◇悪意のない“慰め”がつらい/帰る祖国なんて、僕にはない
仙台市に住む在日韓国人3世で、司法書士の森田みささん(39)はそのころ、多感な高校
時代を過ごした。
(中略)
「『私は何者だろう』という気持ちがずっとあるんですよ。血は韓国、国籍は日本。だけど、どちらも
祖国だと思えない。たぶん一生そうです。人に『何人ですか』と聞かれたら『在日韓国人です』としか答えられないと思う」
森田さんより一世代若い在日韓国人3世、李篤史(イトフサ)さん(22)は歯科医を目指す東北大
歯学部3年生だ。
「「文句あるなら帰れと言われても、僕の帰るところは神戸の実家しかないんですけどね」
日本で生まれ、日本の学校に学び、韓国語は最近ようやく学び始めたばかり。森田さん同様、
ことさら在日という存在への思い入れはないが、ネットの書き込みには、さすがに怒りを通り越して悲しくなった。
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/miyagi/news/20050322ddlk04040073000c.html