>>270 「素晴らしい土地」ねぇ
原典にはそんな文言は無く、「余った土地」があったから力の強い男神が引っ張ったとする
「國引き」神話があるだけですな
一応、参考までに時代背景を紹介しておくニダ
『出雲國風土記』が著述された当時は、かつて日本に人質を出し、朝貢していた新羅が
半島を一応統一したこともあり、イルボンに朝貢国扱いを止めさせようとしていた頃であり、
徐々に緊張が高まっておった時期なのですな
出雲神話で大きな役割を果たす素戔嗚尊が、出雲の国の風土記でありながらほとんど
登場しないことも、その緊張振りを示す傍証と言えるでしょうな
地元には、たくさん渡来神であることを示す伝承が残っているわけだから、それを敢えて無視
するということの意味は推して知るべし。
例えばこの『出雲國風土記』が朝廷に提出された前年、天平四年(732)には、新羅との
戦に備えるため、山陰の各地には新たに「節度使(軍を統括する臨時職)」が設置されて
おるわけだ。
そのような時代背景の中で、地域(戦となるかもしれない場所)の詳細を把握することを
視野に置きつつ著述・編纂されたのが、この『出雲國風土記』ニダ
後の駄文には突っ込む気も起きん。暑いから。