韓国で出会った怖い想い出

このエントリーをはてなブックマークに追加
34恐ろしい想い出
  
ソウルに出張すると、ホテル近くのなじみの床屋にしげしげと通っていましたが、「地方周りもいいものだ」 という話を小耳にはさみ、
深く考えもせず、KTXで遠路、慶尚北道テグ(大邱)に向かいました。
 
駅を出て、通りを進み、最初に目に入った床屋に入りました。
アガシが四人いましたが、手前にいた大柄なアガシに、むんずと手をとられ、小部屋に連れていかれました。
 
内側から鍵をかけて、明りをうす暗くし、アガシはするっと裸になりました。
怖じ気づいて、尻込みする私を、腋毛がぼうぼう生えた腕で羽交い締めにし、
抵抗する間もなく服をはぎとって、ぎらついた目で、せまいベッドに押し倒しました。
 
アガシは私にまたがって腰を激しく打ちつけ、あるいは下になって、リズムをゆるめないよう私を叱咤し、
絶頂にさしかかると、大声を張り上げて、私のお尻を力一杯、ぴしゃぴしゃたたくのです。
痛さと恐怖で、心のなかで 「ママー」 と助けを求めましたが、ここはお国の何百里、孤独と絶望の淵に立たされ、
自暴自棄のままゴールに追い込まれ、あたら私の清らかな青春は踏みにじられていったのでした。
 
いま我が身に起こった災難が理解できぬまま、私は服を身につけようと、力無く立ち上がりました。
しかしそれより早く、アガシは私の腕をぐいと引っ張り、有無を言わせず命令しました。
「タシ ハンボン (다시 한번)!」