ロシア、北朝鮮の核開発計画阻止目指した国連制裁支持=米調整官
2009年 08月 4日 14:39 JST
[モスクワ 3日 ロイター] 米国務省のゴールドバーグ調整官(北朝鮮制裁担当)は3日、
北朝鮮の核開発計画を阻止することを目標とした国連制裁に対し、ロシア政府が支持を再度表明したと述べた。
ロシア外務省高官と意見を交換するために現在ロシアを訪問中のゴールドバーグ調整官は、
ロイターとのインタビューに応え「全ての国連安全保障理事会メンバーの間に、(対北朝鮮制裁を含む)
国連決議の導入を支持するという一致した見解があるとの印象を持っている」と述べた。
その上で、国連決議は「北朝鮮国民を罰するためのものではなく、朝鮮半島の非核化と核不拡散という
全ての国が共有する主要な目標を達成するためのものだ」と述べた。
ロシアが国連制裁を実施するために十分な責任を果たしているかとの質問に対しては
「安保理全体に、この目標への強い支持があるとの印象を持っている」と述べるにとどめた。
北朝鮮が今年5月に2度目となる核実験を強行したことを受け、国連安保理はすでに実施されいていた
武器輸出禁止の強化など対北朝鮮制裁を含む国連決議を採択。さらに、人道援助と関連のない北朝鮮との
金融取引を打ち切り、北朝鮮の核およびミサイル開発計画に関与した企業と個人を国連のブラックリストに
追加することを呼びかけている。
中国も前週、ロシアと同様の支持を表明している。
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-10379320090804
米の大型貫通爆弾、来夏にも配備可能に 核開発の地下施設に照準
2009.8.4 17:04
ロイター通信によると、米空軍当局者は、地下施設の破壊を狙う新型の大型貫通爆弾(MOP)が、
来年7月にもB2ステルス爆撃機への搭載が可能になるとの見通しを示した。
核開発を進める北朝鮮、イランの地下施設に対する攻撃を想定している。
新型の大型貫通爆弾は、旧イラク軍の地下施設攻撃を狙って開発されたGBU28型など、
これまでの地中貫通爆弾(バンカーバスター)を上回る貫通力と破壊力を狙う。
現在試験中で、完成すれば通常爆弾としては世界最大級となる。爆弾の総重量は13・6トン、
炸薬量は2・4トン以上。同通信は、滑走路破壊に使用される特殊爆弾BLU109型と比較して、
「10倍以上の破壊力を持つ」と伝えた。(ワシントン 山本秀也)
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090804/amr0908041706010-n1.htm
春・夏・秋・冬
「スポーツの秋」とは言うものの、本紙記者にとっては、スポーツは夏が熱い。
「コマチュック」(初級部中央サッカー大会)、「ヘバラギカップ」(初級部中央バスケットボール大会)、
在日朝鮮学生中央体育大会、そしてインターハイ(「全国」高等学校総合体育大会)と、
大きな大会が目白押しだからだ
▼今年も大会に向け練習に励んできた各地の朝鮮学校生徒たちが、
炎天下のグラウンドや蒸し蒸しした体育館で青春の汗を流している。
そうして学校の数、選手の数だけ熱いドラマが生まれる。
取材過程で知り合った人たちが活躍し、取材で再会したときはとくにうれしいものだ
▼2年前の「ヘバラギカップ」で取材したある選手と再会した。
当時は背番号がパンツに隠れて見えないほど小柄だったその選手が6年生になり、
「ウリハッキョの名をとどろかせたい」とたくましい姿を見せてくれた。
荒々しくも気迫あふれるプレーでチームを牽引し、見事メダルと優秀選手賞を受賞した
▼保護者や同胞の応援合戦も見どころの一つだ。
最近は父母や祖父母だけでなく一般同胞まで駆けつけ一緒になって応援するケースが増えた。
地域同胞が一つに結束する「大事な同胞行事」だという。
子どもたちの汗と涙は同胞社会の潤滑油になっている
▼サッカー男子朝鮮代表がW杯本大会出場を決め、在日同胞スポーツ界も盛り上がりを見せている。
安英学、鄭大世選手をはじめ祖国とウリハッキョの名誉を輝かせた数多くの同胞アスリートたちも
熱い夏を経験し成長していった。紙上でもますます盛り上げていきたい。(天)
[朝鮮新報 2009.8.3]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/08/0908j0803-00001.htm
「150日闘争」 100日を総括 労働新聞が社説掲載
労働新聞7月29日付は、「150日戦闘の勝利のためにいっそう力強く走ろう」と呼びかける
社説を掲載した。
同紙は、「党の呼びかけを受け止め、すべての人民が150日戦闘に果敢に立ち上がった時から
100日がたった」とし、この100日間を「全人民的な総攻勢で大革新、大飛躍を起こし、
強盛大国建設の勝利を早めた誇らしい100日であり、帝国主義者のいかなる圧力と封鎖の中でも
動じることなく自主の道に従って進む先軍朝鮮の尊厳と気概を力強く誇示した誇り高い100日であった」
と総括した。
同紙は、「150日戦闘」終了までの残り50日間に、
「150日戦闘」を勝利のうちに締めくくるための総突撃戦をいっそう果敢に繰り広げ、
「今年を必ず強盛大国建設の歴史的転換の年、変革が起こる年にしなければならない」と強調した。
[朝鮮新報 2009.8.3]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/04/0904j0803-00004.htm
南南協力強化 新国際経済秩序を 労働新聞が主張
労働新聞7月30日付の論説は、発展途上国が南南協力を強化して新たな南南経済関係を樹立するなら、
古くて不平等な現在の国際経済秩序は崩れ、公正な国際経済秩序が樹立されるだろうと強調した。
同紙は、これまで南南協力は発展途上国が政治的独立を強固にして経済的難関を克服し、
経済的自立を遂げるうえで大きな役割を果たし、こんにちに至ってもその重要性は日を追うごとに
大きくなっていると指摘した。
同紙は、南南協力の強化は西側の列強が樹立して維持している搾取と略奪の古い国際経済秩序を壊す
ことのできる効果的な方法となると強調した。また、南南協力の強化は発展途上国が帝国主義者の制裁と
内政干渉を打ち砕き、国の政治的安定と自立的な経済の発展に有利な環境をもたらすことになるとも指摘した。
[朝鮮新報 2009.8.3]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/04/0904j0803-00003.htm
三伏の時期、夏バテ防止のタンコギジャン 平壌で人気
三伏の時期に入った最近、首都のいたる所にあるタンコギ(犬肉)店に多くの人が訪れている。
昔からわれわれの祖先は、三伏のころには足の甲にタンコギジャン(スープ)が落ちただけでも
健康に良く、この時季にアワや白米のごはんを熱いタンコギジャンに混ぜて食べれば、
汗をたっぷりかいて夏バテによる病を予防し、体調も整えられると信じてきた。
これはタンコギの効能と関連している。
高麗医学全書である「東医宝鑑」によると、タンコギは体を温める食材で、毒性が無いので、
五臓を穏やかにして血液を調整し、腸を丈夫にするばかりでなく骨髄を補い腰やひざを温めるとともに、
陽の気を起こして気力を充実させるという。
最近、朝鮮ではタンコギジャンの品評会と経験発表会などを通じて伝統的な民族料理をさらに
発展させている。
また、各地にタンコギを専門とするレストランを設けて人民をもてなしている。
タンコギジャンは海外同胞や外国人の間でも人気を集めている。(朝鮮通信)
[朝鮮新報 2009.8.3]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/04/0904j0803-00006.htm
中国で実務接触 北側言論分科委と南側言論本部
6.15共同宣言実践北側委員会言論分科委員会と南側委員会言論本部が7月29〜31日にかけて
中国・瀋陽で実務接触を行った。
南側委員会言論本部によると、双方は代表者会議や会合など北南言論人の間の交流を続けていくことで合意。
来年に6.15共同宣言発表10周年に際した報道写真展示会や「韓日合併」100年に際した
写真展示会などを双方の言論人の主催で行うことなどで意見の一致を見た。
双方はこれらの問題について今後も協議していくことにした。
[朝鮮新報 2009.8.3]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/05/0905j0803-00001.htm
人権週間 山口集会 山口、福岡などの活動、調査報告
◆過去の歴史知り、権利擁護を
2009「在日朝鮮人歴史・人権週間」山口集会が7月18日、下関市民活動センターで行われ、
同胞、日本人ら約50人が参加した。
◆長生、麻生炭鉱など
主催した山口集会実行委員会は07年11月、第1回「在日朝鮮人歴史・人権週間」の全国集会を
宇部市で開催、最終日集会アピールで、長生炭鉱水没事故の真相究明などを日本政府と山口県内の
関係当局に対し強く求めた。
日本の朝鮮植民地支配100周年を来年に控えるなか、今なお残る在日朝鮮人の権利問題の解決に向け、
過去の歴史を知り現在の人権状況を国際的な人権擁護の趨勢から捉え直そうと今回の集会が企画された。
関係者は、こうした活動が日本の平和と人権擁護、南北朝鮮と日本との和解と友好、平和に貢献する
ものと確信している。
集会ではまず、朝鮮人強制連行真相調査団朝鮮人側中央本部の洪祥進事務局長が
「差別の根源から問題を提起する歴史・人権週間と強制連行の新たな視点」について報告した。
洪事務局長は、数々の国際会議や国連人権委員会などで問題提起を行い、国際法の観点から
朝鮮人犠牲者遺骨の放置や在日朝鮮人に対する教育差別など、さまざまな問題の解決に向け取り組んでいる
ことについて言及。その解決の根底にある理念のひとつは、世界人権宣言にあるが、その前文に、
「(人間の)固有の尊厳と平等で譲ることのできない権利」と書かれてあることがきわめて重要であると
強調した。
>414
続いて、「ムグンファの会」の芝竹夫さんが「麻生炭鉱と朝鮮人強制連行」について報告し
次のように強調した。
麻生太郎首相の一族は戦前、戦中、石炭産業を中心にばく大な利益を上げ、その過程で朝鮮人をはじめ
被差別部落の人々を冷遇・酷使した。1942年に麻生財閥系の炭鉱に強制連行された文有烈さんは
「麻生は朝鮮人をアリ一匹と同じ感覚で酷使した」と証言している。
こうした考え方は麻生首相の体内にも滲み込んでいるようだ。
麻生首相が過去に一般庶民を「下々の者」と呼んだ事実が示している。
また、麻生鉱業は強制連行により多くの朝鮮人を筑豊に連行した。とくに朝鮮人坑夫が1千人を超えた
事業所は、綱分炭鉱(1183人)、吉隈炭鉱(1千人)、芳雄炭鉱(1195人)。逃亡者数の多さ、
逃亡率の高さ、労働争議の発生などは、いかに麻生鉱業が朝鮮人坑夫を苛酷で抑圧的な体制下に
置いていたかを伺わせるものだ。最近、吉隈炭鉱の捕虜強制労働者、300人のうちの一人であった
ジョー・クームス氏(豪州)が来日、麻生首相に面会と謝罪を求めたが断られた。
芝さんは昨年6月に亡くなった裴来善さんが生前、朝鮮人無縁仏を追悼する「ムグンファ堂」(飯塚市)
の建立に奔走したことも紹介した。
集会では、「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」の山口武信さんと島敞史さんが追悼碑建立のための活動
について、「日朝友好連帯の会」の中室泰治さんが昨年6月、下関市教育長の「植民地支配は事実に反する」
という発言をめぐる抗議・要請運動の経過について、福岡の裴東録さんが「1世のオモニの思い」
を伝えようと600を超える日本の学校などで講演を行っていることについて、「日朝友好九州学生の会」の
徐麻弥さんが昨年度の「在日朝鮮人歴史・人権週間特別賞」を受賞した活動内容について、それぞれ報告した。
今回の集会では、内容が充実したことに加えて会場に若者の姿が目に付き、朝青山口県本部の金昌徳さん、
徐麻弥さんら若者の声が伝えられるなど、いっそうの発展が見られた。(内岡貞雄、山口集会実行委員会代表)
[朝鮮新報 2009.8.3]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/01/0901j0803-00001.htm
クリントン元米大統領、金総書記と会談 平壌
2009年08月04日 23:01 発信地:ソウル/韓国
【8月4日 AFP】北朝鮮の国営メディアは4日、同国に拘束された米女性記者2人の解放交渉のために同日
北朝鮮入りしたビル・クリントン(Bill Clinton)元米大統領が、金正日(Kim Jong-Il)総書記と
平壌(Pyongyan)で会談し、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領のメッセージを口頭で伝えたと
報じた。
平壌放送(Radio Pyongyang)や朝鮮中央放送(KCBS)のラジオ放送によると、
金総書記はクリントン氏のために迎賓館で夕食会を開いた。
この席でクリントン氏がオバマ大統領のメッセージを伝えた。
また、両者は「幅広く意見を交換」したと、韓国・聯合(Yonhap)ニュースは報じた。
米ホワイトハウスはクリントン氏の今回の訪朝について「2人の米国民を確実に釈放させるという、
もっぱら個人的な使命」と位置づけ、詳しい言及を避けた。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/politics/2627841/4426487
米女性記者2人に恩赦、北朝鮮メディア
2009年08月05日 09:07 発信地:ソウル/韓国
【8月5日 AFP】(一部更新)北朝鮮の国営朝鮮中央通信(Korean Central News Agency、KCNA)は
5日、同国を訪問していたビル・クリントン(Bill Clinton)元米大統領が北朝鮮に拘束されている米女性記者
2人に対する恩赦を確認したと報じた。
クリントン氏は前日4日、米女性記者2人の解放交渉のために平壌(Pyongyang)入りし、
金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記らと会談した。
クリントン氏は米国人としてはここ10年あまりで、北朝鮮を訪問した最高位の人物。
KCNAは会談について、「クリントンは金正日総書記に対し、不法入国した米記者2人が行った
北朝鮮への敵対行為について、心からの謝罪の言葉を伝えた」「クリントンは金正日総書記に対し、
人道的観点から2人を許し、帰国させてほしいとする米政府のたっての要請を伝えた」などと報じている。
金総書記が記者2人の特別恩赦を発令した後、クリントン氏は
「バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領によるこの措置に対する心からの感謝と両国関係の進展を
反映したメッセージを口頭で伝えた」という。
一方、ロバート・ギブズ(Robert Gibbs)大統領報道官は4日、「事実ではない」とこの報道を否定した。
米国人記者のユナ・リー(Euna Lee)記者とローラ・リン(Laura Ling)記者は3月17日、
中朝国境での取材中に北朝鮮の国境警備兵に拘束され、12年の労働教化刑判決を受けた。
2人は米カレントTV(Current TV)の番組のため、中朝国境で脱北者を取材していた。
クリントン氏の報道官は4日、同氏が記者2人とともに北朝鮮を離れ、
ロサンゼルス(Los Angeles)に向かったことを明らかにした。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/politics/2627842/4426731
クリントン元米大統領、金総書記と会談 拘束の記者解放、帰国へ
(CNN) 北朝鮮を訪問したクリントン元米大統領は5日、平壌で金正日総書記と会談した。
会談後、拘束されていた米国人女性記者2人が恩赦を受けて解放され、
クリントン元大統領とともに帰国の途についた。
北朝鮮の報道によると、「クリントン氏は北朝鮮が拘束した、不法入国した米国人2人の行動について深謝。
金総書記に対し、米国政府からとして寛大なる措置を陽性、人道的観点から解放して帰国させるよう求めた」
という。
また、オバマ大統領からの「両国間の関係改善に向けた対応を深く感謝する」との口頭メッセージを伝えた、
と報じている。
一方、ホワイトハウスのギブズ大統領報道官は、オバマ大統領からクリントン氏に託したメッセージは
一切ないと否定。クリントン氏とオバマ大統領が最後に話したのは今年3月で、今回の訪朝は2人の
米国人記者解放に向けた、クリントン氏による「全くプライベート」な行動だと述べている。
北朝鮮が拘束していたのは、中国との国境付近で取材していた米カレントテレビの記者、ユナ・リーさんと
ローラ・リンさん。不法入国と国家誹謗などの罪で、6月に実刑12年の判決を言い渡された。
クリントン氏とともにロサンゼルスに向かっており、到着後は家族と再会する予定。
2009.08.05 Web posted at: 10:04 JST Updated - CNN
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200908050001.html
オバマ米大統領:クリントン氏の訪朝と北朝鮮との核協議は別問題
8月4日(ブルームバーグ):ギブズ米大統領報道官は4日、
オバマ政権は北朝鮮が米国人ジャーナリスト2人を拘束した問題と、
核問題をめぐる6カ国協議への北朝鮮の復帰呼びかけを切り離して考えたいとの方針を明らかにした。
また、クリントン元大統領がジャーナリスト2人の釈放を求めて北朝鮮を訪問することを
オバマ政権が承認していたかについては、明らかにすることをあらためて拒否した。
ギブズ報道官は先に行った発言を繰り返し、「クリントン元大統領による訪問は私的なものであり、
同氏が北朝鮮にいる間は政府としてのコメントは発表しない」と述べた。
さらに、「これは明らかに極めて慎重に扱うべき問題だ」と指摘し、
政府としては「2人のジャーナリストの安全」を確保したいと語った。
更新日時 : 2009/08/05 09:07 JST
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003011&sid=a2dUz3tIyXFc&refer=jp_asia
【韓国ブログ】クリントン元大統領の北訪問、日韓への影響は?
2009/08/05(水) 10:48
米国のクリントン元大統領は4日、2009年3月から北朝鮮に拘束されている米国人女性記者2人の
解放交渉に臨むため訪朝した。韓国では8月4日から両国の動きに大きな注目が集まっていたが、
2人の女性記者が解放されたことを受け、各メディアでは緊急ニュースで会談内容について報道している。
韓国人ブロガーのchois428は「自国民を送還するため、米国は常に最善を尽くす」とし、
「個人にしろ国家にしろ、長所と短所があるのは当然のことだが、このような行動はまさに米国の強力な
ポイントのひとつだと言えよう」という。また、ハンドルネーム「秋の原野」は、時事コラムのコミュニティー
サイトに「今回の訪朝により、米朝関係はこれまでの激しい戦いの局面から抜け出す突破口を開いた」とし、
「オバマの決断を韓民族の一員として、とても歓迎する」と述べるなど、米国を評価する意見が多くを占める。
一方、今後の日本、韓国、北朝鮮の関係について考察する意見も寄せられている。
「今後、日本と韓国は北朝鮮に対してどのような対応をしていくのだろうか?
北朝鮮が6者会談を拒否する理由は、日本と韓国の親日勢力が権力を握る現状に因るところが大きい。
もし、米朝間で和解の糸口が見つかった場合、日本や韓国による対北強硬論を展開できなくなるのでは?」
といった意見が寄せられている。(編集担当:橋本あゆこ)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0805&f=national_0805_017.shtml
クリントン・金正日会談:“広い範囲”で意見交換―中国報道
2009/08/05(水) 09:50
4日付新華社電によると、クリントン元米大統領は北朝鮮に到着した同日、北朝鮮最高指導者の金正日総書記
と平壌(ピョンヤン)市内で会談した。金総書記はクリントン元大統領の訪朝に歓迎の意を示した。
新華社は朝鮮中央テレビを引用し、平壌支局電として伝えた。会談に際してクリントン元大統領は、
オバマ大統領のメッセージを口頭で伝えた。金総書記は感謝の意を表明したという。
両者は「真剣な対話」を行い、「共通して関心を持つ問題について、広い範囲で意見を交換した」とされる。
朝鮮中央テレビは会談の具体的内容を伝えなかった。会談には北朝鮮の姜錫柱第一副外相も出席した。
新華社電によると、米ホワイトハウス関係者が、
「クリントン元大統領は、オバマ大統領のメッセージを携えてはいなかった」と述べたとの情報がある。
現職大統領の発言を言質に取られることを警戒したとの見方もできる。
クリントン元大統領訪朝の目的は、拘束中の米記者2人の解放とされるが、北朝鮮の核開発問題についても、
何らかの意見交換があったとの見方が強い。朝鮮中央テレビの「共通して関心を持つ問題」、
「広い範囲で意見交換」との表現も、記者解放問題以外に議論が及んだことを示す。
また、「真剣な対話」との表現は、両者の主張の隔たりがまだ大きいことを示唆する。
朝鮮中央通信社は、会談に際して撮影したとされる、金正日総書記とクリントン元大統領・米側スタッフの
集合写真や、金正日総書記が会談の部屋でクリントン元大統領らと立ち話をする写真を配信した。
5日早朝の新華社電によると、クリントン元大統領が米記者2人と面会中に、金総書記の指示により、
北朝鮮は両記者の恩赦を宣言した。(編集担当:如月隼人)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0805&f=politics_0805_004.shtml
【韓国ブログ】クリントン元大統領の北訪問、劇的転機になるか
2009/08/05(水) 08:48
アメリカのビル・クリントン元大統領が突然の北朝鮮訪問に乗り出した。
しかし、アメリカ政府は「女性記者の解放を目指した私的な訪問である」とコメントを控えており、
一方北朝鮮側は「共通の関心事について幅広い意見交換をした」と報道している。
明らかに、両国の立場は錯綜しており、その動向に世界が注目している。
女性記者二人は金総書記の恩赦で5日釈放されることが明らかになり、同日クリントン元大統領と帰国する
見通しとなった。表向きの「女性記者の解放」は水面下の交渉と訪朝を経て円満な解決となったが、
クリントン氏訪朝の真の目的や成果については様々な憶測が飛び交っている。
ブロガーのオンアリさんは「冷ややかになった米北関係に少しでも劇的な転機を迎えるか関心が集まっている。
今回の訪朝でどのような効果を挙げられるか気になる」と語り、続けて「問題解決の糸口になるいい機会。
友好関係までとはは言わなくても、せめて緊張関係が緩和されれば。相手に要求を伝え合い、
お互いを知る視野が広くなればいいと思う。重要な時期に、適切な時期の訪問である」と期待を寄せている。
また、Contenderというブロガーは「女性記者釈放という公式の名分だけではクリントン元大統領の
訪朝が象徴する意味は大きすぎる。北朝鮮が6者会談の脱退を宣言した今の時期、クリントン氏が得られるのは
記者の釈放と核放棄、北朝鮮は次期後継者金正雲氏体制の保障を要求するだろう。
特に北朝鮮に強硬姿勢の韓・日を制御できるのはアメリカだけだから」と指摘する。
さらに、「保障を得たどころで問題は簡単に解決できない。北・韓・日を慰められるオバマ政府の
次ぎなる一手は何か、今回の訪朝でどんな成果を収められるかまったくみえない状況だが、
オバマ政府のすぐれた外交力には感心した」と書き綴っている。(編集担当:金志秀)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0805&f=national_0805_010.shtml
クリントン氏訪朝:ホワイトハウス容認、2記者釈放に期待
【ソウル大澤文護、北米総局】米ホワイトハウスは4日、クリントン元米大統領が同日、
北朝鮮を訪問したのは「全くの個人的な仕事」であり、北朝鮮に拘束されている米国人女性2記者釈放の
「成功を妨げないようコメントするつもりはない」と述べた。米政府としても元大統領の訪朝を
容認していることを明らかにする一方、訪朝があくまで「個人的」なものであることを強調。
核開発問題と記者拘束問題を切り離す米政府の立場に変わりはないことを示した。
ホワイトハウスのギブス報道官は4日の声明で、元大統領の「個人的な仕事」が、
今年3月に中朝国境付近で拘束された2記者の「釈放を確実にする」ことだと認めた。
アフリカ歴訪中のクリントン米国務長官に同行している米政府高官は「我々の関心は任務が成功裏に終了し、
記者が無事戻ることだ」と、元大統領の交渉に期待を示した。
一方、韓国では北朝鮮が元大統領の訪朝を米朝関係改善の契機として宣伝することで、
金正日(キム・ジョンイル)総書記の威信を高め、国内の体制固めを図る狙いがあるとの見方も出ている。
朝鮮中央テレビは同日夕のニュースで、楊亨燮(ヤン・ヒョンソプ)最高人民会議常任委員会副委員長、
6カ国協議で首席代表を務める金桂冠(キム・ゲグァン)外務次官、李根(リ・グン)外務省米州局長らの
高官が、平壌空港で元大統領を出迎えた場面を伝えた。
さらに女の子が元大統領に花束を渡す場面も放映し、北朝鮮側の歓迎ぶりを強調した。
しかし、北朝鮮側報道機関は、訪朝の目的や滞在日程、金総書記との会談が実現するかどうかについては
報じなかった。韓国メディアは、記者釈放をめぐる事前協議は既に終わっている可能性が高いと報道。
4日付の夕刊紙・文化日報は「元大統領は5日にも女性記者らと一緒に帰国するとみられる」と伝えた。
毎日新聞 2009年8月4日 22時05分(最終更新 8月4日 23時31分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090805k0000m030110000c.html
クリントン氏訪朝:金総書記と会談…2記者釈放協議か
【ソウル大澤文護、ワシントン草野和彦】朝鮮中央通信によると、
北朝鮮を訪問しているクリントン元米大統領は4日、金正日(キム・ジョンイル)総書記と会談した。
米朝間の「共同の関心事について幅広く意見交換した」という。意見交換の内容は不明。
金総書記との会談が実現したことで、北朝鮮に拘束されている米国人女性記者2人の釈放に向け
進展があった可能性もある。
また朝鮮中央通信は、元大統領が金総書記にオバマ米大統領のメッセージを口頭で伝え、
金総書記は謝意を伝えたと報じた。
しかし、米ホワイトハウスは「真実ではない」とメッセージの存在を否定している。
会談には、北朝鮮外交の実務を統括する姜錫柱(カン・ソクチュ)第1外務次官や
金養建(キム・ヤンゴン)朝鮮労働党部長が同席した。
また同夜、北朝鮮国防委員会は、元大統領のための晩さん会を平壌市内の百花園招待所(迎賓館)で開き、
金総書記も出席した。韓国の聯合ニュースは晩さん会に、記者拘束事件の処理を行った北朝鮮側の
最高責任者であるとみられる禹東則(ウ・ドンチュク)国家安全保衛部副部長が出席したと報じた。
一方、米ホワイトハウスのギブス報道官は4日の声明で、元大統領の訪朝は「全くの個人的な仕事」で、
2記者の「釈放を確実にする」ことを目的にしていると述べた。
その上で記者釈放の「成功を妨げないようコメントするつもりはない」と述べた。
米政府としても元大統領の訪朝を容認する一方、訪朝があくまで「個人的」なものであることを強調。
核開発問題と記者問題を切り離す米政府の立場を改めて示した。
アフリカ歴訪中のクリントン米国務長官に同行している米政府高官は
「我々の関心は任務が成功裏に終了し、記者が無事戻ることだ」と述べた。
北朝鮮:金総書記が米記者2人の恩赦命令 朝鮮中央通信
北朝鮮の朝鮮中央通信は5日、金正日総書記がクリントン元米大統領との4日の会談で、
不法入国などの罪で拘束されている米国人女性記者2人に対し
「特別恩赦を実施、釈放するとの国防委員会委員長としての命令を下した」などとする
元大統領の訪朝結果に関する報道文を発表した。
報道文はまた、会談で米朝間の諸懸案について「対話の方法で問題を解決することで見解一致がなされた」とし、
元大統領が「両国間の関係改善方法と関連した見解を盛り込んだオバマ大統領の口頭メッセージを伝えた」
と報じた。その上で元大統領の訪朝は、両国間の「理解を深め信頼を醸成するのに寄与するだろう」と評価した。
2人の解放をめぐって、元大統領は金総書記に「深い謝罪の意」を表明、
人道的見地から寛大に処遇し送還するよう求める米政府の要請を金総書記に伝達したとした。
報道文は、元大統領一行が「4日から5日までわが国を訪問した」としており、
元大統領は釈放される女性記者2人とともに5日中に帰国の途に就くとみられる。
報道文によると、元大統領は金総書記と会談したほか、金永南最高人民会議常任委員長も表敬した。(共同)
毎日新聞 2009年8月5日 6時47分
http://mainichi.jp/select/world/news/20090805k0000e030001000c.html
北朝鮮:米国人2記者を釈放 元大統領と帰国の途に
【北京・西岡省二、ワシントン草野和彦】北朝鮮の朝鮮中央通信は5日、クリントン元米大統領の
訪朝を受けて金正日(キムジョンイル)総書記が、不法入国などの罪で拘束中の米国人記者2人に対し、
特赦を実施して釈放するよう命じた、と伝えた。元大統領一行は同日朝(日本時間同)に空路、平壌を出発。
記者拘束問題は発生以来約5カ月ぶりに解決することになった。
クリントン元大統領の広報担当者は4日夜(日本時間5日朝)、元大統領が米国人記者のローラ・リンさん、
ユナ・リーさんと共に「北朝鮮を無事に出国した」との声明を発表した。声明によると、
元大統領らを乗せたチャーター機は、リンさんとリーさんの家族が待つロサンゼルスに向かっている。
米政府からは出国を確認する発表は出ていない。
同通信によると、元大統領は4日の会談で金総書記に、記者2人の行為に対し「深甚なる謝罪の意」を
表したうえ、人道的な立場から寛大に許して2人を送還することを求める米政府の要請を伝えた。
これに対し、金総書記は特赦を実施して釈放するとの「国防委員長の命令」を出した。
元大統領は「深い謝意」を表したとしている。
同通信は、会見で「朝米間の懸案の問題が真摯(しんし)な雰囲気の中で虚心坦懐(たんかい)に深く
議論された」と伝えた。「諸懸案」の内容は明らかにされていないが、元大統領は核・ミサイルなどに
ついての懸念を、金総書記は米国の敵視政策などについて言及した可能性が高い。
また、同通信は「クリントン氏一行の訪朝は、朝米間の理解を深め、信頼を築くことに寄与するであろう」
と強調した。北朝鮮は今回の元大統領訪朝を契機に米朝直接対話を推進したい考えとみられる。
だが、米国側は元大統領訪朝を「記者釈放のための私的な活動」としており、見解の相違が残されている。
元大統領一行が平壌を出発する際、空港では楊亨燮(ヤンヒョンソプ)最高人民会議常任副委員長や
金桂冠(キムゲグァン)外務次官が見送った。
毎日新聞 2009年8月5日 9時06分(最終更新 8月5日 11時13分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090805k0000e030007000c.html
クリントン氏訪朝:「極秘性」強く演出 一行は側近
【ワシントン草野和彦】クリントン元米大統領に同行した訪朝メンバーには、米政府当局者は含まれず、
元大統領の側近で固められた。勤務先に「夏休み」を装っていたメンバーもおり、
元大統領の「個人的な仕事」と任務の「極秘性」が強く演出された。
朝鮮中央通信が配信した集合写真には、元大統領と金正日(キムジョンイル)総書記の背後に、
同行メンバーら6人が並ぶ。
米メディアなどによると、写真後列左から3人目は民主党系シンクタンク「アメリカ進歩センター」
の最高責任者、ジョン・ポデスタ氏。クリントン政権時代の首席補佐官で、就任前のオバマ大統領の
政権移行チームの共同議長だった。同氏はカリフォルニア州で休暇中と思われていた。
同4人目のダグラス・バンド氏は元大統領の在任中からの側近。同5人目のデービッド・ストラウブ氏は
06年まで約30年間、国務省に勤務。02〜04年は北朝鮮の核問題を巡る6カ国協議も担当し、
現在は米スタンフォード大に勤務している。
左端と左から2人目は不明だが、米メディアは、バンド氏の兄弟のロジャー氏、元大統領の自叙伝の
編集者でクリントン財団で働くジャスティン・クーパー氏が一行に含まれているとしている。
一行が訪朝に使用したのは米政府機ではなく、個人的なチャーター機だった。
毎日新聞 2009年8月5日 10時45分(最終更新 8月5日 10時49分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090805k0000e030026000c.html
北朝鮮釈放:「大変うれしい」解放記者の家族が声明
【ロサンゼルス吉富裕倫】北朝鮮から釈放された米カリフォルニア州のユナ・リー(36)、
ローラ・リン(32)両記者の家族は4日、救援を呼びかけてきたホームページに
「特赦のニュースを知り大変うれしい」と共同で喜びの声明を出した。
声明ではオバマ米大統領ら政府関係者や支援者、
「とりわけ解放のため困難な任務を引き受けたビル・クリントン元大統領と根気強く努力してきた
アル・ゴア元副大統領」に感謝し、「両腕で抱きしめる時を待ちきれない思いだ」と述べた。
毎日新聞 2009年8月5日 10時54分(最終更新 8月5日 11時09分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090805k0000e030029000c.html
クリントン氏訪朝:北朝鮮「成果」誇示 対話再開に期待感
【北京・西岡省二】北朝鮮の国営朝鮮中央通信は、金正日(キムジョンイル)総書記と
クリントン元米大統領の会談で、米朝間の懸案が深く議論され、対話で問題解決を図ることで一致した点を
前面に押し出した。北朝鮮は、今回の元大統領訪朝をオバマ大統領の意向をくんだものと強調しており、
米朝が関係改善に向けた対話に乗り出すと自国に有利に解釈し、
今後の対米交渉の主導権を握ろうとしている可能性がある。
同通信は、クリントン元大統領が金総書記に対して、記者の「不法入国」について「深い謝罪の気持ち」を表明
▽「米国政府の懇切な要請」として元大統領が人道的見地から送還を求めた−−などと伝えた。
また、米朝間の懸案事項が「真摯(しんし)な雰囲気の中で虚心坦懐(たんかい)に深く議論された」
とも報じ、対話ムードを強調した。
北朝鮮側は、元大統領が「関係改善のための見解を込めたオバマ大統領の口頭メッセージを丁重に伝えた」
と報じた。これは、今回の会談を通じ、対北朝鮮政策に関するオバマ大統領の意向を十分に聴取したと
強調したものと言える。
現時点では、今後の対話方法や時期などについての言及はなく、核問題をめぐる6カ国協議への不参加を
表明した北朝鮮の立場に変化があったか、米朝が対話再開のために何らかの条件を提示したかについても不明だ。
米政府は元大統領訪朝を、あくまでも記者釈放のための「私的な活動」と位置付け、正式な米朝交渉と
切り離しており、訪朝結果の解釈をめぐって今後、米朝間で攻防が繰り広げられる可能性が高い。
毎日新聞 2009年8月5日 11時35分(最終更新 8月5日 11時40分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090805k0000e030046000c.html
クローズアップ2009:クリントン元米大統領訪朝 北朝鮮、直接対話に期待
<世の中ナビ NEWS NAVIGATOR>
◇「94年合意」再現狙いか 米は核と釈放、別扱い
クリントン元米大統領が4日、電撃的に北朝鮮を訪問し、金正日(キムジョンイル)総書記と会談した。
4月の弾道ミサイル発射、5月の核実験などオバマ新政権発足後、対米強硬姿勢を貫く北朝鮮と協議再開の
機会を探る。米国人2記者の釈放問題と核問題の切り離しを狙う米国と、直接対話を実現し懸案解決を
図りたい北朝鮮の思惑のずれが目立つ一方、今回の訪朝が米朝協議の進展につながる可能性も指摘されている。
【北京・西岡省二、ワシントン草野和彦、須藤孝】
クリントン元大統領は現職国務長官の夫であり、米国が提供できる「最上級」の交渉役だ。
北朝鮮側も金総書記が4日午後に元大統領と会談、夜は晩さん会を開くなど最大限の歓迎で応えた。
朝鮮中央通信によると、会談には北朝鮮の外交を取り仕切り、94年の米朝枠組み合意で交渉責任者を務めた
姜錫柱(カンソクチュ)第1外務次官らも同席、諸問題に関する「幅広い意見交換」があった。
米国内からは「今後の米朝関係の方向性に影響を与える可能性がある」(アジア財団のスナイダー上級研究員)
との声も上がる。
クリントン氏の訪朝は、クリントン政権時代に起きた「94年危機」を解決するために
カーター元米大統領が訪朝した例と重なる。
北朝鮮は94年5月に、核兵器用のプルトニウムを抽出するために原子炉から核燃料棒の抜き取りを
開始するなど、米朝関係は「戦争前夜」と表現されるほど緊張関係にあった。
だが、カーター氏と金日成(キムイルソン)主席の会談を受けて、
クリントン大統領は「核開発計画の主要部分を凍結するとの確約が得られた」と、米朝協議の再開を決定。
同年10月には「米朝枠組み合意」に調印し、危機は沈静化した。
しかし、ブッシュ前政権は02年10月、北朝鮮が秘密裏にウラン濃縮計画を進めていると非難。
これを機に米朝枠組み合意は崩壊し、危機が再燃した。北朝鮮は06年10月に最初の核実験に踏み切った。
>432
オバマ政権は「米朝協議は6カ国協議の枠内で実施する」「非核化への前進がなければ見返りは与えない」
ことを北朝鮮政策の基本方針に据え、記者拘束問題と核問題を切り離すと強調している。
元大統領が今回の訪朝で核問題に関する何らかの取引をすれば、この原則に反するだけでなく、
同盟国の日本や韓国の反発を買うことも必至なため、米国内では、核問題を巡る事態が急進展すると見る
関係者は少ない。
しかし、強硬姿勢を続ける北朝鮮に対し、オバマ政権は有効な対策を見いだせない状態が続く。
元大統領の訪朝に向けた水面下の交渉が進む中、米政府は7月下旬、
米朝双方が交渉可能な案件をすべてテーブルに載せ、一括妥結に持ち込む「包括的提案」を打ち出した。
キャンベル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は、新提案について、北朝鮮が非核化措置を取れば
「北朝鮮に魅力ある包括的パッケージを提供できる」と説明しており、今回の訪朝を機に、
局面打開を目指しているとの分析もある。
一方、北朝鮮は「核問題を含む多くの懸案事項が一度に解決できる」(北朝鮮政権に近い関係者)
と今回の訪朝に期待を寄せる。金総書記の健康悪化を受け後継体制への移行作業が進められる中、
最大の外交課題である対米関係改善を進める必要がある。北朝鮮側には、元大統領が記者2人を連れて帰る
▽北朝鮮に6カ国協議に復帰するよう働きかける▽その条件として米朝2国間協議に応じる
▽核の完全廃棄と米朝国交正常化という枠組みを話し合う−−との想定がある。
北朝鮮側は、米国の提案に関心を示している。
>433
◇北朝鮮、記者家族に接触 「クリントン氏になら釈放する」
北朝鮮側は米記者の解放交渉を、核問題を含む米朝対話の枠組みを話し合う契機に利用しようとしてきた。
6月中旬以後、ニューヨーク・チャンネル(国連代表部を通じた連絡ルート)や、
米国の利益代表を兼ねる平壌のスウェーデン大使館を通じて米側と水面下の折衝を開始した。
米国の政治情報専門サイト「ポリティコ」は、ワシントンの消息筋の話として、
北朝鮮当局が女性記者の家族に「クリントン氏になら女性たちを釈放する」と持ちかけたと伝えた。
これを受け、女性記者の家族がクリントン元大統領に働きかけ、ホワイトハウスが元大統領の訪朝を承認した。
オバマ政権は記者が中朝国境で3月に拘束された当初、「人道的見地からの解放」を求めていた。
だがクリントン国務長官は7月10日、「記者の家族が深い反省を示している」
「恩赦で釈放され家族の元に戻ることが許されるよう希望する」と、記者の罪について北朝鮮側の主張を
認めるかのような発言に転換、「数日前にクリントン元大統領派遣が固まった」(日米外交筋)という。
日米韓3カ国の連携をもとに6カ国協議の場で北朝鮮を追い込む戦略を掲げる日本にとって米朝直接交渉は
不安材料となる。日本外務省の幹部は、米政府から数日前に日本政府に連絡が入ったことを明らかにし、
「記者の引き取りのためで、核問題は別の扱いだ」との説明を受けたと話した。
>434
◇米朝交渉進展も−−小此木政夫・慶応大教授(朝鮮半島政治)の話
訪朝は、北朝鮮側が望んだ結果であることは間違いない。
クリントン政権時代は、核開発凍結と引き換えに軽水炉建設支援を決めた米朝枠組み合意が機能し、
北朝鮮にとって米朝関係は一番よかった。北朝鮮は、あの時点に戻したいという願望がある。
金正日総書記を含め、北朝鮮側が、核やミサイルについて、どの程度、踏み込んだ発言をするかが
ポイントになる。
クリントン元大統領は、94年のカーター元大統領のような裁量は与えられておらず、
直ちに核問題の交渉に入ることはないだろう。
しかし、北朝鮮側からの提案の中身次第では今後、米朝交渉が大きく進展する可能性がある。
毎日新聞 2009年8月5日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20090805ddm003030105000c.html
クリントン元大統領の訪朝、中国も歓迎
【北京=佐伯聡士】中国の胡錦濤政権は、クリントン元米大統領の訪朝を歓迎している模様だ。
北朝鮮による弾道ミサイル発射や2度目の核実験などで膠着状態に陥った朝鮮半島情勢を打開するため、
胡政権はこれまでも北朝鮮との対話に早期に踏み切るよう米側に促してきており、
対話の本格化を6か国協議再開につなげたい考えだ。
中朝関係筋によると、朝鮮半島の安定を国益とする中国は最近、特に、金正日総書記の健康不安や、
北朝鮮が権力移行期にある点を考慮し、「北朝鮮の軍部を刺激することを極度に警戒している」という。
6か国協議の議長、武大偉外務次官が7月初め、日米韓露4か国を歴訪し、
北朝鮮を除く「5か国協議」の構想を中止に追い込んだのもそのためだった。
米国で初開催が予定されていた日米中の3か国局長級協議に難色を示したのも同じ理由だ。
6月、スタインバーグ米国務副長官が訪中し、外交担当の戴秉国・国務委員と会談した際も、
圧力強化を求める副長官に対し、戴氏が海上での軍事衝突などを念頭に、
「慎重さを欠けば北朝鮮の暴発を招くだけだ」などと切々と訴えたとされる。
7月末に開かれた初の米中戦略・経済対話では、中国側は、表面的には金融制裁への協力姿勢を示しつつ、
米朝対話実現に向け、米側に譲歩を求めたとみられる。
中国筋によると、胡錦濤政権が6か国協議の再開を急ぐ背景には、10月の中国建国60年に合わせて、
同協議を「中国外交の成果」と総括したい思惑がある。このため、北朝鮮が対米交渉だけを進め、
6か国協議が置き去りにされることは自らの影響力低下につながるだけに避けたいという。
中国は、今回のクリントン氏訪朝の行方を見ながら、時期を見て、
戴秉国・国務委員らを胡主席の「特使」として派遣、同協議再開に道筋をつけたい意向だ。
(2009年8月4日19時56分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090804-OYT1T00872.htm
クリントン元大統領、金総書記と会談…幅広く意見交換
【ソウル=前田泰広】北朝鮮の平壌に入った米国のビル・クリントン元大統領(62)は4日、
金正日(キムジョンイル)総書記(67)と会談した。
朝鮮中央通信など北朝鮮側の報道によると、北朝鮮は、クリントン氏のために「百花園招待所」(迎賓館)
で夕食会を開き、金総書記が同席した。クリントン氏は会談でオバマ米大統領のメッセージを口頭で伝え、
金総書記は、これに謝意を表し、クリントン氏訪朝を歓迎した。平壌放送によると、2人は、
「共同の関心事になる諸問題」に関して「幅広く意見交換」し、「真摯(しんし)に対話した」という。
金総書記との会談には、姜錫柱(カンソクチュ)第1外務次官と金養建(キムヤンゴン)朝鮮労働党中央委部長
も同席した。クリントン氏と金総書記の会談の様子は、朝鮮中央テレビなども伝えた。
クリントン氏は、これに先立つ同日午前、平壌の順安空港に到着した際、
楊亨燮(ヤンヒョンソプ)最高人民会議常任副委員長らと握手し、北朝鮮の少女から歓迎の花束を受け取った。
米政府も同日、北朝鮮に拘束されている米国人女性記者2人の解放交渉のため、元大統領が訪朝したことを
認めた。しかし、ギブス米大統領報道官は、「米国人2人の解放実現を目指す完全に私的な任務で、
コメントしない。我々はクリントン元大統領の成功を危険にさらしたくない」との声明を発表した。
記者2人が5日にも解放され、クリントン氏に引き渡されるとの情報も、米韓両国の一部メディアが伝えている。
クリントン氏と金総書記の会談実現で、北朝鮮が米朝対話に本格的に乗り出すことが鮮明となった。
米国は北朝鮮に6か国協議復帰を求めており、米朝協議が6か国協議の枠内で行われるのかどうかが
当面の焦点となる。北朝鮮は6か国協議の存在意義を否定し、ボイコットを宣言している。
米国は、完全で後戻りしない核廃棄に対して米朝国交正常化や経済的な一括支援を行う
「包括的解決策」を検討しており、あくまでも北朝鮮に非核化を求めていく構えだ。
これに対し、北朝鮮は「核保有国」として米国との対等な交渉を求めているとされ、
今回の会談をきっかけに、双方の溝がどこまで埋まるのかも注目される。
クリントン氏会談、金総書記「健在」示す
平壌を電撃的に訪問したビル・クリントン元米大統領は4日、金正日(キムジョンイル)総書記と会談した。
北朝鮮公式メディアの朝鮮中央通信は、両者の間で「幅広い意見交換が行われた」と強調し、
会談の内容が濃かったことをアピールした。金総書記が一定の体力と判断力を維持していることも証明され、
北朝鮮は金総書記の指揮のもと、核問題をめぐって継続的な米朝直接対話を目指す外交攻勢にでると見られる。
金総書記は、国防委員会が主催した夕食会にも出席し、クリントン氏相手に、数時間の対話・接待を
行ったと見られる。朝鮮中央テレビは両者のツーショットや会談の写真6枚を異例の早さで放映し、
訪問を最大限に「宣伝」する意図を示した。
金総書記の健康をめぐっては、今年3月、激しくやせた写真が公開され、健康悪化説が飛び交っていたが、
この日の写真では、全体的にふっくらとし、血色が良く、髪も黒々としていた。
「幅広い意見交換」に関しては、金総書記が朝鮮戦争の休戦体制を恒久的な平和体制に転換する必要性を
はじめ、対米政策に関する基本的な立場を開陳した可能性が強い。
また、朝鮮中央通信によると、クリントン氏は金総書記に口頭で、オバマ米大統領のメッセージを伝えた。
米ホワイトハウスのギブス報道官はこれを否定したが、オバマ政権は北朝鮮問題の「包括的解決」を模索しており、
その意義を伝えた可能性はある。包括的解決は、北朝鮮が完全で後戻りできない非核化を実行した時点で、
見返りを一括して決める構想だ。見返りには広範な経済支援に加え米朝国交正常化も含まれる。
オバマ政権は、金総書記がこの構想を受け入れれば米朝直接対話に乗り出す可能性を示しており、
今回の会談でどんなやりとりが行われたか注目される。
>439
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、クリントン氏は米アラスカ州アンカレジから
民間チャーター機に乗り込み、平壌に入った。随行者はごく少数で、米政府当局者は含まれていないとされる。
ギブス報道官は4日、クリントン氏訪朝について「私的な任務」として、突っ込んだ説明を避けたが、
政府関係者によると、オバマ政権は先週には、元大統領の北朝鮮派遣を決めていた。
北朝鮮は今年3月に拘束された記者2人の解放をめぐり、米側に早くから高官派遣を打診。
アル・ゴア元副大統領らの名が挙がったが、クリントン氏に白羽の矢が立ったのは、
国家元首である大統領経験者であれば、金総書記にとって不足はなく、会談実現の確信があったからという。
国連安全保障理事会決議を通した制裁強化などによっても、北朝鮮は核問題をめぐる6か国協議に復帰する
気配を見せず、オバマ政権内では、金総書記と直接話す必要性を指摘する意見が強まっていた。
カーター元米大統領の1994年の訪朝では、金日成(キムイルソン)国家主席との協議を通じ、
緊張が極度に高まっていた核危機の回避に成功した。今回の訪朝で、クリントン氏はオバマ大統領の
非公式な名代として、金総書記に国交正常化の道筋を提示し、完全核放棄を働きかけた可能性もありうる。
ただ、米朝交渉が始まったとしても、核放棄の検証方法などをめぐる対立は深い。
アラン・ロンバーグ元国務省政策企画局長代理は「北朝鮮が『核保有国』への道を捨てる可能性は低い」
と分析している。(ワシントン 本間圭一、ソウル 森千春)
(2009年8月5日03時03分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090805-OYT1T00147.htm
クリントン氏会談、同席者の顔ぶれも万全
金総書記が、平壌を電撃訪問したクリントン氏の会談に万全の態勢で臨んだことは、
姜錫柱(カンソクチュ)第1外務次官と金養建(キムヤンゴン)朝鮮労働党中央委部長(統一戦線部長)を
同席させたことにも表れている。
姜氏は1994年、訪朝したカーター元米大統領と金日成(キムイルソン)主席(当時)が会談した際に
同席するなど、第1次核危機当時の米朝対話で活躍した。主席が94年に死去し、金総書記体制に移行して
からは、対米交渉を始めとする重要外交案件は、総書記と姜次官が相談して決定してきたと言われる。
金養建氏は、対南(韓国)工作の責任者だが、米国の外交政策にも詳しく、クリントン氏との会談では、
金総書記―姜次官ラインを補佐する役割を担ったと見られる。
夕食会が、総書記が委員長の座にある国防委員会の主催で行われたことは、
クリントン氏を厚遇したあかしだ。今年4月の憲法改正(内容は未公表)では、同委員会の権限が、
国政全般を指導する形で拡大されたとされる。夕食会の北朝鮮側出席者で名前が報道されたのは、
崔泰福(チェテボク)最高人民会議(国会)議長ら6人。
金総書記の後継体制作りで中心的な役割を果たしている張成沢(チャンソンテク)党行政部長の名はないが、
同部長に近いとされ今年4月に国防委入りした禹東則(ウドンチュク)国家安全保衛部副部長が参席した。
(2009年8月5日05時18分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090805-OYT1T00146.htm
米、スピード外交で「北と核協議」懸念払拭
【ソウル=前田泰広】米国のクリントン元大統領による北朝鮮電撃訪問は、滞在が24時間にも満たない
「スピード外交」となった。
米国としては、あくまで拘束中の女性記者解放が目的であり、核問題を米朝間だけで取引しないことを
関係国に明示する意図がにじんだ。
クリントン氏が平壌を出発した正確な時刻は不明だが、朝鮮中央通信は5日午前8時15分ごろ、
クリントン氏が既に帰国の途に就いたと報じた。韓国の聯合ニュースなどによると、
クリントン氏は前日4日の午前10時48分、平壌の順安空港に到着していた。
米政府は記者解放問題と核問題は別問題とし、クリントン氏訪朝も「私的なもの」と強調してきた。
韓国などには、今回の訪朝を機に核問題が米朝だけで協議されるようになる懸念があり、
異例の短時間滞在は、こうした懸念を払拭(ふっしょく)する狙いだった可能性が高い。
北朝鮮の「政治利用」を避けようとしたとの見方もある。
クリントン政権時の2000年10月、オルブライト国務長官(当時)は平壌に3日間滞在。
金総書記とともにマスゲームを観覧し、米国で批判を受けた。
一方の北朝鮮は、核実験や長距離弾道ミサイル発射などの強硬姿勢を貫いたにもかかわらず、
元大統領の訪朝を実現し、米朝対話の足がかりを得たことで、所期の目的を達成したと判断しているとみられる。
金正日(キムジョンイル)総書記自身が記者の「特赦」を命じたことで、米国側に恩を売る形となった。
会談で健在ぶりを内外に示すことにもなり、クリントン氏に長期滞在を求める理由はなかったと言える。
(2009年8月5日11時31分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090805-OYT1T00438.htm
クリントン元大統領、記者2人と北朝鮮出国
【ワシントン=本間圭一、ソウル=細川紀子】北朝鮮を訪問していたビル・クリントン元米大統領は
5日午前、5か月間近く拘束されていた米国人女性記者2人とともに帰国の途についた。
同氏のスポークスマンが明らかにした。ロサンゼルスに現地時間の5日未明(日本時間同日夜)にも
到着する。米朝間の懸案だった米国人記者拘束問題は、15年ぶりの元米大統領の訪朝で解決し、
今後、本格的な米朝協議が再開されるかが焦点となる。
北朝鮮の朝鮮中央通信は5日午前、金正日(キムジョンイル)総書記が、記者2人に「特赦」を与え、
釈放するよう命じたと伝えた。
同通信によると、クリントン氏は金総書記との会談で、記者2人が北朝鮮に不法に入国し、
「敵対行為」を行ったことに「深い謝罪」の意を表明。
記者を人道的な立場から寛大に許し、帰国させてほしい、という米国政府の要請を伝えた。
特赦が決まると、クリントン氏は謝意を表し、「両国間の関係改善についての見解」を込めた
オバマ米大統領のメッセージを伝えたという。会談では、「米朝間の懸案が、真摯(しんし)な雰囲気の中で
虚心坦懐(たんかい)に深く議論され、対話によって問題を解決していくことで見解の一致を得た」とされる。
国際映像ニュース配信会社APTNが伝えた現地からの映像によると、記者2人は5日朝、
荷物をかかえて空港に到着、チャーター機のタラップを上がり、笑顔で迎えたクリントン氏と握手した。
記者拘束問題の解決で、今後の焦点は、北朝鮮の核・ミサイル問題に移る。
米政府筋によると、クリントン氏は、北朝鮮が完全で後戻りできない非核化を実行した時点で見返りを決める
「包括的解決策」の概略を説明した可能性もあり、金総書記の発言内容を米国に持ち帰り、
オバマ大統領に非公式に伝える段取りになっている。
クリントン元大統領、金総書記と会見 引き渡し要求か
2009年8月5日1時14分
【ソウル=牧野愛博、ワシントン=村山祐介】訪朝しているクリントン元米大統領は4日、
北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記と会談した。
国営朝鮮中央放送の報道としてラヂオプレスなどが伝えた。
クリントン氏は会談で、拘束されている米国人女性記者2人の解放を求めたとみられる。
北朝鮮の核問題や米朝関係の改善などについても会談で取り上げられた可能性がある。
同放送によると、会談で2人は「共同の関心事となる諸問題について幅広く意見交換した」とし、
クリントン氏は金総書記にオバマ大統領の口頭メッセージを伝達、金総書記は謝意を表し、
クリントン氏の訪問を歓迎したという。
「共同の関心事」の詳細は不明だが、米国人記者の解放に加え、核・ミサイルや6者協議、
米朝関係の改善をめぐる問題も含まれている可能性がある。
一方、ロイター通信によると、ホワイトハウスのギブズ大統領報道官は4日、
オバマ氏からのメッセージの伝達について「真実ではない」と否定した。
元米大統領による訪朝と北朝鮮最高指導者との会談は、94年6月に金日成(キム・イルソン)国家主席と
会ったカーター氏以来、2人目。また昨年夏に健康悪化が伝えられた後、金総書記が外国要人と会談したのは、
1月の王家瑞・中国共産党対外連絡部長以来、2人目。
国営朝鮮中央テレビは4日、クリントン氏や金総書記が写った写真を放映した。
会談には、北朝鮮側から姜錫柱(カン・ソクジュ)第1外務次官と朝鮮労働党の金養建(キム・ヤンゴン)
部長が同席した。会談後、金総書記らが出席して国防委員会主催の夕食会も開かれた。
同放送によると「温かい雰囲気の中で行われた」という。
北朝鮮、拘束中の米2記者に特赦
2009年8月5日13時6分
【ソウル=牧野愛博、ワシントン=村山祐介】北朝鮮の朝鮮中央通信は5日、
拘束されていた米国人女性記者2人の特赦を金正日(キム・ジョンイル)総書記が命じたと伝えた。
同通信は金総書記とクリントン元米大統領との会談について「対話によって問題を解決することで一致した」
とし、クリントン氏の訪朝を高く評価した。釈放された記者2人はクリントン氏とともに同日朝、平壌を出発。
一行を乗せた飛行機は米軍三沢基地で給油し、記者の家族らが待つ米ロサンゼルスに向かった。
特赦を受けたのは、米カレントテレビの記者で、韓国系米国人のユナ・リーさん(36)と中国系米国人の
ローラ・リンさん(32)。3月に中朝国境で取材中に北朝鮮当局に拘束され、6月に労働教化刑12年の
判決を受けた。ロイター通信によると、オバマ大統領は2人の家族に電話で「安心した」と伝えた。
クリントン氏ら一行が5日朝、平壌を離れる際には、北朝鮮の楊亨燮(ヤン・ヒョンソプ)・
最高人民会議常任副委員長と金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官が見送った。
AP通信の映像配信部門APTNは、記者2人が飛行機のタラップを上がり、
クリントン氏と握手する場面を放映した。
飛行機は三沢基地に午前10時25分に着き、給油後、午後0時5分に離陸した。
http://www.asahi.com/international/update/0805/TKY200908050003.html 次スレ
日本マスコミによる半島ニュース71刷
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/korea/1249451720/l50