その封筒を漏れの手に握らせて、丁寧に侘びを言う奥さん。
「このたびの事は、すべて家の主人が悪うございます。お兄さんには随分ご迷惑をおかけしました。
これは、ほんのお詫びです。正式なお詫びはいずれ日を改めてさせていただきます。」
さすがに、漏れが断ろうとすると奥さんが運転者をまたバックで殴った。
「あんたも、お願いし。」
そういって、運転者の頭を床に擦り付ける。
さすがにたじろぐ漏れ。
止めに入るお袋。
すると
「お兄さん、お母さんとちょっと女の話がしたいので、席をはずしていただけませんか?。」
と言い出す。
お袋も、とにかく自室に戻れという。
封筒をテーブルにおいて、自室に戻ろうとすると
「お願いですから、受け取ってください。ほんのお詫びですから
・・・・親父、昔、浮気をしとったんかい!。
電車降りると真面目そうな女子高生のスカートに、
白っぽい液体がついてた。
気付いてたのかどうかしらないけど
教えてあげた人はいなさそうな感じだった。
華奢で大人しそうな女の子だった。
後ろからそっと教えてあげたーよ。
泣きじゃくってる顔が本当に可哀想だったけど、可憐だったなぁ・・。
ホームの端で一緒に拭いてあげた。
別に汚いとは思わなかった。