>>61 それの追記をオリジナルから転載
ガス田掘り at 2010年01月31日 19:11
ガス田掘りです。皆様コメント有難うございます。ちょっとだけ追記しますね。
今の砕氷船ってのは、コメ18殿が仰るとおり、バラスト水の移動と駆動力を組み合わせて効率よく砕氷していきます。これは極論すれと「はさみ」と同じ原理でして、船のどこかにはさみの軸と同様の仮想支点を置いて、そこから梃子の原理で砕氷していきます。
その緻密な制御があるから、砕氷時の船体ショックを抑えつつ、高能率の砕氷航行が可能なんですね。
今回の半島砕氷船については、試験を無理やり成功させるため、船をボトムヘビーにして10ノットで氷棚に突っ込みました。何と言うか、この船はバラスト水の移動で「はさみの軸」がブレまくった感があり、砕氷の制御がまともに出来たか疑問です。
コメ11殿や14殿が仰る「船体の対衝撃試験」ってのも強ち間違いでは無いと思いますよ。多分、実験時は凄い衝撃だったはず。
因みに、私がこの船に疑問を感じたのは、その形状が明らかに砕氷に不適だからでした。氷棚を航行するには、船首で割った氷を船腹部分で拡張する必要がありますが、この船形では氷が船腹を押して直ぐに身動き取れなくなるでしょう。
何と言うか・・・汎用コンテナ船の船首と船尾を改修しただけとしか見えませんし、船体全体が不必要に「こわい」だけでしなやかさの無い船になっている気がしました。
もう一つ感じた疑問が、駆動力の不足と使い方の勘違いです。この半島船の諸元を掲載しているホームページを見ると、アジマススラスタとかトンネルスラスタとか結構な装備が付いていますが、
これってどう見ても半島人が外洋で船酔いしたくないための勘違い搭載じゃないかと邪推したくなります。・・・まあ、いつもの過剰デコレーションで復元力落としてるし、乗り心地もアレでしょうけどね(笑)。
何にせよ、コメ23殿の仰るように、極洋航海に耐えるだけの推力を出せるか怪しいもんです。何より、あんな駆動系じゃ砕けた氷を巻き込んであっという間に故障しますよ。私見ですけど、砕氷船の主機に使うもんじゃないと思います。
駄文失礼