北朝鮮の料理
北朝鮮には、朝鮮半島の三大名菜(平壌の冷麺と、開城の湯飯、全州のビビンパ)のうち前者2菜が含まれて
います。キムチなどは、南に比べると全体的にさっぱりとして薄い味つけ。とうがらしの含有量も少なめです。
首都の名前を冠された平壌冷麺(ピョンヤンレンミョン)は、そば粉を主原料に、小麦粉やじゃがいもの粉な
どを混ぜ込んだ麺をゆでて、冷水で冷やし、金属製のお椀に入れて具(キムチ、ゆでたまご(錦糸たまごのこ
とも)、きゅうり、梨、ゆでた鶏肉など)を乗せ、肉汁と水キムチからとった冷たい透明なスープをかけたも
の。水冷麺(ムルレンミョン)とも呼ばれます。
本場・平壌の一流ホテルである高麗ホテルのレストランでは、豪華なチェンバン麺(チェンバンミョン)という、
メニューもあります。
また、北朝鮮の東部海岸の町・咸興(ハムフン)が本場とされる、麺を辛味噌のコチジャンで和えて具を添え
た水気のない冷麺、ピピン(ピピム)ネンミョンもあります。これら冷麺の麺は盛り付けられた段階で非常に
長いため、一緒に供されるはさみで切ってから食べることに。
一方、開城の湯飯(ケソン・クッパ、ケソン・タンバン)は、滋味あふれるスープごはん。高麗時代の都であり、
文化的な先進都市だった開城からは、ほかにも高価な食材を使ったポッサムキムチや、重ねたお餅にスープを入
れたチョレンイトックなどの独特な料理が誕生しています。
http://www.e-food.jp/map/nation/northkorea.html