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おや、電柱の影からロシアノビッチ君とチューゴ君が現れました。
「えげつない女だぜ。何で俺だけ評判悪いのか納得いかねえ」
「しかしロシアノビッチよ、ゲルマッハとポーラにやった事も酷いアルネ。
家2件を丸ごとトコロテンのように押し出して土地を分捕るとは、お前も鬼アル」
「うるせえ、その分苦労したんだ。ちっとも悪いと思っちゃいねえぞ」
「まったく同感アルネ、その台詞に関しては。
まあ、さすがエリザベスの言うことは勉強になるアルヨ。
朕もキッチョムとカンコを斜め下に押し出してやる予定アルから」
「だがその向こうは地続きじゃ無いだろが」
「それが上手くいきそうアルヨ」
ロシアノビッチ君の目が光りました。
「ほう、飼い犬にやらせるのか?」
「いや、朕に無関係の野良犬アル。
ただその野良犬が日之本家の中で暴れてくれることで、カンコを捨てやすくなるアルヨ」
おや、向こうからザイちゃんの喚く声がしてきました。
「日之本家はひどいニダ!ウリをいつまで苦しめるつもりニダ!
本来なら住む部屋を与えご馳走をだして小遣いくれて家族会議に加えるべきところを
いじめ続けた上に最近一段と冷たくなったニダ!謝罪汁!」
おしまい