「ハッケヨイノコッタ」のような相撲用語は朝鮮語の赤ちゃん用語、「売る」「買う」「いくら」
「なんぼ」のような商売用語は物々交換時代の朝鮮語と同じ、「いじめ」「威張る」「いびき」
のように「イ」がつく言葉は口と関係する言葉。
また、「着物」と「召し物」「色紙」「折り紙」「千代紙」など、似通った言葉の違いほか、
「橋」と「箸」、「蕎麦」と「傍」のような同音異義語の謂れを解き明かす…。
本書は、子どもの頃から両親とは朝鮮語でしゃべり、朝鮮学校に通った在日2世の
著者が、独自の発想で、食文化、地名、人名、そして男女の性など、あらゆる事象から
朝鮮語と日本語、両言語の共通性を指摘し、その根っこを明らかにする目からウロコの
痛快比較言語論。
口から耳へ、耳から口へと長い歴史の中で人から人へと途切れることなく受け継がれて
きた両言語の「音」から、同じ価値観と意味を探り出す。
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2006/06/0606j0904-00002.htm