【日韓】黒田勝弘 総合スレ5【新考】

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117マンセー名無しさん
2005/08/20 産経朝刊から
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◆【外信コラム】ソウルからヨボセヨ イヌよりトリ
 韓国の夏は今週で終わりだ。とくに“盛夏”という意味では「マルボク
(末伏(まっぷく))」が最後で、今年はこの日が十四日だった。今年は
韓国もひどく蒸し暑くて熱帯夜が続いた。ソウル中心部を流れる漢江の
岸辺は毎日、夜遅くまで涼み客でにぎわっていた。
 韓国特有の風景としてはそのまま河川敷の芝生に朝まで寝てしまうと
いうのがある。漢江に夜釣りに出かけ、家族連れや恋人(?)たちが足の
踏み場もないほど寝ていたのには驚いた。あれで涼しいのかな。いや
気分の問題か。エアコン時代でも韓国人は自然が好きなようだ。

 韓国の夏バテ防止の食は伝統的にはイヌ肉料理だ。そこで「マルボク」
に久しぶりにイヌをいただいたのだが、「ポーシンタン(補身湯)」といわれる
鍋モノより「スユク(熟肉)」がはるかにうまいことを発見した。いったん湯が
いた肉をニラやゴマの葉などの青野菜と蒸し、ミソ風の薬味タレで食べる
のだ。野菜はにおい抜きなどの効果がある。イヌ肉はとろけるように柔らか
くまったくクセがない。これははまりそうだ。

 ただ最近は韓国人の間でもイヌよりトリが一般的で、「マルボク」に「サム
ゲタン(参鶏湯)」の店では客の列ができていた。これなら若い女性も遠慮
なく食べられる。(黒田勝弘)