>>579 妓生には、一牌、二牌、三牌の分類があって、
「歌舞音曲をよくし、教養や礼儀作法を身に付けた遊女」に相当するのは一牌(イルペ)。
これはエリート妓生で、数は少ない。このクラスの妓生は医事にも
通じているものも多いから終いには医女と区別がつかなくなった。
通常売春行為はしない。
二牌(イペ)は、陰君子とも呼ばれる。一牌になり損ねた妓生、没落した一牌、
身を持ち崩した両班の娘などが多い。ここから売春行為を行う。
三牌(サムペ)は、タバンモリと言われほとんどただの売春婦。
この層までを一応妓生とするが、燕山君の時代から混乱しはじめ、李氏朝鮮末期には三牌だらけになった。
まぁ妓生と呼べるのは二牌までだろう。
これ以下のモノには、寺党(サダン、流れの売春婦)、色酒家(セクチュガ、酒売り兼娼婦)、鼻頭(コモリ)、
瓶持ち(トルビョン、遊興の場に現れて酒をついだり売春する)、花郎女(ファランニョ、宿などに居る)などが居る。