【自民】強制連行は無かった 2【若手】

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216Randex.ATS
2004年3月8日 朝日新聞大阪版読者投稿欄 声

【強制連行以外どんな言葉が】

 無職 駒井 薫(神戸市兵庫区 76歳)

 「強制連行」とは何かということだが、第2次世界大戦末期に入り、
私達も学業をやめて工場へ勤労動員された。
 通勤の電車には、朝鮮半島の若者も多数乗っていた。
 彼らは動員され、徴用されて日本に連れてこられたのだが希望者を
募ったわけではなく、やはり強制的に徴用されたのだと思う。
 歴史教科書から「強制連行」の文字を削除して一体何を言いたいのか。
 まさか、日本が紳士的に動員したと言いたいのではないだろう。
 とにかく過去の悪事を隠し、きれいごとを並べようとする人間のいやらしさである。
 当時は軍の命令で事を運び、反発など出来るはずもなく、
国民は引きずられていたのである。
 あの朝鮮の若者たちは20歳をすぎていた者ばかりと見られ今も
その姿ははっきりと脳裏に刻まれている。
 港湾で労働する外国人捕虜も見た。
 外米の握り飯を地面に座ってほおばる姿も。
 戦争とはこんなもの、決して正常なものではない。
 「強制連行」が気にくわないなら、どういう言葉を使いたいのか。
 歴史を美化するのは恐ろしいことであり、真実をかくしてしまうことである。
 「れきしをねじ曲げるな」である。