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2004/01/27 産経 朝刊より
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◆韓国が原潜建造計画 2012年配備目指す 地元紙報道
【ソウル=黒田勝弘】韓国の有力紙・朝鮮日報が二十六日、政府高官筋の話として伝えたところによると、韓国軍は
二〇一二年の配備を目標に初の原子力潜水艦の建造計画をひそかに推進している。計画は昨年五月から検討に着
手し六月には三十人規模の「事業団」が設置され、具体化が進められているという。
同紙はまた、米国サイドも昨年末にこの計画をキャッチし、在韓米軍などが詳細な内容把握に動いていると報じている。
これに対し、韓国国防省は「現在、次期潜水艦について研究計画の段階であり、その推進方式についてはいかなる
決定も行われていない」と否定的な論評を発表したが、「研究計画」に原潜建造が含まれているかどうかについては触
れておらず、含みを持たせている。
同紙によると二〇〇六年まで設計を終えた後、二〇〇七年から建造にかかり、二〇一二年以降、二−三年間隔で
四千トン級原潜を数隻保有する計画という。
同紙は原潜建造計画の背景について「南北統一後の周辺大国からの安全保障上の脅威を考え、独自に生存権を
確保するための自主国防努力の一環だ」という政府高官筋の話を引用し、計画が具体化する場合、日中などの反発が
予想され、国際的な波紋を呼ぶことになろうとしている。