後世に語り継ぐべき半島人

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週刊新潮八月十二日號にヤン・デンマン氏は、「日教組は(中略)世界に冠たる國
際的自虐性の持主だ。その點では新聞もひけをとらない。對日批判があれば、すべて
増幅して」しまふ、と書いてゐる。まつたく同感である。一方、八月十七日附のサン
ケイ新聞『サンケイ抄』の筆者は、日本人には「人道的思考や人生觀、世界觀を期待
できない」との韓國の文教相の發言を紹介し、「それでもなほ、日本の政治家も新聞
もエヘラエヘラとお愛想笑ひをし」てゐるが、「日本の對韓經濟協力は“克日”のた
めに進められるのだらうか」と書き、さらに八月十六日附の同紙にも、牛場昭彦記者
が、同じ文教相の發言について、「かうした感情にまかせた穩當を缺く言葉が、兩國
關係にどれほど破壞的效果をもたらすことになるか注意を喚起」したらよいと書いた。
これまたまつたく同感である。
この際、韓國に考へて貰ひたい。サンケイは日本のすべての大新聞のうち、最もよ
く韓國を理解し、常に好意的な態度を示して來た。しかるに今、「教科書問題」に關
する限り、韓國に對して最も批判的なのはサンケイである。そして、金大中事件の際
も光州暴動の折も反韓報道に血道を上げた新聞が、いま、奇怪なる「自虐性」を發揮
して、韓國と中國の「内政干渉もどきの強要」に大いにはしやいでゐる。だが、朝日
や毎日が願つてゐるやうに、日本が今後も腰拔け腑拔けの平和國家でありつづけるな
らば、日本人は韓國を、戰爭の危機を賣物にする「戰爭屋」とみなし、韓國の苦境を
決して理解しないに相違無い。
(つづく)
143 :04/02/07 20:42 ID:qkmr4qT7
(つづき)
私はこれまで、ただの一度も韓國を批判する文章を綴つた事が無い。それどころか
常に韓國の國防意識の眞劍を稱へ、日韓の友好を心から念じて來た。けれども、「益
者三友、損者三友」といふ事がある。それゆゑ、相手が將軍であらうと、青瓦臺の高
官であらうと、韓國人に對して卑屈に振る舞つた事は一度も無い。
敬愛する申相楚氏を成田空港に出迎へるべく車を走らせてゐる時、私は年甲斐も無
く少年のやうに胸を踊らせる。その申氏を前にして、私は屡々「日帝支配の三十六年」
を思ひ出す。けれども、申氏のはうは決してそれを言はない。そして日本にも韓國に
も、私が申氏の惡口を言ふのを耳にした者は一人もゐない筈である。韓國人とさうい
ふ附合ひをしてゐる日本人のあまりに少なきを、私は日頃殘念に思つてゐる。が、私
は日本人である。萬一、日韓が戰ふやうな事になれば、私は申氏に對しても發砲しな
ければならない。
かつて侵略戰爭をやり、植民地を持つたのは日本だけではない。しかるに、敗戰を
道徳的惡事ゆゑの天罰と思ひ做し、「被害者諸國」の抗議に見苦しくうろたへるのは
わが日本國だけである。さういふ「便辟」が果して韓國にとつて眞の友邦たりうるで
あらうか。
*『暖簾に腕押し』松原正(地球社)