今年も四天王寺ワッソがあるわけだが

このエントリーをはてなブックマークに追加
100娜々志娑无 ◆1ONcNEDmUA
>>73
 昔のカキコからのコピペで失礼。

199 :娜々志娑无 ◆NcNEDmUA :02/05/08 18:05 ID:HY6IipWB
 ワッショイ=朝鮮語説については既に野平俊水氏の著書等で完膚なきまでに
否定され尽くしておりますので、ここではワッショイ=国内起源説について一言
申し述べておきたいと思います。

 そもそも、ワッショイのような感動詞は名詞などの基礎語彙に比して時間の経過
に伴う語形の変化が著しいため、原形が保たれていることを期待する方が無理と
いうものですし、内容的にも文献上で辿るのが難しいのですが、とりあえず1899年
刊の『東京風俗志』に見えることから、その頃には確実に存したことがわかります。
同書には「和を背負う」から来たという語源説が載っているそうですが、当時「和を
背負う」という表現が巷間に流布していたという話は寡聞にして聞いたことがありま
せんから、まずもってこの説はワッショイに適当な語をあてはめただけの民間語源
の類であると考えてよいと思います。

 では正しい語源は何かと言われると、残念ながら現状では不明と言わざるを
得ませんが、個人的にはワッショイの語源は副詞「わっさり」ではないかと考えて
います。「わっさり」は室町末から口語系の文献に用例の見える語で、意味も
「あっさりしたさま」「気分が晴れやかなさま」「量の多いさま」など種々の意味が
ありますが、その中に「明るくにぎやかで威勢のよいさま」というのがあります。
この意味の「わっさり」から派生したと見られるのが江戸後期の口語辞典『俚言
集覧』(1797年頃成立)に初出の「わっさわっさ」という語でして、これは「多くの
人がいっせいに掛け声を出して騒ぐさま」という意味です。これらの「わっさ」系の
語が掛け声という特殊な環境のもとで不規則な音変化を起こして生まれたのが
現在お祭りの掛け声として使用されるワッショイなのではないでしょうか。