【ソウルから】黒田勝弘 総合スレ3【ヨボセヨ】

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385マンセー名無しさん
産経朝刊(2004/09/18) ソウルからヨボセヨ

光州の怪食

現代美術の国際展示会・光州ビエンナーレが十周年になり今、
全羅南道光州市で開かれている。開会式に大統領も出席するというので
出かけた。第一回を見ているので久しぶりだった。今回のテーマは
「一塵の埃、一滴の水」。環境保護的な文明批判の作品が多く、観客の
前でひたすら洗濯しながら石鹸の泡を立てている作品や、背広姿を
した電気仕掛けの無数のミニ・ロボットがニューヨークの地図の上を
ほふく前進している作品など、現代アートらしい意外性で結構楽しま
せてもらった。

招待の外国人や内外記者団などを招いての歓迎晩餐会は光州市から
一時間ほどの「潭陽リゾートホテル」であった。
「竹の里・潭陽」らしく竹林にかこまれた美しいホテルで食事もよかった。
全羅道は豊かな穀倉地帯を背景に昔から歌舞音曲、文芸・絵画が盛んで
「芸郷」といわれ「食は湖南(全羅道)にあり」でもある。

食事はいま風の韓国料理だったが、そこに何と韓国が世界に誇る嫌悪食品(?)
である「エイの刺し身」が出ていた。エイの切り身を発酵させた、在来式トイレ
を思わせる猛烈なアンモニア臭のするやつだ。外国招待客の戸惑いぶりは
見モノだった。湖南名物には違いないが、それを堂々と外国人を招いての
ディナーに出すあたり、自らの文化に対する自信と自負には恐れ入りました。

(;´Д`)....。