【ソウル=玉置直司】韓国サムスングループは28日、2004年のグループ主力26社の
税引き前利益が前年比倍増の19兆ウォン(1兆9000億円)に達する見通しであることを
明らかにした。半導体や液晶事業など電子分野が好調で過去最高の利益水準になる。
トヨタ自動車の2005年3月期連結経常利益は1兆8500億円前後とみられる。
サムスングループは金融、レジャー、ホテルなど非製造業も含むが、
サムスン電子1社で利益の6割を占める見通し。グループ利益の大半を製造業が稼いでおり、
トヨタと並ぶ「世界最大級の高収益製造業グループ」に浮上した。
サムスングループの見通しでは2004年の売上高は前年比12%増の135兆5000億ウォンで、
グループ全体の輸出額は500億ドル(約5兆1500億円)を突破し韓国全体の輸出額の20%以上を
占めるという。グループの利益は通貨経済危機の直撃を受けた1998年には5000億ウォン。
大胆な合理化と戦略分野への集中投資により6年間で38倍に跳ね上がった。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20041228AT2M2801V28122004.html