124 :
マンセー名無しさん:
金大中 獄中書簡
http://furuido.blog.so-net.ne.jp/2009-08-19 金大中は獄中から息子達に書簡を書いた。獄中からの手紙はもちろん検閲されるし、長さにも制限がある。一月に二回だけ許可される。
この悪条件で金大中は子どもたちのために米粒大の小さな文字で書き続けた。書き損じの捨てられた手紙を牢番が拾って読んで感動したほどの内容。
参考書など牢屋にはないはずだが、これからこの本(古典が多い)を読みなさいと子どもたちに課題を示しており金大中の蓄積した
読書量のスゴサが伝わった。獄中書簡として出版された(岩波)。80年前後だったか?
金大中の大統領就任式(97年)はTV中継を観た。就任演説は、わたしが生涯聞いたライブの演説では最高のものだった(オバマなど足元にも及ばない)。
もちろん原稿など読まず、ゆっくりと、国民に諄々とおのれの信念を語った。威厳があり、堂々としていた。言葉が浮ついていない、
言葉を従えているのである(金大中のようなニンゲンにとって、
スピーチライターの書いた原稿を読むなどおよそ、考えられないことだろう)
金大中拉致事件(73年8月)はニッポン国にとって恥ずべき事件。韓国CIAが計画的に都内のホテルから金大中氏を拉致したことが明白なのに
原状回復(ニッポンに連れ戻すこと)を放棄した政府の弱腰。ニッポン(政府も国民も)が国際的な笑い物になった。自国で拉致が発生したのに
調査も原状回復も要求せず、政府国民とも泣き寝入り、知らん顔なのはニッポンだけだろう
(北朝鮮に対しては、拉致問題、ユルさん、えけん!、と、騒ぐ格好だけをしているが相手にされないのは当たり前である)。ニッポンは主権国だ!と
言いたいのなら態度をもって示せ。
どんな小国でも他国の国家権力犯罪が白昼堂々行われたら、国交断絶、断固抗議するに決まっている。
生涯に6回投獄され、死刑判決まで受けた。海外(米国)逃亡生活3年。凄まじい人生であった。
8月17日深夜逝去、85歳。
125 :
マンセー名無しさん:2009/09/11(金) 02:02:05 ID:Jzxab+YN
金大中 獄中書簡 岩波書店
http://www.ymm-shoka.com/kdj.htm 一国の指導者たればその略歴はさぞ華々しいものだろうと想像するが、大統領当選までの道のりは実に波乱万丈だ。
韓国民主化運動の中心人物だった著者だが、1980年の政変により約2年間の獄中生活を余儀なくされた。
本書にはそんな逆境生活の中で家族に宛てた29通の手紙が収録されている。
まず、書簡全体を通して感じられたのは著者の篤い信仰心だ。逆境の受け止め方や家族への愛情などに対して
顕著に見受けられる。いかなる信仰であれ、敬虔な信者の言動には排他的な側面が見られるものだが、
著者の場合は他宗教の良い点を認め、また自ら信仰する教義の弊害をも同時に認めている。
そんな著者の内面から搾り出すようにして書き出された証言は、下手な教典よりもずっと読者の心に響き、しばしば畏敬の念を抱かせる。
そして次に注目したいのは話題の深さだ。宗教はもちろん、歴史、哲学、道徳、経済、近隣諸国を視野に入れた政治論など、
事の正否の判断は私には出来ないが一読の価値はあるだろう。また、本書の後半に見られる各書簡には、「思想の断片」と称した
著者の思いが綴られており、その内容には深い箴言性を感じる。
126 :
マンセー名無しさん:2009/09/11(金) 02:09:26 ID:pVrlIXov
韓国の元大統領、金大中さんが亡くなられました。金大中さんは、韓国の民主化と南北朝鮮の和解と統一に、その生涯を捧げられました。
また、われわれ日本人に対してはたえず、和解の手を差しのべ、両国民の交流を促しました。金大中さんについては、日韓両国はもとより
アジアと世界の多くの人びとが、尊敬と親愛の感情を持ちつづけました。このことは、現代の政治家のなかでは、きわめて稀なことです。
金大中さんのご逝去を、心からお悔やみ申し上げます。
手元に、金大中著『獄中書簡』(岩波書店1983刊)があります。朴正煕大統領暗殺事件後、クーデターにて実権を掌握した全斗煥は、
全国に戒厳令を敷くとともに、民主化を求める野党政治家を逮捕しました。これに反発した光州市民の民主化要求デモは、特殊部隊によって
鎮圧され、市民多数が虐殺されました。そして獄中の金大中さんは、この光州事件を扇動したとして、死刑判決をうけました。
この本は、このときに獄中から家族宛に書かれた29通の手紙からできています。
手紙には金大中さんの、敬虔なカトリック信者としての神への信頼と忠誠、家族への深い愛情が、あふれていました。また、洋の東西の思想や
哲学が幅広く言及され、知的好奇心の旺盛さとその水準の高さに、憧れと尊敬の気持ちを強く持ちました。
金大中さんは『獄中書簡』の冒頭に、「日本で、私のために数百万の署名が集められ、各地でデモンストレーションが起こっているということを
知ったとき、私がどんなに強く励まされ、感謝したことか!」と日本の読者に書き送っています。
127 :
マンセー名無しさん:2009/09/11(金) 02:17:59 ID:zpjp+oEG
社説
金大中氏死去 民主化運動を体現した(8月19日)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/183409.html 韓国の金大中(キムデジュン)元大統領が亡くなった。先月から肺炎で入院し、治療を受けていた。85歳だった。
第2次大戦後、軍事独裁から民主主義へと激動の歴史を刻んだ国で、その歩みを体現した。暗殺未遂、死刑判決による投獄、そしてノーベル平和賞受賞−。
波乱の人生だった。
心から哀悼の意を表したい。
日本との関係で記憶に残るのは、1973年の金大中事件だ。
祖国の民主化運動のため滞在していた東京のホテルから、当時の韓国中央情報部(KCIA)に拉致された。
船から海に投げ込まれそうになったが5日後、韓国で解放された。
暗殺が目的だったとみられている。
日本への主権侵害も問題となったが日韓両政府は政治決着で真相にふたをした。日本政府が当時、もっと毅然(きぜん)と対応していれば、
金氏へのその後の迫害を防げたかもしれない。
デモ隊と軍との衝突で多数の死傷者が出た80年の光州事件。金氏は「首謀者」として捕らえられ、死刑判決を受けたが、後に釈放された。
128 :
マンセー名無しさん:2009/09/11(金) 02:19:55 ID:zpjp+oEG
社説
金大中氏死去 民主化運動を体現した(8月19日)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/183409.html いくつもの死線をくぐり97年、73歳の時に大統領に当選した。4度目の立候補だった。
「私たちは、倒れても絶えず立ち上がり、新しい出発をしなければならない」−。「金大中 獄中書簡」(岩波書店)にそうつづっている。
言葉通り、不屈の信念を貫いた。
金氏が生涯をかけて取り組んだもう一つの挑戦は、南北統一だ。
大統領就任後、北朝鮮への敵視をやめ対話を促す「太陽政策」に乗り出した。そして、2000年6月、北朝鮮を訪問し、
金正日(キムジョンイル)総書記と対面する。米ソによる朝鮮半島分断後、初の南北首脳会談だった。
両首脳は「統一を目指す」ことで合意した。金氏は帰国後、「われわれの未来は和解も協力も統一もありえると確信した」と語った。
その後、金氏側から北朝鮮に巨額の送金が行われていた−と暴露され、「首脳会談を金で買った」と野党から批判された。
だが、朝鮮半島に一時的にせよ大きな緊張緩和がもたらされたのは事実だ。ノーベル平和賞にふさわしい功績だったろう。
南北首脳会談後の01年にブッシュ米政権が誕生したことなどから、北朝鮮は外への扉をまた閉じていった。
昨年に発足した李明博(イミョンバク)政権は太陽政策の見直しを表明し、南北関係に好転の兆しはいまだ見えない。
北朝鮮の核開発による国際社会への脅威は大きくなるばかりだ。その軍事的な示威行為を思いとどまらせる交渉の「窓」を開けるため、
日韓両政府は、金氏の遺志を継いで粘り強く働きかけを続けてほしい。
129 :
マンセー名無しさん:2009/09/11(金) 02:34:21 ID:oMlIt1rZ
金大中氏を悼む:訴え続けた東北アジアの平和=和田春樹
◇韓国民主主義の代表・金大中氏を悼む
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090827dde018070052000c.html 金大中氏は韓国民主革命の牽引(けんいん)車であった。苦難に耐えて、死の危険ものりこえて、韓国民主主義のために闘った人であった。
そういう人がいたから、韓国の民主主義は実現されたのである。だが、当然ながら金大中氏だけが立派であったのではない。
苦難の現代史の中で韓国人はおどろくほどの頑張りをみせた。金大中氏を悼む市庁前広場の人々のつきぬ流れをみて考えたことは、
韓国人の智恵(ちえ)と勇気と頑張り抜く精神が金大中氏によって代表されているということだった。
私は弔問の記帳に「偉大な生涯であった」と書いたが、この人を生んだのはこの国民なのである。
金大中氏は日本と韓国との関係をも大きく変えた人であった。私は金大中氏の獄中書簡を高崎宗司氏らとともに訳して、
1983年に出版したのだが、亡命地からよせられた序文の中で、金大中氏は、自分は「日本の皆さんとの特殊な因縁によって、
韓国人の誰よりも、日本人との間に心の共感帯をもっていると信じている」、韓国と日本の関係において
「門を開く役割を担いたい」と書いていた。
その言葉通り、金大中氏は大統領になってのち、小渕首相と日韓共同宣言を出し、村山談話にもとづく歴史の反省を受け入れて、
未来志向のパートナーシップを打ち出した。文化開放を推進し、日韓交流のレベルを決定的にひきあげた。そういう人であっても、
日本の近年の北朝鮮認識にみられる加害者性を忘れた被害者意識には憤りを感じておられた。先年、お宅を訪ねた際、
日本の良識ある人々は命がけで状況を変えるために努力しなければいけないのではないかと厳しい指摘をうけたことは忘れられない。
抜本的にいままでの対北朝鮮政策をあらためなければならないのは日本だ。
金大中氏が開いた和解と共存、協力の道を歩むしか他の道がないことがすでに明らかである。北朝鮮は重みのある弔問団をソウルに派遣した。
金大中氏は死してなお東北アジア平和の道をわれわれすべてに訴えている。(わだ・はるき=東大名誉教授、現代朝鮮研究)
130 :
マンセー名無しさん:2009/09/11(金) 02:41:47 ID:HnCGWn2P
韓国でベストセラーとなった獄中の金大中(前韓国大統領)に宛てた妻からの愛の手紙
茨の道の向こうに
獄中の夫へ祈りの書簡
李姫鎬/著 羅愛蘭/訳
http://www.tohoku-bunko.jp/details/00014.html 愛するということは、お互いが見つめ合うことではない。二人が同じ光を見ることだ、という。死刑判決を受けて獄中にある夫に、
婦人はほとんど毎日、日記に近い励ましの手紙を書き送る。ラブ・レターは夫婦のものだが、神がそこに無言で立ち合い、
この長い苦悩の時を支えているのが見える。金大中大統領は明確な国家観と哲学を持つ指導者だが、その強運も人間的深みも、
すべて陰にこの上なく真摯で誠実な婦人の支えがあったからだということが、この本からひしひしと伝わってくる。(曾野 綾子氏推薦文)
●定価 1,575円(本体1,500円+税)
●A5判/352頁(カラー4頁)
●本文2色刷り
発行所/株式会社 創童舎
131 :
マンセー名無しさん:2009/09/11(金) 02:47:40 ID:6M/FrJK8
金大中獄中書簡
http://mmatusaka.exblog.jp/5008436/ 投獄されたまま死刑の確定した金大中氏は月に2回だけ許された家族への手紙を書いた。
21センチ×30センチの限られた紙面に込められた想いが伝わってくる。
牢番の官吏にとって、獄中の金大中は国を転覆させる極悪人のはずである。
ゴミ箱に捨てられた書き損じの手紙やメモを目にした牢番は、やがて引き込まれ、
むさぼるように読み、ついには、この人こそ韓国を救う救世主であると確信するのである。
(のちに民衆は金大中氏死刑を許さず、開放される事になる。)・・・
そんな話を聞いたので、今その獄中書簡を読んでいる。
最後まで諦めずに(というより最後まで人間らしく自分らしく)自分の最善を尽くした。
キリスト教徒でもある金大中氏の「敵を憎まず、許し、愛する」生き方に共感を覚える。
まだまだ修行が足りない。
氏の手紙(書簡)は回を重ねるごとに、(紙面が限られている故に)字が小さくなり、
長くなっていく。簡潔に分かりやすく書く一方で、(処刑までの限られた時間故に)
全てを伝えようという気持ちもあったのだろう。
改めて、情報発信の意味を自らに問いかけている。具体的な表現の仕方も工夫の必要がある。
支持者の方が、白抜き文字は見にくいんだよとおっしゃった。白地(薄灰色地)に黒字の方が、
誰にも自然に受け入れられるかもしれない。というわけで、デザインを変えてみた。
132 :
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:2009/09/11(金) 02:47:58 ID:0m/H/iZn
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マンセー名無しさん:2009/09/11(金) 02:52:33 ID:kAAKPYsp
和田春樹さんが毎日新聞に、金大中氏追悼のエッセイを載せました。彼は国葬にも列席したようです。
和田氏は金大中氏の獄中書簡の翻訳を出しています。和田氏は金元大統領にもう一度ピョンヤンに
行ってもらいたいと思っていたが、入院で果たせなかった、そして、米朝会談をはじめてほしい、
制裁をかけながら6者協議を再開せよといっても無理だ、根本的に対北朝鮮政策を改めなければならないのは日本だ、と
書いています。
日本の政策の変更を、というのが趣旨ですが、制裁一本槍の拉致家族会に対する反論でしょう。
このへんに彼の考えがよく出ています。国論には影響しない。しかし、憎悪だけでは事態の改善は望めません。
134 :
マンセー名無しさん:2009/09/11(金) 03:45:37 ID:Ljhz3yt0
135 :
マンセー名無しさん:2009/09/11(金) 03:49:43 ID:KEKEr4Ab
8月23日 牧師室だより467 『キリストと歴史を信じる』
http://www012.upp.so-net.ne.jp/tokumaru/bokusidayori.files/dayori200908.htm 韓国の金大中元大統領が18日に85歳で天に召されました。熱心かつ誠実なキリスト者として多くの人々の心に貴重な証しを刻んでいます。
かつて政治犯として死刑判決を受け、獄中にあった時に記された獄中書簡集が日本語でも出版されていますが、困難な時代の中にも
希望を失わずに生きた骨太な生き様を支えていたのは、他ならぬ生けるキリスト御自身への揺るぎない信頼であったことがはっきりと
見て取ることができる感動的な書物です。
先日の新聞である記者が、次のような文を記していました。「98年2月、大統領就任前のインタビューで、居合わせた全員の心に
強く刻まれた言葉があった。長い政治生活の中で危険の中に身を置きながら、なお勇気と希望を失わなかったのはなぜかとの質問に、
金氏は『キリストと歴史への信頼です』と答えた」(毎日新聞19日朝刊)。この記者は「歴史への信頼」に力点を置いてその後の
記事を記していますが、金氏自身からすればここでの中心は明らかに前者の「キリスト」にあり、歴史もまたこの生けるキリストの
御支配のもとにあるという信仰があったことは明らかです。この人物の生涯を見るときに、私は奴隷から宰相へと波乱に満ちた人生を
歩んだ、創世記に出て来るヨセフの姿を思い起こします。キリストと歴史を信じることが勇気と希望に生きる人生の秘訣です。