http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/03/0903j0513-00001.htm カナダ教育関係者が神戸初中を訪問 「日本政府の差別政策明らか」
共同コミュニケ通じ提言
神戸・カナダ教育文化交流事業の一環としてカナダの教育関係者が来日、
4月22日に神戸朝鮮初中級学校をはじめとする民族学校と日本学校を訪問
したほか、24日には「みんなで考える『ヒューマン・ライツ』」(主催=同実行委、
後援=兵庫県、兵庫県教育委員会、神戸市、神戸市教育委員会)を開催し、
共同コミュニケを通して文部科学省に対し、日本国内で生活するマイノリティー
の民族者の人権、学習権をないがしろにしてはいけないとする提言を行った。
提言は、各学校教師との交流を通して浮き彫りにされたものだ。メンバーの
一員として女優のオリビア・チェンさんも来日した。
人権侵害の是正 緊急な課題
神戸朝鮮初中級学校を訪れたのは、小学校〜大学教員、教育委員会、
歴史問題研究者などの11人。2004年からカナダの教育関係者は、「平和と
和解のスタディ・ツアー」を展開。アジア各地を訪問し戦時下の生存者、歴史家、
学者から多くの証言を集め、史跡の歴史性の検証を行ってきた。120人の
カナダ人教師は第二次大戦中に日本軍が犯した残虐行為の聞き取り調査も行っている。
園児たちから歌と踊りの歓迎を受け、各学年の授業を参観した一行は、金錫孝
校長から、強制連行と朝鮮学校創設の背景、4.24教育闘争をはじめとする
権利獲得の歴史について話を聞いた。また、「神戸朝鮮初中級学校」と書かれた
表札が赤いペンキで汚されるなどのいやがらせや、いわれのない脅迫、暴力事件
についての聞き取りも行なった。
話は現在も残る助成金、税制上の差別からくる苦しい学校運営にも及んだ。
(続く)