【核保有認知】月山酋長研究第125弾【本性示す】

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21ウリは生粋の名無しニダ ◆yeF2A.f37k
>>20(続き

 今回、故松本清張で思いだしたことがある。ぼくは以前から彼の韓国・朝鮮モノに強い不満を感じていたから
だ。この際、そのことを書いておこうと思う。

 彼の作品はかなり北朝鮮寄りで、反米的かつ左翼的偏向がひどかったと思う。その典型が小説『北の詩人』
(1964年、中央公論社刊)だ。ぼくは発行の年に、記者になったばかりで読んだが後年、疑問がふくらんだ。

 この作品は朝鮮戦争(1950〜53年)直後、北朝鮮で金日成政権によって「米帝国主義のスパイだった」と
して粛清された詩人、林和を主人公にしている。この粛清事件は、金日成が権力維持のため朴憲永や李承ヨプ
など古参の党内ライバル多数を「スパイ」として処刑したもので、文化界の大物だった林和も死刑になった。

 『北の詩人』は粛清裁判の記録、つまり金日成一派の政治的宣伝文書をそのままストーリーに使った実名
小説で、林和を「米国のスパイ」として描いている。北朝鮮への“幻想”が強かった当時の日本の知識人社会を
考えても、これは相当な北朝鮮への肩入れだ。

 今、読み返してみると、小説に登場する解放直後(戦後)の韓国社会での親米派や、後に「スパイ」として処刑
される党幹部など“悪いヤツ”らは一様に、「でっぷり」と肥えていたり「血色のいい男」だったり、思わせぶりな
通俗的表現が目立つ。文豪・松本清張にしてはおかしい?

 清張の「林和事件」への関心の背景には、戦後国際社会における「米国の謀略」という反米謀略史観がある。
「悪の根源はみんな米国」というわけだ。これは『北の詩人』より少し前のノンフィクション・シリーズ『日本の黒い
霧』にも通じる。

 戦後日本の帝銀・下山・松川事件など多くの“怪事件”のナゾを米国謀略論で解いたものだ。「謀略朝鮮戦争」
という一編も含まれているが、今ではナンセンスに近い「米国が仕掛けた戦争」という北朝鮮の主張そのままの
内容だ。こうした戦後日本社会の親・北朝鮮ムードが、後に日本人拉致事件を許す結果になったといっていいか
もしれない。

ttp://sankei.jp.msn.com/world/korea/090610/kor0906100312003-n1.htm