「ルヴァニアなんて方はこのクラスにはおられませんわよ」
「えっ!?」
エリザベスちゃんはこの言葉に目が点になりました。
「うふふ」
フランソワーズちゃんは彼女の呆然とした様子を見て
ニンマリとしています。
「引っ掛かりましたわね。やっぱり貴女らしいですわ」
「な・・・・・・!」
エリザベスちゃんの顔が真っ赤に染まっていきます。肩が
ワナワナと震えます。
「フ、フランソワーズ、かつぎましたわね!」
「あら、かつがれたのは貴女ではなくて?クラス委員の一人
ですのに全員の顔も名前も把握していないとはとんだクラス
委員ですわね」
「グググ・・・・・・」
顔が益々赤くなっていきます。しかし反論は出来ません。
何せその通りなのですから。
「まあ貴女ももう少し勉強が必要ですわね。そしてクラス全員
の顔と名前を全部把握してから町内会にいらっしゃい。まあ
覚えられたらですけれど。オーーーー、ホッホッホッホ!」
「ムキーーーーーッ、フランソワーズ、覚えていらっしゃい!」
エリザベスちゃんの悔しさに満ちた叫び声が響き渡ります。
それから暫くグリグリの滅茶苦茶度の強そうな眼鏡をかけ
一心不乱に分厚い本を読み猛勉強にいそしむ彼女の姿が
ありました。
503 :
puku:04/05/21 23:21 ID:kSK2Jc0U
ビブラート2つづいて。ぢゃやボクもツコッミ。
リリスは生まにゃない。
別ゆにニメネタじゃなくとも(ろくなもの 生みまえせん。、リリスは。
「ねつ像」
キッチョム君の誇る家宝の一つに仏像があります。それはそれは古い歴史を
誇る有り難い高価な仏像です。
「普通は人に見せてはいけないものニダ。しかし今日は特別ニダ」
カンコ君に渡します。それは金色に輝いています。
「ブラジャー、これは凄いニダ」
「ウェーーーッ、ハッハッハッハ、そうだろう、これは町に二つもない秘宝中
の秘宝ニダ」
その太った腹をゆすりつつ笑います。中には脂肪しかなく胃の中は空っぽ
ですが服の上からでもパンパンです。
「そんな有り難いものを・・・・・・。感激ニダ」
「ウリは太っ腹ニダ、これも兄弟愛ニダ!」
その甲高いダミ声の笑いが響きます。彼は自尊心を満足させることができ
大喜びでした。
翌日カンコ君はクラスでその仏像を皆に見せて自慢していました。
「どうニダ、これがブラジャーの実力ニダ!」
「ふーーーーん」
皆はそれをクールに見ています。
「あいつもそんなの持っているんだ」
「当たり前ニダ、ウリナラのものはトヨトミに全て破壊されたがこうして
無事残っているものはどれも素晴らしいニダ!」
「壊すものあったのかよ」
皆はカンコ君の言葉に矛盾を覚えつつもその仏像を見ています。
「よく見るとメッキが剥がれてない?」
芸術品の目利きであるマカロニーノ君がふと気付きました。
「それは古いからニダ。古ければ年月と共にメッキも・・・・・・ニダ!?」
「メッキってそんな昔からあったか!?」
「ちょっと貸して」
マカロニーノ君がその仏像を受け取ります。そして同じく目利きの
フランソワーズちゃんと二人でその仏像を調べます。結果。
「皆、これ見て」
何と裏にはキッチョム君の名前が書かれていました。『キッチョム作』と。
「これは決まりだな、何であいつの名前が書かれてるんだよ」
皆それでこの仏像が何なのか確信しました。
「ブラジャー、なじぇそんな嘘を・・・・・・」
頭を抱えへたり込むカンコ君。それを皆が取り囲みます。
「御前また兄貴に騙されたな」
「気にするな。よくあることだ」
今度は皆から慰めの言葉を受けました。しかしカンコ君の嘆きは
収まりません。
「ブラジャーーー、頼むからもう大嘘ばかりつくのは止めて欲しい
ニダーーーーーーーーッ!」
「それは御前もだよ」
「アイゴーーーーーーーッ!」
兄にコロッと騙されてその上止めの言葉を受け嘆き叫ぶカンコ君でした。
507 :
七志野 :04/05/22 06:08 ID:bo75yMrD
>>505 奈良の大仏さんも建立当時はメッキ仕上げなそうな。
508 :
puku:04/05/22 21:58 ID:+VrCD/je
そぬ為の水銀中毒でみやこがせんとらくばがうまおちされれらという説がある。さもらありらん。
>>508は
ワケ ワカ ラン♪
∧_∧ ∧_∧ ∧_∧
( ・∀・) ( ・∀・) ( ・∀・)
⊂ ⊂ ) ( U つ ⊂__へ つ
< < < ) ) ) (_)|
(_(_) (__)_) 彡(__)
>>509 pukuたんの芸風なんだから(苦笑)、それでも最近は分かりやすいぞ。
要はあれだろ、奈良の大仏の建立に大量の水銀が使用され、それに
伴う河川の水銀汚染のせいで、遷都する羽目になった、と言う学説の
事だんべ。
それにしてもpukuたん知らん奴が居るのか、新釜が増えたんだなぁ。
ユン \ > ∠ ユン
< \ /
_」 _
〃´ ヽ
ノリノノノ ヽ))
ノ ヘリ ゚ ヮ゚ノリ 軍靴の足音が聞こえるわ……
(((⊂) Yリつ@-@¬
)ノミく,/_|〉
´ ι'J
「コユンちゃんの手料理」
今一つ近寄り難い印象ながら中世的な顔立ちが特徴的なコヨンちゃんです。
このクラスはとにかく濃い顔触れなので自己主張するのも一苦労だったりします。
けれどそうしたことにはこだわるところがないのが彼女です。今日も自分で料理
を作りカンコ君とチョゴリちゃんを自分の屋敷に招待しています。
「全く何で売りまで来なくてはいけないニダ」
「御前は食事マナーを覚えろ」
「フン」
相変わらずカンコ君には厳しいです。けれど彼女の気持ちには一向に気付かない
のが彼ならではです。
今日の料理は色々あります。お刺身にギョーザ、パスタとバラエティに富んで
います。彼女もわりかし器用なようです。
「味はどうニカ?」
まずチョゴリちゃんが口にします。さて感想は。
「美味しいニダ」
うっとりとした顔で言いました。まるで頬っぺたが落ちそうです。
「そう言ってくれると嬉しいな。僕はあまり料理を作ったことがないのだ」
「フン、その割には美味いニダな。まあ褒めてやるニダ」
カンコ君はくちゃくちゃと食べながら渋々文句を言います。
「ただし問題があるニダ」
「何だ?」
コユンちゃんは無表情のまま尋ねました。
「コユンちゃんの手料理」
今一つ近寄り難い印象ながら中世的な顔立ちが特徴的なコヨンちゃんです。
このクラスはとにかく濃い顔触れなので自己主張するのも一苦労だったりします。
けれどそうしたことにはこだわるところがないのが彼女です。今日も自分で料理
を作りカンコ君とチョゴリちゃんを自分の屋敷に招待しています。
「全く何で売りまで来なくてはいけないニダ」
「御前は食事マナーを覚えろ」
「フン」
相変わらずカンコ君には厳しいです。けれど彼女の気持ちには一向に気付かない
のが彼ならではです。
今日の料理は色々あります。お刺身にギョーザ、パスタとバラエティに富んで
います。彼女もわりかし器用なようです。
「味はどうニカ?」
まずチョゴリちゃんが口にします。さて感想は。
「美味しいニダ」
うっとりとした顔で言いました。まるで頬っぺたが落ちそうです。
「そう言ってくれると嬉しいな。僕はあまり料理を作ったことがないのだ」
「フン、その割には美味いニダな。まあ褒めてやるニダ」
カンコ君はくちゃくちゃと食べながら渋々文句を言います。
「ただし問題があるニダ」
「何だ?」
コユンちゃんは無表情のまま尋ねました。
「コユンちゃんの手料理」
今一つ近寄り難い印象ながら中世的な顔立ちが特徴的なコヨンちゃんです。
このクラスはとにかく濃い顔触れなので自己主張するのも一苦労だったりします。
けれどそうしたことにはこだわるところがないのが彼女です。今日も自分で料理
を作りカンコ君とチョゴリちゃんを自分の屋敷に招待しています。
「全く何で売りまで来なくてはいけないニダ」
「御前は食事マナーを覚えろ」
「フン」
相変わらずカンコ君には厳しいです。けれど彼女の気持ちには一向に気付かない
のが彼ならではです。
今日の料理は色々あります。お刺身にギョーザ、パスタとバラエティに富んで
います。彼女もわりかし器用なようです。
「味はどうニカ?」
まずチョゴリちゃんが口にします。さて感想は。
「美味しいニダ」
うっとりとした顔で言いました。まるで頬っぺたが落ちそうです。
「そう言ってくれると嬉しいな。僕はあまり料理を作ったことがないのだ」
「フン、その割には美味いニダな。まあ褒めてやるニダ」
カンコ君はくちゃくちゃと食べながら渋々文句を言います。
「ただし問題があるニダ」
「何だ?」
コユンちゃんは無表情のまま尋ねました。
「なじぇウリナラの料理が少ないニダ!」
見ればあまりありません。それもコユンちゃんのお家でよく食べる辛くない
ウリナラ料理が主体です。
「これは一体どういうことニダ、説明してもらいたいニダ!」
「何だ、そのことか」
コユンちゃんは薄っすらと笑って言いました。
「あまり食べる人がいないからな」
「ニダッ!?」
カンコ君はその言葉に思わず過敏に反応しました。
「我が一族の料理は他の家にはあまり人気がない。最近ではチョゴリちゃんの
ように他の家の料理も食べる人間が一族にも出ているな」
「そ、それはそうニダが・・・・・・」
チョゴリちゃんには怒りたくても怒れません。
「それにこうして他の家の料理を食べてみるのもいい。そうしてその味を
取り入れていけばいいじゃないか」
「そんなニホンみたいな真似ができるニダか!」
「そう言う御前はニホンちゃんの物真似ばかりしているな」
「グググ・・・・・・」
勝負ありでした。カンコ君は黙ってしまいコユンちゃんの料理をブツブツと
不平を言いながら食べました。
「やれやれ」
コユンちゃんは食事の後満腹になり妹と一緒に眠っているカンコ君
を見ながら溜息をつきました。
「本当に強情ね。そんなに自分の家のものがいいのなら何故ニホン
ちゃんのものばかり欲しがるのか考えたことがあるのかしら」
カンコ君のいびきと歯軋りを聞きながら言います。
「その素直でないところをなおしていけば全然違うのに。まあそれが
なくては愛嬌も何もないけれど」
少し複雑な気持ちのようです。カンコ君の寝顔を見ながら嫌そうな、
それでいて楽しそうな顔です。
「だが良いところだけ置いておいて他の悪い部分をなおしていけばいいわね。
そうでなくっちゃキッチョムのところのあの首領と一緒だわ」
彼女もあの人が嫌いでなりません。一族の恥だと考えています。
「私が側にいて彼を皆から本当の意味で人気のある人にしてあげなくちゃ」
けれどコユンちゃんも気付いていませんでした。それは独善にも
繋がるのだと。
けれど彼女もそのことに何時か気付くかも知れません。そうして人は
成長していくのですから。
「お休み」
コユンちゃんも自分の部屋に入りました。そして灯りを消しました。
今日もいっぱいのボートが行き来するニホン池。しかし、カンコ兄弟と
日ノ本家を隔てる池だけあって、いつも騒動が絶えません。
「ニダニダ♪ この東海はウリの海。何をしようとウリのもの!」
物騒な鼻歌を歌いながら、カンコ君がボートからドボドボと網を池の中
に放り込んでいます。
「最近はウリの家の近くでは魚が減ったニダ。ここは今日もニホンのと
ころの行くニダ!
東海のものはウリのもの!」
後のことを考えるのが苦手なカンコ君。自分のところの漁場を荒らしま
くったあげく、魚が捕れなくなるとニホンちゃんの家の漁場に忍び込んで
くるのです。
ニホンちゃんの漁場は、ニホンちゃんがお魚が減りすぎないように魚を
捕る量を考えているので、カンコ君の家の近くの池とは魚の捕れる量が全
然違うのです。
「ウリのために魚を増やしてくれるニホンは、きっとウリのことが好き
に違いないニダ!」
本当に斜め上を行っているカンコ君ですが、しかし、今日はいつもと展
開が違うのです!
「待っていたわ、カンコ君。本当にこの時を待ちこがれていたの」
カンコ君がニホンちゃんの漁場に入ってしばらくして、凛々しくJCG
のライフジャケットを着込んだニホンちゃんが、白いボートに乗ってカン
コ君の前に現れました。
そして、まるで恋人を見つめるようにウットリとした瞳で慌てるカンコ
君を見つめながら、口を開いたのです。
「・・・いつもいつも、ニホン池でカンコ君のボートがひっくり反って
カンコ君が溺れる時は私が助けているのに。
またこんな悪事を働いて・・・・」
「う、う、う、うるさいニダ!
ニッテイの侵略が無かったら、東海は全部ウリのものニダ!ニホンは謝
罪と賠償するニダ!」
と訳のわからない事を言いながらボートを自分の家に向けるカンコ君。
何故か自分を熱い視線で見つめるニホンちゃんに、潜在的な恐怖を覚えた
のです。
「待って、カンコ君。待ってたらぁ」
甘ったるい口調で囁くニホンちゃんは、逃げ去るカンコ君の後ろ姿をウッ
トリとして見つめながら、小声で呟きました。
「・・そう、待ってくれないんだ。攻撃条件成立!」
一瞬、ニホンちゃんの瞳に閃光が煌めきました。
次の瞬間。ニホンちゃんは隠し持っていたパチンコを取り出して、力一
杯にゴムを引き絞りました。
「アイゴー!!」
突然、頭に激痛が走ったカンコ君。慌てて後ろを振り返ると、ニホンちゃ
んが微笑みながら次のパチンコ玉を構えていました。
「待つニダ!
ウリとの友好関係を考えるならパチンコ玉は過剰攻撃ニダ!」
「フフフ」
さらに二発目を撃つニホンちゃん。さらに次のパチンコ玉を用意します。
「待ってたの、この日を。1748話では我慢するしかなかったけど・・
本当にこの日を待っていたの!」
熱っぽく呟きながら、さらにパチンコ玉を打ち続けるニホンちゃん。
頭から血を流しながら、カンコ君は恐怖に引きつりながら全力で逃げ去
ります。
「アイゴ!
これはやりすぎニダ!後で謝罪と賠償を・・・・」
彼方から聞こえるカンコ君の捨て台詞を聞きながら、ニホンちゃんは暫く
悦に入ったほほえみを浮かべていたのでした。 end
「百億の昼と千億の夜」
カンコ「ニダッハッハッハ、ウリは生活を改めるニダ!」
一 同「んなことできるわきゃあない、諦めろ」
カンコ「チッチッチ、これだから素人は困るニダ」
一 同「じゃあどうするんだ!?」
カンコ「大体朝型人間ということ自体が間違いニダ。これはそもそも
ニホンのところみたいで嫌ニダ」
一 同「じゃあ夜型人間か?」
ニホン「それにわたしは関係ないんじゃ」
カンコ「ええい、うりゅしゃいニダ!何もかもニホンのせいニダ!
謝罪と賠償としてデートするニダ!」
一 同「それは関係ねえだろ。ところで御前はこれから夜起きている
つもりか?」
カンコ「そうニダ、ウリはこれから昼寝て夜起きるようにするニダ。
そしてニホンを越えるニダ。ウリナラマンセーーーーーーッ!」
一 同「やってみたら?」
ニホン「また変なことになっちゃったなあ」
翌日
カンコ「諸君、おはようニダ!」
一 同「今給食時間だぞ」
カンコ「丁度いい時間ニダな。今までぐっすり寝て気分がいいニダ」
一 同「ふうん」
カンコ「では心地良い食事を楽しむニダ」
???「それはいいことね」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
一 同「あ、あわわわわわわわわ・・・・・・」
カンコ「やっぱり人間は夜に行動するのが一番ニダ。ゲームもした放題
で好きな時に好きなだけ寝られる、おかげでストレスなんて全然
ないニダ・・・・・・って人の話を聞くニダ!」
一 同「カンコ、後ろ後ろ!」
カンコ「後ろには誰もって・・・・・・ウンガyラゲレポポホゲルピレーーーーー、
アイゴーーーーーッ、鬼が出たニダーーーーーーッ!」
先 生「カンコ君、鬼って誰のことかしら!?」
ボオオオオオオオオオオオオオオ
カンコ「当然フラメンコ先生、じゃない、じゃないけれど怖いニダーーーーーーッ!」
先 生「カンコ君、先生が何を言いたいかわかるわね!?」
カンコ「あ、あわわわわわわわわわわ・・・・・・」
先 生「さて、カンコ君、覚悟はいいわね!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
一 同「んじゃああとは宜しくな」
カンコ「ちょっと待つニダ、皆一体何処へ行くニダ!」
先 生「さてカンコ君、覚悟は出来ているかしら。今何時だか、学校は
何時始まるのか知らないわけじゃないわよね!?」
カンコ「こ、これはそもそもニホンが・・・・・・ってニホンもいないニダ、
アイゴーーーーーッ、こういった時はどうすればいいニダ!」
先 生「覚悟を決めなさい!」
こうしていつも通り先生のコルテスキック百連発が炸裂しました。
ニホン「何でいつもわたしの名前出すんだろ。そしてまた自爆してるし。
懲りないなあ」
「お引越し」
なんだかんだ言ってもカンコ君にとって、コヨンちゃんは気になるものです。
どれほど見るまいと思っても、ニホンちゃんの近くにいたり、
どれだけ文句を言っても世話を焼いてきたりするために見るしかないのです。
最近は暑くなってきて、女の子の服装が薄くなってきて、カンコ君はこっそり盗み見しています。
今日もニホンちゃんとタイワンちゃんと一緒になって、「女の子の話」で盛り上がっています。
「ボク、引っ越す事になったんだ。お祖父ちゃんが、やっと引退できたんだ」
さりげなくコヨンちゃんは切り出しました。
コヨンちゃんの今の家は、カンコ君がうらやましすぎて、欲しくなるほどの豪邸です。
「ふうん。広い家なの?」
興味深そうにニホンちゃんが尋ねます。タイワンちゃんは、にっこりと笑って言いました。
「そうそう、今の家すごいよね。どっかの誰かと比べ物にならないほど」
(ウ、ウリだっていつかは大きな家に住むニダ。絶対そうニダ!!!)
と心の中で叫びますが、どう頑張っても両親の収入は変えることが出来ません。
「いや、小さな家だ。もう、あんなに広い家は要らないからな」
「うん。あの家、ちょっと広すぎて疲れちゃうよね。」
「えー!私はあっちのほうが好きだけど・・・で、どれだけ広いの?」
(アイゴー!きっとまたウリを連れて行って、虐めるつもりニダ!これも全部ニホンちゃんのせいニダ!
コヨンには要求できない謝罪と賠償と謝罪と・・・)
「・・・ニカ?」
ふと我に帰ったときには、3人とも教室を出ていくところでした。
「アイゴー!!仲間はずれは許さないニダ!!この教室で一番えらいウリを・・・」
「何か言いたいアルか?」
もう1人、女の子の話に興味津々な人がいるのをカンコ君は忘れていました。
「アイゴー!偉大なる宗主国様、ウリはただ一番『エラの大きい』と言っただけニダ!」
もう遺伝になってしまったのでしょうか、平伏してカンコ君は平伏しています。
「行くよろし。朕は今、忙しいアル」
チュウゴ君は、カンコ君の馬鹿騒ぎに付き合っている暇はないのです。
(またまたキッチョムを呼ばなくてはいけないアル。アイヤー、もういやアル・・・
(む、こんな静かなところに来て、ウリナラ1の探偵、カンコ君をまく気ニダ。引っかからないニダ!)
どうにか一行に追いついたカンコ君は、サングラスで目元を隠し電柱の影から様子を伺っています。
ニホンちゃんもタイワンちゃんもきょろきょろと辺りを見ています。
「ここがお祖父ちゃんの新しい事務所だ」
女伝道会館の前に着くと、胸を張ってコヨンちゃんはその1室を指差します。
「えっと。」「どこ?」(アイゴー!?)
黒塗りの車で送迎される高おじいちゃんの事務所とは、とても思えない狭い一室です。
「だから、ここの一部屋を借りているんだ。知人に会ったり、本を読むだけだからな」
「ここ全部?」「嘘をついてないよね?」(ア、アイゴー!?)
どうも事態が飲み込めていない2人のために、コヨンちゃんはもう1回言う事にしました。
「この会館の一室を借りて、事務所にしている。家は郊外に借りている」
(信じられないニダ。まるで出家したお坊さんニダ。ウリナラの人じゃありえないニダ!!)
だんだんカンコ君は、足がふらふらしてくるのを感じました
「家を借りているって、言ったよね?」
普通に納得してしまったニホンちゃんに対して、タイワンちゃんは少し不満そうです。
「そうそう、もっと広いんでしょ?」
(アイゴー・・・そうニダ・・・きっと広い家ニダ・・・)
「商店が借りているが・・・ん?」
ドスンと音を立てて、カンコ君は倒れてしまいました。
(もう・・・いやニダ・・・ウリは・・・お金持ちになるニダ・・・)
「まったく世話の焼ける奴だ」
どこか遠くで聞こえる声が優しく聞こえたのは気のせいでしょう・・・。
「ハートを磨くっきゃない!」
最近ウヨ君は何時にも増して鍛錬に励んでいます。
「まだだ・・・・・・」
それはもう荒行です。滝を木刀で斬り、鉄下駄を履き、大リー○ー養成ギ○ス
を身に着け、サウナに入り、バンア○ン特訓場に入り、火山の噴火口に落ちたり。
「まだだ、これでは」
最早命懸けを通り越してカンコ君も腰を抜かす程の斜め上な行動ですが彼は
止めようとしません。懐かしのスポ根漫画を見てはその特訓をやっています。
「武士ったかどうしたのかしら、あんなに修業して・・・・・・」
ニホンちゃんも心配そうにそれを見守っています。
「というかこの町にあんな場所あったか?」
皆はウヨ君が修業を積む火山の噴火口や大海原、氷の山、わけのわからない
特訓施設等を見ながら首を傾げています。
「俺はこのままじゃ駄目だ」
彼は歯を食いしばって修業を続けています。
「姉さんは俺が守らなくちゃいけないんだから」
彼は孤独な修業を続けながら呟きました。
事の発端は些細なことでした。アテネで開かれる運動会の競技の発表
でした。
「俺の力が落ちたのか・・・・・・」
ウヨ君のよりニホンちゃんの参加競技の方が多かったのです。これまでは
逆だったのに。
「こんなことでは駄目だ、鍛え直さなくては」
彼はそれを見てそう決心したのです。それからです、修業をはじめたのは。
「俺が守らなくて誰が姉さんを守るというんだ」
彼は日々身体を鍛え続けます。
「カンコやアサヒだけじゃない。アメリーやチューゴ、ロシアノビッチも
いる。何故だかわからないがマカロニーノまで言い寄っている」
マカロニーノ君はまた別なのですが彼は気に入りません。
「武士、無理しなかったらいいんだけれど」
「ニホンちゃん、あれで無理してなきゃ何だっていうの!?」
ニホンちゃんの天然に皆が突っ込みを入れます。
姉の心配をよそに彼の修業は続きます。しかし彼は一つ重要なことを
忘れていました。
彼は三年生、ニホンちゃんは五年生です。体格には当然差もあります。
今までは力を入れていなかった競技もありましたからニホンちゃんが参加
する競技が増えるのも当然なのです。
そしてもう一つ。ウヨ君は大切なことを見落としていました。
ニホンちゃんは実際はとても強いのです。クラスでも喧嘩してまともに
渡り合える人はいない程の。女の子の中では最強とも言われています。
ウヨ君よりも遥かに強いです。彼女を本気で怒らせたカンコ君が死にかけた
ことすらあります。
「わたしも昔やったけれど」
ニホンちゃんはウヨ君の修業を見ながらポツリと呟きました。それを聞いた
皆の顔が凍りついたそうです。
>>532 みゃー・・・どっちかって言うと「昔やったけれど」より「今日の朝もやったけど」のほうが、
天然ぽくって良いと思いますのw
>>533 そんな日本ちゃんには萌えられませぬ。
「昔」にしといてくだせぇ。
535 :
名無しさんお腹いっぱい:04/05/29 01:12 ID:GJv6lEDF
兎のような目でチュウゴ君を見つめるニホンちゃんがいました。
その目が映すものは、ニホンちゃんの部屋をスコップで掘り続けるチュウゴ君の鬼気迫る表情でした。
スコップで掘るというのは、もうチュウゴ君は木の床をぶち抜き、その下にある湿った地面をほじくり返しているのです。
彼がここまで必死に探す、その理由は埋蔵金。
昔から誰が埋めたのか、それとも自然に作られたのか、そんな不思議な黄金がヨーロッパ町やアジア町、彼らの住む地球市にはそんなものがありました。
それはなくてはならないもので、それを巡って各家々で壮絶な喧嘩が始まったりしたこともありました。
それが、ニホン家にある。いや、あるかもしれないと噂になり、その真偽を確かめるために、
何故か隣にいるチュウゴ君が押しかけてきたのです。
何故かチュウゴ君はもうヨーロッパ町の人たちの同意書も持っていました。
そして、ニホンちゃんの部屋に無表情で入っていくと、おもむろに床を少林寺キックで消し飛ばし、手に持っていたスコップで掘り始めたのです。
何が起こっているかわからないニホンちゃんは言いました。
「え・・・あ・・?」
チュウゴ君は掘りながら言いました。
「ここに埋蔵金がアルアル。だから僕が調査しているアルヨ。僕はニホンが欲しくないんだと思ったから、君の母さんと父さんに話を入れて、今掘っているアル」
ニホンちゃんは小さく「そんなっ・のうそ・・」と言いました。
「そうアルネ?」
「・・・」
ニホンちゃんのお母さんとお父さんはいつの間にか隣にいました。
「そんな、嘘だよね?私の部屋をこんなにしてもいいって、お父さん言ってないよね?だって、お父さんはいつも優しいし、お母さんだって、優しいし。」
「そうだ。そんなこと言ってない」
そう言って、お父さんは微笑んでニホンちゃんの頭をなでました。
ニホンちゃんはチュウゴ君のこの勝手な行為を止めてくれるのだ。
そう思ったのか。怯えたような目を頼れる大人を見るぱぁっと明るい目へと変えました。
「でも・・・」
唾を飲み込む音がしました。
「チュウゴ君と喧嘩したくない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
お父さんはそれから一言も喋りませんでした。
「いつか・・・殺る」
ウヨ君の声がして、ザクザクと土を掘る音がして、かすかに涙が滴り落ちる音がしました。
http://www.chunichi.co.jp/anpo/0809.html 踏み越える中国船
資源調査 日本は黙認
東シナ海に眠る石油は推定七十二億トン。
えー中国の行動にはいつも通りぶち切れですが、それよりも官僚の事なかれ主義にも感無量。
マスコミが全然報道してないようなので、ニホンちゃんにでも載せて知らせようかなっと・・・
まさに亡国の危機です。
っと・・・あげてしまいました。すいません。
「やるっぺ」
ヨハネ君のお家の本は世界中で読まれています。よい教えなので皆
読んでいます。
「だが俺はうちの教えの方が大事だと思うがな」
ウヨ君もそう言いながら読んでいます。特にEU町や南米町では特に
よく読まれています。
大体自分の家の言葉で訳していますがニホンちゃんはある時新しい
ことを思いつきました。お家の人達が話す言葉で訳してみようと思った
のです。
「最近イワテの間の人達から頼まれてたのよねえ」
「じゃあそれでいこうよ。俺も協力するから」
「武士、お願いできるかしら」
「任せといて」
二人は早速作業に取り掛かりました。そして一冊の本が出来上がり
ました。そしてヨハネ君にプレゼントしたのです。
「どんなのですか?」
ヨハネ君は期待しながらそれを受け取りました。
「これは・・・・・・」
それを見たヨハネ君思わず目を見開きました。ニホンちゃんもウヨ君
も日之本家の正装なのです。しかもその本を入れている箱も漆等で飾ら
れた箪笥造りです。
しかも書かれている言葉はニホンちゃんの家の言葉です。それもかなり
特殊なものです。
「これはまたえらく面白い趣向ですね」
ヨハネ君は本を読みながら微笑みました。
「いやあ、実に素晴らしいニホンさんのお家にこんな言葉があるとは
思いませんでした」
「他にも一杯あるんだけれど」
「本当ですか!?」
ニホンちゃんの言葉に目を輝かせています。
「だったら今度是非教えてください。私も興味があります」
「だったら俺が教えてやるよ。それでいいか」
「はい、是非!」
こうしてヨハネ君はニホンちゃん家の方言について学ぶようになり
ました。ここでいらんことを言う人がまた登場です。
「ウリナラの文字は学ばないニダか!」
「じゃあ方言で書いてくれますか?」
「ニダッ!?」
ヨハネ君に突っ込まれます。
「それは・・・・・・」
「お待ちしていますよ」
そう言って立ち去るヨハネ君。
「アイゴオーーーッ、何時の間にか勉強しなくてはならなくなったニダ、
一体これはどういうことニダーーーーーーッ!」
教訓:口は禍の元。
>>535、536
気になったことを。
この話は中国の領海内であり日本に入ったわけではないので。確かに不愉快ですが。
あとアメリカも参加しています。顔触れは不思議なことにABCDなのでそれを絡ませたら
よかったかも。
この話は日本も領海内で天然ガス開発したら話は変わりますが。
中国の海洋調査は沖ノ鳥島沖の日本の排他的経済水域でもやっていますね。
だいたい毎週のように海自のP3Cが日本近海での海洋調査中の中国船を
確認していますが、そちらの方は資源探索よりも潜水艦の活動に必要な海底
図等の制作が主なようで。
かの国の「太平洋艦隊」は文字通り太平洋を目指していますからね・・・
『しあわせのかたち』
アメリー君はペット大好き。
アメリー君ちの皆もペット大好き。
おやワニですか。部屋で飼っているところを見ると親には内緒ですか?
「ふ…男はやっぱり獰猛な肉食爬虫類だNE!さあノーラッド!ごはんだよー
……しっかしよく食うなあ…」
ところで部屋で飼えなくなったらどうするの?
*
ハプスブルグ先生は犬が大好き
ハプスブルグ先生の家の皆も犬が大好き。
行儀のいい犬が特に好まれるようです。しかしお小遣いまであげるんですか?
「もっちろん!家族の一員ですもの。でもお金かかるのよね…くすん」
本当に人間並みの扱いのようですね。
*
ニホンちゃんはペット大好き。
ニホンちゃんちの皆もペット大好き。
きょうも犬のお散歩です。おや犬が服を着てますね。
「だって寒かったら可哀想だもーん。」
ちょっと猫かわいがりが過ぎるようです。
*
カンコ君はペット大好き。
カンコ君ちの皆もペット大好き。
でもお家が狭いので小さな動物しか飼えないのが玉に瑕。
「ハッ!今はインドアでの飼育がトレンディニダ!それにウサギたん可愛いニダ!
死んだらすぐ代わりがいるのがお手軽でいいニダ。しゃあニホン65号、キムチ食べるニダ」
名前もアレですが、いったい何匹目です?ペットに刺激物は駄目ですよ?
*
タイワンちゃんはペット大好き。
タイワンちゃんちの皆もペット大好き。
最近は熱帯魚に凝っているようですね。それにしてもカラフルですね。
「うふふふ、カラフルなお魚ってサイコー(はあと。……お金になるしねっ!」
しっかりソロバン弾いています。ところでその横にあるペンキの山は何ですか?
*
ベトナちゃんはペット大好き。
ベトナちゃんちの皆もペット大好き。
犬もウサギも大好きですが…あれ?昨日いた犬はどうしました?
「え?いぬ?…おいしかったよ?」
……そうですか。
おしまい
解説・家族・各人各様
※ 各国ペット事情。元ネタ古いですから今はどうかはケンチャナヨ
※ ベトナムではペットや食用に犬を飼っているそうです。因みにペットも食べます。
近藤鉱一著『サイゴンから来た妻と娘』に、東京で暮らすようになったとき、著者一家が
ウサギを飼い始めるのですが、ある日著者の元にベトナム人の奥さんから電話があり、
「味付けは何がいい?」という電話が来る…というエピソードがあります。ペットとして
動物を可愛がるけれど、頃合を見て食べちゃうらしいです。
ベトナちゃん、コメントドゾ
「でも、ちゃんと食べてもらえてペットも成仏できるんだよ?」
そういう感覚らしいですw
ソース一覧
↓元ネタ東京新聞てのがいまいち引っかかりますが…それにしても韓国を「ウサギ小屋」
呼ばわりですか?w
01/8/4 ペット大好き! 「いやし系」から猛獣まで
ttp://www.tokyo-np.co.jp/toku/new_world/nw010804/nwtop.html
547 :
D-13:04/06/02 02:18 ID:gr8vqciw
「ポスター」
今日の図工の時間はポスターです。テーマは『清潔』、皆それぞれ
描いています。
「ニホンちゃんは何にするの?」
「ううんとねえ・・・・・・」
タイワンちゃんに聞かれ考え込んでいます。どうやらまだ答えが
見つからないようです。
「そうね、とりあえず掃除をキチンとしましょう、っていうふうに
しようかなあ」
「ニホンちゃんらしいね。じゃああたしもそれにしようかな。ニホン
ちゃんと何時までも仲良くいたいし」
「もう、タイワンちゃんたらあ」
「あはは、ちょっとわざとらしいかな」
じゃれあう女の子二人。その隣でカンコ君は一心不乱に何かを
描いています。
「・・・・・・何か何時になく真剣ね」
「何を描いているんだろ」
二人はそれを恐ろしそうに見ています。
さて時間となりました。皆自分のポスターを発表していきます。
そしてカンコ君の番になりました。
「一体どんなものやら」
皆は興味半分恐怖半分で見ています。今回も何かのオチが
あるのだろうと見ています。
「ウリのは・・・・・・これニダ!」
「・・・・・・(絶句)」
皆言葉を失いました。そこにはうんこの形をしたバナナが
描かれていました。
「あの、カンコ君」
フラメンコ先生が頭をクラクラさせながら尋ねます。
「ニダッハッハッハ、先生、これは清潔を訴える為に描いたものニダ」
カンコ君は胸を張って答えました。
「清潔、ねえ」
先生も皆もわけがわかりません。だったら何故うんこなのか。
「うんこは汚いニダ。しかしこれを取り除かないと清潔にはならない
ニダ、ウリはそれを主張したかったニダ」
「ううむ・・・・・・」
「わかったようなわからんような」
皆首を傾げます。
何はともあれ奇抜なデザインだったので評価は結構高いものでした。
しかし壁に貼られているその巻き巻きのバナナを見て給食を食べるのは
凄く嫌だったそうです。
「はだけていこう」
「皆様、今日は重大発表がありましてよ」
エリザベスちゃんとフランソワーズちゃんが並んで教壇に立って皆に
対して言いました。
「何だか凄く嫌な予感・・・・・・」
犬猿の仲のこの二人が並んで。不吉なことが起こりそうです。
「一体何なのだ」
まずはアーリアちゃんが尋ねます。
「わたくし達はある発見をいたしましたの」
「どうでろくでもないことだろ」
「そこ、うるさいですわよ」
クラスの端の方からの突っ込みにも見事に反応します。
「じゃあ何なんだよ、大体いつも最悪の結果に繋がってるじゃねえか」
しかし皆もこの二人の暴走でいつも酷い目にあっているので挫けません。
逆に問い質します。
「皆さんは胸についてどう思いますか?」
エリザベスちゃんが尋ねました。
「胸!?」
「そう、女の子の胸ですわよ」
フランソワーズちゃんがその大きな胸をゆさゆさと揺らしながら言いました。
「そりゃあ見ていていいものだけれど」
「大きいのもいいけれど小さいのもなあ。これは個人の好みだろ」
「要するに見たいのですわね」
「当然」
二人はそれを聞いてニンマリと笑いました。
「では話が早いですわ。実はわたくしフランソワーズの家で素晴らしい
資料を見つけ出しましたの」
「本当にあの家にはろくなもんがねえよな」
皆がエリザベスちゃんの話を聞いて言いました。
「わたくしの偉大なる先祖が見つけ出した素晴らしいファッション、
それは・・・・・・」
「あのいかれた髪形と幽霊がいる家の他にもあるのかよ。他に何か
考えろよ、まともなのをよ」
皆えらく不満です。いきなりフランソワーズ家の前を通り掛かって
変な髪形にされたりエリザベス家の名物幽霊に遭遇したりとかなり
迷惑を被っているのです。
しかしそんな不満は完全にスルー。そうでなければここまで
いかれた・・・・・・いえいえゴージャスなお嬢様にはなれません。
「これでしてよ!」
二人は服を脱ぎ捨てます。そこから現われたのは胸が大胆に露出
した過激なファッションです。
「おおっ!」
それを見たクラスメイト達(特に男組)の目が光りました。
「胸は美しきもの、ならば皆に見せなくてはなりませんわ」
「そう、そしてその美を誇らなくてはなりませんわ!」
二人はその豊かな胸を誇らしげに見せて主張します。
「どうでして、皆さんも胸を見せては如何でしょうか!」
二人の主張はズバリこれでした。男組は諸手を挙げて
賛成です。
しかし女組はそうはいきません。
「わたし自信ないし・・・・・・」
ニホンちゃんは恥ずかしそうに胸を押さえます。
「私の家じゃ胸どこかお肌さえ・・・・・・」
家の決まりが厳しいペルシャちゃんは胸どころではありません。
「そういや御前のところは」
「ウリナラは胸などはだけたことは一度もないニダ!」
カンコ君は顔を真っ赤にしてそれを否定します。捏造と
言われようが彼は全く引きません。
「言っておくニダがチョゴリの胸を見る前にウリの屍を乗り越えて
行かなくてはならないニダ、若しそうなってもウリは半万回生き返り
それを断固阻止するニダ!」
完全に本気です。おそらくチョゴリちゃんに指一本でも触れた
なら彼は全力で相手に立ち向かって行き、何度倒れようとも生き
返ってくることでしょう。ああ怖ろしい。
カンコ君だけではありません。妹を持つ人は皆自分のことは棚にあげ
妹達のガードをさらに高くさせます。女の子達もそれに賛同するのは
ほんの僅かです。エリザベスちゃんとフランソワーズちゃんはそれでも
胸をはだけていました。しかし。
「そんな格好はお止めなさい」
バチカンのおっさんの方からも注意がきました。この人に逆らった
らそれはそれは怖ろしい、カンコ家の折檻なぞ甘い甘いという位の
血も凍ることが待っている、というのが子供達の噂であります。昔は
事実でしたが。
しかしそれでもめげない二人、胸をはだけまくっています。暑い日が
続くのでそれもオーケーでした。ところでこの季節、急に寒くなったり
する日があります。
「ハーーークションッ!」
二人は思いきりクシャミをして鼻をすすります。急激な気候の変化と
薄着で風邪をひいてしまいました。
「これは致し方ありませんわね」
「無念ですけれど・・・・・・」
こうして止むを得なく胸をはだけるのを止めた二人でした。ファッション
もいいですが服は本来は身を暑さや寒さから守る為のものということを
完全に忘れていた二人でした。
今回のソース。昔は女の人は胸をはだけさすのは普通だったとか。
欧州においてですが。そういえば薄着のファッションが流行って
同時に風邪も流行ったことがあったっけ。
ttp://x51.org/x/04/05/1924.php まあウリナラはハン板では有名ですね。カンコ君それにしても
妹がからむと凄いムキになるな。
紀元前のクレタには同じように胸を露出する文化が広まってて
ギリシアから来た人が驚いた、という記録もありますね。
純粋に感想いっていいでつか?
…また胸?w
558 :
:04/06/03 11:42 ID:87grBSRT
>548-551
>552-555
欧州に於いて胸の露出をファッションとするかどうか、ってのは無限ループしてますね。
乳首にピアスとかも、その系統から派生したファッションですし。
…なんで、漏れはこういう話題になると湧いて出るんだ。_| ̄|○
「発明家カンコ君」
ニホンちゃんは色々と閃きの才能があります。人の作ったものをその閃き
から改良するのは大得意です。
発明も結構得意です。インスタントコーヒーやインスタントラーメンなんか
は町中で親しまれています。
「フン、それがどうしたニダ!」
そうした状況を快く思わない人もいます。やっぱりというかもうお決まり
というかカンコ君です。
「御前発明の才能なんてないだろ」
「ニホンちゃんのものコピーする以外に考え付くことあんの?」
皆から痛い突っ込みを入れます。
「ええい、うりゅしゃいニダ!」
カンコ君は顔を真っ赤にして怒ります。
「どいつもこいつもウリの才能を認めないニダか!」
「何の才能?」
「ニホンちゃんにまとわりつく才能!」
「ファビョーーーーーン!」
全く何の変わりもない会話が続きます。
「こうなったらウリの発明したものを見せてやるニダ!」
「スカートめくり用マジックハンドならいらねえぞ」
皆は醒めた目で返します。
「そんなもの必要ないニダ!スカート捲りはウリナラ起源ニダ!」
「威張れることじゃないでしょうが」
女の子達の痛い棘のような視線が突き刺さります。
「とにかくこれを見るニダ、これはウリが庭の柿を取る為に
考え出したものニダ」
そう言うと巨大な鋏を出しました。
「これを見るニダ」
「それは・・・・・・」
「どうニダ、これなら楽に庭の柿の枝を切って柿を取ることが
できるニダ、どうニダ、これがウリの閃きニダ!」
「高枝鋏じゃねーーーか。そんなもの何処にでもあるぞ」
「ニダッ!?」
皆の言葉に思いきり狼狽しています。
「そんなもの今更発明したって何でもねえぞ。それよりも御前の
家は今まで高枝鋏もなかったのかよ」
「そ、それは・・・・・・」
「結局発明の才能ねえってことじゃねえか。というかそれが御前の
家の遺伝なんだな」
「アイゴーーーーーッ、どうしてウリだけこんなに責められる
ニダーーーーーッ!」
「そういうこと言うからだと思うなあ」
教室の物陰からその様子を見守るニホンちゃんの言葉でした.
著者 シェロ氏
2chに書き込めないそうなので転載。
「ビデオ好きのヒゲさん」1/3
「やべぇ、すげぇアツイのが撮れたぜ・・・・」
アメリー君の家にはビデオを撮るのが大好きなヒゲさんがいます。
ヒゲさんは昔、クソガキがモデルガンを学校で撃ちまくって皆が痛い思いをしたから、
その子にモデルガンのBB弾を売ったコンビニに文句を言いに行って、
BB弾を売るのを止めさせる様子をビデオにしてたりするので、
一部にコアなファンがいるそうです。でも、皆に褒められるとその勢いで、
アメリー君のパパに喧嘩を売ったりするので、アメリー君とは仲が悪いみたいですね。
そんなヒゲさん、また何か新しいのを撮ったみたいです。
「こりゃ早く皆に見せねぇと。ビデオデッキのある部屋に急ごう。」
嬉々としてヒゲさんは走っていきます。ところが、
「な、なんじゃこりゃぁぁぁぁぁあ!!」
ビデオのある部屋にはどこも、「ヒゲ、お断り」の張り紙が。ヒゲさんがびっくりしてると、
「やぁあヒゲさーん!!ビデオはココでは流しちゃ、ダーメだよぉ!!」
気色悪い裏声がして、ヒゲさんが振り返るとそこには、
二足歩行のでかい手袋をした、心のきれいな子にはネズミに見えなくも無い生き物がポーズを取っていました。
2/3
「お、お前は、ミッ・・・」
「わ〜おぅ!そーれ以上は、お金とるよぉ〜?」
そう、ネズミっぽい生き物はこう見えて、地球町一のギャラの高さを誇るスーパースターなのです。
でも、ヒゲさんはギャラの高さには怯まず、ネズミっぽいのに食い下がります。
「なんで俺のビデオを流させてくれねーんだよ?前のはやらせてくれただろう?」
「だぁって、ヒゲさんのビデオは、CGが無くてつまらないじゃな〜い!それにここでは、
ボクの作った、お化け屋敷ビデオを流すんだぁ〜(^^)」
「でも、このビデオはなぁ、マジでアツイ話なんだぜ!!話題沸騰間違いねぇぞ!」
「とにかくダメさぁ〜。やっぱ海賊とか空飛ぶ奴とか出ないとおもしろくないね〜」
ヒゲさんは小一時間食い下がりましたが、ビデオ上映は結局させてもらえません。
「ガッデム! 俺はこのままじゃすまさねーぞ!!俺らの自由を返しやがれ!!」
ヒゲさんは涙を浮かべて、捨て台詞を残してアメリー君の家を飛び出して行きました。
ヒゲさんが走り去った後、隠れて一部始終を見ていたアメリー君が出てきました。
「ふぅ、今回のヒゲのビデオなんか皆に見せたら、家中大騒ぎになるからなぁ・・・
助かったぜ、ウォ・・・」
「わぁ〜おダーメだよアメリー!!中の人の名前はご法度だよぉ〜?」
ネズミっぽいのはアメリー君に張り付いた微笑を見せました。彼の表情は決して変わりません。
3/3
夕方の公園で、ヒゲさんがブランコに腰掛けてます。
「ちきしょう・・・俺らの家は自由がモットーじゃなかったのかよ・・・いつからこんななっちまったんだ・・・」
キィキィと音を立てて、夕日に染まったヒゲさんの背中が揺れていました。
長く伸びるヒゲさんの影。と、そこにもう一本の影、そして凛とした声が。
「あたくしは、感動しましたわよ。おじさま。」
ヒゲさんが振り返ると、そこにはフランソワーズちゃんが。
「アメリーの家でビデオが流せないなんて、たいしたこと無いですわ。
ビデオデッキは何も、アメリーの家のものだけではありませんもの。
おじさまのなさっていることは、アメリーにとって都合の悪いものかも知れませんけれども、
きっと、誰かがなさらなければならないことですわ。
負けないで。おじさまは正しいことをされているのですから。」
フランソワーズちゃんは微笑んで、ヒゲさんに小さな置物を手渡しました。
それは「ぱるむどうる」という置物。世界のビデオマニア垂涎の、激レアな名品。
「サ、サンキューお嬢ちゃん。そうだよな。俺は間違ってないよな。」
「ええ。いつか、おじさまの仕事をアメリーが認める日が、きっと来ますわ。」
ヒゲさんは目じりを拭いて、立ち上がって叫びました。
「オッケェェイ行くぜ!!アメリーパパ!俺は負けねーぞぉぉ!」
ヒゲさんは太った体を揺らして、夕日の道を駆けて行くのでした。いつものあの、燃える瞳で。
遠ざかるヒゲさんの背中を見て、フランソワーズちゃんはいつまでも微笑んでいました。
「これであのヒゲのビデオが話題になれば、いやでもアメリーの家で流さないといけなくなるでしょうね」
そう心の中で思ったかどうかは、きっと彼女にしかわからないこと。
元ネタは華氏911のディズニー配給拒否騒動とパルムドール受賞です。
「爆発が止まらない」
今日は太平池のメンバーがカンコ家に集まっています。話し合いの内容は
色々とありましたが丁度終わったところで夕食となりました。
「今日は皆ウリナラの家で御馳走になるニダ」
これはまあ集まった時のお約束です。皆は喜んでテーブルに着きました。
「焼肉まだか?」
アメリー君が尋ねました。
「・・・・・・ウリナラの料理は焼肉だけではないニダ」
「ではたまには他のものも出すよろし」
チューゴ君が皿をとりながら言います。
「ほんと、バカンコっていつも同じタレの焼肉ばかりだもんねえ」
「味付けは大蒜と唐辛子」
タイワンちゃんとインドネシアちゃんは味付けにまで文句があるようです。
「ええい、うりゅしゃいニダ、今日は特別料理ニダ!」
「一体何かしら」
またまた不安そうなニホンちゃんです。
「どうせ普通のものじゃねえんだろうが」
皆も同意見です。
「フン、今回の料理を見て驚くなニダ!」
「大蒜と唐辛子以外の味付けなんだろうな」
「たまには他の味付けのものが食べたいアルな」
アメリー君とチューゴ君は何の期待もしていません。
「今日は鍋ニダ、ただし唐辛子は少し使っているニダ」
「ああ、やっぱりね」
「けれど焼肉じゃないだけ褒めてあげるわ」
タイワンちゃんとインドネシアちゃんは一応は褒めてあげます。
「・・・・・・何処が褒めているニダ」
「ああわかったわよ、凄いわね」
「ほんと、みなおしちゃった」
感情はこもっていません。
「・・・・・・まあいいニダ」
ファビョーーンしたくてもニホンちゃんじゃないので蛸殴り
に遭うのは目に見えています。それに今はおもてなしの最中
なのです。
「とりあえずこれを食べるニダ」
「これって・・・・・・」
まずニホンちゃんが反応しました。
「スキヤキ!?」
「少し違うニダ、タコスキヤキニダ」
「・・・・・・要するに蛸を使った鍋だな」
「素直にそう言うよろし」
見れば赤い鍋の中に蛸や豆腐、野菜等が多量に煮られています。
「具まで似ているような」
「ええい、ニホンは黙っているニダ!」
さて味は。
「中々いいじゃない」
「うん、辛さもいつも程は気にならないし」
タイワンちゃん、インドネシアちゃんだけではありません。皆
喜んで食べます。
「ほら、ニホンも食べるニダ」
「う、うん」
すかさずニホンちゃんの隣にいき勧めます。
「美味いニダか!?」
「うん」
魚介類が好きなニホンちゃんにとっては有り難い料理です。
「フン、ならいいニダ。どうせ御前には偉大なウリナラの料理は
わからないに決まっているニダがな」
「無理しちゃって」
皆それを見ながらクスクスしています。
「ああ喰った喰った」
皆満腹になりご満悦です。しかしカンコ君はまだ料理を
出します。
「えっ、まだあるのかYO」
「あと御飯一杯分位しか食べられないアルぞ」
皆困っています。
「そう言わずに食べて欲しいニダ」
「しょうがないなあ」
「はい、じゃあ持って来て」
タイワンちゃん、インドネシアちゃんが急かします。
「今作っているところニダ」
「あのお釜で?」
ニホンちゃんが指し示したのは一つの巨大な圧力釜でした。
「そうニダ、今度は銀杏を使ったライスニダ」
「ライスか。ふうん」
「もうすぐ炊き上がるニダ。待っているニダ」
数分程経った頃です。急に釜が五月蝿く騒ぎ出しました。
「おい、あれって・・・・・・」
「まさか・・・・・・」
皆その釜の只ならぬ様子に身構えます。そして一気に
逃げようとします。しかし。
BACOOOOOOOOOOOOM
「・・・・・・結局こうなんのよねえ」
見事に吹き飛んで跡形もなくなってしまったカンコ家、その跡地
でタイワンちゃんが炭と化したお箸を握り潰します。
「本当に期待裏切らないわよね、毎度毎度爆発やらマエミやら」
インドネシアちゃんがワナワナと全身を震わせています。
「今度は釜かよ。爆発ばかり起こしやがって」
アメリー君、真っ黒になっても怒っているのがわかります。
「さて、といつものことアルが覚悟はできているアルな」
「な、なじぇウリナラの釜はこんなに簡単に爆発するニダ」
「カンコ君、今カンコ君のお家の釜って言ったよね」
そこでススだらけの顔のニホンちゃんが尋ねました。
「ニダッ!?」
「もうわたしの家のだっていう言い逃れはできないからね」
「アイゴオオ、しまったニダ!」
ここで真っ黒になった皆がカンコ君を取り囲みました。
「覚悟はできてるな!?」
「アイゴーーーーーッ、どうして爆発した時はいつもこうなるニダ!」
「その前に爆発しない電化製品考えんかい!」
かくして皆から蛸殴りにされるカンコ君でした。
>>571 あ〜〜,それはアレですね。
「カートゥーンを地でする国」
とくに,ホレ,連中の行動パターン。まるで某ドラ猫にそっくり。
「破壊兵器」
カンコ「アボジ、釣りの用意はできたニダか?」
パ パ「おう、もう船も出せるニダぞ」
カンコ「よし、では行くニダ!」
南大西池
カンコ「さあ、釣るニダ!アボジ、ウリナラの誇る冷凍技術を
持って来ているというのは本当ニダか!?」
パ パ「うむ、このクーラーボックスニダ!これはアンモニア
を使って冷凍するニダ!」
カンコ「アボジ、何だかよくわからないニダが凄いニダな!」
パ パ「ニダッハッハッハ、これこそウリナラ半万年の文化と
文明、科学の結晶ニダ!」
カンコ「では釣った魚はそれに入れていくニダ、アボジ、今夜
は御馳走ニダ!」
夕方
カンコ「さあアボジ、大分釣ったし帰るニダか」
パ パ「うん、これだけあったら色々と楽しめるニダな」
カンコ「鍋に刺身に唐揚げに天麩羅・・・・・・。ニホンの家の料理は
全部ウリナラ起源だから何でも食べられるニダ、ウリナラ
マンセーーーーーッ!」
パ パ「ん!?」
カンコ「どうしたニダ!?アボジ」
パ パ「ううむ、クーラーの様子が少しおかしいニダ」
カンコ「冷えていないニダか!?」
パ パ「それは大丈夫みたいニダが魚が中で暴れたせいかアンモニアを
入れた部分が壊れたニダ。それでアンモニアが流れてきているニダ」
カンコ「アンモニアニダか!?」
パ パ「当然知っているニダな、おしっこに入っているものニダ」
カンコ「と、当然ニダ(まずい、本当に知らなかったニダ。さっきは
適当に言ってしまったニダ)。それでどうなるニダ」
パ パ「もうすぐわかるニダ」
カンコ「もうすぐって・・・・・・。アイゴーーーー、この異様な匂いは
何ニダ!」
パ パ「驚いたニダか、これがアンモニアの匂いニダ!」
カンコ「アボジ、何を威張っているニダ、そんな暇があったら何とか
言って欲しいニダ!」
パ パ「何とか」
カンコ「古いギャグで誤魔化すなニダ!」
パ パ「五月蝿いニダ、どうしようもないから誤魔化しているのが
わからないニダか!」
カンコ「大威張りで言うなニダ、ウリ達はどうなってしまうニダ!」
パ パ「案ずることはないニダ、このままアンモニアの海に落ちる
だけニダ!」
カンコ「アイゴーーーーーーッ!」
それから一週間身体についたアンモニアの悪臭に苦しめられる
カンコ君でした。
576 :
マンセー名無しさん:04/06/06 08:24 ID:6A8YMzDl
すいか(1/2)
ある日のこと。朝から眠くてぼうっとしているニホンちゃんに擦り寄ってくる人影がありました。
「ニホン、ちょっとうちで作物が取れすぎたニダ。売りつけるので買うニダ。」
カンコ君です。手にはちょっと小振りですがおいしそうなスイカ。
「え?持ち合わせないんだけど・・・ま、いいか。」
眠くて物事を深く考えられないニホンちゃん、食欲の命ずるがままに受け取ってしまいました。
釣りから戻ってからというもの、キムチに加えて発酵したお小水のような臭いを発散させていたカンコ君も、
9日を経た今では流石に普通のキムチ臭です。いや、それでも十分臭いんですけどね。
彼のスイカもキムチが・・・と思ったら、意外とおいしそうです。
思わぬ朝ご飯にほくほくしながらニホンちゃんは学校への道をゆっくり歩いていきました。
さて、教室に入り、いつものメンバーといつもの挨拶を交わすニホンちゃんでしたが、
今日に限って約一名、挙動不審な人がいました。
誰あろうその人とはタイワンちゃん、彼女も小さなスイカを抱えていたのですが、
不審なことにニホンちゃんの手にあるスイカを見てもじもじしています。
年が年なら色っぽいのでしょうが、クラスメートにとってスイカにアンニュイなため息をつく彼女の姿は
十分不気味なものでした。いつもは何かと口を出そうとするチューゴ君でさえ視線を逸らせています。
「あの・・・ニホンちゃん、おはよう・・・」
「あ、おはよう・・・」 タイワンちゃんの「・・・」はともかく、ニホンちゃんはとても眠いのです。
自然と声も伸びるのですが、そんなこととは露とも知らないタイワンちゃん、熱っぽい目でニホンちゃんを見ています。
「あの・・・そのスイカ・・・」
どきどきどき。彼女にしか分からない理由で、彼女の胸は高鳴ります。
しかし次の言葉を聞いた瞬間、彼女の胸の高鳴りは一気に冷めました。
「ああ、これ? カンコ君にもらったんだよ」
「!!??」
すいか 2
相変わらず彼女にしか分からない理由で、愕然とするタイワンちゃん。
ニホンちゃんはお隣ということでそれなりに多くの物をカンコ君とやり取りしていますから、それほどおかしな話ではないのですが。
「そうなんだ・・・あはは、ちょっとびっくりしちゃった。」
「?」
首をかしげるニホンちゃん。当たり前です。なんでスイカをもらうくらいで死にそうな顔をされてしまうのか、まったく訳がわかりません。
「それで、どうしたの?なにか用事があるんじゃないの?」
「あ・・・うん。あのさ、スイカ取れたんだけど、もらってほしいかなー、なんて・・・」
「もうカンコ君にもらったのがあるから、いいよー。また今度ね。」
しゃくしゃくスイカをかじりながら答えるニホンちゃん。親友の普段ならざる顔に疑問を覚えるものの、
基本的に食欲と睡眠欲の狭間で戦っている今の彼女にそんな深い洞察など出来ません。
タイワンちゃんは、呆然と愕然が混交したなんとも奇妙な表情で席に帰っていきました。
「まさか、カンコの奴が・・・いやいや、多分ニホンちゃんは知らないんだろうけど・・・でも、まさか・・・・・・」
体を小刻みに揺らしてぶつぶつと呟きつづけるタイワンちゃんに、午前中を通して話し掛ける人はいませんでした。
そんな昼休み、遅刻して説教を食らったカンコ君に、ニホンちゃんが珍しく自分から話し掛けていました。
「あ、ありがとうねカンコ君。スイカおいしかったよ。」
「うむ。そうニダか。あれはいいものニダ。ウリナラ半万年の技術の結晶ニダからな。そうそう、そんなニホンに、これも売ってやるニダ。感謝するがいいニダ。」
そう言って取り出したのは、これまた大きくおいしそうなニガウリ。
ニホンちゃんの家でもよく食べられる食材です。彼女はにこにこ笑って受け取りました。
彼も彼女も、少し後ろで灰になっている少女のことなど気づきもせず。
さらに時間は進んで放課後。午後になってさらに狂気の増した観のあるタイワンちゃんには、さしもの豪傑フラメンコ先生も声をかけるのを躊躇っていました。
すいか 3
帰り支度をはじめるニホンちゃんを呼び止めたカンコ君、珍しくファビョることも謝罪と賠償を求めることもなく、
のんびりニホンちゃんと談笑しています。
『ああ、だめよニホンちゃん、いい男なんてほかにもいるでしょうによりによってバカンコとなんてだめだめだめだめ絶対にだめ』
タイワンちゃんは、なにが根拠か脳内でいろいろ考えているようです。鼻血が少し出ていますね。
「あ、そうニダ。忘れてたニダよ。ウリナラの誇る農業技術が生み出したこのキュウリ、試食してみろニダ。
うまかったらチューゴ君のところやアメリー君のところにも売り出そうと思うニダ。」
「あ、おいしそう。ありがとう!」
頬を(食欲で)染めてうつむくニホンちゃん、そこはかとなく(キュウリも売れて)嬉しそうなカンコ君。
そんな光景を見たタイワンちゃんの脳神経は瞬間的にスパークしました。
「だめ!! だめよニホンちゃん!こんな年で人生を棒に振るなんてだめだよ! おちついてよく考えて!!」
いきなり絶叫しながら現れたタイワンちゃんに二人ともあっけに取られていましたが、
タイワンちゃんの脳内フィルターを通すとそれは、さながら大事なデートを邪魔された新婚夫婦。
ますますエキサイトした彼女、呆然とする二人に大熱弁を開始しました。
曰く、10歳でそこまでするのは早すぎる。お互いしか見えてない状態だからまず落ち着かないと、
そもそもカンコはそういう相手としてははなはだ不適切、カンコと親しくなった家は必ず没落する云々。
「な・・・なにを言ってるニカ?」
「さあ・・・」
ファビョることも忘れて唖然とするカンコ君に、ニホンちゃんもそう答えるしかありませんでした。
すいか 4
しばらくして息をついたタイワンちゃんに、おずおずとニホンちゃんは話し掛けました。
「ねえ。朝から変だったけど、何を言ってるの?」
「そうニダ。さっきからウリへむちゃくちゃ言ってるが、脳みそでも煮えたニカ?」
「へ?」
彼女らがなにも知らないことを、いまさらながらに思い出したタイワンちゃん。
そんな時、通りがかったアメリー君。タイワンちゃんが朝から手に持っていたスイカを見て、
「お、うまそうなウォーターメロンじゃないか。もらっていくよ」
さくっととっていきました。本来は(彼女的には)喜ばしいことなのに、タイワンちゃんは無反応です。
自分の壮大な勘違いにひたすら呆然としていました。
見かねたチューゴ君が割って入らなければ、3人は日が暮れるまでそうしていたことでしょう。
「ちょっと待つアル。タイワンのたわ言は理由があることアル。タイワン、おまえもしっかりするアル。」
これはタイワンのところだけの文化なので朕もよく知らないのアルが、と前置きして彼は話しました。
今日に限って、相手にある野菜を送るのは求愛のポーズであると。
スイカは愛嬢、ニガウリは熱愛、キュウリにいたっては求婚の意味がある、という。
とうとうと彼が述べ立て終わると、ニホンちゃんもカンコ君も先程とは別の意味で真っ赤になっていましたとさ。
まあ元からカンコ君の顔色は赤に近いものですが・・・・。
タイワンちゃんは結局、チューゴ君に頭をはたかれるまでは茫然自失のままでした。
すいか おまけ
なんとなく気まずい思いで道を歩くニホンちゃんとカンコ君、彼らの会話を少し聞いてみましょう。
「ウ・・・ウリの渡した物に他意はないニダ。そこのところ誤解されると困るニダ。その・・・でも・・・
ニホンのほうからキュウリを渡すのはそれはそれでケンチャナヨ・・・いやいや、そんなことになると
アボジの鉄拳が降ってくるニダ。やっぱりだめニダ!! 謝罪と賠償しる!」
「はあ・・・?」
色気もなにもありませんね。ニホンちゃんももう、隣のキムチ臭い物体よりも晩御飯が気になっているようです。
なお、次の日、タイワンちゃんは欠席しましたが、ニホンちゃんとカンコ君の机には、見事な大ぶりの南瓜が1つずつ、「謝」という一文字を彫り込まれて鎮座していたそうです。
さらにその次の日、アメリー君はスイカのジュースをお返しにタイワンちゃんに送ったそうです。
長くなった上に分かりにくくてごめんなさい。
最初はオーソドックスにスイカをもらうニホンちゃんとあげるタイワンちゃんを
考えていたのですが・・・。
それに、毎度毎度「謝罪と(ry」でも芸がないですし、カンコ君には今回第三者を演じてもらいました。
タイワンちゃんの風習を知っててもいいのかもしれませんが、それだと結局カンコ君は小悪党ですしね。
それに知ったら知ったでやらなさそうでもありますし。
ただ、特に自分は韓国中国が好きなわけでもありませんし、台湾が嫌いなわけでもありませんけど・・・。
ソースは
>>576氏のとおりです。ありがとうございました。
だが私は謝らな(PAM
>>582 調べないとわからないですけど、これって日本の「納涼」と「お中元」と「バレンタイン」が混ざって生まれたかもしれないの
それに、ここはジョークスレじゃないので、職人さんがいなくなっては困るの・・・
587 :
576:04/06/06 16:54 ID:qTQRFLLT
あっ、ちょっと席を外したらもう反応が!
>>577-582氏激しく乙です!えらいこと大作になってまあ…(感動)。
>目次製作者氏
いつも乙です。
>>586 いつもありがとうございます。おかげで自分の過去作品が見れまする。
実は初期の作品の入ったHDDがあぼーんしてたもので。
拾ってくれたD-13氏へも重ねて感謝。謝謝大人!
589 :
D-13:04/06/06 23:01 ID:5fQRwcBO
>>584-586 乙です。Copyrightへのリンク許可どうもです。m(__)m
小生も1888話まで更新いたしますた。今回からまとめページ作成に使ってたperlスクリプトも公開しまつ。
「トイレでも小言」
ゲルマッハ君の口うるささはクラスで一番です。とかく何かと細かく
指摘してきてしかも正論であるので皆辟易しています。
「参った、あんなのをクラスの風紀委員にするんじゃなかった」
もう残念がっても遅いです。シャミンちゃんはかなり弱体化して
いますのでアーリアちゃんがなって余計に口うるさくなっています。
「今更後悔しっても遅いか」
シャミンちゃんは口だけで出鱈目でしたが彼等は違います。とかく
何事にも細かく取り決めをしています。
「クラス内では酒を飲まない」
「俺かよ」
「他の人を子分や舎弟にしない」
「僕かYO」
「僕のことアルか?」
「女の子に見境なくデートを誘わない」
「それは僕に死ねってことなのかい!?」
「掃除用バケツと食事用バケツの区別をしっかりとつけること」
「ニダッハッハッハ、そんなのケンチャナヨニダ」
「ケンチャナヨという言葉はゲルマッハ家にはない」
「アイゴオオ・・・・・・」
こんな調子です。まあクラスの皆にとってはかなり迷惑ですが
おかげで何かとトラブルの多いこのクラスも何とかまとまっています。
彼は常にクラスの掃除の受け持ち場所をチェックすることも怠り
ません。不備があれば指摘する、まるでどこぞの鬼教官です。
「心を鬼にして不備を指摘する。そうでないとこのクラスは
まとまらない」
流石というか何というか。この超個性派集団の風紀を司るだけは
あります。
さて、最近はトイレの使い方が汚いことに気がつきました。風紀
委員としては見過ごすことができない問題です。
「さて、どうしたものか」
特に便器の汚れが気になります。まずはこれから何とかしなければ
なりません。
「といっても僕が用を足すところまで見るわけにはいかないし」
それは不可能なことです。さて、ではどうすべきか。彼はここで一つ
の打開策を考え出しました。
「ここは一つ思い切ったことをやるか」
数日後。トイレで怪奇現象が起こるようになりました。
「おい、御前も聞いたのか」
「ああ、御前もかよ」
何と便器がしゃべるのだそうです。使う時にはちゃんとしろと。
マナーが悪いとオバケまで出て来るとか。
「これは一体どういうことなんだ!?」
皆は首を傾げています。何でも綺麗に使えと便器がしゃべるとか。
おかげで皆便器を綺麗に使うようになりました。
それを見て会心笑みを浮かべる少年が一人。ゲルマッハ君です。
とにかく気持ち悪くてトイレに行けません。というわけにはいかず
仕方なくマナーを守っています。
「これは成功だな」
ゲルマッハ君はトイレに行った時一人ニンマリとしました。
「まさかこれ程効果があるとは」
トイレを探ると出て来たのは。
何とオバケの絵です。しかも発音器付きです。
「僕が言うよりずっと効果があるな。こうした知恵を使うことも
重要か」
こうしてトイレは綺麗になりました。けれどもオバケの正体が
何であるかは誰にもわからなかったそうです。そう、彼を
除いては。
乙です。
細かいことですまん熱血君。
>「女の子に見境なくデートを誘わない」
「に」と「を」逆にしたほうがいいんでないでしょうか。
漫画化スレにネタ投下してくる御仁がおりますので、転載します。
475 :マロン名無しさん :04/06/04 02:06 ID:???
日本女性レイプを韓国の警察が喜ぶ
http://www.sidetrak.com/Japanese/kankokurikai.htm >韓国で、連続レイプ事件が一昨年4月から相次いで起きているそうだ。
>当局関係者は、犯人は日本人女性を狙う傾向があるようで、
>韓国人女性の被害者が比率的に少なくなったのは良いこと、
>更には日帝時代に韓国人の先祖が受けた屈辱よりも今回の事件は小さいもの、と語ったそうだ。
韓国の日本人レイプビデオにはパスポートまで写ってるって話。
つーか、そんなもんがビデオ屋にあるって事が異常なわけだが。
続けて。
482 :マロン名無しさん :04/06/06 13:18 ID:???
『ゴースト囲碁王』、不自然な画面処理で視聴者ら不満
http://japanese.joins.com/html/2004/0603/20040603183555700.html 日本で大旋風を巻き起こした人気漫画『ゴースト囲碁王』(原材:ヒカルの碁)が
1日から毎週火曜日に、公営放送KBSテレビ(韓国放送公社)第2チャンネルで
放映されている。作品性が認められた大作であるうえ、韓国内でも多くのファンを
確保しており、良い反応を得るだろうとの見方が出ていた。
しかし、いざ放映がスタートした後、予想できなかった面に、非難が殺到している。
主要キャラクター、チャラン(原作のサイ)のすべての衣装を白くして放映し、
見る度不自然に感じるということだ。
韓国の事情に合わせ、日本色の強いシーンなどは修正せざるを得なかっため、そのように
なったのだ。事実上、こうした編集方法は、韓国内で放映される日本漫画の場合、避けられ
ない部分だ。放送局内の審議規定によって、大半の日本漫画は、キモノや日本語字幕を
削除したり編集された後、放送される。
漏れに直接漫画で描けということなんだろうか…w しかし作家じゃない絵師だ支那
>漏れに直接漫画で描けということなんだろうか…w しかし作家じゃない絵師だ支那
黄鉄鉱氏へ。
絵がかけるんならマンガも書ける、という暴論だったりして。
漏れは言われた事あります。
藻前、絵上手いじゃん、マンガ書かない?
危うく、悪魔の誘いに、・・・・・・・・・
「エンジンの音ごうごうと」
カンコ「さあ、これがウリナラの車のラジコンニダ」
アメリ「おお、何かデザインがニホンちゃんのとそっくりだな」
カンコ「・・・・・・それは気のせいニダ」
アメリ「そうかなあ。ところでこれの長所は何だ?」
カンコ「ニダッハッハッハ、よくぞ聞いてくれたニダ」
アメリ「ごたくはいいから早く言え」
ゴスッ
カンコ「わかったニダ、スピードニダ(とりあえず言ってやった、
言ってやったニダ。出まかせでもケンチャナヨニダ)」
アメリ「ふうん、スピードか」
カンコ「そうニダ、それこそ銀河の果てまでかっとんでいくニダ」
アメリ「それは御前のところのエレベーターだろ?」
カンコ「・・・・・・それは言わないで欲しいニダ。とにかく高性能ニダ、
亀甲船に乗ったつもりでいるニダ!」
アメリ「ああ、わかったわかった」
カンコ「わかってくれて嬉しいニダ、さあウリナラの素晴らしい
ラジコンをとくと堪能するニダ!」
数日後ーーー。
アメリ「おい、カンコ」
カンコ「ど、どうしたニダ!?そんなに怖い顔をして」
アメリ「この前のラジコンだがな」
カンコ「(ギクッ)ラ、ラジコンがどうしたニダ!?」
アメリ「全然スピードが出ないんだけれどよ。これはどういう
ことなんだ!?」
カンコ「そ、それは気のせいニダ」
アメリ「ほお、気のせいで亀みたいにトロトロ走るのか!?」
カンコ「だからそれは・・・・・・」
アメリ「銀河までかっとぶってのは何だ!?半万年かかってか!?
それとも十年でか!?」
カンコ「そ、それは・・・・・・」
アメリ「で、どっちがいい!?僕にぶっ飛ばされるか大人しく
本当に銀河まで行けるように改造するかどっちかにしろ」
カンコ「そ、そんなの出来ないニダ!そんな速いのウリには作れない
ニダ!」
アメリ「じゃあ今ここで銀河まで飛ぶか!?丁度花火持ってるぜ」
カンコ「あ、あわわわわわわわわ・・・・・・」
アメリ「さて、どうするのかな!?」
カンコ「けれどアメリー君も似たようなことやっているニダ!」
アメリ「ソースは?」
カンコ「証拠はないニダ!それにニホンもやっているに違いないニダ、
チューゴ君は言うまでもないニダ、ウリだけを責めるのは差別ニダ!」
アメリ「いや、差別はしねえよ。安心しな」
カンコ「本当ニダか(やった、助かったニダ)!?」
アメリ「花火受けてもらうだけだよ」
カンコ「アイゴーーーーーッ、こうした場合はどうしたらいいニダ
かーーーーーッ!」
アメリ「大人しく花火を受けろ!」
教訓:口は禍のもと(二回目)