【そのまんま】飯嶋酋長研究第835弾【酋長】

このエントリーをはてなブックマークに追加
548マンセー名無しさん
日朝のこれから 
歴史の教科書をひもとけば、日本と朝鮮の関係を百済や新羅の時代にまで遡れるほど、
仏教をはじめ陶器類まで私達の暮らしに密着した様々なものが朝鮮半島から伝わってきた。

私達の両国に横たわる溝は、むしろ1910年の日韓併合以降のものであり、
それは第二次大戦に至る日本の軍事的覇権によって決定的になる
(日本国内の朝鮮人への差別的な扱いや戦時下の強制連行の事実もいまだに大きなわだかまりを残す)。

そして1950年の朝鮮戦争以降南北は分断され、北朝鮮は孤立化と軍事秘密国家への道をひたすら歩み、拉致がおこった。

そんな歴史を引きずって行なわれた今回の日朝会談の中で、
金正日総書記の北朝鮮側通訳として黄虎男氏の姿を新聞で見た時に、
私はこの交渉の成功の可能性を信じたいと思った。

彼こそは朝鮮対外交化連絡協会局長として、国交のない日本と北朝鮮の窓口となり、
ピースボートの受け入れや従軍慰安婦問題、歴史教科書問題での日朝の民間交流に率先して取り組んできた人である。

また1999年には拉致疑惑問題で日朝赤十字の協力を提案した人でもある。

民と民の交流の大切さと合わせ、人の生命の重さをきちんと自覚した者のみが、
新しい21世紀の平和を作っていけると確信し、
それは国家の枠組を超えて人と人とが手をつなぐことから始まると思う。
(初出:『ともこ通信(「あべともこと共に歩む会」ニュース)』No.26 2002年10月発行)