ENJOY Korea 翻訳掲示板 part200

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835マンセー名無しさん

(1995年の事)訪問した東京と広島で両手に余るほどのお土産(ボールペン、キーホルダー、ワッペン)
を貰った。品物には全て「Wald Cup 2002 in Japan」と印刷されていた。

 一方で、同じ招待旅行でも韓国を訪れた記者は、日本とはまったく違う物をプレゼントされていた。
ボールペンやキーホルダーなんてものじゃない。高価な品々はもとより、連日のパーティと酒盛り、
挙句の果てには女性まで用意されていたのだ。すべては招致活動を指揮していた鄭夢準氏の指示だった。
彼らはこうやって海外記者の歓心を買おうとしたのだ。

 私はこういう汚い手段を徹底的に憎む。ジャーナリストに対する行為で、もっとも卑劣なものではない
か。アルコールで酪酊させ、(女性提供の事実で)相手を脅迫する__。わたしが長年、アジア・サッカー
界でもっとも権力を持つ人物を国際的メディアで批判し続けてきたのも、ここに理由がある。

 鄭夢準はこういうことがあって、わたしをソウルでのワールドカップ開会式とFIFA総会から閉め出そう
とした。彼はフランツ・ベッケンバウアーとDFB(ドイツ・サッカー連盟)会長に、わたしの取材を禁止
するよう要請する書簡を送った。しかし、ベッケンバウアー氏もDFP会長もこれを一蹴。逆に、鄭夢準に
警告を送ったのだが、わたしとしては彼との対決はむしろ望むところでもあった。出るところに出て争え
ば、鄭夢準がいかなる手口でサッカー界の権力を握ってきたか、白日の下に晒すことができたからである。

(ワールドサッカーダイジェスト8月4日号
  マーティン・ヘーゲレ「正統派理論」第110回「掛け橋」より)