大統領候補引き抜き? 韓国与党、既存候補不人気 新党結成の動き
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070201/kra070201000.htm 【ソウル=黒田勝弘】韓国政局は年末の大統領選に向け動きが活発化しつつあるが、
野党ハンナラ党に水をあけられ候補難の与党陣営で“敵”であるはずのハンナラ党
から候補を導入してはどうかという声が出ている。狙われているのはハンナラ党の
“第三の候補”である孫鶴圭・前京畿道知事(59)で、与党支持者の間では、既存
の与党候補をさしおき人気トップになっている。
世論調査によると、孫氏は同じハンナラ党の李明博・前ソウル市長(65)や朴槿恵・
前党代表(54)に大きく差を付けられ人気度は3位。このままでは大統領候補として
の指名獲得は無理というのが大方の見方だ。
これに対し与党ウリ党は、鄭東泳氏(53)や金槿泰氏(59)など既存の候補たちが
まったく不人気なうえ最近、有力議員の脱党が相次ぐなど分裂状態で、新党結成は
不可避の情勢になっている。このためウリ党をはじめ与党陣営では、保守野党ハン
ナラ党の中で進歩派と目されている孫氏を新党の大統領候補として擁立し、ハンナラ
党に対抗するという“構想”がささやかれているのだ。
候補者難で危機感を募らせている与党陣営の苦肉の策だが、孫氏も「自分はあくまで
ハンナラ党の人間」と表向き一笑に付しながら内心はまんざらでもなさそうだ。
(つづく)