【帰ってきた】黒田勝弘 総合スレ 2【産経】

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2004/01/07 産経 朝刊から
もう、何も言いたくありません・・・・_| ̄|○

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【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 飢餓の国グルメ紀行( 2/ 7)

 独裁国家では独裁者の一言で何でもできてしまう。北朝鮮では先ごろ「将軍さまの一声」で平壌の大学生向けに
ハンバーガーの生産が始まったとのニュースがあったが「ナマズ養殖」もそうだ。熱帯産の大型ナマズで食料増産
にプラスとか。その養殖場が先日、韓国のテレビで紹介されたが驚いた。現代的な工場風の室内養殖場で、外は
雪が積もっていた。熱帯ナマズだから室内温度はいつも二七度に保たれているという。こういうのが全国に二百カ
所もあるという。

 厳寒の北朝鮮で室内温度を二七度に保つのにどれだけのエネルギーがいることか。飢餓と経済疲弊の北朝鮮で
こんなことが「将軍さまの一言」で行われているのだが、もっと驚いたことはこの韓国のテレビ番組が

「旧正月特集/北朝鮮グルメ紀行」

だったことだ。

 養殖系のナマズ料理やダチョウ料理にはじまり、平壌の「大同江ボラ鍋」やイヌ肉料理のコース、開城の「薬飯」
「薬菓」、東海岸の元山の毛ガニ料理やカレイ鍋、咸興のタラ刺し身麺(めん)…と韓国の人気女性タレントが食べ
歩きする。北朝鮮の国営テレビの協力で取材したという。

 この番組は冗談でも皮肉でもない。まじめに同胞の国を温かい目(!)で紹介したというのだ。これが最近の韓国
である。北を見る韓国社会の目はこれほど曇ってしまった。(黒田勝弘)