http://www.chosunonline.com/article/20090102000037 2009/01/02 16:32:49
部活と学業:「日本語能力が日本サッカーを変える」
「あいまいな表現は使わないように」
「物を言うとき、主語が誰なのかはっきりさせるべき」
「論理的な判断の根拠を提示するように」
指導者の要請に生徒たちは、短時間に理論整然と答えるため冷や汗を流す。福島Jビレッジに建設
された2006年日本代表チーム・トレーニングセンター「JFAアカデミー福島」の授業現場だ。
日本サッカー協会(JFA)は「日本語能力が日本サッカーを変える」という独特の発想で、明日の日本
サッカーを担うエリートたちを育てている。現在、男子中学生15人(学年別に5人ずつ)、女子中・高校
生30人の45人で成り立っている。2011年からは男女それぞれ30人ずつ、定員60人で運営する予定だ。
このアカデミーの教育課程を見ると、サッカーのエリートを育成しようとしているのか、人文系エリート
を育成しようということなのか、よく分からない。ボールを蹴る前に正しい日本語を駆使しなければなら
ない、と大学教授を招いてディスカッションの授業をしており、また田植えや漁業体験、相撲の練習など、
さまざまな文化体験を学年別に行っている。一般教育課程は近隣の中学・高校で委託教育をしている。
もちろんサッカーの練習も行っている。練習は1日3時間半で、欧州や日本のトップクラスの指導者が基
本技術を徹底的に教える。
特に力を入れている授業は「言語技術」の 向上だ。長文を聞いて文章として再構成する「再話」、短文
のうち「5W1H(Who〈誰が〉 What〈何を〉When〈いつ〉Where〈どこで〉Why〈どうして〉+How〈どのように〉) 」
の抜けた部分を即座に答える「問答ゲーム」、一つの絵を見て状況を論理的に解釈する「絵画分析」な
ど、日本語を論理的に駆使するための授業が続く。