韓国料理は日本料理のように世界的人気になるか?55

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378マンセー名無しさん
ソウルの置屋で、深夜、アガシがラーメンをつくってくれた。
二人でしんみりすすると、せつない気持ちになり、言葉が少なくなった。
立ち上がると、「遅いから泊って行ったら」 と顔を胸にうずめた。ほんのり汗っぽい髪がにおった。
「大丈夫だよ」 と店をでたが、外は雪になっていた。
身をきるような風が吹き抜け、灯りのまばらな商店街をガタガタ鳴らす。
車が途絶えた路を、帰る方角へ、とぼとぼと歩いた。
顔に凍りつく雪をを手ではらい、アガシの温かい部屋を思い浮かべた。
「オレはいま何をしてるのだろう」、そんな自問自答を繰り返した。
あぁ、あの青春と蹉跌の日はついこの間のことのようだ。