★強姦牧師:求刑通り懲役20年の判決 京都地裁
信者の少女7人に対する計22件の強姦(ごうかん)、準強姦などの罪に問われた
京都府八幡市の宗教法人「聖神中央教会」創立者の牧師、金保被告(62)の判決が
21日、京都地裁であった。
上垣猛裁判長は「神に最も近い存在として畏怖(いふ)・敬愛の対象としてみていた牧師
たる地位を乱用し、常習的に犯行を重ねたものであり、性犯罪事案の中でも他に類を
みないほど極めて悪質」として懲役20年(求刑・同20年)を言い渡した。
判決によると、金被告は01年3月〜04年9月、教会牧師室などで少女7人(当時12〜16歳)に、
未遂1回を含め計22回の性的暴行に及んだ。
「逆らえば地獄で苦しみ続ける」との説教を日常的に行い、被害者を抵抗できない状態にしていた。
検察側は論告で「宗教上の絶対的地位を利用し、幼い信者女性をもてあそんだ。起訴したのは
氷山の一角」と指摘。「被害者は癒やしがたい傷を負った。公判で被告人は争わないと言うだけ
で事実を明らかにせず、謝罪の言葉も全くない」と述べていた。
公判では「謝罪の言葉がないばかりか、公判で述べるのはうそばかり」などの被害少女らの
陳述書が提出された。【太田裕之】
毎日新聞 2006年2月21日11時41分(最終更新時間2月21日11時45分)
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20060221k0000e040058000c.html