>>736 なんとなくいつもとは違う店で朝ご飯を買った。菓子パンとコーヒーだ
「333円です」
あら、3が3つ。ぞろ目ね。
なんだか今日はいいことが起こりそうな気がして、私はうきうきと会社に向かった。
会社の事務用品の買出しに出た。 ボールペンと、修正液と、領収書と、ホッチキスの針を買う。
「999円になります」
あら。またぞろ目? すごい偶然!
私はスキップしながら会社に戻った。
お昼ご飯はコンビ二。おにぎりと、小さ目のカップラーメンとスポーツドリンクとスナックがしをいくつか。
「888円です」
あら、あら、あら! また!?
2度あることは3度あるっていうけれど。本当にこんなことってあるのかしら!?
帰りに近所のスーパーへ。ジュースと、パンを一個買う。
私はどきどきしていた。また今度もぞろめかしら?
偶然が4度も続くはずがないとは思いつつ、なんだか絶対今度もぞろめのような気がして財布を握る手に力が入る。
ところが・・・。
「223円になりです」
え・・。そんなバカな・・・。
私は思わずレジに光る数字を確認した。
・・・惜しい!!
惜しすぎる。後一円だけだったのに・・・!!
あまりの悔しさに呆然としながら、私は千円札を店員のお姉さんに渡した。
意気消沈する客のことなど気にもとめずに、レジのお姉さんは愛想よくお釣りをくれた。
「777円のお返しです」