日本に再び感動を与えた韓国人留学
韓国人留学生が駅の線路に転落した日本人を救助したことが分かり、感動を与えて
いる。韓国人留学生の申鉉亀(シン・ヒョング)さんが東京・JR新大久保駅でお酒に
酔って線路に転落した日本人の女性を救出、本人もホームに脱出したという。しかし
偶然であろうか。折しもこの駅は2001年1月、韓国人留学生である李秀賢(イ・スヒョン)
さんが泥酔して線路に落ちた日本人を救出後、列車に轢かれ、亡くなった駅だったこと
もあり、いろんな思いが交差する。 申さんは「一瞬、李秀賢さんのことを思い浮かび、
僕も救助しなければと思った。すると普段より何倍も力が湧き、女性を助けることが
できた」と当時の状況を淡々と説明した。
当時、プラットホームには多くの日本人がいたが、戸惑ってばかりいたという。申さんの
行動は個人的性向の強い、日本人が失った真の勇気を見せたのだった。ほとんどの
人々がお互い無関心である今日、彼の行動は賞賛に値する。
数日前、 李秀賢さんを称えるために作られた映画「あなたを忘れない」の作品説明会
で花堂純次監督は、「李秀賢さんは韓流の正真正銘の元祖だ」と語った。彼の勇気ある
行動が韓国に対する日本人の認識を大きく変え、韓流ブームの基盤を築いた。
一理ある言葉だ。
韓-日両国の不信を払拭することは国家ができることでも、政治的な利害関係によって動く、
政治家たちができることでもない。 申さんは片足が枕木と線路に挟まれたまま動けないで
いた女子大生を持ち上げ、プラットホームに移したという。こう着状態からお互いの不信
ばかりを募らしている両国の関係も線路の間に挟まれて動けない有様だ。この状況を
解決できるのは相互信頼と友情に基づいた民間交流が活発的に行われてこそ可能だ。
これこそが今回の事例の教訓だ。
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