再び某国國際展示場にて編
某国の国際展示場では、時々ビックリする事があります。
なんでもそうなのかもしれませんが、大規模な展示会がある場合、巨大な装置群は各メーカで
厳密に搬入時間が定められていて、搬入口から遠い方から順番に入れて行き、搬出はその逆に
なります。
さらに、機械の下になる部分は当然ながら、機械の搬入前に工事を済ませておかないと
(例 カーペット等)機械が来たのは良いけれど、機械が一旦置かれてしまったら
後から追加工事は出来ないからで、いかにケンチャナヨなお国柄でも、こればかりは・・・
と思っていました。
あまかったorz 某国をあまく見ていた。
時と場所は某国「新」國際展示場です。
今回が今までと異なるのは、ここでは全くの初めての國際見本市であると言う事です。
國際見本市自体は今までも開かれていましたが、場所が変更になったわけです。
某国にも優れた部分があります。外見だけは立派な突貫工事をする事です。
それを目の当たりにする事になりました。
機械の搬入時には関係者全員が揃っていて、一斉に作業に取り掛かります。
が・・・・・・
カーペットの作業がまだ始まってもいない!
少々説明が要るかもしれません。
このような展示会会場は一時間刻みで使用料等が決まっており、経費圧縮のため、主催者も
展示者も可能な限り密なスケジュールを組みます。
一時間会場を遊ばせておく事は、会場提供者にとっても多大な損失なのです。
以下続く
承前
遅れているどころではありません。
やきもきしているうちに時間は無常に過ぎていきます。
他のメーカー(日本ばかりではない)も気が気ではありません。
しかし、機械の運送屋はそんなことにはおかまいなし。
彼らの契約は、決められた日時に、決められた場所に、決められた通りに機械を置くだけ。
なので、前工程など知った事ではないのです。
第一、最初の機械が遅延したら、芋蔓式にあとまで影響が出てしまうのです。
契約通りに義務を遂行しているだけニダ。何が悪いニカ?
契約にはそのような項目はないニダ。
作業を停止して契約が遂行できなくなったら、ニムが全責任を負うニカ?
ちっ!こんな時だけ契約を連呼しやがる。
この、おちょう(以下自主検閲削除)
無情にも彼らは何トンもある機械を所定位置に放り出し、置いていきます。
某国人運送屋「早く受け取りにサインするニダ。ウリ達は急ぐニダ。」
好き嫌いはともかくとして、彼らの主張も道理です。
気持ちを切り替えて、作業に掛かる各メーカの人達。
もう招待状は出してしまっています。殺風景になりますが、開催しないわけには行きません。
殺風景を和らげるのは、各メーカが持ち込んだ僅かな観葉植物の緑だけで、かえって虚しさが
つのります。互いの目が何かを無言で伝え合います。
以下続く
承前
ようやく到着したカーペット業者は、くどくどと弁解を始めます。
流石に切れかけた人間にどやされて(含む某国人)、作業を始めました。
どうするつもりかと興味半分で見ていると、器用にカーペットを定規とナイフで切断し
置かれた機械を上手に避けて、敷いて行きます。なるほど、見た目だけは完璧です。
それを確認した各国の作業者達は、肩をすくめて作業に戻りました。
翌日、予定どおり展示会は盛大に開催されました。
今回は、ここまで。