在日が如何にして特別永住資格を獲得したのか

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1マンセー名無しさん
戦後、済州島人の「不法入国(密航)」から「特別在留」獲得までを生活史より、簡略に紹介したい。

ケース1,

女性、1920年父は樺太へ出稼ぎ、1946(28歳)年、済州島で夫と死別後、6歳の娘を連れて密航
(鹿児島上陸)。大阪の平野の石鹸工場で働き、同僚の済州島人男性と再婚。再婚の夫との間に
一男三女生まれる。「特在」に関しては、とくに語られていない。しかし、密航時期が外国人登録を
する以前であり、さらに夫が戦前より在日していたので、「特在」でなく、「永住者」になったと考え
られる。

ケース2,

男性、1947(23歳)年、済州島で結婚、四・三事件関係の地下運動で罰金刑を受け、一時的避難の
つもりで密航(三崎上陸)。翌年、親族が他人名義の外国人登録をしてくれる。1949年弟密航、
親族が弟の名前の外国人登録をしてくれる。1950年済州島人女性と再婚。再婚の妻との間に二男
三女生まれる。自主し「特在」、1977年(密航から30年後)。このケースも、密航が早期(1951年サン
フランシスコ条約、出入国管理令公布以前)であり、永住者の夫、永住者の子(5人)の扶養の責任、
潜在期間が30年と長期であったことで難しくなかった。「特在」をとって30年ぶりに帰郷果たす。