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さざなみ通信:
先日、小学5年生になる孫に連れられて、話題の『亡国のイージス』と
いう映画を見てきました。その内容の酷さに私は泣いてしまいました。
名称は出てきませんが北朝鮮を念頭にした工作員が登場しますが、
彼らを何の理由もなく日本人の大量虐殺を狙う悪役に仕立て上げて
ました。世界に、何の理由もなく大量虐殺をするような人間が
いるでしょうか?
これは北朝鮮への恐怖を煽る政府のプロガバンダと
思います。それもそのはず、この映画のスポンサーは、
自衛隊と歴史教科書等で極右的な主張をする産経新聞なのです。
私とは反対に、孫は無邪気に戦闘場面の派手さを喜んでいました。
その帰り道、孫は私に「自衛隊に入りたい」と言いました。
私が理由を尋ねると孫は「日本を守るために北朝鮮の悪者を
全員殺すため」と言いました。その言葉は60年程前、
プロガバンダ映画を見て「鬼畜米英」と叫んでいた自分の姿を
思い出し、涙を流さずにはいられませんでした。
「鬼畜米英」という言葉のため、「御国のため」という言葉のため、
殺す側殺される側、世界の人々がどれだけ犠牲になったのでしょうか。
私は孫を含め子供達を60年前の悲しい時代に連れ戻そうと
する『亡国のイージス』という映画、つまり政府の悪質なプロガバンダ
に怒りを覚えました。このような悪質な映画に対して私達は抗議する
べきではないでしょうか?