後世に語り継ぐべき半島人

このエントリーをはてなブックマークに追加
140
これは週刊誌ではないが、『自由民主』八月號で小谷豪治郎氏が途方も無い發言を
してゐる。小谷氏は「僕は今まで韓國政府に非常に近」かつたのだが、今は「韓國軍
のやり方に非常に面白くない氣持ちを抱いて」をり、今や「日本のバイタル・インタ
レストは韓國にあるんだといふ考へ方を再檢討すべき」で、アメリカも「韓國から撤
退して日本に一時駐留することが必要だらう」と言つてゐるのである。この、いはば
惚れた女に失望してやけのやんぱちになつた親韓派のでたらめは許し難いが、小谷氏
の變節は韓國にとつてまたとない教訓になると思ふ。これまで韓國は、かくも無節操
な人間を身方と思ひ込んでゐたのである。この際韓國に忠告しておく。これまで金鍾
泌氏と親しかつた親韓派が、今後、軌道修正をして全斗煥氏を襃めそやす、といつた
事態になるかも知れないが、さういふ非人間的な變節に欺かれてはならぬ。私は金鍾
泌氏と一時間半話した事があり、金氏を批判する文章を書きもしたが、失脚した金氏
をあはれに思ひこそすれ、「いい氣味だ」などとは露ほども思つてゐない。
(つづく)
141 :04/02/07 20:41 ID:qkmr4qT7
(つづき)
ところで、私はどうしてこんな事を書いたのか。實は、週刊ポスト七月二十五日號
の宇都宮徳馬、文明子兩氏による對談「“金大中廢人説”を抉る」を讀み、そこに
『世界』編輯長安江良介氏のコメントを見出し、小谷氏の變節を思ひ、私は考へ込ん
でしまつたのである。安江氏および著名な韓國問題評論家について、韓國の新聞人S
氏は私に、友情をこめて語つた事があるが、そのS氏の態度と安江氏や韓國問題評論
家の、韓國人についての冷やかな意見との間には甚だしい懸隔があつたのである。宇
都宮、文兩氏の對談は例によつて何の裏付も無い惡意の噂話に過ぎない。だが、週刊
ポストで安江良介氏は「一説には(金大中氏は)すでに殺害されてゐる、といふ情報
もあるんです」と語つてゐる。いづれ金大中氏が軍事法廷に姿をあらはしたら、安江
氏はどうする積りか。いや、どうする必要もありはせぬ。「情報もある」といふ言ひ
方をしておけば、責任は一切とらずにすむ。それゆゑ私も安江氏の傳に倣ふが、安江
氏は韓國のS氏にあてた私信の中で、卑劣極まる本音と建前の使ひ分けをやつた、と
いふ情報もあるのである。
ところで、金大中氏の事となると日本のマスコミは、冷靜に考へる事ができなくな
る。週刊新潮のヤン・デンマン氏は、日本の元總理大臣田中角榮氏を「裁きの庭にひ
つぱりだしてゐるのはけしからん」と、もしも韓國のマスコミが騷いだら、日本人は
一體どんな氣がするか、と書いてゐる。その通りである。ちとわが見を抓つて他人の
痛さを知つたらよいのである。
*『暖簾に腕押し』松原正(地球社)