【韓国】サムスン、世界初30インチ・有機EL・3Dテレビを開発【2009年10月27日】
サムスンモバイルディスプレイは27日、視聴時の幻惑を除去した
Full HDクラス30インチAM-OLED 3D TVを世界で初めて開発したと明らかにしました。
本製品は「自己発光」するAM-OLEDの特性からバックライトを必要とせず、
画面サイズ30インチ、パネル厚は2.5mmの超薄型を実現しました。
サムスンモバイルディスプレイは独自開発し特許を取得している
SEAV(Simultaneous Emission with Active Voltage:同時発光駆動)技術を採用し、
3D TVのクロストーク(Crosstalk:左右の映像が重複する現象)を完全に除去することで、
幻惑がなく視聴者の目の疲労感を大幅に削減することに成功しました。
3D TVの原理は、躍動する立体感を再現するため、
偏光メガネの左右の側に交互に映像を伝達して錯視効果を出すものです。
クロストークとは3D TVの視聴時に、左目と右目にそれぞれ送られる映像が
互いに重なって見える現象で、立体感が削がれるうえに幻惑を誘発し、
3DTVを市販化するにあたっての最も大きな問題点の一つとして指摘されていました。
既存のTV(CRT、LCD、PDP)の場合、画素により構成された水平の走査線に従って
上から下に画面が転換する漸次的な駆動方式であり、
偏光メガネの左右の偏差を利用する3D映像の実現には構造的な限界がありました。
特にLCDの場合、液晶の応答速度が左右の映像の変換速度に追従できないため
鮮明な3D映像の再現が不可能となっていました。
続きます
2009年10月27日
http://www.samsung.com/jp/news/newsPreviewRead.do?news_seq=15232