「 餃 子 大 戦 」
今日の授業はお料理実習です。
何を作るかというと、地球町に色々な名前で広まっている料理、
餃子を課題として、それぞれの家の料理法で作ることになりました。
ただ、餃子と呼ぶのは意外と日之本家だけで、他の家では名前が違うようです。
「これの名前はゴーティエいうアルヨ。ウチの祖先が名づけた由緒正しい名前アル」
「違うニダ、チューゴ君。その人はチューゴ家で活躍したけどウリナラの人ニダ。
だからウリナラのマンドゥが正しいニダ!料理宗主国マンセー!」
「もう一度言ってみるヨロシ!朕の包丁が見えないアルか!」
2人をマカロニーノ君とアテネちゃんがなだめました。
「おいおい、料理におかしなケチャップが入るから止めてくれよ」
「誰の祖先でもいいじゃない。一番美味しいマンディを作れば」
そこへトル子ちゃんが加わりました。
「だいたい2人とも間違ってるわよ。オスマン堂のマントゥが正しいんだから」
「トル子、伝統ある我が家の料理にケチをつけるアルか?」
「あら、伝統を壊すことだけがあなたの伝統じゃないの?
それに一番古いマントゥ作りの遺跡って
うちの祖先がいたところで見つかってるでしょ?」
(まずいアル!知っていたアルか・・・)
「待つニダ!トル子、遺跡ぐらい、そのうちすぐに宗主国たるウリナラで見つかるニダ!」
そんなカンコ君をスルーして、トル子ちゃんはチューゴ君に言いました。
「カンコすら納得していないのに、私があんたの言うこと聞くわけないでしょ。
その点、我がオスマン堂はユーロ町に料理を教えてあげたくらいだもの。そうよね?」
トル子ちゃんは、アテネちゃんとマカロニーノ君に視線を送りました。
「む、昔のことなんかに関係なくあたしはマンディが好きなの!ほっといてよ」
「本当にトル子ちゃんの料理は最高だよ。でも僕が一番食べたいのは(ry」
「反抗されたり、慕われたり、教える者は辛いわ〜」
トル子ちゃん、優越感満面でチューゴ君に流し目を送ります。
「だからウリナラのマンドゥと名前が似てるってことはやっぱりウリナ(ry」
「うるさいアル!」