【日韓】黒田勝弘 総合スレ5【新考】

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486マンセー名無しさん
2005/11/19 産経朝刊から。
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◆韓国 つかず離れず選択外交
 小泉純一郎首相の靖国神社参拝への強い反発から一時は「不発か?」とされた
アジア太平洋経済協力会議(APEC)の舞台での日韓首脳会談はとりあえず開
催にこぎつけた。韓国側としては怒りのコブシを振り上げてはみたものの、結局、
国際的非常識はやれなかったようだ。ただ米国、中国、ロシアなど主要国との個
別首脳会談の中では最も短い時間だった。相変わらず日本に対する“強気”ない
し“強がり”が垣間見える。
 盧武鉉政権は首相の靖国参拝後、対日外交を「必須不可欠の外交」と「選択的
な外交」に分け、時によっては後者の立場で日本との外交的接触は拒否するとい
う方針を発表している。今回は前者として首相に会った。次の年末の定例首脳会
談はどうか。おそらく行われるだろう。定例外交は中断すると再開が難しい。

 やるときは「日本側に韓国の考え方を粘り強く伝えるには出会いは必須」とい
えばいいのだ。今回の会談時間が短かったのは次回への含みがあるのかもしれない。

 ところで盧武鉉大統領は小泉首相にあらためて靖国・歴史教育・独島(竹島)の
“反日三点セット”で韓国側の主張を受け入れるよう要求した。このうち韓国では
近年、靖国問題で日本に対する外交的反発が目立つ。なぜか。

 韓国は日本と戦争をしたわけでもなく、いわゆるA級戦犯問題も韓国は対日戦勝の
連合国ではなかったため直接的には関係ない。韓国内でも「戦犯問題は植民地支配
とは直結していないため韓国は中国に比べ靖国問題では発言権は落ちる」(韓国日
報社説)といった正確な指摘も一部にはある。
487マンセー名無しさん:2005/11/19(土) 07:38:30 ID:bplGVcFI
>>486
 しかし時の経過で過去の時代の実際体験が遠くなり、しかも歴史教育やマスコミ
などを通じ「日本支配と果敢に戦った」という抵抗史観一色で育った世代が増える
につれ、韓国では自らを日本を裁いた連合国の立場に置こうとする考えが広がって
いる。そこから「日本に支配・統治されたが日本とは一緒ではなかったんだ」と
思い込もうとして、逆に軍国主義日本糾弾の意味で靖国問題
にこだわるのだ。

 それに盧政権の対日強硬外交の背景には、国力増大による過剰気味ともいえる
民族的自信感がある。これまでの韓国の政権は日本に対する恐れや遠慮からくる
卑屈な低姿勢外交だったとみる。そこで韓国が日本に対して貫けなかったとする
歴史がらみの要求について、ことあるごとに日本に対し強硬に要求し主張をぶつ
けようとする。そこには当然、そうした“堂々たる”対日強硬外交を政権の業績
として歴史に残したいという欲もある。

 盧政権は「自主外交」の名で韓国を「東アジアの均衡者の役割」に位置付けよ
うとしている。これは相対的には日米のワクから出るという方向である。対日外
交もその一環であり、今後は日本に対しては近づいたり離れたり「選択的」に対
応するというのだ。日本もそれに対応した付き合いにならざるをえない。
(釜山 黒田勝弘)
488マンセー名無しさん:2005/11/19(土) 07:40:19 ID:bplGVcFI
2005/11/19 産経朝刊から。
------ ◆【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 韓国版・日教組の猛威
 韓国で教員労組が猛威をふるっている。「教師は労働者か?」をめぐる
議論や指導部の左傾化をはじめ、往年の日本の日教組現象にあまりに似す
ぎているのがいかにも切ない。どこの国でも似たような通過儀礼(?)が
あるのだろうか。
 釜山で開催中のアジア太平洋経済協力会議(APEC)をめぐっても、
韓国版・日教組の「全教組(全国教職員労働組合)」が物議を醸している。

 というのは釜山地域の「全教組」が授業現場で“反APEC教育”の実
施を宣言したからだ。その理屈は「自由貿易拡大などを名分にしたAPE
Cはアメリカによる経済支配の舞台だ」というもので、これを機会に子供
たちにアメリカ批判の教育をしようというのだ。

 日教組と同じく「全教組」も左翼イデオロギー過剰で知られ、授業では
「南北統一教育」と称して「北朝鮮が貧しいのはアメリカがいじめている
ため」といった反米・親北教育が公然と行われている。

 釜山での反米授業計画は関係当局や父母、保守団体などから強い批判を
受け遠慮気味とも伝えられるが、日教組と違って労組の正式指令で堂々と
反米など“政治教育”をやるところが興味深い。遠慮なしの露骨で正直な
のはやはり韓国的か? (黒田勝弘)