軍の関与の証明
>私は幹部候補生の教育を南昌から三〇キロ以上も離れた田舎の連隊本部で受けた。
>「慰安所」は連隊本部の守備陣地の一隅に鉄条網で囲まれて営業していた。
>教育の末期に候補生だけで本部の衛兵勤務につくことになった。もちろん勤務は二十四時間である。
>私は営舎係だったので歩哨に立たないから何度も歩哨を引率して巡察に出た。
>巡察区域の中に「慰安所」も含まれていた。前線の歩哨は常時戦闘準備をしている。
>兵舎内の不寝番でさえ同様だ。鉄帽を被り、銃には弾を装填し夜間はもちろん着剣である。その姿で、
>「慰安所」の周囲だけならまだしも、屋内も巡察し、
>『責任者の差し出す現在の利用者数の記録を確認する。』
>軍規の維持とゲリラの奇襲攻撃を警戒しているからである。
『』の部分に注目
『責任者の差し出す現在の利用者数の記録を確認する。』