【ソウルから】黒田勝弘 総合スレ3【ヨボセヨ】

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304マンセー名無しさん
産経朝刊(2004/09/04)
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◆【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 夏の終わりに釣れたモノ
 猛暑だったソウルもこのところ秋の気配でさわやかだ。で、過ぎし夏を振り返っての
個人的な話だが、実はこの夏から釣りを始めた。エサのいらないルアー・フィッシングで、
漢江の川べりを移動しながら投げては引き、引いては投げるのでいい運動になる。
早朝、ジョギングの人たちを背にこちらはひたすら川に向かってルアーを投げるのだ。
 都心を流れる漢江なのに意外に釣れる。体長四十−五十センチのヌチ(コウライニ
ゴイ)やジュンチ(カワヒラ)のほか、小ぶりだったがノンオ(タイリクスズキ)や韓国の
淡水魚を代表するソガリ(コウライケツギョ)も釣れた。川ではこうした韓国固有の魚
種が釣れるから楽しい。

 とくにあこがれ(?)のソガリを釣り上げたときは感激した。北朝鮮の故金日成は
生前、「ソガリの刺し身」が大好きだったことで知られ、韓国でもその味は昔から
人気だ。ただ当方は釣れたものは写真だけを撮ってみんな放すことにしている。
魚は痛覚がないので同じヤツがまた釣れるかもしれないし。

 漢江の水は近年、ずいぶんきれいになっている。だから環境保護で釣りには
制限区域がある。ところで夏の締めくくりに先日、意外な大モノが掛かった。

何と男の水死体を釣り上げたのだ。そういえば最近、不景気もあって漢江では
投身自殺が増えている。(黒田勝弘)