生でした。本当に大人にな
らないとわからないことみたいです。
「あの国旗のあしらい方は不適切だ」――。中
国・広州で開催中のアジア大会で、シンガポー
ルの男子水球チームが着用している水着のデザ
インに母国の政府が苦言を呈し、物議を醸して
いる。
シンガポール国旗をあしらったこの水着は、赤
地に白抜きで月と5つの星を配置したデザインだ
が、着用すると、ちょうど中央の部分に三日月
形の模様がくる。「セクシーで クール」と賞賛
するシンガポール人も多いが、国旗に対する冒
涜と受け取る人も少なくない。
シンガポール政府は後者だった。同国の情報通
信・芸術省は25日、報道声明で「残念ながら、わ
が男子水球チームは水着のデザインを考案する際
に、国旗の使用に関する政府勧告を 参照しなか
った」と、チームを非難した。「国旗は、尊厳を
もって扱われねばならない。 (事前の照会さえ
あれば)政府は、現行の水着デザインは不適切だ
とチーム側に申し入れ ただろう」
ちなみにシンガポールには、国旗の掲揚について
厳密に定めた規則がある。
しかし、27日に閉幕するアジア大会の規則では、
2週間の開催期間中にユニフォームの デザイン変
更は認められない。
667 :
マンセー名無しさん:2010/11/29(月) 01:02:31 ID:jcMTyPIX
「おもちゃを買わせよう」
ニホンちゃんのお家の人がやっているおもちゃ屋さん
で、です。お店のおじさんが困っていました。
「参った、在庫があるなあ」
「そうですよね。それもかなり」
「どうしようかな、これ」
店員さんにも言います。見れば携帯やベルトが入った
ケースです。あるヒーローの変身装置をそのままおも
ちゃにしたもののようです。
「売れないねえ」
「やっぱりあれですかね」
ここで店員さんは言います。どうしてそのおもちゃが
売れないのかをです。
「忠実に再現し過ぎましたかね、913の設定を」
「そのせいかな」
「変身して適応できなかったら灰になるってところま
で再現したのが間違いでしたかね」
「そのせいかな。けれど在庫は何とかしないとね」
それが難しいところでした。そうしてです。
おじさんはあることを思いついたのでした。
「よし、こうすればいいんだ」
「こうすればって?」
「とりあえず学校の前に行こう」
こうしてです。店員さんとその変身セットのおもちゃ
を持って学校の前に行くのでした。
そうしてそこで、なのでした。お座敷を敷いてその上
におもちゃを出して皆に言います。
「さあ買った買った」
「安いよ安いよ」
二人で宣伝します。しかしです。
そのケースを見てです。皆どん引きです。
「げっ、913かよ」
「合わなかったら灰になるやつじゃないか」
「そんなの着けたらそれこそ」
「いや、草○雅○なら大丈夫でしょ」
「逆に言えばあの人かオルフ○ノ○以外身に着けた
ら駄目なやつじゃないか」
皆そのケースがどういうものかよくわかっていまし
た。あまりにも有名になっていたのです。あまりよ
くない意味で。
けれどおじさんはです。ここでまずはアメリー君に
対して言いました。
「このベルトを着けるとね」
「何だYO。灰になるのは知ってるけれど」
「いやいや、それがね」
独特の話術でアメリー君を誘い込んでです。こう言
うのでした。
「身に着けるとヒーローになれるんだ」
「えっ、それは本当かい?」
「そうだよ。だってこれはヒーローが身に着けるも
のじゃないか」
何かと問題のあるヒーローでしたがそれは置いてお
いてこう話すのでした。この辺り結構以上にやり手
のおじさんです。
それを聞いたアメリー君、即断でした。
「よし、買った!」
「毎度あり」
こうしてまずはアメリー君です。そして次に囁くの
はです。
エリザベスちゃんでした。やっぱりいぶかしんでい
る彼女にも言います。
「これは女の子でも着けられるよ」
「海老の人でしたわね」
「そうだよ。そしてね」
ここからでした。肝心なのは。
「これを着けるとね」
「どうなりますの?」
いぶかしみながらも尋ね返すエリザベス
ちゃんです。
好奇心には勝てないみたいです。
「一体」
「レディーになれるよ」
どんぴしゃ、エリザベスちゃんの心の琴線に触れる
言葉でした。それを聞くとです。
「買わせて頂きますわ」
これでエリザベスちゃんも陥落です。続いてゲルマ
ッハ君とアーリアちゃんです。二人にはです。
「実はね。決まったんだよ」
「決まっただと」
「何がなのだ」
「このケースを買うことがね」
どうかというとです。
「ルールで決まったんだよ」
二人はこう攻めるのでした。
「今さっきね」
「何っ、そうなのか」
「兄上、それではだ」
「うん、買おう」
「そうだな」
これで二人も陥落です。おじさん、本当にかなり
見事に買わせていきます。次は。
チューゴ君です。彼はクールな目で見ています。
こうした商売には慣れているのでしょう。
しかしその彼に対してもです。おじさんはしっか
りと囁くのでした。
「これを買うとね」
「何かいいことがあるあるか?」
こう冷めた目で返すチューゴ君でした。やっぱり
慣れています。
けれどそのチューゴ君にです。おじさんは言いま
した。
「身に着けて食べる御飯が最高に美味しいんだよ」
「それはいいあるな」
「どうするんだい?それで」
「買わせてもらうある」
これでチューゴ君も陥落です。ロシアノビッチ君
にはこれでした。
「これを買うともれなくウォッカも着くよ」
実際にウォッカも一本見せるとです。それに目が
いった彼はそれで終わりでした。
「よし、買ったぜ」
「毎度あり」
見事過ぎます。おもちゃはどんどん売れていくの
でした。
マカロニーノ君にはです。
「これを買うとね」
「僕灰になるのなんて嫌だよ」
「いやいや、格好よくなってね」
確かに黒をもとにしてそれで紫の目はかなり格好
いいです。それで右手を首のところにやればもう
完璧です。
「それで女の子にもてるんだよ」
「えっ、女の子に」
「さあ、どうするんだい?」
「買うよ、是非」
マカロニーノ君もでした。お金を出します。彼も
また、でした。しかし次は中々厄介な相手のよう
です。
「フランソワーズちゃんですね」
「そうだね」
おじさんは店員さんの言葉に頷きます。彼女はも
う完全に胡散臭いものを見る目です。
けれどその彼女にもです。おじさんは囁くのでし
た。
「これ買ったらいけないよ」
「何故ですの?」
「駄目になったから、買うの」
「わかりましたわ。それでしたら」
それを聞いてすぐにでした。フランソワーズちゃ
んもお金を出します。つむじ曲がりなところのあ
る彼女に対してはこう攻めるのでした。
いよいよニホンちゃんが来ました。彼女にはやや
呆れた顔になって囁くのでした。
「駄目だよ、ニホンちゃん」
「どうしてなんですか?それって合わない人が着
けたら灰になるじゃないですか」
「もう皆買ったんだよ」
ニホンちゃんにはこうでした。
「皆ね」
「えっ、そうなんですか」
「そうだよ。ニホンちゃんはどうするんだい?そ
れで」
皆がそうしていると聞くとです。ニホンちゃんは
いてもたってもいられなくなりました。その彼女
の決断は。
「はい、じゃあ」
「買うんだね」
「御願いします」
こうしてニホンちゃんもそのケースを買うのでし
た。そしてそれを見ていたカンコ君は自分から言
います。
「ニホンが買うのならウリもニダ!」
「毎度あり」
こうして見事完売です。おじさんはほくほく顔で
す。けれどそのおじさんに店員さんが尋ねます。
「あのですね」
「何かな」
「どうやったらここまで見事に売ることができる
んですか?」
商売人としてそのことが気になるのでした。
「完売しちゃいましたけれど」
「ああ、それはね」
「それは?」
「その子供のそれぞれの性格や好みを見てそれで
誘うんだよ」
おじさんはにこにことして話します。
「そうしていけばね」
「ここまで売ることができるんですね」
「そうだよ。お客さんを見る」
おじさんは言います。
「それはわかっておいてくれよ」
「はい、わかりました」
店員さんは目を輝かせて頷きます。この人にとっ
てはとてもためになった一日でした。ただしケー
スを買った皆はこの後灰にこそなりませんでした
が大変なことになったみたいです。やっぱりこの
ケースはあの人しか駄目なようです。
豪華客船が沈没して、多国籍の人々が、救命ボートに、乗りました
しかし定員オーバーで、男の人たちに降りてもらわないと
沈んでしまいます
そこで、人々は
アメリカ人に対しては、
「あなたはここでヒーローになれる」
と言いました、アメリカ人は、ガッツポーズをして海に飛び込みました
次にイギリス人に対して
「あなたは紳士だ」
と言いました、イギリス人は、うなずいて海に飛び込みました
ドイツ人に対しては
「あなたは、飛び込まなくてはならない、それがルールだ」
と言いました、ドイツ人は納得して海に飛び込みました
日本人に対しては
「あなた、飛び込まなくていいんですか?
ほかの男の人は、みんな飛び込みましたよ」
と言われました、すると日本人は、左右を見渡すと
慌てて海に飛び込みました
中国人に対しては
「海に美味しそうな魚がいっぱい泳いでますよ」
と言いました、中国人は、上着を脱いで網代わりにして
海に飛び込みました
韓国人に対して言おうとした時、ある一人がそれを止めました
「何故止めるのですか?」
「やめておけ、後で服が濡れたと謝罪と賠償を要求される」
682 :
マンセー名無しさん:2010/12/01(水) 01:12:17 ID:f0dUrxKJ
「有り得ない野次」
日之本家ではお家の人が集まって会議をする場所
があります。シューギインとサンギインです。
どちらかに選ばれた人達が来てそこでお家のこと
を話し合うのでした。そうした場所です。
それが開かれてから百二十クールになります。も
うニッテイさんの頃からです。
「百二十クール経ったの」
「はい、そうなんです」
ニホンちゃんが御本家の陛下たんに話しています。
その百二十クール記念に陛下たんや他の御本家の
方々も呼ばれることになっているのです。
「ニッテイお爺ちゃんの頃にはじまって」
「ううん、そんなに経つのね」
「それでなんです。御本家の方々も」
「わかってるわ」
それはすぐに答える陛下たんでした。この方もわ
かっておられます。
そうしてそのうえで、でした。その会議に御本家
の方々が皆出席されることになりました。
その中には殿下たんのお姿も。
「わたくしが出てそれからなのですね」
「はい、そうです」
侍従たんが殿下たんの御質問に答えます。
「そうなっています」
「まあそれは仕方ありませんわね」
殿下たんはいささか不満げですがそれでも納得さ
れました。
「あの娘が御本家の棟梁なのですから」
「ではその際は」
「ええ、それでは」
こう話してでした。そのうえで会議に出席するこ
とになりました。
そうして会議では。
勿論ニホンちゃん達もいます。けれどポッポおじ
さんやカンさん達のところがです。
「姉さん、明らかにね」
「そうよね」
ニホンちゃんもウヨ君も奇麗な振袖に羽織袴で正装
をしていますがその顔は晴れません。そのポッポ
おじさん達の方を見てなのです。
「少ないよね」
「あんなにいるのにどうしてかしら」
それを言うのです。言わずにはいられませんでし
た。
「まさかと思うけれど自分の今度の選挙の為なn
じゃないかな」
「それで御本家が来られるのに出席しないの?」
二人にとっては信じられないことです。
「オザワさんの時といい」
「失礼だよね」
ウヨ君は明らかに怒っています。彼にとってみれ
ば当然のことです。そうしてその状況で、なので
した。
側仕えたんが合図をしてそれで殿下たんが来られ
てです。それで立っておられました。
皆静かに立っています。陛下たんが来られるのを
待っているのです。しかしここで。
殿下たんがずっと立っておられるのを見てです。
ポッポおじさんの側からです。
「早く座れよな」
この言葉が聞こえてきたのです。
これにはです。側仕えたんや侍従たんだけではな
くです。ニホンちゃんもウヨ君もその顔を一変さ
せました。何が聞こえたのか我が耳を疑う程であ
りました。
何はともあれ陛下たんが来られて式典は終わりま
した。しかし問題はその後です。
ニホンちゃんもウヨ君もです。血相を変えてお話
をしています。
「武士、聞こえたわよね」
「うん、間違いないよ」
ウヨ君も真っ青になってしかも信じられないとい
った顔でお姉さんの言葉に頷きます。
「間違いなくね」
「ポッポおじさんの方から」
「そうですね。間違いありませんね」
「あれは殿下たんに」
側仕えたんと侍従たんもです。あまりのことにそ
の顔を真っ青にさせて話をします。
「言っていますね」
「一体誰なのか」
「ちょっとこれは」
「調べてみる必要があるかな」
こうして四人で、です。すぐに誰が言ったのかを
調べるのでした。
「ええと、式典はビデオに録画されてるし」
「すぐに声をチェックすれば誰かわかるね」
こうして念入りに調べるとです。その言った人と
は。
ハマグリさんでした。この人がなのでした。
「ポッポおじさんのところでも大物じゃないの?」
「そうだね。結構なね」
「その人が言うなんて」
「いや、あの人昔から素行に問題があったから」
そのハマグリさんについても調べられるのでした。
そうして、でした。
殿下たんのお耳にも入ってです。その時は見事な
着物の礼装だった殿下たんはいつもの乗馬スタイ
ルでその乗馬鞭を振り回してです。こう言われる
のでした。
「そのハマグリ!無礼の程を思い知らせてやりま
すわ!」
「いえ、ここはです」
しかしその御前に側仕えたんが出て来てです。殿
下たんに言います。
「私にお任せを」
「貴女が」
「はい、御本家への無礼何があっても許しません」
こう言うのです。
「ですから」
「わかりましたわ。それでは」
「はい」
こうして全ては殿下たんに一任されることになり
ました。そうしてすぐにです。
何処からか。ハマグリが割れてそのうえで貝が焼
けるいい匂いがしてきました。
その匂いからです。ニホンちゃんもウヨ君も何が
あったのかを悟りました。
「ハマグリの姿焼きね」
「それだよね」
こう二人でお話をします。
「ううん、わたしハマグリ好きだけれど」
「あのハマグリは食べたい?」
「ちょっと」
こうウヨ君に答えるニホンちゃんでした。
「遠慮したいわ」
「そうだよね、やっぱり」
「けれど。とにかくね」
ニホンちゃんはまだ暗くなっているその顔で言い
ます。
「今度のことはね」
「うん、これで何度目かわからないけれど」
それだけ多いというのです。最近ニホンちゃんと
ウヨ君も呆れてばかりです。
「呆れたわよね」
「信じられないよ」
こうポッポおじさん達に対して思う二人でした。
そうして側仕えたんは。
御本家のお屋敷に帰ってです。こう侍従たんにお
話をします。
「ハマグリは終わったわ」
「早いですね」
「御本家、とりわけ陛下によからぬことをしよう
という輩は誰であってもね」
「そういうことなんですね」
「ええ、許しはしないわ」
その目は思いきり血走っています。とにかく怖い
今の側仕えたんでした。
695 :
マンセー名無しさん:2010/12/03(金) 00:20:42 ID:NLHKur03
非礼の極み 民主・中井前国家公安委員長が秋篠宮
ご夫妻に不平…「早く座れよ」
11月29日の議会開設120年記念式典で、民主
党の中井洽前国家公安委員長が、来賓の秋篠宮ご夫
妻が天皇、皇后両陛下のご入場まで起立されたのを
見て「早く座れよ。こっちも座れないじゃないか」
と不平を漏らしていたことが30日、分かった。自
民党は「懲罰の対象になりうる著しく品を欠く発言
だ」と問題視している。西岡武夫参院議長も事実関
係を調査する意向を示した。
複数の国会議員によると、秋篠宮ご夫妻は式典会場
の参院本会議場に入られ、天皇、皇后両陛下のご入
場まで約5分間起立して待たれた。国会議員も立っ
ていたところ、中井氏は1分半ほどで「早く座れよ」
などとぼやき始めた。それほど大声ではなかったが、
議場は静まっており、周囲に響き渡ったという。
みんなの党の桜内文城参院議員は30日にブログで
「想像を絶することが起こった。これでは国会崩壊
だ。1人の国民として今回の野次は決して許すこと
はできない」と批判した。
中井氏は30日、産経新聞の取材に「『早く座らな
いとだれも座れないよ』と言ったかもしれないが、
秋篠宮さまに向けて言うはずがない。副議長らに言
った」と釈明した。
ttp://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101130/plc1011302110030-n1.htm
「マカロニーノ君危機一髪」
イン堂君はです。相変わらず学校からお家にまで電
車をひいています。
皆も結構慣れてきました。
「言っても前世とか言い出すし」
「もういいか」
「そうよね」
こう言って納得してくれています。そうしてです。
イン堂君はです。その電車にあることをしている
のでした。
「僕もレディーファーストに目覚めたんだよ」
こう言ってでした。
その流石何百人乗っても大丈夫、横にも天井にも
人が一杯乗っているその電車に女性専用車両を作
ったのです。
「これはどうかな」
「それ必要なの?」
「この電車に」
これが女の子のニホンちゃんとタイワンちゃんの
感想でした。
「これだけ乗ってるのに」
「今更女の子専用とかないでしょ」
「そうかな。ちゃんと分ければそれでいいことが
あると思うよ」
これがイン堂君の返答です。
「ここは女の子が乗っていいって決めたらね」
「そうかな」
「何か全然意味ないと思うけれど」
こう言う二人でした。しかしイン堂君は女の子だ
けが乗っていい車両をその電車の中に用意したの
でした。
そして、です。そのうえでその電車は今日も学校
からイン堂家まで走っています。皆も何だかんだ
で時々利用しています。
その中にはマカロニーノ君もいます。彼はこの日
かなり急いでいました。どうやら何かしらの用事
があるようです。
それで、です。そのイン堂家の電車が学校に停ま
っているのを見てです。
それに急いで乗り込みました。とはいても電車の
壁にしがみついたのですが。
しかしそのしがみついた車両はです。よく見てみ
ると。
「えっ、まさかここって」
「うん、女の子の車両なの」
「あんた間違えたわね」
たまたまその車両の天井にいたニホンちゃんとタ
イワンちゃんが彼に答えます。
「何かイン堂君が来たけれど」
「どうなるのかしら」
そして車掌さんをやっていたイン堂君が来てです。
何かが起ころうとしていました。
「ここは女の子専用の車両だからね」
「御免、間違えたよ」
「それはわかるよ。けれど乗ってしまったからに
はね」
どうなるかというのでした。イン堂君はマカロニ
ーノ君に対してさらに言います。
「ちょっとぺナルティを受けてもらうよ」
「えっ、ペナルティって」
それを聞いてマカロニーノ君は不吉なものを感じ
ました。それはニホンちゃんとタイワンちゃんも
同じです。
それで、です。二人は曇った顔でこうお話をする
のでした。
「マカロニーノ君も遂に」
「年貢の納め時ね」
「そうね。いい人だったけれど」
「女好きだったのがね」
「ちょ、ちょっと待ってよ」
マカロニーノ君も二人の会話から不吉なものを感
じてそれで慌てて尋ねます。
「何か僕が今から死ぬみたいなことを言ってない
ぁな、ひょっとして」
「うん、実際に」
「あんたこれから死ぬわよ」
「イン堂のペナルティってそんなに怖いの!?」
何が起こるか怖くなったマカロニーノ君にです。
二人が説明します。
「ええと、お池でワニさんと一緒に泳ぐとか」
「首から下埋めてハゲタカのバードウォッチング
もあったわよね」
「手足を縛って象さんとシューキューとか?」
「他には裸にして身体に蜜塗って軍隊アリの観察
とかね」
「・・・・・・全然嬉しくないシートン動物記と
ファーブル昆虫記だね」
マカロニーノ君は二人の説明を聞いて真っ青にな
っています。
「っていうか何、それ」
「だからそれがイン堂君のお家のペナルティなの」
「折檻なのよ」
二人も最近になってやっとそれがわかってきたの
です。
「イン堂君のお家ってそういうの凄いから」
「さよなら。今まで楽しかったわ」
「そ、そんな。それじゃあ僕はこれから」
「じゃあはじめようか」
イン堂君は真っ青になっているマカロニーノ君に
対してにこりと笑って告げます。
「まあ大したことじゃないから」
「いや、全然大したことだから」
できれば逃げたいマカロニーノ君ですが既に彼の
周りではイン堂家の怖い人達が一杯います。とに
かく凄い数です。
得意の逃げ足も使えなくなったマカロニーノ君も
です。観念するしかありませんでした。
そのマカロニーノ君に対してイン堂君が告げるペ
ナルティとは。
「じゃあ腹筋してもらうよ」
「えっ、腹筋って」
「女の子の車両に入ったんだから。それだけのこ
とはしてもらわないとね」
「それでいいんだ」
呆気に取られるマカロニーノ君でした。そしてそ
れはニホンちゃんとタイワンちゃんも同じでした。
「それだけって」
「あのイン堂がそれだけで済ませるって」
二人も驚くことでした。てっきりヨハネ君がお兄
さんのお葬式をすると思っていたからです。
けれどイン堂君はにこやかに笑ってです。それで
マカロニーノ君にまた言います。
「じゃあ今からね。腹筋しようか」
「うん、じゃあ」
こうしてマカロニーノ君の腹筋がはじまるのでし
た。ニホンちゃんとタイワンちゃんもとりあえず
はほっとしました。
そしてです。二人でこうお話をするのでした。
「幾らイン堂君でもね」
「流石にこんな些細なことでいつもみたいなこと
はしないのね」
こう言ってです。ほっとしています。お話はこれ
で終わりだと。二人は思っていました。
ところがこの腹筋がなのでした。
「えっ、だから今何て」
「うん、腹筋一万回ね」
イン堂君はその回数をそのにこやかな笑みと共に
マカロニーノ君に告げます。
「してもらうからね」
「あの、一万回って」
その途方も無い回数に呆然とするマカロニーノ君
です。しかしそれだけではありませんでした。
イン堂君はさらに言います。
「木の枝に足でぶら下がって。まあタロットカー
ドの吊るし人になってね」
鏡を移動する両手が左手のそれだというのです。
「それで一万回ね」
「・・・・・・それ本気だよね」
「僕は何時でも本気だよ」
本当にこう言います。そしてです。
「そうそう、下には応援にコブラを何匹か置いて
おくから。休まないようにって応援してくれるか
らね」
マカロニーノ君も呆然です。かくして彼はそのコ
ブラさん達の心優しい応援を下に受けながらです。
腹筋一万回をやらされるのでした。そしてそれを
見たニホンちゃんとタイワンちゃんはです。こう
言うのでした。
「やっぱりイン堂君ってね」
「そうね、鬼ね」
そのことを実感するのでした。やっぱりイン堂君
は普通に怖いです。
708 :
マンセー名無しさん:2010/12/04(土) 23:22:10 ID:M+i7MK3L
インドの首都ニューデリー(New Delhi)で前週、
地下鉄の女性専用車両に乗っていた男性客に対し、
怒った女性乗客らがホーム上で腹筋運動をさせる
騒ぎがあった。インド各紙が報じた。
ニューデリーの地下鉄では、混雑する車内での女
性客や観光客への痴漢行為が絶えず、 少なくとも
1車両が女性専用車となっている。
一方で、前年に地下鉄が郊外まで路線延長されて
以来、 混雑が悪化して多くの路線で乗車率が限界
に達している。
27日のタイムズ・オブ・インディア(Times of
India)によると前週、女性客からの相次ぐ苦情を
受けた 警察が、ニューデリー郊外のグルガオン
(Gurgaon)駅で、女性専用車両に乗っている男性
客の一斉摘発を 実施した。すると、これに女性客
らが加わったという。
違反した男性客には250ルピー(約460円)の罰金が
科せられたが、女性客らの怒りはおさまらず、 男
性客を平手で叩いたり、腹筋するよう命じたりした
という。
警察は、「実に多くの男性が女性専用車に乗り込ん
でいた。女性客たちは、警察の存在に勇気付けられ、
違反男性をこらしめる勇気を得たようだ」と話して
いる。
また、メール・トゥデー(Mail Today)も、グルド
ロナチャーリャ(Guru Dronacharya)駅でも25日夜、
女性専用車に乗っていた男性客らが、公衆の面前で
腹筋運動をさせられる憂き目に遭ったと報じている。
ttp://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2776965/6527979
「久し振りの自爆」
カンコ君は今度のシューキュー大会の開催家になる
ことを狙っていました。
「えっ、カンコ君もなの」
「その通りニダ」
こうニホンちゃんに対しても言います。
「今度こそはウリ一人で開くニダよ」
「ううん、どうかなそれって」
けれどニホンちゃんはここでカンコ君に対して難
い顔を見せるのでした。
「だってカンコ君」
「何ニダか」
ニホンちゃんは思い出さずにはいかないのでした。
この前の共催だったシューキュー大会においてカン
コ君がした数々の行いについてです。
それで難しいんじゃないかと言葉の行間に入れてそ
のうえで話したのです。勿論カンコ君にはそうした
細かいことはわかりません。
勿論ニホンちゃんも開催家に立候補しています。な
お既にロシアノビッチ君のお家で開催することが決
まっています。
そのことについてです。ロシアノビッチ君は最初に
こう言うのでした。
「ハラショーーーーーーッ!やっぱりこの言葉だよ
な」
ウォッカをお祝いに飲みながらの言葉です。もっと
もウォッカは彼にとっては普段から飲んでいるもの
ですが。
「じゃあ次の開催は適当に選んでくれよ」
彼はもう我関せずの態度になっています。そのうえ
でまたウォッカを楽しむのでした。
その彼を尻目にです。ニホンちゃんとカンコ君だけ
でなくです。
アメリー君も立候補しています。
「二回目の開催は僕がゲットだ!」
「うっ、アメリー君もなの」
「これは強敵ニダ」
ニホンちゃんとカンコ君は彼も名乗りを挙げたのを
見て警戒の念を隠せません。
そしてです。オージー君にカタール君もいるのでし
た。
「ワスもシューキューやるダスよ」
「僕最近興味持ちだしたけれどそれでも立候補して
いいよね」
こう言って二人も名乗りを挙げるのでした。しかし
ここでチューゴ君が言います。
「僕は次に立候補するから今はいいある」
彼は今は見送るというのです。そうしてそのうえで
五人の対決となったのです。
「タイヘイ池のメンバー多くない?」
「ふん、それでも勝つのはウリニダ」
ニホンちゃんもカンコ君も負けるつもりはありませ
ん。かくしてその開催国を決める選挙がはじまるの
でした。
その結果は。まずはオージー君が脱落してしまうの
でした。
「ワスの何処がいかんダスか!」
負けたオージー君思わず絶叫です。折角ラグビーや
ボーキューだけでないというところを見せたかった
のに彼にとっては非常に残念な結果に終わってしま
いました。
そしてです。カンコ君もニホンちゃんもあえなくと
なりました。
「アイゴーーーーーーーーッ!ニホンのせいでこう
なったニダ!」
「わたしも落選したけれど」
「それはニホンが悪いニダ、ついでにウリの落選も
ニホンが悪いニダ!」
いつもの調子で激しく言うカンコ君です。
「ぬうう、これは」
「あっ、アメリー君も」
ニホンちゃんとりあえずカンコ君をスルーしてそれ
で選挙の状況を見ます。するとです。
アメリー君も落選でした。こうしてカタール君が残
ったのでした。
見事当選したカタール君、満面に笑みを浮かべてそ
れで言うのでした。
「よかったよ、努力のかいがあったよ」
「努力なのよね、この場合って」
ニホンちゃんもそのカタール君の言葉に頷きます。
これはそういう選挙だからです。
そうしてカタール君は笑顔でもう開催が決まってい
るロシアノビッチ君と握手します。何はともあれこ
の二人が今の主役です。
そして脇役の人達はといいますと。
カンコ君はまだ喚いています。相変わらずニホンち
ゃんが悪いといつもの通りです。
しかしです。その八つ当たりの先が思わぬ人にも向
かいました。その人とは。
「チューゴ君のせいでもあるニダ」
「何で僕あるか」
これにはチューゴ君もいささか呆れてカンコ君に対
して言い返します。
「僕は今回の選挙には出ていないあるぞ」
「次に出ると言ったからニダ。それがウリにも影響
したニダ」
「何処をどうやったらそんな解釈ができるあるか」
これにはチューゴ君も首を捻ります。
「スジが通らないあるぞ」
「そうダス、ワスがというのならわかりますが」
「それに決勝まで残ったのは僕だぞ」
オージー君とアメリー君もここでカンコ君に対して
話します。
「それでチューゴというのは」
「また無茶苦茶だな」
しかしカンコ君は言うのでした。
「無茶苦茶じゃないニダ。折角ウリが単独開催でき
たのに全てが台無しニダよ」
「だからそれは仕方ないんじゃ」
「僕達は関係ないあるぞ」
今度はニホンちゃんとチューゴ君がカンコ君に対し
て言います。
「何か久し振りの誰かが悪い、だけれど」
「どうにも仕方がないあるな」
皆そんなカンコ君を囲んで呆れることしきりです。
いい加減五月蝿くなってきてです。
「とりあえず簀巻きにして放り出すか」
「それがいいあるな」
アメリー君とチューゴ君が対応策を言います。二人
というかタイヘイ池のカンコ君に対するいつものや
り方です。
それでいこうとします。しかしここで、なのでした。
思わぬ人が来ました。
「何だよ、御前等まだいたのかよ」
「ロシアのビッチダスか」
「負けたんならもうここにいても仕方ないだろ。そ
れで何でまだここにいるんだよ」
「諸般の事情でだけれど」
ニホンちゃんがこうロシアノビッチ君に対して答え
ます。何気に彼に対して構えを取っています。そし
てそれはアメリー君とチューゴ君も一緒です。ここ
でもロシアノビッチ君とは仲の悪いこの三人のよう
です。
その仲の悪い三人に今は開催が決まった喜びで笑顔
のロシアノビッチ君です。そしてなのでした。
カンコ君に気付いてです。こう言うのでした。
「何だよ、カンコそんなに怒るなよ」
何故怒っているのかは知らなかったりします。
「祝いの場なのにな。そうだ」
そしてでした。懐からウォッカのボトルを一本取り
だしてです。
カンコ君のお口にそのウォッカを入れます。そうし
てです。
「まあ飲め飲めって」
「う、うぐぐぐぐ・・・・・・」
何とウォッカを強引に一気飲みさせるのでした。
勿論カンコ君の意思なぞ気にしてはいません。あく
まで善意で飲ませるのです。
そうして一本奇麗に飲んだカンコ君、顔を真っ赤に
させて足がふらふらになってそれから。
その場に倒れてしまいました。まさにノックアウト
でした。
「よし、たっぷり飲んで祝ってくれたな」
まだこう考えているロシアノビッチ君でした。
彼は上機嫌のままです。ウォッカをラッパ飲みしな
がら言うのでした。
「カンコも祝ってくれたしな。今日は最高の一日だ
ぜ」
こう言ってまたお祝いの場に戻ります。カンコ君を
そのままにして。
その倒れ伏したカンコ君を見下ろしてです。残され
た余人はこう呟くのでした。
「これでいいのかな」
「ロシアのビッチのグッジョブダスか?」
「とりあえず騒いでる奴は大人しくなったYOな」
「それはそうあるが」
四人共それはわかります。
しかしその酔い潰れて倒れているカンコ君を見て、
です。こう思わざるを得ませんでした。
「ウォッカ恐るべし」
「まさに究極の酒兵器」
そんな恐ろしいお酒をいつも平気で飲んでいるロシ
アノビッチ君、やはり凄いです。
722 :
マンセー名無しさん:2010/12/07(火) 00:14:21 ID:LDP0hSLw
韓国は2022年ワールドカップ招致に失敗したが、韓
国メディアは招致失敗の理由について、 「中国サ
ッカー管理センターの韋迪主任が、中国は2026年
W杯の開催地に立候補すべきと発言したことが、
22年W杯の開催地の選考に大きな影響を与えた」
と報じ、韓国の招致失敗は中国の責任であると報
じた。4日、天津網が報じた。
韓国メディアは、「わが国のW杯招致活動におい
て、中国はずっと目の上のたんこぶだった」と報
じ、 「W杯が2大会連続で同じ大陸で開催される
ことはないため、中国サッカー管理センターの韋
迪主任が 26年W杯開催地への立候補をほのめかし
たことによって、韓国が22年W杯招致に失敗する
可能性が高まった」と主張した。
さらに、10月に国際サッカー連盟(FIFA)副
会長の鄭夢準(チョン・モンジュン)氏は、韋迪
主任の発言を批判し、 「韋迪主任の発言はアジア
サッカーの団結にとって不利である」と述べてい
た。
天津網は、韓国メディアが「中国のせいだ」と報じ
たことについて、 「韓国メディアは、韋迪主任の
発言がアジアの団結を破壊し、韓国の招致に影響を
与えたと主張するが、不可思議なことだ」と主張し
た。
ttp://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=1205&f=national_1205_044.shtml
「米パン参上」
ニホンちゃんのお家の主食といえばやはり白い御飯
です。ニホンちゃんの大好物でもあります。
今日もその白い御飯を食べてです。ニホンちゃんは
にこにことしています。
「やっぱり御飯が一番よね」
「けれど姉さんパンも好きじゃないの?」
ウヨ君がこうそのニホンちゃんに対して突っ込みを
入れます。結構色々なものを食べるニホンちゃんな
のです。
けれど何といってもです。ニホンちゃんが一番好き
なものはやっぱり白い御飯です。それがないと駄目
だと言っても過言ではありません。
とにかく白い御飯が大好きなニホンちゃんです。そ
してふと、です。こんなことを考えついたのでした。
「そうだ、この御飯で」
「御飯で?」
「パン作られるかしら」
こんなことを言うのでした。
「若しかしたら」
「ううん、どうだろうね」
それを聞いてです。ウヨ君も考える顔になります。
パンといえば麦だからです。こういうふうになるの
も当然と言えば当然です。
けれどここで、です。たまたまニホンちゃんのお家
に遊びに来ていたマレーシア君が言いました。
「それって面白そうだよね」
「あっ、マレーシア君もそう思う?」
「うん、そう思うよ」
ニホンちゃんに対して笑顔で提案するのでした。
「一回やってみたら?それでできたらね」
「できたら?」
「僕が食べていいかな」
何気に自分が食べたいというマレーシア君なので
した。彼も結構現金なところがあります。
こうしてマレーシア君の勧めもあってニホンちゃ
んはお米からパンを作ってみることにしたのでし
た。
いざやってみてもです。これが中々以上に難しく
てです。何をしてもどうにもできないのでした。
「ううん、やっぱり難しいね」
「っていうかさ、姉さん」
ウヨ君も今回ばかりは首を捻ることしきりです。
どうにもこうにも賛成しかねている様子です。そ
の顔で実際にニホンちゃんに対して言うのでした。
「お米からパンは。やっぱり」
「けれど。何か燃えてきたかな」
逆境になればなるだけ燃え上がるのはお爺さんの
ニッテイさんの血故でしょうか。何はともあれニ
ホンちゃんはやる気を出してきました。そうして
なのでした。
こうして何度も何度も努力を重ねパンを焼いてい
ってです。遂にでした。
「できたわ、武士」
「本当にできたんだ」
「うん、できたよ」
へとへとになった顔です。けれどそれでもニホン
ちゃんの前には白い、とても美味しそうなパンが
あります。それこそは、です。
「これがね。そのパンだから」
「ううん、食べられるのかな」
「ちょっと食べてみましょう」
できたら次はです。それでした。
まずはニホンちゃんとウヨ君でそのお米から作
ったパンを食べてみます。するとその味は。
「あっ、これって」
「美味しいわよね」
「うん、美味しいよ姉さん」
ウヨ君はそのパンを食べながらニホンちゃんに
対して答えます。
「想像以上にね」
「わたしも。ここまで美味しいなんて」
「これっていけるよ」
ウヨ君は本気でニホンちゃんに言います。
「新たな食べ物の誕生だよ」
ウヨ君が絶賛するその食べ物、ニホンちゃんは
遂に完成させたのです。
そしてそれをマレーシア君のお家に持って行っ
て食べてもらいます。すると彼もです。
「いけるよ。っていうか」
「っていうか?」
「本当に作られるなんて思わなかったよ」
マレーシア君も驚くことしきりなのでした。
「いや、ニホンちゃん凄いにも程があるよ」
「今回はかなり苦労したけれど」
ニホンちゃんも今回ばかりはこのことを隠せ
ません。本当に苦労してやっと作ることがで
きたからです。けれどそのようたくできたパ
ンは会心の出来でした。
マレーシア君だけでなく飼い犬のマハティー
ルもとても美味しそうに食べています。とに
かくマレーシア家の皆にとってもこのお米の
パンは大成功なのでした。
それを見たカンコ君もいつも通りですがニホ
ンちゃんのお家に行ってそれでそのお米のパ
ンを食べます。けれどこの人はやっぱり素直
ではありません。
「ふん、まあ食えないことはないニダ」
「そう言って今何個目だ?」
ウヨ君がすかさずそのカンコ君に対して突っ
込みを入れます。この展開も本当にいつも通
りです。
そのいつも通りの展開の中カンコ君はお米の
パンをガツガツと食べていきます。その数は
既に。
「十個はいっているぞ」
「まだあと十個は食えるニダ」
「全く。何処まで食べる気なんだ」
「折角だから食ってやっているニダ。ウヨ、
それはそうとニダ」
「どうしたんだ、今度は」
「これはお米のパンニダな」
カンコ君が言うのはこのことでした。今更
言うまでもないことです。けれど何故か今
そんなことを言うのです。
そして、です。カンコ君は懐からあるもの
を出してきました。それは。
「何だ、そのジャムは」
「キムチジャムニダ」
またしてもキムチです。それを出してきた
というのです。
「お米なら合うニダな。では早速これを付
けて食べるニダよ」
「御前本当にキムチ好きだな」
「ニホンには白いお米でウリにはキムチニ
ダ」
カンコ君このことはかなり真面目に話をす
るのでした。
「これは譲れないニダよ」
「そうだったのか」
「そうニダ。では早速食うニダよ」
「まあ食べるのはいいけれどな」
ウヨ君もそれは反対しません。しかしなの
でした。
「それでもだ」
「んっ?何ニダ?」
「まずいとか言いながらそれでもそれだけ
食うんだな」
彼が言うのはこのことでした。まさにそれ
です。
「どういう神経してるんだ」
「ふん、放っておくニダ」
尚ウヨ君はカンコ君がニホンちゃんを本当
はどう思っているのか気付いていません。
こうしたところはお姉さんと全く同じなの
です。
「とにかく食ってやるニダ」
「まずいものをそこまで食うか?」
「腹が減って仕方ないから食ってやるニダ。
感謝汁」
「やれやれだな」
そんなカンコ君に呆れるウヨ君でした。最後
はキムチジャムのほのかな香りが漂うのでし
た。
735 :
マンセー名無しさん:2010/12/08(水) 23:57:05 ID:J8PAfbm9
「どうしても目立てない人達」
今いささか風変わりな組み合わせの顔触れが集まって
それであれこれとお話をしているのでした。
「ううん、どうして入ろうか」
「問題はそれだよ」
「前回はあえなく見送りになったり」
「このままじゃ入られないんじゃ」
カンボジア君にラオス君、それとウルグアイち
ゃんにセイロンちゃんです。この四人が集まって
何やらお話中です。そのお話の内容はといいま
すと。
「エーペックねえ」
「絶対入りたいけれど」
四人が話しているのはこのことでした。
「入ったらあれだけ大勢の面子とお友達になれる
から」
「是非にと思ってるけれど」
「それでもなあ」
「前回本当に見事に流れたから」
四人にとっては前回のエーペックで何故かスルー
されたことはトラウマになっています。そうして
そのうえで今また集まってお話をしているのです。
「どうしたら入られるかな」
「ただ入りたいって言っただけじゃ駄目?」
「じゃあここはどうしよう」
「一体」
あれこれ考えているとでした。
ふと。ラオス君が言いました。
「エーペックで一番力があるって誰かな」
「それは何といってもあの三人じゃないかな」
カンボジア君がすぐに答えます。
「アメリー、チューゴにそれとニホンちゃん」
「やっぱりあの三人かあ」
「それじゃああの三人に御願いすれば?」
「それで参加させてもらえる?」
「そうなるかな」
四人はこの三人の存在に希望を持ちました。ま
さに三人は今の彼等にとってはこんな存在なの
でした。
「冥界三巨○みたいなね」
「冥○士の中の三人」
「そんな感じよね」
「確かにね」
どうも役に立つのか立たないのか強いのか弱い
のかわからない存在みたいです。何はともあれ
四人は早速三人のところに行くでした。
そしてです。三人に対してすぐにこう話すので
した。
「ええと、僕達もエーペックに入りたいけれど」
「駄目かな、それは」
「是非ね」
「御願い」
こう三人に話します。
そう言われたニホンちゃんとアメリー君、チュ
ーゴ君はです。すぐにその四人に対してこう答
えるのでした。
「ううん、カンボジア君達はいいのよ」
「そうなんだよなあ。四人はいいんだYO」
「しかしそれでもある」
難しい顔で、です。こう言うのです。
「けれど。何ていうかね」
「君達だけじゃないからなあ」
「それが問題ある」
「えっ、僕達だけじゃないって」
「それってまさか」
四人もすぐにわかりました。その他の人とは誰
かということをです。
それが誰か。ニホンちゃんが言いました。
「イン堂君ねえ」
「あいつも入りたいって言ってるんだYO、そ
のエーペックに」
「あいつが、あるぞ」
三人はさらに難しい顔になっています。
「ううん、タイヘイ池に全然面していないんだ
けれど」
「けれどあれだろ?アジア丁だろ?」
「それ言ったらアラブまで入るあるぞ」
三人でそれぞれ言い合うのでした。
「いいのかなあ」
「どうなんだろうな」
「困った話ある」
この三人ですらこう言う始末なのでした。
「ペルーちゃんとベトナちゃんの時もかなり揉
めたけれど」
「っていうかあの時はニホンちゃんだけが入れ
てあげようって言ってたじゃないか」
「ついでにロシアノビッチも入ったあるぞ」
「けれど二人入れてよかったでしょ?」
「まあそうだけれどさ」
「それでも。あれからずっと新規加入の募集は
止まったあるぞ」
エーペックに入るのにも何かと悶着があるよう
です。そのことだけはよくわかる今の三人のお
話です。
そんな話をしていてです。気付けば。
三人は四人をよそにイン堂君のことを話してい
ます。それに尽きます。
「わたしカレー好きだけれど」
「だからって三食カレーばかりだと飽きるYO」
「というか他の味はないあるか?あいつには」
「ええと、お魚のカレーに羊のカレーに山羊の
カレーに鶏肉のカレーに玉子のカレーに」
「だから全部カレーじゃない」
「ここで牛を出したら物凄く怒るあるぞ」
今度はカレーのお話です。イン堂君といえばやは
りカレーです。
カレーの話をしていってです。そこから。
「イン堂君が入ったらそれこそ」
「あいつ言い出したら止まらないんだYO。そこ
がやりにくいからな」
「すぐにしゃしゃり出て来るある。それも自分の
専門外のことに」
「すぐに踊りたがるし」
「映画以上に長いし」
「出て来る男は髭ばかりある」
遂にはエーペックから離れてしまいました。それ
でも三人のお話は続きます。四人のことなんかも
う完全に忘れて。
そんな三人を見てです。四人はがっくりと肩を
落としてそれから言うのでした。
「ひょっとして僕達って」
「四人いてもイン堂一人に勝てないのかな」
「あの強烈な個性には」
「もう絶対に」
そのせいでエーペックに入られないのではないの
かとさえ思うのでした。
「やっぱり」
「そうなのかな」
「私達も頑張ってるのに」
「お家も安定させようとしているのに」
それでもだというのでした。
「ううん、全然駄目なのかなあ」
「イン堂の巻き添えでエーペックに参加できない
って」
「何か凄い理不尽だし」
「そうよね」
四人は今日はもう諦めてそれで三人の前かさら去
ろうとしました。しかしでした。
ここでそのイン堂君が来て、です。三人に対して
とても明るい顔で言うのでした。
「じゃあさ。僕がエーペックに入ったらすぐに僕
のお家で開こうね」
「だからまだそれ決まってないけれど」
ニホンちゃんが困り果てた顔でイン堂君に対して
言うのでした。
「あの、本当にまだお話中で」
「エーペックも他の問題が結構あるから御前の参
加だけ話せないんだYO」
「とりあえず待つよろし。そもそも入られるかど
うかまだわからないあるぞ」
アメリー君もチューゴ君も彼には結構以上に腰が
引けています。やっぱりニホンちゃんと同じ顔に
なっています。
けれどイン堂君だけはです。笑顔で話すのでした。
「楽しみにしてるからね」
「だからまだ決まってないから」
「本当に人の話を聞いてくれYO」
「どうしてそこまで自分に楽天的あるか」
この三人でさえ太刀打ちできない、それがイン堂
君です。
そのイン堂君を見てです。四人は何となくわかっ
たことがありました。それは。
「あそこまでの強烈な個性がないと」
「参加できないのかな」
「っていうかイン堂に勝る個性がないと」
「イン堂の話とは別にエーペックに入られるのに」
要するにイン堂君以上の個性を身に着けなくては
いけないのでは、と思いだしたのです。けれど。
「絶対に無理だよね」
「あんな強烈な人になるなんて」
「幾ら何でも」
「あの三人を困らせる程なんて」
結局肩を落とす四人でした。四人は果たしてエー
ペックに参加できるでしょうか。
749 :
マンセー名無しさん:2010/12/11(土) 00:19:18 ID:Etaeb8eN
前書いたお話を四国の側から。
アジア太平洋経済協力会議(APEC)は29日までに、新規加入の有力候補
インドの参加を当面見送る方針を固めた。適格性をめぐり関係国の賛否が割れた。
APECは11月に横浜市で開く首脳会議で1998年以降凍結中のメンバー
拡大を検討する予定だったが、今回の措置でメンバー拡大凍結も当面延長する。
凍結が長期化すれば、アジア太平洋の地域機構としてのAPECの地位低下に
つながる恐れがある。
APECには日本、米国、中国、ロシアといった有力国を含む同地域の21カ国
・地域が参加。中国の影響力増大を懸念する一部メンバー国が、中国へのけん制を
強めるためインドを新規加入候補として推していた。
一方、世界貿易機関(WTO)など国際会議の場で自国に有利な議論を展開する
インドへの警戒感も強く、結局、関係国の意見が一致しなかった。インドのほか、
ラオスやカンボジア、コロンビアといった新規加入候補の参加も当面見送る。(共同)
ttp://www.chunichi.co.jp/s/article/2010082901000451.
750 :
ハリマオ:2010/12/11(土) 20:32:27 ID:yslFcZBD
スイマセンm(_ _)m
PCがイカれてしまって、なかなかアクセスできませんでした。
「ノルウェー君とまふゆちゃん」
白い肌が透き通るようなノルウェー君、彼はEU丁に
そのお家がありますがEUの集まりには参加していな
いのです。
「うちの考えでなんだ」
「そうなの」
「まあ入ろうって意見もあるけれど」
こうニホンちゃんにお話するのでした。
「それでも今はね」
「ううん、入った方がいいんじゃ」
「僕もそう思ったりもするけれどお家の中で色々な意見
の人がいてね」
この辺りはどのお家でも同じです。どのお家にも色々な
意見や考えの人がいます。
それでノルウェー家はEUには入っていません。もう入
っていないのは彼とジュネーブ君の他はかなり少なくな
ってしまっていますけれどそれでもです。
「まあそういうことだからね」
「成程、そうなの」
「うん、本当にどうしたものかな」
「わたしは入った方がいいんじゃないかって思うんだけ
れど」
ニホンちゃんのアドバイスはこうでした。
「やっぱりね」
「皆もそう言うけれどどうかな」
「じっくりと考えるといいわ。こういうことは本当にじ
っくりと考えないといけないから」
ニホンちゃんは真面目にお話します。そしてです。
ニホンちゃんはノルウェー君に対してこのことを尋ねる
のでした。
「ところでまふゆちゃんだけれど」
「ああ、あの娘だね」
「ノルウェー君の親戚なの」
「元々うちの周りは皆親戚ばかりだよ」
こうニホンちゃんに話すのでした。
「デンマークもノーベルもね」
「従兄弟同士なの?」
「そうなるかな。ご先祖様が一緒なんだ」
ノルウェー君は頭の中で自分達のルーツを辿りながら
そのうえでニホンちゃんにお話します。
「デンマークのところにいたこともあったけれどね。
僕のご先祖様ってほか」
ノルウェー君がここでお話することは。
「バイキングだったじゃない」
「あっ、あの食べ方で有名な」
「あはは、最近じゃ本当にそっちの方で有名になっ
ちゃったね」
ノルウェー君もニホンちゃんのその言葉に思わず笑
ってしまいました。
「どうにもね」
「ええと、それは」
「ああ、いいから」
ニホンちゃんの申し訳なさそうな言葉はすぐに自分
から打ち消しました。
「僕としてもそれで御先祖様のことが知られるのは
いいことだからね」
「バイキングね」
「正確にはヴィーキングだけれどね」
アピールも忘れなかったりします。
「まあそれでだけれど」
「まふゆちゃんのお家のところにも行ったのよね、
それで」
「そうだよ。さらにね」
「アメリー君のお家のところにも」
「行ったよ」
これは最近になってはっきりとしたことです。実は
ノルウェー君はコロンブスさんよりも前にアメリー
家の場所を発見していたのです。
「あいつあの頃はあそこにいなかったけれどね」
「そうだったわよね。エリザベスちゃんのところに
いてね」
「あいつも色々あったからね」
その誕生は中々波乱万丈だったアメリー家です。
「まあその頃に見つけてね」
「何か大昔マカロニーノ君のお家、確かローマ家っ
て言ってた時期に喧嘩してたカルタゴ家の人も見つ
けてたって話もあったんじゃ」
「よく知ってるね」
これはノルウェー君の方がびっくりしてしまうこと
でした。
「ニホンちゃんそんなことまで知ってたんだ」
「まあちょっと」
謙遜して言うニホンちゃんでした。
「本で読んだだけだから」
「それでもよく知ってるね」
そのことに驚きを隠せないノルウェー君です。
「確かにそんな話はあるよね」
「そうよね」
「まあそれでも。僕のご先祖様ってその頃からア
メリー家の場所を見つけてて」
またそのお話に戻ります。
「物凄い色々な場所を冒険していたんだ」
一応冒険と言うノルウェー君でした。
「それでまふゆのご先祖様がそこに移り住んでだ
たんだ」
「そういうことなの」
ここでそのまふゆちゃんも登場です。
「私とノルウェーは親戚同士なのよ」
「あっ、まふゆちゃん」
ニホンちゃんも彼女に気付きます。
「来てたの」
「今来たわ」
そうだと。ニホンちゃんに答えるまふゆちゃんで
した。
「お話してるのを聞いてね」
「それでだったの」
「そうなの。それで」
「うん、それで」
彼女も加わってです。それで三人でお話となるの
でした。
「私とノルウェーは親戚同士なのはもう聞いてる
わよね」
「今そのことをお話してたの」
その通りだとまふゆちゃんに対して答えるニホン
ちゃんでした。
「実は」
「そうよね。そのお陰で私のお家にもノルウェー
のお家と同じ物語が残っているのよ」
「ほら、神話ね」
ノルウェー君もここで言います。
「僕達のお家の」
「あっ、ホクオウ神話ね」
ニホンちゃんもその神話については知っています。
それでこんなことを言うのでした。
「ゲルマッハ君とアーリアちゃんのお家の人がオ
ペラにもした」
「そう、ニーベルングの指輪ね」
「あのお話があるのよ」
「エッダとかサガよね」
ニホンちゃんはそのまふゆちゃんのお家のものを
話すのでした。
「それよね」
「そうだよ」
「それなの」
「ああいうお話。わたし好きなの」
ニホンちゃんのお家の中で人気のあるお話の一つ
なのです。ニホンちゃんだけでなくウヨ君も好き
です。
「何かお話してたら」
「読んでみたくなったとか?」
「それか観たくなったか」
「観たくなったわ」
そちらだと。ニホンちゃんはにこりと笑ってそれ
で答えるのでした。
「とはいってもあれはゲルマッハ君達のお家のあ
れだから」
「じゃあ今は読まない?」
「それかニホンちゃんのお家のゲームでもしてそ
れで」
「じゃあ二人共わたしのお家に来て」
ニホンちゃんは二人を自分のお家に誘いました。
「それでゲームをしてね」
「そうしようか」
「本もあるし」
「食べ物は」
ニホンちゃんが言おうとするとです。ノルウェー
君が言ってきました。
「アイスクリーム持って来るよ」
「私のお家からは。特別に温泉を持って来ようか
しら」
「それはちょっと無理だと思うけれど」
「うふふ、そうね。それは流石にね」
三人はにこやかに笑い合いながらそんなお話をす
るのでした。ノルウェー君とまふゆちゃん、この
二人の関係も面白いのでした。
763 :
マンセー名無しさん:2010/12/13(月) 00:48:50 ID:HyiKuYoa
764 :
マンセー名無しさん:2010/12/13(月) 01:03:32 ID:HyiKuYoa
>>750 お久し振りです。どうされたのかと思っていましたが。御帰還おめでとうございます。
パソコンは修復されたのでしょうか。
「さらばキッチョム君」
キッチョム君は欠食児童です。けれど物凄く太って
います。
しかもまだ子供なのに頭はおばさんパーマで額から
もつむじからもきています。おまけに丸い何かおか
しな眼鏡に膨らんだ顔、背も小さいですし足も短い
です。
「けれどウリはもてもてニダよ」
「またキッチョム兄さんがおかしなこと言っていた
ニダよ」
キッチョム君が引き篭もっているそのお部屋からの
独り言を聞いてです。チョゴリちゃんは呆れた顔で
カンコ君にお話します。
「困ったことニダ」
「もういつものことニダ」
カンコ君も憮然とした顔になってそれでチョゴリ
ちゃんに対して答えます。
「だからもういいニダ」
「けれどまたおかしなことするニダよ」
チョゴリちゃんはそのことが心配でなりません。あ
る意味においてキッチョム君はカンコ君なぞ比較に
ならないまでのチョゴリちゃんにとっての頭痛の種
だからです。
そしてです。ある日のことです。ロシアノビッチ君
が険しい顔でカンコ君に対して尋ねてきたのでした。
「おい、少しいいか?」
「な、何ニダか?」
クラスで屈指の強面の人に尋ねられてです。カンコ
君は真っ青になってしまいました。
そのカンコ君にです。ロシアノビッチ君はこう尋ね
てきたのでした。
「御前うちのシベリアに言い寄ったりしてないよな」
「えっ、シベリアニダか」
シベリアと聞いてです。カンコ君はその首を傾げさ
せてしまいました。
そしてです。こうロシアノビッチ君に対して尋ね返
すのでした。
「ウリがシベリアニダか」
「ああ、今のでわかった」
ロシアノビッチ君はすぐにこう返してきました。
「御前は言い寄ってないな。違うな」
「ウリは最近シベリアに会ったことないニダが」
「だからわかったって言ってるだろ。御前はな」
ロシアノビッチ君はカンコ君のある行動パターン
について説明しました。
「本当にやってないことにはそうした反応して実
はやっていることに対しては凄い滅茶苦茶な反応
をするからな」
「そうだったニダか」
自分でも気付いていなかったカンコ君の行動パタ
ーンでした。彼は自分がしていないことには実際
にそうした反応になってしまうのです。
そのことを指摘したうえで、です。ロシアノビッ
チ君はカンコ君に対してさらに話をしてきたので
した。
「じゃああいつだな」
「あいつとは誰ニダか?」
「何か御前の家の人間でシベリアにあれこれと言
い寄ってるキモいストーカーがいるって聞いたん
だよ」
こう話すロシアノビッチ君でした。
「俺達の年齢でな」
「というろ」
ここまで聞いてです。カンコ君もわかったのでし
た。そのシベリアちゃんに対して言い寄ってきた
人はといいますと。
「兄さんニダか」
「そうだよ。キッチョムだよ」
彼だというのです。
「あいつしかいないな。そうか、あいつだったの
かよ」
「あの、まさか兄さんが」
「そうだよ。よりによってシベリアにストーカー
してたんだよ。それでな」
ここからです。ロシアノビッチ君のお話がとても
怖いものになっていきました。
そしてです。ロシアノビッチ君はそのとても怖い
お話をするのでした。
「うちの親父が切れたんだよ」
「親父っていうとあの人ニダか」
「そうだよ。プーチン親父だよ」
その人だというのです。この町で最も怖い人だと
言われているその人だというのです。その人がキ
ッチョム君に対して切れてしまっているというの
です。
「娘にストーカーするとはいい度胸だってな」
「あ、あの人が怒っているニダか」
カンコ君も真っ青になってしまいます。彼にして
もプーチンさんがどういう人なのか。知っている
からです。
それで真っ青になってです。ロシアノビッチ君に
対して問い返します。
「そ、それじゃあ兄さんは」
「御前には関係ないから気にするな」
ロシアノビッチ君はしれっとした調子でカンコ君
に対して告げます。
「まあそういうことだな」
「そういうことニダか」
「話は終わったよ」
まだはじまってもいないというのにもう終わった
というのです。言葉の意味を聞くのが怖い言葉で
あります。
そうしてです。ロシアノビッチ君はあっさりとカ
ンコ君の前から立ち去ります。けれどその時にこ
う彼に対して告げるのでした。
「御前には関係ないってことだ。その意味はわか
るよな」
「・・・・・・嫌になる位によくわかるニダ」
本能的にです。わかってしまうことでした。考え
るまでもなくです。
「そういうことニダな」
「うちの家じゃ口の軽い奴はあまり長生きできな
いからな」
究極の殺し文句を残して立ち去るロシアノビッチ
君でした。かくして。
カンコ家からです。どうにも人の気配が一人分消
えてしまった。そう感じられるようになったので
した。
それを感じてです。チョゴリちゃんもこう言うの
でした。
「まさかと思うニダが」
「チョゴリ、わかっているニダな」
カンコ君は真剣そのものの顔でチョゴリちゃんに
対して告げます。その顔は最早シリアスそのもの
の顔です。その顔で妹さんに対して告げます。
「お星様ニダ」
彼は言いました。
「兄さんはお星様になったニダよ」
「お星様ニダな」
「そうニダ」
こういうことにしてしまうのです。
「そういうことニダ」
「よくわかったニダ」
「さあ、よく見るニダ」
何時の間にか夜空になっています。二人はそれを
見上げながらそのうえで話すのでした。
「あの一つの星ニダ」
「あれが兄さんニダな」
「その通りニダ」
二人でそういうことにしてしまいます。
「とても奇麗ニダな」
「そうニダな。色々と問題にある兄さんだったニ
ダが」
「星になってしまえば奇麗ニダ」
「全くニダ」
二人は無理にでもそうしたことにしてです。そう
してそのうえで二人はお家の中に入ったのでした。
しかしその外ではです。何か奇妙な叫び声が聞こ
えてきました。
「アイゴオオオオーーーーーーーーーーッ!!」
けれどカンコ君もチョゴリちゃんもその奇妙な叫
び声は聞こえないふりをしました。お星様がとて
も奇麗な夜でした。
プーチン首相の末娘カテリーナさん(23)と結
婚秒読みと報じられた韓国人男性ユンさん(26)
が、行方不明になっていることが、6日判明した。
韓国メディア「レディー京郷」は6日、ユンさん
の父親ユン・ジョング元海軍提督にインタビュー
を行った。
ユン元海軍提督はユンさんの現在の様子について
「息子はロシアにいるが連絡がつかない。行方不
明の状態だ。 身の危険を感じ、どこかに隠れてい
るようだ」と語った。
「二人の交際は知っていたのか」との質問には、
「私が知らないと思うか?10年間ずっと見守っ
てきた。だが、メディアに記事化され、二人の関
係も終わったと思う。息子が可哀想だ」と残念が
った。
交際を報じたメディアについては「なんであんな
記事を掲載し、二人の関係を断ち切るのか。理解
できない」とし、 最後に「これ以上、質問しない
でほしい」と述べた。
778 :
マンセー名無しさん:2010/12/15(水) 00:40:05 ID:EdM9LOy9
カテリーナさんとユンさんは、1999年ごろに
モスクワの国際学校の舞踏会で出会い、極秘交際
を続けてきた。 中央日報は10月末、ユン元海軍
提督の発言を基に結婚説を大々的に報道。 韓国の
インターネット上は「プーチン首相の娘が韓国に
嫁入りする!」として大騒ぎとなり、二人の写真
や経歴を伝えるなど報道が過熱した。
韓国にとって吉報と思われた結婚報道だったが、
話しが広まるにつれ二人の関係は危機的状況に。
ロシア大統領府は「事実無根」と発表し、プーチ
ン首相がユン元海軍提督に私生活について口外し
ないようクギを刺したとも伝えられた。 カテリー
ナさんと交際していたユンさんは、報道ラッシュ
当時「カテリーナと連絡がとれなくなった」と述
べ韓国メディアの報道を非難していた。
ttp://news.livedoor.com/article/detail/5191985/
「サンタガールはどっち!?」
いよいよクリスマスです。皆その日はどうするかを
今から考えています。
その状況はといいますと。
「鶏肉とケーキ買って」
「ツリーも飾って」
「それと葡萄ジュース」
「もう何から何まで用意しないと」
皆てんてこまいです。十二月のイベント、それに
対してずっと前から準備にいそしんでいるのです。
そうしてです。
チョゴリちゃんもです。お兄さんと一緒に楽しく
準備をしています。
「チョゴリ、今年も楽しくやるニダよ」
「勿論ニダ、兄さん」
チョゴリちゃんはにこりと笑ってカンコ君の言葉
に応えます。この二人もクリスマスが本当に楽し
みなのです。
「ケーキ予約したニダ」
「ツリー飾ったニダ」
「ツリーの飾りも全部したニダ」
「鶏肉も用意したニダ」
「葡萄ジュースもあるニダ」
お互いにチェックし合います。とにかく準備万端
といった状況です。
チョゴリちゃんはこの状況にとても満足していま
す。もう今からクリスマスが待ち遠しくて仕方が
ありません。
それで学校に通うのも自然と楽しくなってきてい
ます。けれどこの日クラスに入ってみますと。
ラトビアちゃんとエストニアちゃんがです。クラ
スの中でムキになって言い合っています。
「私よ」
「私なのよ」
二人で何か言い合っています。チョゴリちゃんは
その二人の喧嘩を見てまずはきょとんとした顔に
なりました。
「あの二人が喧嘩ニダか?」
「最近あの二人上手くいっていないんですよ」
ヨハネ君がチョゴリちゃんのところに来てこうお
話するのでした。
「エストニアさんがフィンランドさんといつも一
緒にいるようになりましたし」
「そういえばリトアニアはポーラさんべったりに
戻ったニダ」
この娘達はそれぞれ頼りになるパートナーを見つ
けられたのです。リトアニアちゃんとポーラちゃ
んは実は昔からですが。
「けれどラトビアさんは」
「いないニダか」
チョゴリちゃんもこの事情を察しました。
「そういうことニダな」
「バルト三姉妹は今は昔のこと」
実は三人それぞれの個性があるのです。
「かくしてラトビアさんとエストニアさんは」
「ややこしい話ニダな。けれど今の喧嘩は何か
違わないニダか?」
チョゴリちゃんは今もやっている二人の喧嘩を見
て言いました。
「サンタがどうとか」
「そうですね。そういえば」
ここでヨハネ君も気付きました。
「そんなやり取りですね」
「サンタさんがどうしたニダ?」
不思議に思って聞いてみますと。
二人はです。お互いにこう言い合っていました。
「だから私よ」
「私なんだって」
お互いに主張しているみたいです。
「私のお部屋がね。サンタさんが出て来たってい
う」
「だから私なのよ。ラトビアの部屋から出たって
ちゃんと書いてあるわよ」
「どうしてそうなるのよ。エストニアって書いて
あるじゃない」
「それは間違いよ。だからね」
「サンタさんが出て来たニダか?」
チョゴリちゃんは話を聞いていて大体わかってき
ました。
「そう言っているニダよ」
「そうですね。サンタさんが何処からか出てこら
れたと」
ヨハネ君も言います。
「言い合っておられますね」
「これはまさにあれニダよ」
チョゴリちゃんはうんざりとした顔になってこう
言いました。
「兄さんと同じニダよ」
「カンコさんですか?」
「そうニダ。全く」
うんざりとした顔をそのままにしてです。チョゴ
リちゃんは言います。
「それならもう」
「もう?何か?」
「ウリが行くニダよ」
うんざりとした顔ですがそれでもなのでした。チ
ョゴリちゃんは言い合いを続ける二人のところに
来てです。こう言いました。
「二人共止めるニダよ。見ていてみっともないニ
ダよ」
「何言ってるのよ、大切なことよ」
「そうよ。とても大事なことを決めるのよ」
二人はそのつもりなのです。それぞれそう思って
いるせいか自分自身のことも周りのことも全く見
えなくなっています。
「サンタさんは私のお部屋から出て来たのよ」
「だからそれは私よ」
「私なのよ」
「私よ」
まだ言い合う二人を見てです。遂にでした。
チョゴリちゃんは二人に対してこの人の名前を出
しました。
「二人共カンコ兄さんと変わらないニダよ」
「えっ、あの人とって」
「どういうことなのよ」
悪名高き人物でもあるカンコ君の名前を聞くとで
す。流石に二人も動きを止めました。
勿論言い合いも止めてです。そのうえでチョゴリ
ちゃんに対して尋ねます。
「それってどういうこと!?」
「私達があの人みたいって」
「そうやってサンタさんがどのお部屋から出て来
たとかはどうでもいいことニダ」
チョゴリちゃんの主張はこうでした。
「サンタさんはよい子の味方でお友達ニダよ。そ
のことだけで充分ニダよ」
「つまり何処から出て来たとかは」
「どうでもいいの」
「その通りニダ」
こう二人に言います。
「違うニダか?サンタさんは良い子皆の為にいて
くれている人ではないニダか?」
「それはそうだけれど」
「じゃあどのお部屋かなんていうのは」
「どうでもいいのね、皆の味方だから」
「そんな小さなことを言っても何にもはじまりは
しないニダよ」
チョゴリちゃんはそうしたことがとてもよくわか
っているのでした。何しろあのお兄さんを持って
いるのですから。
「だから。それよりも」
そしてです。チョゴリちゃんはエストニアちゃん
とラトビアちゃんに対してこう提案しました。
「皆で。サンタさんのいるクリスマスを心からお
祝いするニダよ」
「それでいいのね」
「皆でお祝いして」
「サンタさんはそれが一番嬉しいニダよ。だから
ニダ」
そのチョゴリちゃんの言葉にです。二人もようや
く落ち着いてです。そうして。
「では皆さん。クリスマスは私の教会に来てくれ
ますね」
ヨハネ君がです。清らかな微笑と共に三人のとこ
ろに来て言ってきました。
「それでどうでしょうか」
「そうニダな。クリスマスニダ」
「クリスマスはサンタさんだけでなく神様もおら
れる日よね」
「それだったら」
「皆さんいらして下さい」
本当に清らかな、何の汚れもない、その笑みでの
言葉でした。
「お待ちしていますよ」
「クリスマスは良い子の為のものニダ。皆仲良く
お祝いするのがいいニダね」
チョゴリちゃんはあらためてこう言います。かく
して二人の言い合いは聖なる夜の前の。ささやか
な騒ぎとして雪の中に消えてしまうのでした。
792 :
マンセー名無しさん:2010/12/17(金) 00:18:40 ID:j6/MYXt2
Xマスツリー発祥地は?=エストニアとラトビアが論争
【ベルリン時事】クリスマスツリーが初めて公
の場所に飾られた地をめぐり、エストニアの首都
タリンと隣国ラトビアの首都リガが「わが市こそ
発祥地」と激しい論争を繰り広げている。
AFP通信によると、リガが今年、ツリー発祥5
00周年を祝って大々的にイベントを開催したと
ころ、タリン市長からリガ市長に「500周年お
めでとう。タリンも569周年を祝います」との
書簡が届いた。
リガは、1510年に商人が市内で木材をピラミ
ッド型に組み立て、ドライフラワーや果物で飾り
付けたのが初のツリーと力説。これに対し、タリ
ンは1441年に市庁舎前に祭事のためにツリー
を設置し、商人や未婚女性が周囲を回りながら踊
ったのが始まりと主張して譲らない。
ツリー発祥地については諸説あり、両市のいずれ
かであるかどうかもはっきりしないが、論争が格
好の話題づくりになったのは間違いないようだ。
(2010/12/10-05:38)
ttp://www.jiji.com/jc/zc?k=201012/2010121000060 ツリーをサンタに改変。
793 :
マンセー名無しさん:2010/12/17(金) 00:24:46 ID:r/tYPG9X
「僕のはドラッグとかといってもせいぜい大麻とかヘロインどまりで・・・」
「LSDはちょっと(新しい世界が)開ける。でもまあ、量を間違えるとあれも切れて
戻って来なくなる・・・定量の四分の一くらいで止めといて、それでもある程度
効きましたから・・・」
「コカインまでいくと精度が高すぎて、その、完全にイッちゃう人はイッちゃうんで・・・」
http://tamagodon.xrea.jp/data/kobuki_heroin.mp3 _____
/:::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::/~~~~~~~~/
|::::::::/ ━、 , ━ |
|:::::√ <・> < ・>|
(6 ≡ ' i | 〜プーン
≡ _`ー'゙ ..| 〜
\ 、'、v三ツ |
\ |〜
ヽ__ ノ
「恩なんていらない」
紫苑ちゃんはお世辞にもです。クラスで評判がいい
とは言えません。
「付き合いにくいよね」
「何か物騒な感じするし」
「すぐに何かっていうとお家の力を使おうってする
し」
「目的の為なら手段選ばない?そんな感じがしてど
うにも」
こんな評判です。やっぱりお世辞にも評判がいいと
は言えないみたいです。
そして彼女自身もです。そうした評判に対してこう
した対応です。
「言いたい人は言えばいいじゃない」
こう言うのです。その態度はクールというよりかは
冷たいというものです。このクラスの殆どの子達と
同じく顔立ちはとても整っているのにそのあまりに
も冷たい態度のせいで。彼女の評判はさらに悪いも
のになっています。
そんな紫苑ちゃんはいつもアラブ組の皆と喧嘩をし
ています。とりわけパレス=シナ君とその兄弟に対
してはあまりにも酷いです。
「やり過ぎだよ、絶対」
「あそこまでするなんて」
「パレス=シナが可哀想だよ」
皆いつもこう思います。
けれど紫苑ちゃんはこのことについても相変わら
ずです。こう言うだけでした。
「何か悪いの?あいつは私にいつも喧嘩を売ってく
るじゃない」
「だから御前の家のあった場所は元々はあいつが住
んでいた場所だろ」
「そこに無理矢理家を作って住んであいつの家族を
追い出して」
「それじゃあやっぱりまずいだろ」
「そうだよ。その後も酷いことばかりして」
この辺りの事情はとても複雑です。けれど紫苑ちゃ
んの今に問題があるのは皆が指摘するところなので
した。
そんな紫苑ちゃんとパレス=シナ君の関係、そして
紫苑家です。その紫苑家である日です。大変なこと
が起こったのでした。
紫苑家で、です。火事が起こったのでした。
「えっ、あいつの家で!?」
「火事って」
「あいつ大丈夫か!?」
「どうなんだ!?」
「誰か助けて!」
その紫苑ちゃんの声がです。お家の中から聞こえ
てきました。
「私のお家が焼けてしまうわ!私達だけじゃとて
も間に合わないの!」
紫苑ちゃんも消火器を使っています。しかしなの
でした。
火があまりにも強くてです。消せそうにもなかっ
たのです。
それで、でした。皆に助けを求めたのです。
「誰か何とかしてよ!私のお家が本当になくなっ
てしまうわ!」
紫苑ちゃんにとっては何よりも大切なお家が焼け
てしまうのです。彼女が必死になるのも当然のこ
とでした。
それを見て聞いてです。皆もすぐに駆けつけます。
その中には彼もいました。
「えっ、御前がって」
「嘘でしょ!?」
「どうして!?」
パレス=シナ君です。彼も消火器を持って燃え盛
る紫苑家に向かいます。
そしてそのうえで消火器で火を消していきます。
皆にとってはまさにサプライズです。
「いいの?本当に」
ニホンちゃんがです。驚きながら彼に尋ねます。
とにかく暮らすの皆が来ています。しかしそれで
もです。
彼と紫苑ちゃんの因縁を知ってです。こう尋ねず
にはいられなかったのです。とにかくいつも紫苑
ちゃんにやられているからです。
けれどパレス=シナ君はです。その皆に対して静
かにこう言いました。
「義を見てせざるは勇なきなりって言うじゃない」
「けれどそれでも」
ニホンちゃんもです。その言葉には唖然でした。
当然皆もです。驚きを隠せません。
「いいの?本当に」
「それで」
「感謝されるとは思えないけれど」
「それでも」
「それでもいいよ」
また言うパレス=シナ君でした。
「だから。義を見てせざるをって言うじゃない」
「わかったわ。じゃあ」
ニホンちゃんが皆を代表して応えます。そうして
なのでした。
皆で力を合わせてです。そのうえで紫苑ちゃんの
お家の火事を消火しました。多少黒焦げが残りま
したがです。それでも無事なのでした。
「有り難うね、皆」
紫苑ちゃんも皆に対して御礼を言います。今の彼
女は微笑んでいます。その笑顔は奇麗なものでし
た。
皆その微笑みを見てです。こう囁き合うのでした。
「いつもそうして笑っていたら」
「物凄く奇麗なのに」
「どうしていつもぶすっとしてて」
「あんな酷いことばかりしているのかしら」
皆そのことが残念でなりません。今の紫苑ちゃん
の微笑みは本当に奇麗です。やっぱり美男美女が
殆どの五年地球組の生徒だけはあります。
その彼女がです。早速皆に御礼の品を渡していき
ます。そうしてそのうえで皆をお家に招くのでし
た。
「火事の後だけれど。御礼のパーティーをさせて
ね」
「いや、そんなのはいいけれど」
「無事でよかったよ」
「ねえ」
「本当に」
皆はそれでいいというのでした。けれど紫苑ちゃ
んがどうしてもというからです。皆彼女のその気
持ちを立ててです。パーティーに御呼ばれするこ
とにしました。
けれどここで。皆が御礼の品を渡されてお家に案
内される時にでした。紫苑ちゃんはパレス=シナ
君に対してはこう言いました。
「あんたは駄目よ」
勿論御礼の品も渡しません。こうして彼だけをお
家に入れようとしないのでした。
皆それを見てです。とても嫌な顔になりました。
そうして口々に紫苑ちゃんを批判するのでした。
「おい、幾ら何でもあんまりだろ?」
「あいつだって御前の家の消火したんだぞ」
「それで来るなって」
「何なのよ」
皆本気で怒っています。そうして紫苑ちゃんを皆
で批判します。
ニホンちゃんもです。嫌そうな顔をしてです。パ
レス=シナ君に対して言います。
「気にしなくていいわ。皆一緒に入りましょう」
普段は強く言わない彼女もです。流石にこの状況
では言うのでした。紫苑ちゃんを見ながら。彼を
引き止めるのでした。
皆も同じです。誰もがパレス=シナ君を引き止め
てそのうえでパーティーに一緒に行こうとします。
けれどでした。
パレス=シナ君はです。首を横に振ってこう言う
のでした。
「いいよ。いつものことだから」
こう言うのでした。
「だから。僕はこれでね」
「えっ、待って」
ニホンちゃんはまだ引き止めようとします。それ
でもでした。
彼は黙って帰っていってしまいました。寂しそう
な背中を見せながら。一人で帰っていってしまっ
たのです。
皆そんな彼を見送って呆然となります。その皆に
対してです。
紫苑ちゃんはです。また彼等に言ってきました。
「じゃあ今からパーティーだけれど」
「ふざけるな!」
誰かがです。紫苑ちゃんに対して怒鳴りました。
「助けてくれた人に対してすることか!よくそん
なことができるな!」
「そうよ、あんた何様よ!」
「最低って言ってもまだ足りないよ!」
「誰が御前のパーティーになんか行くか!」
「皆、もう帰ろう!」
皆本気で怒ってです。紫苑ちゃんの前から消えて
いきます。勿論ニホンちゃんもです。誰もが彼女
の前からいなくなりました。
紫苑ちゃんは一人になりました。けれど彼女はま
だこう言うのでした。
「皆わかっていないのよ。私がどれだけ辛い思い
をしてきて、今もしているのか」
けれどもう皆紫苑ちゃんの前にはいません。誰も
がいなくなった場所で。彼女は一人呟くだけなの
でした。
807 :
マンセー名無しさん:2010/12/19(日) 00:26:09 ID:Kn2Km6rh
イスラエル北部で40人以上が死亡した森林火災
で、消火活動の支援に 駆け付けたとしてイスラエ
ルで表彰予定だったヨルダン川西岸の パレスチナ
人消防士約10人のうち3人が14日、検問所で
イスラエル入国を拒否され、表彰式が中止となっ
た。AP通信などが伝えた。
消火支援の際は入国を認めながら、その後は“恩
人”を門前払いにした形。 西岸からの入国手続き
を管理するイスラエル軍は手続き上の誤りだと釈明。
パレスチナ消防当局の幹部は、明確な理由なしでの
入国拒否は日常茶飯事だと 指摘した。
2日に発生した火災は同国史上最大とされ、43人
が死亡。 ネタニヤフ首相は各国に消火活動の支援を
要請、十数カ国が要請に応じ、 パレスチナ自治政
府も消防士約20人を派遣した。
ttp://www.chunichi.co.jp/s/article/2010121501000148.html
808 :
マンセー名無しさん:2010/12/19(日) 00:31:51 ID:A7NtmsGK
積
嘘 み
が 上
そ 崩 げ
の れ た
┐ 今 危 る
妄 日 機
言 も .で
お 一
と .日
ぎ
話
└
連
呼
「色々な人が色々な役を」
ノルウェー君のお家のホクオウ神話はです。アテネ
ちゃんのお家の神話と並んで皆に大人気の物語がか
なり沢山あります。
今度その神話を元にした舞台が行われることになり
ました。そのオーディションが行われました。
その結果です。クーロイ君が選ばれたのでした。そ
れを見たノルウェー君は思わず言ってしまいました。
「えっ、クーロイ君がなんだ」
「うん、僕も選ばれたけれど」
「ううん、意外っていうか」
腕を組んで首を傾げさせながらです。彼は言うので
した。
「いや、うちってホクオウじゃない」
「うん、そうだね」
「そこの神様にクーロイ君がなんだ。ううん、これ
ってどうなのかな」
「僕じゃ駄目かな」
「どうかなあ。いいかなあ」
クーロイ君のその褐色の肌とパーマ頭がです。どう
にも自分のお家の神様のイメージではないのではな
いのか、ノルウェー君の意見はそれです。
けれどここで、です。ゲルマッハ君とマカロニーノ
君が出て来てです。そのノルウェー君に対してこん
なことを話すのでした。
「そんなの別にいいじゃない」
「僕もそう思うぞ」
二人はです。ノルウェー君に対してこんなことを話
すのでした。
「僕の家のオテロだけれど」
「僕の家のさまよえるオランダ人だが」
どちらもです。二人のお家のオペラの代表作の一つ
です。作曲した人達はそれぞれのお家では英雄の様
に扱われています。
そのそれぞれの作品のことについてです。二人はこ
う話すのでした。
「オテロは黒人だよね」
「オランダ人は言うまでもないな」
「うん、それはね」
ノルウェー君も頷いて返します。
「知ってるよ、どちらもね」
「けれどオテロの歌手の人って黒人とは限らないっ
ていうかこれまでの歌い手って僕の家の人とかフラ
メンコ先生の人が多いよ」
「オランダ人もだ。クーロイの親戚の人が歌ったこ
とがある。あのバイロイトの間でだ」
「えっ、あのバイロイトで」
これにはノルウェー君も驚きでした。バイロイトと
いえばです。ゲルマッハ家の中でも楽劇の聖地とま
で言われている場所だからです。そこでそのオラン
ダ人をクーロイ君の親戚の人が歌ったと聞いたから
です。
そのことに驚きを隠せないまま。ノルウェー君は二
人に対して尋ねます。
「それ本当だよね」
「こんなことで嘘なんか言わないよ」
「僕もだ」
そしてです。マカロニーノ君はさらにです。こんな
ことも話すのでした。
「トゥーランドットだってそうじゃない」
「呼んだあるな」
ここでチューゴ君も登場です。トゥーランドットと
いえば彼のお家を舞台にしたオペラとしてあまりに
も有名だからです。今度はそのチューゴ君がお話す
るのでした。
「ノーベルの家の人が歌ったあのトゥーランドット
はもう見事という言葉ですら甘い程だったあるな」
「ああ、それだな」
今度はアメリー君登場です。家族であるクーロイ君
の話を聞いて彼も来ていたのです。
「メトロポリタンでのあれだな」
「そうあるな。アメリーの家でよく歌った人だった
あるな」
そのノーベル君のお家の人がだというのです。
「相手役はマカロニーノの家の人だったある」
「あの人背が高くて男前だったんだよな。モンゴル
の国の人の役になるな、あれは」
何かお家が入り乱れています。
「その二人の上演が凄かったあるな」
「全くだな。あんなトゥーランドットはそうそうは
ないな」
「そのノーベルの人だが」
ここでまたゲルマッハ君です。
「そのバイロイトであまりにも凄い歌を聴かせてく
れた人でもあるからな」
「ってまさかあの人!?」
それを聞いてです。ノルウェー君もその人が誰なの
かわかりました。
「イゾルデとかブリュンヒルテの」
「そうだ、あの人だ」
まさにその人だというのでした。
「あの人のことだ」
「そうだったんだ」
ノルウェー君は事実をどんどん知っていくのでした。
「何か凄いね」
「けれど僕は何も言わないあるぞ」
「メトロポリタンじゃクーロイの家の人がハプスブ
ルク先生のお家のオペラに出たりもしているのは知
らなかったんだな」
アメリー君がノルウェー君に話します。
「結構有名だって思ったんだがな」
「クーロイの家の人は結構バイロイトに出ている」
また話すゲルマッハ君でした。
「どれも名演だった」
「それと。ああ、来た来た」
マカロニーノ君は今度はニホンちゃんを見つけまし
た。そのうえで彼女を呼びます。
「ニホンちゃん、いいかな」
「どうしたの?」
そのニホンちゃんも来てなのでした。
「蝶々夫人のことだけれど」
「あっ、あのオペラね」
ニホンちゃんはです。蝶々夫人と聞いてすぐにわか
りました。何故かというとです。
「わたしのお家を舞台にしたオペラ。わたしあのオ
ペラのアリアが大好きなの」
「ある晴れた日にだよね」
「あのアリアは色々な人が歌ってくれたのよね」
ニホンちゃんはにこりと笑ってです。こうお話する
のでした。
「アテネちゃんのお家の人もフラメンコ先生のお家
の人もマカロニーノ君のお家の人も」
とにかくかなり多くの人が歌っているのです。
「とにかく多過ぎてわからないわ」
「そうだよね。ニホンちゃんのお家の人とは限らな
いよね」
マカロニーノ君の確かめたいことはそれでした。ニ
ホンちゃんもこのことに対して笑顔でこう話します。
「もう色々なお家の色々な人に歌って欲しいの。蝶
々さんのあのアリアはね。舞台も一杯上演して欲し
いの」
「ああ、そういうことなんだね」
皆の話を聞いてです。それでようやくわかったノル
ウェー君なのでした。
そうしてそのうえで、です。今集まっている皆に対
してこう言いました。
「僕が気にしていたことって。どうでもいい、下ら
ないことだったんだね」
「そういうことだよ」
「いい作品だから色々な人が演じたいものだ」
マカロニーノ君とゲルマッハ君がそのノルウェー君
に対してお話します。
「だからさ。今回もね」
「クーロイが演じて何の問題もない」
「むしろいいことだと思うよ」
「僕達が今まで言ったことを考えるとな」
二人はこうお話するのでした。そしてです。
ニホンちゃんも言います。
「何かよくわからないけれど。誰でも演じていてよ
かったらいいと思うわ」
彼女も同じ意見です。
「わたしもそう思うわ」
「そうだね。本当にそう思うよ」
ノルウェー君はニホンちゃんの言葉に対しても頷く
のでした。そしてクーロイ君に対してあらためて言
いました。
「御免ね、おかしなこと言って」
「ううん、いいよ」
クーロイ君も穏やかに言葉を返します。
「もうね。気にしていないから」
「そう。じゃあ舞台はね」
「演じていいよね、僕が」
「うん、頼むよ」
クーロイ君で是非というのでした。こうして全て
決まったのでした。
そしてここで。アメリー君とチューゴ君が皆に対
して言ってきました。
「じゃあCDでね」
「そのマカロニーノの家の人とノーベルの家の人
が出ているオペラを聴くあるぞ」
「えっ、あの伝説の」
ニホンちゃんもそれを聞いてです。目を輝かせて
います。
「そのCDなのね」
「メトロポリタンのLDもあるよ」
「そちらも凄いあるぞ」
「そうだね。それじゃあね」
「皆で。観て聴こう」
ノルウェー君とクーロイ君が笑顔で頷いてです。
そうして皆でそのトゥーランドットを聴くのでし
た。そのCDは確かに最高でした。
823 :
マンセー名無しさん:2010/12/21(火) 00:47:37 ID:+IpdiCQT
「四人になったニホンちゃん」
皆あれやこれやでゲームを楽しんでいます。
そのジャンルは色々でアクションもあればシュミレー
ションもありますしRPGもあります。そしてその中
にはです。
恋愛ゲームもあります。これは男の子が主にやると思
われています。
ですが女の子もプレイします。男の子をそうするゲー
ムをやるかというと決してそうではなくです。女の子
が女の子を対象にする場合もあります。
その一人がタイワンちゃんです。彼女は結構そうした
ゲームをしています。
そうしてです。ニホンちゃんに対してこんなことをお
話します。
「今度あたしも自分で作ってみようかなって思ってる
のよ」
「ええと、女の子を相手にする恋愛ゲームをなの」
「うん、そうなの」
にこりと笑ってそれでニホンちゃんに対してお話する
のでした。
「自分でね。どうかなってね」
「ううん、別に悪くはないけれど」
それでもと。ニホンちゃんは少し考える顔になってで
す。そのうえでタイワンちゃんに対して言葉を返すの
でした。
「女の子がなのね」
「そうよ」
見ればです。タイワンちゃんの日本ちゃんを見る目が
でした。
何かが違います。妙ににこやかです。ニホンちゃんを
上から下まで嘗め回すようにしてです。そのうえでこ
う言うのです。
「そうね。ニホンちゃんなんていいかも」
「えっ、わたしって?」
「あっ、何でもないあから」
ここから先はあえて言わないタイワンちゃんでした。
失言になりそうだったのでそれで止めたのです。そう
してでした。
お家に帰ってそのゲームを作ってみます。最近は皆も
手軽にゲームを作られるようになったのです。いい時
代になったと言えるでしょう。そうしてなのでした。
ゲームを作りはじめます。そして問題は女の子なので
すが。
女の子にです。彼女を選びました。
「やっぱりね。ニホンちゃんしかいないわよ」
ヒロインはニホンちゃんにしてしまいました。そうし
て男の子はよく見てみるとです。
「まあこんなところよね。流石にあたし自身だってわ
かったらまずいから顔は変えられるようにしてね。こ
れでいいよね」
タイワンちゃんを男の子にしたみたいな感じですがそ
れでも本人とはわからないようにお顔やそうしたもの
を変えられるようにしてです。実は彼女が主人公だと
はわからないようにしました。
けれどなのでした。ここで一つの問題があるのでした。
タイワンちゃんもそのことに気付きました。
それが何かというとです。実はタイワンちゃんはです。
ヒロインの女の子が一人だけではどうにも面白さが限
られてしまうのです。そうしてなのでした。
「ええと、ニホンちゃん入れたけれどその他に誰にす
るかよね」
まだ三人位攻略対象の女の子を入れないといけません
でした。その三人の女の子をどうするかです。
「誰がいいかなあ」
暫く画面の前で考えてです。そしてでした。
タイワンちゃんの頭の中に恐ろしい考えが起こったの
です。
しかもでした。タイワンちゃんはその恐ろしい考えを
実行に移したのでした。
「別にニホンちゃんが一人でなくてもいいのよね」
こう言うのです。何とタイワンちゃんはニホンちゃん
を複数入れることにしたのです。
「ニホンちゃんを四人にして」
それぞれ外見を、というかニホンちゃんの髪型のパタ
ーンが幾つかあるのでそれをそのまま画面に入れただ
けです。ある意味これはとても凄いです。
何はともあれゲーム完成です。タイワンちゃんは得意
満面になってそのうえで、です。皆にそのゲームを見
るのでした。
皆そのゲームを観てです。まずは唖然でした。
「どっからどう見ても」
「ヒロインニホンちゃんじゃないの?」
「四姉妹っていっても」
「これって」
「だよねえ」
「四人共ニホンちゃんだし」
「髪型とか服とかもそれぞれってだけで」
誰もがわかることでした。まさに丸わかりです。
それで皆あれこれ話してです。主人公を見てもなの
でした。
「顔変えられるけれど」
こちらもなのでした。
「外見なんてねえ」
「タイワンじゃないか」
「ってことはこのゲームって」
皆タイワンちゃんの真意がわかってきました。それ
はといいますと。
「タイワンってやっぱり」
「ニホンちゃんとこうして仲良くなりたいんだ」
「ううん、女の子だけれどこうしたゲームをするっ
ていう時点で怪しいと思ったけれど」
「やっぱり」
皆全部わかってしまいました。そのうえで本人を見
てみますと。
しれっとしています。一応自分ではない、ニホンち
ゃんではないと言えるからでしょうか。にこにこと
した笑顔で皆にも言います。
「どう?面白いでしょ」
「そうだね。四姉妹ってつまりは」
「あれだよね」
皆もわざと彼女に話を合わせます。空気がどうにも
白々しいものです。
けれどその白々しい空気は漂っていないことにして
です。皆はタイワンちゃんに対してこう言うのでし
た。
「中々いいんじゃないかな」
「斬新だよね、主人公の顔を変えられるなんて」
言葉のやり取りはまさに行間を読む、でした。
皆は言葉の外に言いたいことを隠しておいて。しか
もタイワンちゃんはそれがわからないふりをして、
です。お互いにやり取りをしていきます。
「四人共とても魅力的だし」
「いいんじゃないかな」
「そう。有り難う」
タイワンちゃんはわからないふりを続けます。
「じゃあ思う存分楽しんでね」
「うん、そうさせてもらうよ」
「さて、誰から攻略しようかな」
皆ニホンちゃんですがやっぱりそのことは言わない
ままです。
皆気付いていても気付いていないふりをしてゲーム
をします。しかしでした。
ニホンちゃんもそのゲームをしてみるのでした。け
れどなのでした。
「あれっ、何か女の子達皆わたしに似てない?」
この人だけは全く気付かないのでした。
「何か面白いね、それって」
「そうでしょ。ニホンちゃんも楽しめるかなって思
ってね」
それで作ったというタイワンちゃんでした。
「それで四姉妹をね」
「ふうん、そうなんだ」
ニホンちゃんは主人公の格好には全く気付いていま
せん。こうしたことにはおっとりとしている彼女な
らではです。
そしてそのうえでゲームをしてです。感想をタイワ
ンちゃんに対して言います。
「面白いわ。買っていいかな」
「どうぞ。じゃあ楽しんでね」
「うん、そうさせてもらうわ」
こうしてニホンちゃんはにこにことしてそのゲーム
をプレイします。しかしです。
タイワンちゃんはそんなニホンちゃんを見て一人ほ
くそ笑んで呟きます。その言葉は。
「ニホンちゃんがあたしをそのまま自分自身に向け
る。そういうのもいいわよね」
「タ、タイワンそれはもう」
「ヤンデレ・・・・・・」
見ればタイワンちゃんの目がクリスマスの「中に誰
もいませんよ」の人になっています。どうやら彼女
は危険な領域に入ってしまったようです。さて、こ
れからどうなるでしょうか。
台湾のマイクロソフト美少女キャラがついにギャル
ゲーになった! 台湾の本気を見た
ガジェット通信で何回も紹介してきている台湾のマ
イクロソフトサイトの『Silverlight』のキャラクタ
ー達。 そんな彼女たちがギャルゲーになったという
話題になっている。
「藍澤光(あいざわひかる)」は9月下旬に台湾マイ
クロソフトサイトにてデビューし、翌10月下旬には
ハロウィンの 格好で再度驚かせた。
先日は4姉妹設定が公開され「藍澤光」以外に三女の
藍澤玲(れい)、二女の藍澤葵(あおい)、 長女の
藍澤優(ゆう)がサイトに公開されている。
そんな4姉妹が登場するギャルゲーが本家サイトに公
開されたというから驚きだ。
ttp://getnews.jp/img/archives/001720.jpg サイトにアクセスすると主人公の顔を決める工程から
始まる。 ここで2メガ以下の画像を読み込みイケメン
な自分の画像を使うといいだろう。 画像の大きさ、
角度なども微妙に調節することが可能だ。
ttp://getnews.jp/img/archives/00054.jpg
837 :
マンセー名無しさん:2010/12/22(水) 23:38:45 ID:qDWQsJAr
読み込むといよいよゲーム開始だ。ブラウザ上で動作
するので特にソフトウェアの導入は必要ない。 「お、
Flashで動いてるのかすげー」と思った人は甘い!
ここは『Silverlight』のプロモーションも兼ねている
ので もちろん『Silverlight』で動作している。
ゲームの内容は言葉の壁があるのでわからないが、ど
うやらクリスマスに関する内容だということは少しわ
かった。 途中ギャルゲーの様に選択肢も出てきてその
選択肢によって彼女たちの心境も変化するようだ。
その心境は表情によってわかるぞ。
また右上のボタンをクリックするとフルスクリーンで
遊ぶこともできる。
こちらは期間限定での公開となており来年の1月18日の
18時までとなっている。 ちゃんと遊んでみたいのだが、
日本語じゃないのがネックだ。是非日本語化してほしい
ものだ。
ttp://getnews.jp/img/archives/003105.jpg ttp://getnews.jp/archives/89562 かなり改編。
「目指せザリ王」
アイヌちゃんがです。困った顔になってニホンちゃん
とウヨ君のところに来ました。
そしてそのうえで、です。二人に対してこう言うので
した。
「ちょっと助けて欲しいことができたの」
「助けて欲しいって?」
「一体何が」
「うん、ホッカイの間のお庭の水溜りにね」
そこにだというのです。
「もうザリガニが一杯いて」
「ザリガニ?」
「それがなんですか」
「うん、そうなの」
まずはこう二人にお話するのでした。
「ザリガニがもう一杯増えて。困ってるの」
「ああ、ザリガニってね」
「生命力強いし繁殖力凄いですしね」
「おまけに何でも食べるし」
「放ってはおけないですよね」
「そうなの。それでもう増えて増えて」
仕方がないというのです。
「それで私一人じゃどうしようもないから。それで
なの」
「わかったわ。それじゃあ」
「ホッカイの間に行かせてもらいますね」
「有り難う。それじゃあ」
こうして三人で行くことになりました。けれどここ
でなのでした。
リュー君も来てです。三人に対してこう言ってきた
のでした。
「ああ待って。ザリガニならね」
「一緒に来てくれるの」
「これで四人かな」
「うん、それで御願いするよ」
あらためてこうお話するリュー君でした。かくして
ホッカイの間に四人で向かうことになりました。
かくしてホッカイの間に来て水たまりの傍に行くと
です。そこにはザリガニがこれでもかとうじゃうじ
ゃといました。ウヨ君がそれを見てこう言います。
「確かにこれだけいたらね」
「そうよね。お魚とかが大変よね」
ニホンちゃんも弟さんの言葉に頷きます。
「それじゃあ早速」
「捕まえていこうか」
こうしてザリガニを捕まえていくことになりました。
するとです。
リュー君が三人に対してです。あるものを差し出し
てきました。それが何かといいますと。
「ええと、釣り糸に釣竿」
「その先には烏賊」
「そう、ザリガニを捕まえるのにはこれが一番だか
らね」
それでだというのです。しかも一緒にポリバケツま
であります。
「それで捕まえたらここに入れてね」
「あっ、これなら」
アイヌちゃんもそれを見てわかりました。つまりで
す。
「捕まえてからこの中に入れて」
「そう、それならやりやすいからね」
「そうね。それなら」
アイヌちゃんも納得した顔で頷きます。勿論他の二
人もです。そうしてでした。
四人仲良く横に並んでザリガニ釣りをはじめていき
ます。ザリガニは次から次に面白い位に釣れていく
のでした。
ニホンちゃんもザリガニを釣りながらです。こんな
ことを言います。
「幾らでも獲れるって感じよね」
「というよりかはね」
ここでリューの訓の顔が厳しいものになります。そ
うして三人に話してきました。
「徹底的に獲らないと駄目だよ」
「徹底的になの」
「そう、徹底的にね」
獲るべきだとです。リュー君はこう主張するのでし
た。それはどうしてかというとです。彼のその口か
ら話されます。
「僕猫飼ってるじゃない」
「ああ、あの猫か」
ウヨ君がすぐに答えます。その猫は何かというとで
す。リュー君のお部屋にだけいるとても珍しい猫な
のです。ニホンちゃんのお家だけではなく町全体で
よく知られているとても珍しい猫です。
リュー君はその猫をとても大事にしています。しか
しなのです。
「あの猫って蛙食べるんだけれどね」
「その蛙に問題があるのね」
「よその部屋から入ってきた蛙の仲には食べたらま
ずいのもあるんだよ」
そうした蛙は実際にいます。特に有名なのはブジリ
ー君のお家の危険な色の蛙さん達です。
リュー君の話によるとです。その猫がよりによって
食べたら危ない蛙をなのです。
「ううん、それってまずいよね」
「かなりね」
「だからそれで今うちの部屋じゃ蛙を何とかしよう
って必死なんだよ」
リュー君は今度はニホンちゃんとアイヌちゃんに対
してお話します。
「そういうことがあるからね」
「私のお部屋の水たまりもなのね」
今四人が集まっているその水たまりのことです。つ
まりはです。
「ザリガニもなのね」
「そういうこと。気合入れて捕まえていかないとそ
れこそとんでもないことになるよ」
リュー君はあらためてアイヌちゃんに対して強く言
いました。
「僕の家だってそうだしね。うちの猫を何とかして
守りたいけれど」
「じゃあ私のお部屋も」
アイヌちゃんも真剣に考える顔になってそのうえで
お話をするのです。そうしてそのうえで、です。ま
たお話するのでした。
「ザリガニを何とかしないといけないのね」
そのアイヌちゃんの言葉です。
「さもないとお部屋がザリガニだらけになっちゃう
わね」
「そういえば」
ニホンちゃんも二人のお話を聞いているうちに気付
いたのでした。
「うちの家ってよそのお家から入って来た動物さん
達多いわよね」
「そうだね。そうした動物になるとね」
ウヨ君も真剣な顔で言います。
「取り返しがつかないことになるから」
「まずはこの水たまりから」
アイヌちゃんがその水たまりを見ています。
「していかないとね」
「そうね。それでこの水たまりの後は」
ニホンちゃんはそこからもだというのでした。そ
してそこはといいますと。
「皆でリュー君のお部屋に行ってそれで蛙さん達
を何とかしましょう」
「悪いね、何か」
「いいのよ。さもないとあの猫ちゃん達が大変な
ことになるから」
それでだというのでした。ニホンちゃんはアイヌ
ちゃんだけでなくリュー君のことも真面目に考え
ています。この辺りは流石ニホンちゃんと言うべ
きでしょうか。
そうしてザリガニ達を釣ってみると。本当にかな
りの数でした。
「こんなにいたのね」
「流石に予想外だったな」
アイヌちゃんもウヨ君も驚きを隠せません。
「まだいそうだし」
「しかも蛙もだしね」
「大変だけれど頑張ろう」
けれどです。ニホンちゃんはこう言って励ますの
でした。
「何でも少しずつ続けていけばよくなっていくか
らね」
諦めたら駄目というのです。この問題についての
ニホンちゃん達の戦いはこれからでした。
<ウチダザリガニ>捕獲10万匹超 北海道洞爺湖
北海道洞爺湖で今年度、生態系を乱す恐れのある特
定外来生物「ウチダザリガニ」の捕獲数が10万匹
を超えたことが20日、洞爺湖、壮瞥両町と関係団
体で作る「洞爺湖生物多様性保全協議会」の臨時総
会で報告された。昨年度(4万3000匹)の約2.
3倍で、両町が駆除に当たる臨時職員を2人から6
人に増員したことなどが功を奏したとみられる。
洞爺湖でウチダザリガニが発見されたのは05年。
繁殖力が強く、在来生物を駆逐する恐れがあるため、
昨年度からカゴを仕掛けるなどの本格的な捕獲が始
まっていた。
また、生息域の調査では、温泉街を挟んだ東西9キ
ロの範囲内にとどまり、湖全域には拡大していない
ことが確認された。しかし生息範囲の西端では密度
の増加がみられており、協議会メンバーの吉田剛司
・酪農学園大准教授は「継続的な駆除の仕組み作り
が早急に求められる」と指摘した。【新庄順一】
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101221-00000127-mai-soci
毒ガエル:石垣島で繁殖 イリオモテヤマネコがピンチ
沖縄県石垣市の石垣島 沖縄県石垣市の石垣島で、
南米原産で猛毒を持つオオヒキガエルが繁殖し、
生態系への影響が懸念されている。西に約15キ
ロ離れた西表島でも生息が確認され、カエルも食
べる同島の特別天然記念物・イリオモテヤマネコ
にも脅威だ。このため環境省は、繁殖した石垣島
で島民からハンターを募って捕獲作戦に乗り出し
た。環境省が外来生物駆除に市民の手を借りるの
は石垣島だけといい、毒ガエルとの攻防が繰り広
げられている。【関谷俊介】
石垣市の環境省石垣自然保護官事務所によると、
オオヒキガエルは1978年、サトウキビの害虫
駆除のため十数匹がハワイから沖縄県の大東諸島
を経て石垣島に持ち込まれた。
当初はサトウキビの害虫、コガネムシの仲間やム
カデの駆除に重宝された。だが、動くものは何で
も口に入れる習性があり、クワガタやホタル、絶
滅危惧(きぐ)種のセミ「イシガキニイニイ」も
餌食(えじき)に。現在は島内に3万〜5万匹生
息していると推定されている。
◇飼い犬がくわえたまま死ぬ
体長は15センチほど。体を圧迫されると、目の
後ろにある耳腺(じせん)から猛毒を出す。海外
では口に毒が入った人が病院に運ばれた例もある
という。石垣島では飼い犬がこのカエルをくわえ
たまま死んでいるのが見つかったり、特別天然記
念物のカンムリワシがくわえて飛び去るのが目撃
されている。
約10年前から西表島でも度々見つかっている。
船に入り込んで運ばれたらしい。
05年に飼育や持ち運びが禁止される特定外来生
物に指定され、環境省は「石垣島の個体数から減
らそう」と捕獲に乗り出した。3年前から石垣島
民約80人を「ハンター」に委嘱。島内約10カ
所に回収ボックスも設けた。夏場の約1カ月には
捕獲キャンペーンを実施し、期間中、捕獲数や大
きさを競って表彰するなど、あの手この手で捕獲
作戦を展開。1年目の捕獲数は約2500匹だっ
たが、今年は約6500匹を捕まえた。
毎年最も多く捕まえる名ハンター、花き農家の喜
友名(きゆな)茂さん(58)は「十数年前から
増え続けてきたが、今年は昨年に比べて減ったよ
うに思う。続ければかなり減っていくのでは」と
手応えを話す。
854 :
マンセー名無しさん:2010/12/24(金) 11:09:12 ID:Si5/KzWR
◇主な登場人物◇ (一部抜粋、順不同)
二ホンちゃん‥‥‥‥本編の主人公。可憐で弱気な美少女。
カンコ君‥‥‥‥‥‥二ホンちゃんになにかとちょっかいを出すが自滅する事多し。強きに従い弱きをいたぶる。
アメリー君‥‥‥‥‥クラスの番長。一番大好きの陽気な暴れん坊。
エリザベスちゃん‥‥権謀術数に長けたお嬢様。ちょっと嗜虐的なところがある。
ゲルマッハ君‥‥‥‥金髪碧眼の知性派。マイスター並みの器用な手をもつ。
アーリアちゃん‥‥‥ゲルマッハ君の双子の妹。暗殺者として養成された暗い過去を持つ。二ホンちゃんが大好き。
フランソワーズちゃん‥ワガママいっぱいのクラスの女王様。エリザベスちゃんとの仲は宿敵と書いて友と読む。
マカロニーノ君‥‥‥美女と美食をこよなく愛するプレイボーイ。
ロシアノビッチ君‥‥良家の御曹司のはずが、家が破産して今は貧乏暮らし。小学生なのに呑んだくれる日々。
チューゴ君‥‥‥‥‥クールで不気味な策士。クラスの不良的存在。
タイワンちゃん‥‥‥二ホンちゃんの親友。元気印の拳法娘。チューゴ君に絡まれて困っている。
アサヒちゃん‥‥‥‥二ホンちゃんを困らせることが好きな捏造娘。チューゴ君が好き。
ベトナちゃん‥‥‥‥昔アメリー君とけんかしたときの後遺症なのかどこか影のある少女。
トル子ちゃん‥‥‥‥菓子処『おすまん堂』の看板娘。二ホンちゃんの親友だけど時々・・・・。
フラメンコ先生‥‥‥五年地球組の担任。情熱的指導で子供たちを導く。
ウヨ君‥‥‥‥‥‥‥二ホンちゃんの弟。姉を心配しつつ見守っている。三年地球組。
ラスカちゃん‥‥‥‥アメリー君の義理の妹。幼さを色濃く残す無垢な少女。三年地球組。
ハプスブルク先生……三年地球組の担任。没落した旧家のお嬢様で、保母さんタイプ。
こちらに詳しい人物紹介等があるニダ。
http://web.archive.org/web/20070909045156/funshei.at.infoseek.co.jp/about.htm 二ホンちゃんwiki(人物編)
http://nihonchan.jp/cgi-bin/pyukiwiki/index.cgi?%bf%cd%ca%aa