874 :
マンセー名無しさん:
平成18年1月16日産経新聞大阪本社15版第7面
食の政治学 韓国・宮廷料理
日本では韓流ブームでTVドラマ「宮廷女官チャングム誓い」まで人気という。
ヒロインのチャングムは宮廷の料理担当から最後は典医にまで出世するが、ドラマの面白さは前半の料理番時代の話だろう。
製作者は日本の昔のTVドラマを勉強したといっていた。あの面白さは日本で言えば往年の「細うで繁盛記」みたいな感じか。
チャングムのおかげで韓国の宮廷料理なるものに関心が生まれ、
日本からのお客さんで「あの宮廷料理を食べたい」とおっしゃる方がいる。
さて、ソウルのどこに行けば宮廷料理をいただけるのだろうか。宮廷料理だから昔の王宮の近くにある店がいいだろう。
そこで古宮・景福宮の裏、現代の王宮である大統領官邸・青瓦台が近い北岳の中腹・三清洞の「三清閣」に出かけた。
「三清閣」は1980年代生まれでは有名なキーセン料亭だったが、その後、曲折を経て今は「異宮」という名の
"韓国料理レストラン"になっている。伝統家屋風でここのメニューに宮廷料理があるのだ。
韓国の王様の料理は「スラサン(水刺床)」という。「サン(床)」はお膳のことで「スラ」とは昔、
この地を支配したモンゴルの言葉に由来し料理の意味とか。権力の中枢に"異文化"が残っている。
(続く)
875 :
マンセー名無しさん:2006/01/18(水) 00:38:46 ID:0OCdPs0s
(続き)
一人一万円(!)ほどの中間クラスを注文した。
品数は十二種類。まず「アワビ粥」や「水キムチ」はいいとして、前菜で出たタコとクラゲの酢の物風がよくない。
赤や黄色のパプリカが刻んで添えてある。宮廷料理に今様西洋野菜はまずいんじゃないの。
生魚は"チャングム"にも登場するというから刺身はいいとして、日本風のわさび醤油とはねえ?
タラの焼き物にレモンもいけません。最後に出たデザートの果物にパイナップルもどうだろう?
伝統的な甘く詰めたい飲み物「水晶菓(スジョウングァ)」や「キビ餅」はよかったのに。
定番の「九節板(クジョルパン)」や「神仙炉(シンソルロ)」は結構でした。アワビの内臓を佃煮風にしたのも珍味だった。
しかし韓国料理で近年流行の"フュージョン(混合?)化"が宮廷料理にも及んでいるのだ。
チャングムだったらどうしただろうか。宮廷料理は保守的だが、一方で権力者は新しモノ好きの面もある。
下々が手の届かないものをいち早く口に出来る。チャングムもフュージョンには賛成したかもしれない。
(ソウル 黒田勝弘)
黒田タン、趣味の食道楽が炸裂です。
口でウリナラマンセーを叫んでおきながら、行動では自分たちの文化を前々大切にしないという
韓国人の習性を実際に紹介するのに、相変わらずうまい切り口を選んできますねえ。