北、困窮進む 金総書記誕生日の贈り物中止 買う人少なく、コメ価格下落
ttp://www.sankei.co.jp/news/morning/23int003.htm 【ソウル=久保田るり子】通貨偽造問題などで、米国の金融制裁を受けている北朝鮮では、国内でも外貨不足の影響が出始めている
ことがわかった。今年二月十六日の金正日総書記の誕生日には恒例の住民や子供、党幹部への贈り物ができなかったほか、本来なら
一年で最も食糧が不足するこの時期に、平壌の自由市場で毎年値上がりするはずのコメの価格が、今年は買う人が少ないため、
下落する現象が起きているという。
情報関係筋によると、二月初旬、北朝鮮の地方の朝鮮労働党機関に中央から「今年の贈り物は各地方で調達すること」との連絡が
あり、恒例の金正日総書記の誕生日を祝う贈り物が事実上、中止となったという。
故金日成主席、金正日総書記父子の誕生日は北朝鮮で民族最大の祝日で、一九七二年からは政令で「名節」に定められ、子供には
砂糖や菓子、家族には食糧や油などが支給されてきた。