沖縄戦の悲劇は、このサイトなんか読むと、やはり混乱による恐怖とパニックが最大の要因だと思う。
http://www.geocities.jp/torikai007/1945/kerama.html 米軍の猛攻で極限状態に置かれた住民が、
軍の命令の行き違いか、村長や助役が致命的な命令ミスをしてしまったか、戦陣訓の影響か、
それとも全てに絶望したのか・・・
結果、軍から支給されていた手榴弾を使うなどして、家族同士殺戮しあうほどの悲劇が起こってしまった。
皇国教育の結果、軍の命令によって死を決意した場合は、もっと違う死に方をすると思う。
「天皇陛下万歳」を叫んだ例も出てくるけど、ほとんどは恐怖とパニックで場当たり的に死のうとしていた印象。
また、そういう例があろうがなかろうが、集団自決は局地的にしか起こっていない。
沖縄本島中が旧日本軍に洗脳され、自決を覚悟していたんだったら・・・生き残った30万人の説明が付かない。
それこそ首里が陥落した時点で、首里市の住民が数万単位で首でも吊ってないとおかしい。
米軍占領下でも生き延びた人が30万人いたことを思うと、
やはり集団自決というのは
恐怖、パニック、集団心理など、悪条件が重なった場合に起こってしまった悲劇であって、
軍が主導したことが原因だとは考えにくい。
むしろ、軍の命令で強制的に自決を強要された、とするよりも、
頼みの軍の庇護や命令すらなくなった状況で誰からも守られる事のなくなった哀れな民間人が、
全てをあきらめ、自決という最悪の結果に走ってしまった。
時には末端の兵士による住民の殺害や、事実上の自決の強制さえ発生した。
という点で、より沖縄戦の悲劇が際立ち、より哀れ極まりないと思う。
もちろん、極限状態に置かれた末端の兵士が
住民を処刑したり、事実上の自決の強制をした可能性は否定しきれない。これは確かに忘れてはならない。
末端の兵士による住民の殺害や、事実上の自決の強制をただの一件でさえ認めないことは許されない。
しかし、これはいわゆる軍の命令とは全く似て非なるものだ。