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http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20060322i402.htm 「釜山港…」歌詞は一部盗作と認定、作者に賠償命令
【ソウル=中村勇一郎】22日付の韓国紙・朝鮮日報は、韓国の歌手チョー・ヨンピルさんが歌い、
日本でもヒットした「釜山(プサン)港へ帰れ」(1972年発表)に対して、ソウル西部地裁が一部
「盗作」と認める判決を下し、作詞・作曲をした作曲家ファン・ソンウ氏に対し3千万ウォン(約360
万円)の賠償金支払いを命じたと報じた。
71年にホテル火災で死亡した作曲家の親族が2004年6月、ファン氏を相手取り、「著作権の
侵害だ」などとして損害賠償を求めていた。この作曲家は70年、「忠武(チュンム)港へ帰れ」とい
う歌を発表しており、同地裁は21日の判決で、「釜山港へ帰れ」はこの歌を基にして作詞されたと
認定した。その一方で、「独創的な部分もある」とし、賠償金は請求額よりも大幅に減額した。
「忠武港へ帰れ」は恋人との別れを歌っているのに対し、「釜山港へ帰れ」の韓国語版は兄弟の
別離を題材にしているが、歌い出しの部分などは酷似している。
(2006年3月22日12時9分 読売新聞)
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1/2:2006/03/22(水) 23:52:40 ID:S3Mj9CDX
朝鮮日報(日本語版)
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/03/22/20060322000033.html 記事入力 : 2006/03/22 13:53
『釜山港へ帰れ』、原作は『忠武港へ帰れ』だった
チョー・ヨンピルのヒット曲、『釜山港へ帰れ』はもともと『忠武港へ帰れ』だった。
ソウル西部地方裁判所民事12部(キム・ジェヒョプ部長判事)は21日、1971年に亡くなった歌手
キム・ソンスルさんの母、カン某さん(79)が 『釜山港へ帰れ』を作詞・作曲したファン・ソヌ氏(64)
を相手取り起こした著作権侵害訴訟で、原告に3000万ウォンの支払を命じる原告一部勝訴の判
決を下した。
裁判所は「被告のファン氏は歌手キム・ソンスルさんが作詞した『忠武港へ帰れ』という歌に曲を
つける時に知った歌詞を利用して『釜山港へ帰れ』を作詞したと認められる」と述べた。
裁判所は「『忠武港へ帰れ』は別れた恋人を描いた内容だが、『釜山港へ帰れ』は兄弟を偲ぶ内
容で創作性が加わっている。歌手キム・ソンスルさんがレコード発表後に特に活動がなかった点を
酌量して3000万ウォンを賠償せよ」との判決を出した。
歌手キム・ソンスルさんは1970年『忠武港へ帰れ』を発表してから軍に入隊、1971年12月24日に
休暇で部隊から出てきた時に大然閣ホテルの火災で亡くなった。『釜山港へ帰れ』はその後、1972
年2月『女学生のためのチョー・ヨンピル ステレオヒットアルバム』で発表された。
キムさんの母親は2004年6月3日にファン氏を相手取り1億7800万ウォンの損害賠償と日刊3紙に
弁明広告を出すよう要求する訴訟を起こした。
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■『忠武港へ帰れ』(作詞 キム・ソンスル)
花咲く 弥勒山は 春が来たのに
あなたが旅発った 忠武港は カモメだけが 悲しげに鳴く
洗兵館の 丸い柱に もたれかかり
涙にむせび 呼んでも 便りのない あの人
帰れよ 忠武港へ 冷たい 私の あの人
■『釜山港へ帰れ』(作詞 ファン・ソヌ)
花咲く 椿島は 春が来たのに
兄弟が旅発った 釜山港は カモメだけが 悲しげに鳴く
五六島 行き来する 連絡船が着くたび
涙にむせび 呼んでも 答えのない わが兄弟よ
帰れよ 釜山港へ 懐かしい わが兄弟よ
チョ・ウィジュン記者
朝鮮日報