【そのまんま】飯嶋酋長研究第835弾【酋長】

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547マンセー名無しさん
柏崎の海 
この日朝会談がメディアのトップで報道される頃、同時に東京電力や中部電力、
東北電力などへの保安院の立ち入り検査が行なわれ、次々と問題が指摘された。

社民党の脱原発プロジェクトは、今回の東京電力に端を発した原発炉をめぐる
損傷隠しの発覚以前に、この夏福島、新潟(柏崎刈羽村)、
青森六ヶ所村などの原発施設を視察していた(特にプルサーマル計画の実施が近いとされていたこともあった)。

その折に刈羽村を訪れて感じたことは、原発が中心となる村の淋しさであった。
原発交付金もあり決して貧しい訳ではないのに、原発に頼る生活の仕組みが
その村を本当の豊かさから遠ざけているように思えた。

米どころ新潟は日本の故郷のような温かさを持つと私は勝手に心を寄せているが
(水がきれいで、お酒もおいしい)、5千人の村が原発を誘致した時から
心底安心して暮らす基盤を失ってしまったのではないだろうか。

そして今や老朽化した原発施設の存在は絶えず予測し難い事故と背中合わせの日々でもある。
村の人達は今こそ本当の安全と安心が欲しいと願った。約一年前、
住民投票での過半数を上回るプルサーマル計画への反対の村民意志を、
強引に捻じ曲げようとしたこの間の国の方針は相次ぐ電力会社の損傷隠しによって完全に敗北したのである。

柏崎の長い海岸線に沿って打ち寄せる荒波の向こうにある佐渡と、さらにその向こうには朝鮮半島がある。
そしてこの海岸から拉致されていった若者達がいた。
原発といい、拉致といい、国の政治はまずあらゆる意味で「国民の生命」をしっかりと守ることに立ちかえるべきであろう。