は、お宅のご主人が乗り上げ駐車している、車のドアをいきなり開けて
歩道を走っていた、うちの息子の自転車にぶつけたと聞いておりますけど。」
と答える。
「あら、随分話が違いますわね。私はぶつかった時はケガもないし平気だって
息子さんがおっしゃったのに、いまさら無言で、絆創膏をはがす漏れ。
「分かったから、もういいから。」
そう言う奥さんに
「まぁ、ついでに傷口の見物でもしていって下さい。」
と言って、ガーゼをはがして傷口を見せる漏れ。
はっきり言って、アスファルトでこすった傷口はきたない。
皮膚を下ろし金でこすったようなものであるから、傷がザリザリで真っ赤になっている。
なんとなく、つぶしたイチゴを連想させる。
その上に、黄色い軟膏をべったり塗っているから、結構グロテスクである。
次に、ジャージのズボンをめくる漏れ。
膝に巻いてある包帯を無言でほどく。
ここでお袋が、いいかげんにしろと言うが、
「ケガがたいしたことないかどうか、実際