「日本軍が強制して、沖縄の住民を集団自決させた」を修正…高校教科書検定で、文科省
・文部科学省は30日、主に高校2年生以上が来春から使用する教科書の検定結果を
発表した。日本史で、太平洋戦争末期の沖縄戦の際、日本軍による強制で住民が
集団自決したとする記述すべてに検定意見が付き、各教科書会社は「日本軍により」
という部分を削ったり、「自決した住民もいた」という表現などに修正したりした。
理科や数学では、学習指導要領の範囲を超える「発展的内容」が倍増した。
沖縄戦の集団自決を扱ったのは6社8点。うち5社7点に「実態について誤解するおそれの
ある表現」と意見が付き、「日本軍に集団自決を強制された人もいた」が「集団自決に
追い込まれた人々もいた」(清水書院)などに改められた。
2005年度(主に高校1年生対象)は申請段階から今回意見が付けられたような記述が
なかったが、04年度は「日本軍に…『集団自決』を強制されたりした」と記述した中学の
歴史教科書が合格している。
文科省は「以前から(命令や強制はなかったとする)反対説との間で争いがあり、軍の
命令があったと断定するのは不適切で、今回から意見を付けた」と説明している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070330-00000121-jij-soci