東スポ5/22より。
●隠れた美談 たけし救いの手 あのゾマホンを付き人に雇う
人気番組「ここがヘンだよ日本人」(TBSテレビ系)で人気者になったタレントのゾマホン(39)が、ビートたけし(57=本紙客員編集長)の付き人になった。
ゾマホンは母国アフリカ・ベナン共和国に4つの小学校を建てて、先生の給料を送金していたが、最近仕事があまりなく、見かねたたけしが付き人に雇ったのだ。
【利用された人気】
「ゾマホンは、ベナンの4つの小学校の先生の給料計20万円を毎月送らなきゃならないのに、仕事がない。
だからオイラの付き人になってもらったんだよ」とたけし。
TBSの人気トーク番組「ここがヘンだよ日本人」で、機関銃のようなトークで一躍人気者になったゾマホン・ルフィン。
「当時、ゾマホンは上智大学の留学生でしたが、母国のベナンに小学校を作りたいという夢を持っていた。
『ここがヘン−』に出演して、司会のビートたけしと出会ったことで、夢が実現したんですよ」(当時の番組スタッフ)。
ゾマホンは、99年「ゾマホンのほん」を出版。本の印税とたけしらの支援で、2000年、ベナンに念願の小学校を設立。
その名を「たけし小学校」にした。その一方で、無料で講演会に出演して、ベナンの教育の貧困を訴えた。
「ところがゾマホンを利用する輩が現れて、ゾマホンの講演スケジュールを勝手に仕切って法外な講演料を吹っかけたり、
ODA(政府開発援助)の資金を流用しようとしたんです。そのことに気付いたゾマホンが、
協力を一切拒否するとゾマホンを陥れようとありもしない噂をマスコミにリークしたんです」(TBSの知人ディレクター)。
【毎月20万円送金】
ゾマホンはそれでもめげずに、「たけし小学校」に続いて翌2001年には
「明治小学校」「江戸小学校」、それにもう1校と計4つの小学校をベナンに設立した。
「ODAやNPOに頼らず、すべて本の印税ですよ」(知人)。
「ゾマホンのほん」の出版元は「『ゾマホンのほん』は30万部、
翌年に出版した『ゾマホン、大いに泣く』は約10万部。
その印税を全て小学校のために充てました。今の日本の政治家に見せたいですよ」と言う。
そのゾマホンだが、フジテレビの「笑っていいとも!」に出演したりしていたが、
この1〜2年はサッパリ噂も聞かなくなった。
「吉祥寺の方に住んでいるらしく、歩いていると誰かが、声をかけてくれて、
メシを食わしてくれるという。それじゃホームレスと同じじゃねえか。
ベナンの4つの小学校の先生の給料を毎月20万円送らなきゃならないっていうだろ。
それなら、オイラの付き人をやればってことになったんだ」とたけし。
人情かのたけしらしい“美談”として話題を呼びそうだ。